37 / 102
第2章 公爵令嬢でもできること
21話 どうして私は公爵令嬢なの
しおりを挟む
昨夜の火事から丸一日馬車を走らせましたわ。昨晩もろくに休憩を取っていない私たちは、特に私とエレナはなのですが、かなり疲弊してしまいました。体力バカ達集まりすぎなのよ…………騎士か! ……騎士ね。
「お嬢様大丈夫ですか?」
「ありがとうマリア」
マリアの肩を借りて私は馬車の中で少しだけ眠らせていただくことにしました。はぁ、マリアの肩ってあまり騎士らしくないぷにぷに加減ね。本来であればダンマーク男爵領の宿についていたころなのでしょうね。
しばらくすると馬車が完全に止まったようです。つまり、今日はここで野営となるのでしょう。私は馬車の中で待機し、外でエレナとヨハンネスが料理を始めました。
マリアは周囲の警戒をし、マルッティは一日中働いていた為、私と一緒で馬車の中に待機しています。
「お疲れ様です、夕食まで休んでおいてください」
「すまねえな、嬢ちゃん」
やはり使用人が少し足りなかったかしら? 私個人の理由でそんなに引き連れていけなかったとしても、マルッティだけがずっと働いてしまう環境はよくありませんね。短時間で宜しいので、ヨハンネスにもそろそろ変わって貰いましょう。
しばらくそのまま休んでいますと、エレナに呼ばれ、私とエレナとマリアから食事を取ることになり、ヨハンネスが周囲の警戒を交代。マリアはすぐに食事を終え、ヨハンネスと交代し、ヨハンネスもすぐに食事を切り上げ、マルッティが食事を始めます。私とエレナはまだ食事を終えていませんのに、やはり少人数過ぎましたか。
王都に戻る際は、ベッケンシュタイン領からもう少しだけ人を連れて行きましょう。
「お嬢様、襲われるならおそらく寝静まった頃が一番危険だと思います」
「護衛は交代で見張りをしていますのでお嬢様方はゆっくり休まれてください」
「あら? このような固い馬車で眠れと仰いますのね?」
「泥まみれのごみの中、三日間耐えたご令嬢もいるそうですよ」
「……よくできました。ええ、素敵な環境よ。ありがとうおやすみなさい」
イサアークから身を隠した時と比べれば数億倍マシな環境なことくらい私にだってわかっています。この私がワガママを言っても、冗談だとわかってくれるのですね。ヨハンネス……あなたはどうして性別を隠すの?
そして私とエレナが眠りに入り、護衛では最初にマリアから眠り始めるそうです。
夢の中でとあるものを見ました。ヨハンネスが本当は男性だった夢です。そこではグレイ様とヨハンネスとメルヒオール様が私を取り合っていたのです。それと知らない男性もいますね。顔も髪の陰に隠れていて何者かわかりません。イサアークでなければ良いのですが。
私はくるくると首を回し、差し出された手から誰を取るべきか迷っていました。何故エミリアさんは来ていないのでしょうか。夢の中の私が困っていますよ!
そして四人は争い始めてしまいました。何故このようなことになっているのでしょうか。私のせいですか?
私がグレイ様からの結婚生活に、愛がないと勝手に思い込んだからですか? ですがそれは、グレイ様の今までの態度が悪いのであって! 今更引っ込みがつく訳……?
まるで、本当はグレイ様が私を愛しているかのような……ですが、イサアークから身を隠していた時も、私を見つけてくださったのはグレイ様です。
いえ、仲の良い幼馴染であれば、同姓であろうと必死になって探すべきです。それは、他の時に助けてくださったときも同じですよね?
公爵令嬢が、決められた結婚に従わなかった結果ですか?
ヨハンネスだって私を護るために四六時中働いてくれているだけです。彼がもし男性でもそれは騎士の仕事を全うしているだけですし、まれに私のことを美しいと仰ってくださりますのは、それは外見のことを素直に感想として述べられているだけですわ。
メルヒオール様からは愛を感じています。あの方は私を愛してくださると思います。問題はどちらに旅立たれたかと、私の半年の期限が彼の耳に届くのがいつになるのか出すけど。
公爵令嬢をやめてしまえば、私は誰かと愛し合って結婚をすることができるのでしょうか? そこの黒い影のお方は、私のことを愛してくださる方なのですか? 貴方について行けば、私は貴族をやめられるのですか?
やめられるものなら、今すぐ公爵令嬢などやめて一人の女性として……私お世話してもらわないと生活できない。エレナは持参……できませんね。彼女も貴族令嬢でしたわ。
どなたの手を取れば、私が求めているものが手に入るのでしょうか? それとも、どなたも私が求めているものをくださる方なのでしょうか?
そしていつまでも選ばない私の前から四人は次々と消えていきましたわ。そして最後にはグレイ様まで私の前からどこかに立ち去ってしまいましたわ。
そして私は突然地面に穴が開き、落下していきましたわ。燃える業火を通り抜けますと、洞穴、山岳地帯、戦場、密林、雪原、大海原と周囲の景色だけは変わってゆきましたが、私が落下することだけは変わりませんでした。
助けてくださいだなんておこがましいですよね。そう思っていますと、今度は体が強く揺れるような感覚。お次は何を見せられるのでしょうか。
「お嬢様。お嬢様」
ヨハンネスの声でしょうか? 戻ってきてくださりましたのね?
「戻るも何もずっと一緒に」
ずっと一緒に……いてくださるのですね。
「起きてください」
あら?
私は瞼を開きますと、私を揺さぶって起こそうとしていたヨハンネスの姿が目に移りましたわ。いつ結婚したのかしら? 夢? どちらが? 今までが?
私は体を起こしますと、すぐそばにあったヨハンネスの頬に口づけをしました。すると、ヨハンネスのお顔がみるみる真っ赤になっていきます。そして視界の端にいるエレナ。
あ、今目が覚めましたわ。今は馬車の中でしたね。新婚がベッドで目を覚ました気分でしたわ。
「朝? ではないですよね。何かありましたか?」
「……頬に…………あ、そうでした。どうやら囲まれています」
なるほど、野盗でしょうか? それとも刺客? マリアとマルッティは馬車の外でしょうか? この馬車って床に隠し収納とかありませんよね? ありませんね。
「何故床を?」
「いえ、なんとなく収納スペースでもあればと」
以前のことも生かして、新しく馬車を新調する際は、隠し収納スペースでも作っておきましょう。今度はグレイ様にばれないようにしないといけませんね。一国の王子が人様の馬車を勝手にカスタマイズする方が問題なのですけど、それのおかげで助かったのですから不問としましょう。
それよりもこの囲まれた状況が、三人の力でなんとかなるかどうかですね。
「今は膠着状態なのかしら?」
「そうですね、まだ向こうは襲ってくる様子はありません。このまま何もないということはないでしょう。お二人は必ずお守りします」
「いえ、ルクレシア様だけをお願いします」
「何を仰いますの?」
そんなことさせる訳には行きませんわ。エレナは私の大事なメイドです。しっかり護衛して頂きます。私がヨハンネスの顔をじっとみますと、ヨハンネスは頷いてくれましたわ。ヨハンネスももとよりそのつもりのようですね。安心しました。
馬車の外が騒がしくなってきましたわ。金属と金属のぶつかり合う音も聞こえます。
「お嬢様、行ってきます!」
「あ、待って!」
先ほどの夢。四人が立ち去って行く中で、最初にいなくなったのはヨハンネスでした。まさかヨハンネスがこんな簡単に死ぬとは思えませんでしたが、とても怖く感じました。
「……必ずあなたを護ります」
「…………お願い」
ヨハンネスが馬車から飛び出し、更に周囲の音が激しく感じました。私はエレナに抱き着きながら、なるべく耳を塞ぎましたわ。早く終わって! 早く戻ってきて! 何よ! 私が何かしたの?
どうして? どうして私は公爵令嬢なの!?
「お嬢様大丈夫ですか?」
「ありがとうマリア」
マリアの肩を借りて私は馬車の中で少しだけ眠らせていただくことにしました。はぁ、マリアの肩ってあまり騎士らしくないぷにぷに加減ね。本来であればダンマーク男爵領の宿についていたころなのでしょうね。
しばらくすると馬車が完全に止まったようです。つまり、今日はここで野営となるのでしょう。私は馬車の中で待機し、外でエレナとヨハンネスが料理を始めました。
マリアは周囲の警戒をし、マルッティは一日中働いていた為、私と一緒で馬車の中に待機しています。
「お疲れ様です、夕食まで休んでおいてください」
「すまねえな、嬢ちゃん」
やはり使用人が少し足りなかったかしら? 私個人の理由でそんなに引き連れていけなかったとしても、マルッティだけがずっと働いてしまう環境はよくありませんね。短時間で宜しいので、ヨハンネスにもそろそろ変わって貰いましょう。
しばらくそのまま休んでいますと、エレナに呼ばれ、私とエレナとマリアから食事を取ることになり、ヨハンネスが周囲の警戒を交代。マリアはすぐに食事を終え、ヨハンネスと交代し、ヨハンネスもすぐに食事を切り上げ、マルッティが食事を始めます。私とエレナはまだ食事を終えていませんのに、やはり少人数過ぎましたか。
王都に戻る際は、ベッケンシュタイン領からもう少しだけ人を連れて行きましょう。
「お嬢様、襲われるならおそらく寝静まった頃が一番危険だと思います」
「護衛は交代で見張りをしていますのでお嬢様方はゆっくり休まれてください」
「あら? このような固い馬車で眠れと仰いますのね?」
「泥まみれのごみの中、三日間耐えたご令嬢もいるそうですよ」
「……よくできました。ええ、素敵な環境よ。ありがとうおやすみなさい」
イサアークから身を隠した時と比べれば数億倍マシな環境なことくらい私にだってわかっています。この私がワガママを言っても、冗談だとわかってくれるのですね。ヨハンネス……あなたはどうして性別を隠すの?
そして私とエレナが眠りに入り、護衛では最初にマリアから眠り始めるそうです。
夢の中でとあるものを見ました。ヨハンネスが本当は男性だった夢です。そこではグレイ様とヨハンネスとメルヒオール様が私を取り合っていたのです。それと知らない男性もいますね。顔も髪の陰に隠れていて何者かわかりません。イサアークでなければ良いのですが。
私はくるくると首を回し、差し出された手から誰を取るべきか迷っていました。何故エミリアさんは来ていないのでしょうか。夢の中の私が困っていますよ!
そして四人は争い始めてしまいました。何故このようなことになっているのでしょうか。私のせいですか?
私がグレイ様からの結婚生活に、愛がないと勝手に思い込んだからですか? ですがそれは、グレイ様の今までの態度が悪いのであって! 今更引っ込みがつく訳……?
まるで、本当はグレイ様が私を愛しているかのような……ですが、イサアークから身を隠していた時も、私を見つけてくださったのはグレイ様です。
いえ、仲の良い幼馴染であれば、同姓であろうと必死になって探すべきです。それは、他の時に助けてくださったときも同じですよね?
公爵令嬢が、決められた結婚に従わなかった結果ですか?
ヨハンネスだって私を護るために四六時中働いてくれているだけです。彼がもし男性でもそれは騎士の仕事を全うしているだけですし、まれに私のことを美しいと仰ってくださりますのは、それは外見のことを素直に感想として述べられているだけですわ。
メルヒオール様からは愛を感じています。あの方は私を愛してくださると思います。問題はどちらに旅立たれたかと、私の半年の期限が彼の耳に届くのがいつになるのか出すけど。
公爵令嬢をやめてしまえば、私は誰かと愛し合って結婚をすることができるのでしょうか? そこの黒い影のお方は、私のことを愛してくださる方なのですか? 貴方について行けば、私は貴族をやめられるのですか?
やめられるものなら、今すぐ公爵令嬢などやめて一人の女性として……私お世話してもらわないと生活できない。エレナは持参……できませんね。彼女も貴族令嬢でしたわ。
どなたの手を取れば、私が求めているものが手に入るのでしょうか? それとも、どなたも私が求めているものをくださる方なのでしょうか?
そしていつまでも選ばない私の前から四人は次々と消えていきましたわ。そして最後にはグレイ様まで私の前からどこかに立ち去ってしまいましたわ。
そして私は突然地面に穴が開き、落下していきましたわ。燃える業火を通り抜けますと、洞穴、山岳地帯、戦場、密林、雪原、大海原と周囲の景色だけは変わってゆきましたが、私が落下することだけは変わりませんでした。
助けてくださいだなんておこがましいですよね。そう思っていますと、今度は体が強く揺れるような感覚。お次は何を見せられるのでしょうか。
「お嬢様。お嬢様」
ヨハンネスの声でしょうか? 戻ってきてくださりましたのね?
「戻るも何もずっと一緒に」
ずっと一緒に……いてくださるのですね。
「起きてください」
あら?
私は瞼を開きますと、私を揺さぶって起こそうとしていたヨハンネスの姿が目に移りましたわ。いつ結婚したのかしら? 夢? どちらが? 今までが?
私は体を起こしますと、すぐそばにあったヨハンネスの頬に口づけをしました。すると、ヨハンネスのお顔がみるみる真っ赤になっていきます。そして視界の端にいるエレナ。
あ、今目が覚めましたわ。今は馬車の中でしたね。新婚がベッドで目を覚ました気分でしたわ。
「朝? ではないですよね。何かありましたか?」
「……頬に…………あ、そうでした。どうやら囲まれています」
なるほど、野盗でしょうか? それとも刺客? マリアとマルッティは馬車の外でしょうか? この馬車って床に隠し収納とかありませんよね? ありませんね。
「何故床を?」
「いえ、なんとなく収納スペースでもあればと」
以前のことも生かして、新しく馬車を新調する際は、隠し収納スペースでも作っておきましょう。今度はグレイ様にばれないようにしないといけませんね。一国の王子が人様の馬車を勝手にカスタマイズする方が問題なのですけど、それのおかげで助かったのですから不問としましょう。
それよりもこの囲まれた状況が、三人の力でなんとかなるかどうかですね。
「今は膠着状態なのかしら?」
「そうですね、まだ向こうは襲ってくる様子はありません。このまま何もないということはないでしょう。お二人は必ずお守りします」
「いえ、ルクレシア様だけをお願いします」
「何を仰いますの?」
そんなことさせる訳には行きませんわ。エレナは私の大事なメイドです。しっかり護衛して頂きます。私がヨハンネスの顔をじっとみますと、ヨハンネスは頷いてくれましたわ。ヨハンネスももとよりそのつもりのようですね。安心しました。
馬車の外が騒がしくなってきましたわ。金属と金属のぶつかり合う音も聞こえます。
「お嬢様、行ってきます!」
「あ、待って!」
先ほどの夢。四人が立ち去って行く中で、最初にいなくなったのはヨハンネスでした。まさかヨハンネスがこんな簡単に死ぬとは思えませんでしたが、とても怖く感じました。
「……必ずあなたを護ります」
「…………お願い」
ヨハンネスが馬車から飛び出し、更に周囲の音が激しく感じました。私はエレナに抱き着きながら、なるべく耳を塞ぎましたわ。早く終わって! 早く戻ってきて! 何よ! 私が何かしたの?
どうして? どうして私は公爵令嬢なの!?
0
あなたにおすすめの小説
ヤンデレ王子を闇落ちから救ったら愛執まみれの独占欲に囚われました
大江戸ウメコ
恋愛
幼い頃に精霊の祝福である未来視の力が開花し、「夫である第二王子ナハルドに殺される」という己の運命を知った伯爵令嬢ツィーラ。この悲惨な未来を変えるべく、ツィーラは彼を避けようとしたが、ひょんなことから婚約者に選ばれてしまった! ならば、ナハルドが将来闇落ちしないよう、側で彼を支えることを決意する。そんな努力の甲斐あって、ツィーラへの好意を隠さず伝えてくるほど、ナハルドとの関係は良好になった。だけど、彼の並々ならぬ執着心のすべてを、ツィーラはまだ知らなくて――
『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
冷徹団長の「ここにいろ」は、騎士団公認の“抱きしめ命令”です
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー全16話+後日談5話⭐︎
王都最硬派、規律と責任の塊――騎士団長ヴァルド・アークライトは、夜の見回り中に路地で“落とし物”を拾った。
……いや、拾ったのは魔物の卵ではなく、道端で寝ていた少女だった。しかも目覚めた彼女は満面の笑みで「落とし物です!拾ってくださってありがとうございます!」と言い張り、団長の屋敷を“保護施設”だと勘違いして、掃除・料理・当番表作りに騎士の悩み相談まで勝手に開始。
追い出せば泣く、士気は落ちる、そして何より――ヴァルド自身の休息が、彼女の存在に依存し始めていく。
無表情のまま「危ないから、ここにいろ」と命令し続ける団長に、周囲はざわつく。「それ、溺愛ですよ」
騎士団内ではついに“団長語翻訳係”まで誕生し、命令が全部“愛の保護”に変換されていく甘々溺愛コメディ!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
冷酷総長は、彼女を手中に収めて溺愛の檻から逃さない
彩空百々花
恋愛
誰もが恐れ、羨み、その瞳に映ることだけを渇望するほどに高貴で気高い、今世紀最強の見目麗しき完璧な神様。
酔いしれるほどに麗しく美しい女たちの愛に溺れ続けていた神様は、ある日突然。
「今日からこの女がおれの最愛のひと、ね」
そんなことを、言い出した。
天然だと思ったギルド仲間が、実は策士で独占欲強めでした
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー本編8話+後日談7話⭐︎
ギルドで働くおっとり回復役リィナは、
自分と似た雰囲気の“天然仲間”カイと出会い、ほっとする。
……が、彼は実は 天然を演じる策士だった!?
「転ばないで」
「可愛いって言うのは僕の役目」
「固定回復役だから。僕の」
優しいのに過保護。
仲間のはずなのに距離が近い。
しかも噂はいつの間にか——「軍師(彼)が恋してる説」に。
鈍感で頑張り屋なリィナと、
策を捨てるほど恋に負けていくカイの、
コメディ強めの甘々ギルド恋愛、開幕!
「遅いままでいい――置いていかないから。」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる