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第3章 ポンコツしかできないこと
25話 目指せジバジデオ! すべてを終わらせるために私は行きます!
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ジェスカを見つけだした私は、すぐに他の誰かに見つからない様に隠れましたわ。
部屋に入り鍵をかけ、二人きりになります。
珍獣は他の誰かにカウントしません。既に腰についている付属品。名前はエミリア。
「なんだよ姫さん」
寝ていたところを起こされたジェスカ。ごめんなさいね。
「現れたわね我が旅団のアウトローどもジェスカ! エミリアさん!」
私がジェスカを指さすと、ジェスカは目を白黒させています。嬉しそうね。
「え? その腰についているのと俺は同類になるのか?」
「え? そちらの方も痛めつけられるのがお好き? お姉様の踏まれ係は譲りませんよ!?」
「んな趣味ねーよ! バカ女!!」
よし、チームワーク抜群ね。良い感じじゃない。本当はマリアも連れてきて変態三銃士に……あ、違うわ。ジェスカ変態じゃないわよね。じゃ、ないわよね?
「ねえ? とにかく話聞いてくれる?」
「え? ああ」
「どうぞお姉様。では重い方のおみ足から」
「え? えと……重い方?」
もしかして私の足って片方だけ重いの。右? 左? ダンゴムシ? ちが!? この選択肢にダンゴムシあったら一番重いのはダンゴムシに決まってるじゃない!?
「エミリアさん。ちょっとだけ真面目モードでお願い。ほら跪いて!!」
「姫さん真面目の方向性ズレてる」
あら? いえ、跪くのは私と会話する時の正しい姿勢でしょ?
「とりあえずお話いいかしら? 時間ないのよ? わかっているでしょ? 今日と明日でヨハンネスとオルガお義姉様を納得させる。できなければジェスカが王宮の兵を斬って私を連れだす」
「待ってくれ姫さん! それ俺重罪人!」
誰も兵を殺せだなんて言ってないじゃない。王宮から公爵令嬢を攫えと言っているのよ? 重罪じゃない!
「……? 私の命令よ? 国にではなく私に忠誠を誓っているのでしょう?」
ジェスカがなんだか不満そうな顔でこちらを見つめていますね。多分ほら、私がよく見れてないだけよね? そう、きっと不満そうに見えるのは私の勘違い。
私は跪いている珍獣に腰をおろしてジェスカに向きなおします。
ジェスカはまるでわけがわからないという表情をしていますが、私は話をつづけましたわ。
「作戦を考えましょう。矛盾点や無理な点があったら教えてください」
「あー、わかったわかった」
よし、ジェスカもエミリアさんも聞く姿勢ばっちりね。ところでこのエミリアさん興奮してきて息が荒くて揺れるわね。まともな椅子にもなれないのですね。
「お心の中で罵倒!!」
「え? 普通に気持ち悪い」
「本題! 本題を早くしてくれ! ここにいると気が狂っちまう!」
そうね。ジェスカと私が可哀そうだから無視して本題に入ってしまいましょう。
「はっきり言ってヨハンネスの固い意志を崩すには、どこにいても安心だと思わせる必要があるわ」
「無理だろ」
「そ、そう? じゃあ! この二日の間にデークルーガ帝国より危険な場所に勝手に行きましょう! 私を自由にさせないと思い切って動くことを思い知らしめましょう!」
「今度こそ監禁されんじゃねーの?」
今度こそってああ、そういえばこないだまで王宮に軟禁されていましたね。今度は監禁ですか。それはキツイわね。あと何か楽しめるもの作っておいてください。
「じゃあ貴方考えなさい」
「いっそ逃げ出したらどうだ?」
「そうね。変態ストーカーは味方にいますものね」
「これ味方なのか?」
となると、ヨハンネスとオルガお義姉様。それから私を王宮に戻すために動こうとするグレイ様以外のメンバーで再編成ね。
……エレナはここに置いていきましょう。彼女を危険な場所に連れて行くのは気が引けますし、ナダル領は今復旧に向けて動いています。
となると、マリアを連れて行くとして……メルヒオール様も連れていくべきかしら? あまり人数が多いと逃げることに失敗しそうなのよね。
当然ですが、ルイーセ様はここで置いていきます。これから行くのは他国ですので、騎士でもない令嬢を連れていくことなんてできません。
エミリアさん? これは放置する方が危険な珍獣なので手の届く範囲で飼育します。
「どちらに逃げますか?」
「最初の予定通りジバジデオ王国もいいかもな? 北の蛮族の土地は道もないからどうしよもねーが、そっちもあり? いや、その過程で通るアルデマグラ公国の街が多すぎるし、見つかる危険性もあるな。やはり、ジバジデオ王国ルートにしよう」
「ではそれで行きましょう」
「じゃ、三人で行くぞ?」
「え? いえもう少し戦力が」
「無理だ。これ以上人がいると逃げるに逃げられなくなる。それに姫さんが逃げればあいつらも勝手についてくるだろ?」
「そういうものかしら?」
「信じろ。姫さんの為に剣を抜いてきた奴らだぞ」
問題はその信じた人たちを裏切って逃げることだと思いますが、確かに私がジバジデオ王国に逃げ出したらみんなは追いかけてきてくれますよね?
「戦争も終わらせちまえば王宮に籠る必要もねえ。全部逃げ切って戦争も終わらせる。どうだ姫さん、面白そうだろ?」
「乗ったわジェスカ」
天才ね。やるじゃない! 私も最初から考えてましたけどね? 当然! とうぜん。
「最低限の荷物をまとめましょう。では夜出発しますが、私はバレない様にお義姉様かヨハンネスにアプローチしに行きます。ジェスカはこそこそするの得意ですし、私の分の荷物もお願いします。エミリアさんもこそこそ得意そうですけど、私の物触らないでくださいね?」
「男女逆だろそこ」
え? もしかしてこのメンバーだと私ってボケ側の人間? 嘘嘘違うでしょ? ジェスカなんで貴方まともなの?
とにかく、今の私達に必要なことをしましょう。お二人には指示通り出発の準備をバレずにやって頂く必要があります。
私はカモフラージュの為にお義姉様かヨハンネスを探しますか。
ヨハンネスはおそらく隠れているはず。さきほどみたいなヘマを踏まないためにもう近くにはいらっしゃらないでしょうね。
「あちらにいらっしゃるのはグレイ様ね。少しお話してきますか」
私はグレイ様に近づきますと、グレイ様はどなたかとお話しているようです。あちらの方は騎士団の方よね? 知らないおじい様だわ。
「グレイ様!」
「ルー? どうしたんだい? 時間も惜しいこんな時に」
「こちらの方は?」
「パトリーキイ・クエンカです。クエンカ子爵にして第四騎士団団長を務めさせて頂いてます」
クエンカ? それにこの見た目。年齢的に間違いなさそうね。この人がヤーコフさんのお兄様。あと、メルヒオール様のお父様に当たる方なのね。
「ルクレシア・ボレアリス・ベッケンシュタインです」
「ふむ。君が弟が命を懸けて護った令嬢か。一度どのような人間か話してみたいと思っていたのだが、良い眼をしている」
「ありがとう。眼は自慢なの!」
この桜色の瞳、自慢じゃないけど綺麗さなら妹のミシェーラ以外には負けてない自信がありますの!
え? 私の天使が一番に決まっているでしょ?
「純粋な娘だ。君はヨランデ嬢によく似ている」
「はい? ヨランデ?」
ヨランデ? 聞き覚えのある名前のようなきがしなくもありませんが、どなたでしょうか?
「ヨランデ? もしかして叔母様のことかしら?」
思い出しましたわ。ヨランデ・マルシアス・ベッケンシュタイン。私が産まれてまもなくの頃に亡くなったお父様の妹の方ですわ。
「知っているのだな。君も彼女のような人間になるのであれば良いのだが。まあ、成れなくても問題はない。あれは特殊な人間だ」
「叔母様のような人間?」
私、ヨランデ叔母様のことって全然わからないのよね。あったこともないのですし、てゆうか叔母様ってベッケンシュタイン家の人間ですよね?
そもそも、私の見た目はどちらかと言えばデークルーガ王家よりなのですが、ヨランデ叔母様ってそんなに似ているのかしら?
「まあ、そうある運命であれば、いずれわかるだろう。私は仕事に戻る」
「ええ」
呆然としながらクエンカ子爵の背中をお見送りしていますと、お隣にいたグレイ様が深刻な表情をしていましたわ。
「どうかしまして?」
「いいや、なんでもないよ?」
「そうですか?」
「そんなことより、君はまた行動に移そうとしているね?」
「な!? 何のことかしら?」
あー、バレてる? 今夜逃げ出すの確定にしましょう。本気で逃げ出さないといけない気がしてきましたの。
部屋に入り鍵をかけ、二人きりになります。
珍獣は他の誰かにカウントしません。既に腰についている付属品。名前はエミリア。
「なんだよ姫さん」
寝ていたところを起こされたジェスカ。ごめんなさいね。
「現れたわね我が旅団のアウトローどもジェスカ! エミリアさん!」
私がジェスカを指さすと、ジェスカは目を白黒させています。嬉しそうね。
「え? その腰についているのと俺は同類になるのか?」
「え? そちらの方も痛めつけられるのがお好き? お姉様の踏まれ係は譲りませんよ!?」
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よし、チームワーク抜群ね。良い感じじゃない。本当はマリアも連れてきて変態三銃士に……あ、違うわ。ジェスカ変態じゃないわよね。じゃ、ないわよね?
「ねえ? とにかく話聞いてくれる?」
「え? ああ」
「どうぞお姉様。では重い方のおみ足から」
「え? えと……重い方?」
もしかして私の足って片方だけ重いの。右? 左? ダンゴムシ? ちが!? この選択肢にダンゴムシあったら一番重いのはダンゴムシに決まってるじゃない!?
「エミリアさん。ちょっとだけ真面目モードでお願い。ほら跪いて!!」
「姫さん真面目の方向性ズレてる」
あら? いえ、跪くのは私と会話する時の正しい姿勢でしょ?
「とりあえずお話いいかしら? 時間ないのよ? わかっているでしょ? 今日と明日でヨハンネスとオルガお義姉様を納得させる。できなければジェスカが王宮の兵を斬って私を連れだす」
「待ってくれ姫さん! それ俺重罪人!」
誰も兵を殺せだなんて言ってないじゃない。王宮から公爵令嬢を攫えと言っているのよ? 重罪じゃない!
「……? 私の命令よ? 国にではなく私に忠誠を誓っているのでしょう?」
ジェスカがなんだか不満そうな顔でこちらを見つめていますね。多分ほら、私がよく見れてないだけよね? そう、きっと不満そうに見えるのは私の勘違い。
私は跪いている珍獣に腰をおろしてジェスカに向きなおします。
ジェスカはまるでわけがわからないという表情をしていますが、私は話をつづけましたわ。
「作戦を考えましょう。矛盾点や無理な点があったら教えてください」
「あー、わかったわかった」
よし、ジェスカもエミリアさんも聞く姿勢ばっちりね。ところでこのエミリアさん興奮してきて息が荒くて揺れるわね。まともな椅子にもなれないのですね。
「お心の中で罵倒!!」
「え? 普通に気持ち悪い」
「本題! 本題を早くしてくれ! ここにいると気が狂っちまう!」
そうね。ジェスカと私が可哀そうだから無視して本題に入ってしまいましょう。
「はっきり言ってヨハンネスの固い意志を崩すには、どこにいても安心だと思わせる必要があるわ」
「無理だろ」
「そ、そう? じゃあ! この二日の間にデークルーガ帝国より危険な場所に勝手に行きましょう! 私を自由にさせないと思い切って動くことを思い知らしめましょう!」
「今度こそ監禁されんじゃねーの?」
今度こそってああ、そういえばこないだまで王宮に軟禁されていましたね。今度は監禁ですか。それはキツイわね。あと何か楽しめるもの作っておいてください。
「じゃあ貴方考えなさい」
「いっそ逃げ出したらどうだ?」
「そうね。変態ストーカーは味方にいますものね」
「これ味方なのか?」
となると、ヨハンネスとオルガお義姉様。それから私を王宮に戻すために動こうとするグレイ様以外のメンバーで再編成ね。
……エレナはここに置いていきましょう。彼女を危険な場所に連れて行くのは気が引けますし、ナダル領は今復旧に向けて動いています。
となると、マリアを連れて行くとして……メルヒオール様も連れていくべきかしら? あまり人数が多いと逃げることに失敗しそうなのよね。
当然ですが、ルイーセ様はここで置いていきます。これから行くのは他国ですので、騎士でもない令嬢を連れていくことなんてできません。
エミリアさん? これは放置する方が危険な珍獣なので手の届く範囲で飼育します。
「どちらに逃げますか?」
「最初の予定通りジバジデオ王国もいいかもな? 北の蛮族の土地は道もないからどうしよもねーが、そっちもあり? いや、その過程で通るアルデマグラ公国の街が多すぎるし、見つかる危険性もあるな。やはり、ジバジデオ王国ルートにしよう」
「ではそれで行きましょう」
「じゃ、三人で行くぞ?」
「え? いえもう少し戦力が」
「無理だ。これ以上人がいると逃げるに逃げられなくなる。それに姫さんが逃げればあいつらも勝手についてくるだろ?」
「そういうものかしら?」
「信じろ。姫さんの為に剣を抜いてきた奴らだぞ」
問題はその信じた人たちを裏切って逃げることだと思いますが、確かに私がジバジデオ王国に逃げ出したらみんなは追いかけてきてくれますよね?
「戦争も終わらせちまえば王宮に籠る必要もねえ。全部逃げ切って戦争も終わらせる。どうだ姫さん、面白そうだろ?」
「乗ったわジェスカ」
天才ね。やるじゃない! 私も最初から考えてましたけどね? 当然! とうぜん。
「最低限の荷物をまとめましょう。では夜出発しますが、私はバレない様にお義姉様かヨハンネスにアプローチしに行きます。ジェスカはこそこそするの得意ですし、私の分の荷物もお願いします。エミリアさんもこそこそ得意そうですけど、私の物触らないでくださいね?」
「男女逆だろそこ」
え? もしかしてこのメンバーだと私ってボケ側の人間? 嘘嘘違うでしょ? ジェスカなんで貴方まともなの?
とにかく、今の私達に必要なことをしましょう。お二人には指示通り出発の準備をバレずにやって頂く必要があります。
私はカモフラージュの為にお義姉様かヨハンネスを探しますか。
ヨハンネスはおそらく隠れているはず。さきほどみたいなヘマを踏まないためにもう近くにはいらっしゃらないでしょうね。
「あちらにいらっしゃるのはグレイ様ね。少しお話してきますか」
私はグレイ様に近づきますと、グレイ様はどなたかとお話しているようです。あちらの方は騎士団の方よね? 知らないおじい様だわ。
「グレイ様!」
「ルー? どうしたんだい? 時間も惜しいこんな時に」
「こちらの方は?」
「パトリーキイ・クエンカです。クエンカ子爵にして第四騎士団団長を務めさせて頂いてます」
クエンカ? それにこの見た目。年齢的に間違いなさそうね。この人がヤーコフさんのお兄様。あと、メルヒオール様のお父様に当たる方なのね。
「ルクレシア・ボレアリス・ベッケンシュタインです」
「ふむ。君が弟が命を懸けて護った令嬢か。一度どのような人間か話してみたいと思っていたのだが、良い眼をしている」
「ありがとう。眼は自慢なの!」
この桜色の瞳、自慢じゃないけど綺麗さなら妹のミシェーラ以外には負けてない自信がありますの!
え? 私の天使が一番に決まっているでしょ?
「純粋な娘だ。君はヨランデ嬢によく似ている」
「はい? ヨランデ?」
ヨランデ? 聞き覚えのある名前のようなきがしなくもありませんが、どなたでしょうか?
「ヨランデ? もしかして叔母様のことかしら?」
思い出しましたわ。ヨランデ・マルシアス・ベッケンシュタイン。私が産まれてまもなくの頃に亡くなったお父様の妹の方ですわ。
「知っているのだな。君も彼女のような人間になるのであれば良いのだが。まあ、成れなくても問題はない。あれは特殊な人間だ」
「叔母様のような人間?」
私、ヨランデ叔母様のことって全然わからないのよね。あったこともないのですし、てゆうか叔母様ってベッケンシュタイン家の人間ですよね?
そもそも、私の見た目はどちらかと言えばデークルーガ王家よりなのですが、ヨランデ叔母様ってそんなに似ているのかしら?
「まあ、そうある運命であれば、いずれわかるだろう。私は仕事に戻る」
「ええ」
呆然としながらクエンカ子爵の背中をお見送りしていますと、お隣にいたグレイ様が深刻な表情をしていましたわ。
「どうかしまして?」
「いいや、なんでもないよ?」
「そうですか?」
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