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本編
12.ほ、絆されてない!! ✻
あぁ、何でこの世界はこんなにも残酷なんだろう。
今、先輩を信用した瞬間に、俺は裏切られました。
尻に当たる硬いモノは収まる所か余計に硬度を増している気がする。あの時の、犯された時のことを思い出して顔が血の気が失せたり、何故か逆に熱くなって尻穴がきゅんと反応してしまったり俺の体調は両極端に振り子をふる。
ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、と聞こえる呼吸音は先輩のもの。
この前のように乱暴に服を破かれていないが、服の上から感じる先輩の体温が熱くて、呼吸と共に耳元にかかる湿った熱さえ感じ取ってしまう。
·······せ、先輩···?
「っ、、お前を襲うなど──っ」
きゅんっ。その声に思わず胸さえ熱くなる。
苦しそうに呟く声、俺の尻に当たる張り詰めたソレ。
俺を襲う気なら直ぐに行動に移せるだろうが、先輩は抗おうとしているように見える。
俺を抱き込んだままの先輩の体が揺れた。
「·······すまない、もう、お前を離してやれそうにない···」
「っ、先輩──」
「酷くしないと誓う、だから少しだけ···」
俺の右側から覗く先輩の男らしいのに切羽詰まった表情。
何かに誘われるかのように先輩の顔が近づく。
俺はそんな先輩に囁かれた言葉に戸惑い返事が出来ない。
「んむっ···ぁ」
反対側から顎を掴まれキスされる。
力強く強引なのに優しく合わさる唇は微かに震えている。
不安そうに下がる凛々しい眉、俺の顎を引き寄せた大きな手さえも何かに抗うように微かに震えていて、先輩の纏う引力に俺は逆らうことが出来なかった。
合わさるだけの唇が次第に角度を変えて合わさっていく。
啄むような触れるだけのキス······ただ、唇が触れているだけだというのに長いその行為に呼吸が上手く出来ない。
「んっ、、んぁむっ·········ふぁっ、ん」
「ん、······ハァ、、チュッ···すまない········」
こんな時だと言うのにまだ謝るか。
謝るくらいならこんなことするな、だとか···そんな顔するなら止めろ、だとか······考える間もないくらいの甘いキスを受け入れる内に頭の中が霞んでぼーっとしてくる。
「ちゅ····はぁ···んむ··········んっ!?」
ぬるぅと厚い舌が俺の口腔内に入ってきた。
し、舌を入れるなんて聞いてないぞ!
そう反論したくても、俺の口の中で暴れる先輩の舌は止まってくれない。
噛み付くように口付けられ口腔内を暴れる。
歯列をなぞるように舌を絡めてきて、押し返そうと抵抗しようとしても混じり合う唾液がそれを邪魔する。飲んでも飲んでも飲みきれない。
「んっぁ♡·····んくっ、ぁ·······ふぁ」
「ぢゅぅぅ·······ハァ···あま·······い···ぢゅるぅ」
「へ、へんぱ····んん·······ちょ、ふぁっ♡ま、っへ」
駄目だ。
これ以上主導権を握られてはまた······。
未だ張り詰めている先輩のそれはどうするつもりなのか。
先輩の強くて優しすぎるキスに頭が動かない俺は一方的に快楽を与えられることしか出来ない。···キス、上手すぎ·······。
「···美園」
「·······はぁ······んぁっ♡·······せんぱぃ」
ゴロンと再び仰向けにされて甘いディープキスに酔わされる。
もう先輩の唾液でお腹いっぱいだ。
·······ん?
下の方でカチャカチャと音がするんだが···。
おっと······ぉ?
ふと感じた外気に視線を下げると顕になった俺の下半身が。
いつの間にか俺の下着脱がされてるぅ!!?
ちょ、先輩??酷くしないってまさか最後までぇえ!!?
俺はキスをされたまま先輩の厚い胸をドンドンと叩く。
「最後まではしない·······お前も辛いと思ってな」
その言葉によく見ると俺のソレは緩く勃ち上がっていた。
あぁ、それはどうもご親切に·······ってちゃうわ!!
「先輩っ!俺はいいから──んむぅ」
「·······ちゅ···そうはいかない。···勃たせた責任は取る」
くちゅくちゅ。
うわぁ、あ、それ·······やばっ♡
そう言いながら俺の陰茎を握り扱きだす先輩。
先輩とのキスでだいぶ感度を高められた俺は他人に触られることだけでも自分で触れるより酷く感じてしまうと言うのに、先端を強く擦られるだけでビリビリと鋭い刺激に直ぐに達してしまいそうになる。
「んはぁっ♡せ、せんぱっ·······っだめぇ♡」
「·······気持ちいいか?」
「にゃ、なんでぇ♡ひっ酷くしな·······って言ったのにぃっ♡」
余りの刺激に頭も痺れてきた。
気持ちよすぎてガクガクと足が震える。
押し寄せてくる快楽が高まった感度にキツい·······やばい、、死にそ。
さっき止まったはずの涙が溢れてくる。
「···っ、すまない·······」
チュッと目尻にキスを落とすと先輩は俺の溢れた涙を舐めた。
「·············甘いな」
涙が甘い筈が無いだろ·······。
そうツッコミたくもなるが、ふと見上げた先輩の顔に悲しそうな目と優しい笑みが共存するのを見てぶわっと俺の中で何かが溢れる。
男だから分かる。
先輩だっていつまでもそのままでは辛い筈だ、硬く張り詰めている先輩のソレに視線を落とすと、先輩は苦笑いで目を逸らした。
·······っ、もういい。
俺は既に重くなった体を少し起こすと先輩のソレに手を伸ばす。
「っ、美園···何をっ」
「·······俺だって、男だ。やられっぱなしは嫌だ」
「っ、」
カチャカチャとベルトを緩めると脱がす。
·······処理を手伝うだけ。
下着の上からでも分かるその大きさに怖気付くが、ふるふると首を振ると思い切って先輩のソレを取り出す為に下着に手をかける。
「···止めろ。お前をこれ以上穢したくない」
「キスしといて何言ってんです·····それに処理を手伝うだけだ」
俺は俺の手を掴む手を払ってその下着に手をかけ、思い切って降ろす。
ブルンっ!!
勢いよく飛び出したソレに目が釘付けられる。
·······嘘、だろ、?俺·······こんなん挿れられてたのか···。
改めてその凶悪さが目につく。
·······っ、ここまでしたはいいが後はどうすれば···。
その後のことを考えていなかった俺はそこで固まってしまった。
「チッ·······お前が煽ったんだからな、加減はするが覚悟しろ」
「ひゃぁっ···♡」
固まってしまった俺を軽々と抱き上げると、先輩の膝の上に向き合わせで座らせる。
腰を降ろした瞬間にお互いの陰茎が擦れ合い思わず声が漏れた。
「ほら、一緒に擦れ·······」
「やっぁ♡こ、擦れてっっ······」
「ん、·······ほら、大丈夫だ。口開けてろ·······」
一緒に握った陰茎を擦りながら、もう片方の手で俺の頭を優しい手つきで撫でながら口付ける。俺はこの前とは違った優しく甘い快楽で全身が震えてくる。そんな俺を抱きしめながらまた舌を絡め取る先輩。
あぁ、何だよこれ·······意識とびそ···。
「······んっ♡···はぁ、ん、んっちゅ·········ぁん」
「せ、んぱ········もぅ···♡」
「あぁ·······俺も、イきそうだ············っ」
上下に動かす手が自然と早くなる。
先輩の重低音の声が耳元で一層低くなる。
ッあッッ♡
「くっ、、」
ドピュッっつ!!
2人分の白濁が俺と先輩の手にドロリと落ちた。
やっちまった感が半端ない。
終わって息を整えてようやく頭に酸素が回ったのか冷静になった。
今日の授業が午前だけで早帰りだったのも、帰りに寄り道してから帰ると言って不知火さんを先に帰らしたのも、北校舎に人気が少なかったのもある意味幸運だったかもしれないともう既に日が傾いた空を見て思う。
·······最後まではしてないとは言え、、青姦て、、。
前世でもやったことないぞ···悲しいかな。
「もうっ~~~!!あんた滅茶苦茶じゃないか!」
ドン!!
気まず過ぎて背中併せでお互いの顔が見れなかった俺たち。
俺は思いっきし、屋上の床を叩きつけると振り向いた。
「確かに俺も流されたっちゃ流されたけど、何でいきなりそんなスイッチ入ったんだよ?めっちゃ気持ちよすぎて今度こそ死ぬかと思ったわ!そんな顔でそんな風に迫られたら誰も断れないだろうがっ!」
俺の方こそ言ってること滅茶苦茶だ。
あぁ、素直になるよ。気持ちよかったっつの!!
俺もノリノリで先輩の触ろうとしてたし?
キスもばっちり俺の方から舌出してたし?
「あぁ、もうっ。そんな顔しないでくれよ!!」
「·······すまない」
くそ。調子が狂う······。
しゅん······とさらに項垂れる先輩の様子に俺は被害者だと言うのに。
···責める気力も失せてくる。
「さっきのは合意でした、よね?最後までされてないし、俺も·······気持ちよくなっちゃったし、先輩は優しかったし···さっきのは強姦じゃなかったことにします」
「·······は?」
「俺は忘れます。だから先輩も今日のことは忘れて下さい。···いいですね?」
俺は先輩の肩を思いきし掴みそう言い聞かせる。
くそ、俺に洗脳の力があれば········!!
先輩の瞳をよく見て再度言い聞かせる。
もうその深い青には情欲の欠片は見えず、今は反省の色で染まっている·······ように見える。だって、眉毛めっちゃ八の字なんだぞ??イカつい顔がしょげてんだぞ?······これ以上強く言えない、これが俺の精一杯だ。
「まぁ、そういう事なので···ちゃんとさっき言った約束守──」
「そうはいかない」
·······はぁ、何処まで堅物なんすか·······先輩。
俺はさっきの情事さえ頭からスッパリ追い出し呆れた。
···被害者が···ま、さっきのは合意という事にはしたが、和解しようと言ってるのに俺はこれ以上先輩に何を求めればいいのか···。
「·······責任は取る、追々お前の家に使いをやる」
意味が分からん。
本当にすまなかったな、と何度聞いたかも分からない謝罪をして先輩は立ち上がった。俺は送っていくと言われたが、あんな事をした後で一緒に下校など·······無理だ、先輩の顔が見れない!!
そんなこんなで先に帰って貰うことにしたんだ。
「·······では、お前も気をつけて帰れ」
「·······うん」
頭に置かれる大きな手に一瞬驚いた俺。
···顔が良すぎる。なんか悔しい······。
上を見上げると、その顔に優しい笑みを浮かべた先輩がいた。
べ、別に絆されてなんかないからなっ!
今、先輩を信用した瞬間に、俺は裏切られました。
尻に当たる硬いモノは収まる所か余計に硬度を増している気がする。あの時の、犯された時のことを思い出して顔が血の気が失せたり、何故か逆に熱くなって尻穴がきゅんと反応してしまったり俺の体調は両極端に振り子をふる。
ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、と聞こえる呼吸音は先輩のもの。
この前のように乱暴に服を破かれていないが、服の上から感じる先輩の体温が熱くて、呼吸と共に耳元にかかる湿った熱さえ感じ取ってしまう。
·······せ、先輩···?
「っ、、お前を襲うなど──っ」
きゅんっ。その声に思わず胸さえ熱くなる。
苦しそうに呟く声、俺の尻に当たる張り詰めたソレ。
俺を襲う気なら直ぐに行動に移せるだろうが、先輩は抗おうとしているように見える。
俺を抱き込んだままの先輩の体が揺れた。
「·······すまない、もう、お前を離してやれそうにない···」
「っ、先輩──」
「酷くしないと誓う、だから少しだけ···」
俺の右側から覗く先輩の男らしいのに切羽詰まった表情。
何かに誘われるかのように先輩の顔が近づく。
俺はそんな先輩に囁かれた言葉に戸惑い返事が出来ない。
「んむっ···ぁ」
反対側から顎を掴まれキスされる。
力強く強引なのに優しく合わさる唇は微かに震えている。
不安そうに下がる凛々しい眉、俺の顎を引き寄せた大きな手さえも何かに抗うように微かに震えていて、先輩の纏う引力に俺は逆らうことが出来なかった。
合わさるだけの唇が次第に角度を変えて合わさっていく。
啄むような触れるだけのキス······ただ、唇が触れているだけだというのに長いその行為に呼吸が上手く出来ない。
「んっ、、んぁむっ·········ふぁっ、ん」
「ん、······ハァ、、チュッ···すまない········」
こんな時だと言うのにまだ謝るか。
謝るくらいならこんなことするな、だとか···そんな顔するなら止めろ、だとか······考える間もないくらいの甘いキスを受け入れる内に頭の中が霞んでぼーっとしてくる。
「ちゅ····はぁ···んむ··········んっ!?」
ぬるぅと厚い舌が俺の口腔内に入ってきた。
し、舌を入れるなんて聞いてないぞ!
そう反論したくても、俺の口の中で暴れる先輩の舌は止まってくれない。
噛み付くように口付けられ口腔内を暴れる。
歯列をなぞるように舌を絡めてきて、押し返そうと抵抗しようとしても混じり合う唾液がそれを邪魔する。飲んでも飲んでも飲みきれない。
「んっぁ♡·····んくっ、ぁ·······ふぁ」
「ぢゅぅぅ·······ハァ···あま·······い···ぢゅるぅ」
「へ、へんぱ····んん·······ちょ、ふぁっ♡ま、っへ」
駄目だ。
これ以上主導権を握られてはまた······。
未だ張り詰めている先輩のそれはどうするつもりなのか。
先輩の強くて優しすぎるキスに頭が動かない俺は一方的に快楽を与えられることしか出来ない。···キス、上手すぎ·······。
「···美園」
「·······はぁ······んぁっ♡·······せんぱぃ」
ゴロンと再び仰向けにされて甘いディープキスに酔わされる。
もう先輩の唾液でお腹いっぱいだ。
·······ん?
下の方でカチャカチャと音がするんだが···。
おっと······ぉ?
ふと感じた外気に視線を下げると顕になった俺の下半身が。
いつの間にか俺の下着脱がされてるぅ!!?
ちょ、先輩??酷くしないってまさか最後までぇえ!!?
俺はキスをされたまま先輩の厚い胸をドンドンと叩く。
「最後まではしない·······お前も辛いと思ってな」
その言葉によく見ると俺のソレは緩く勃ち上がっていた。
あぁ、それはどうもご親切に·······ってちゃうわ!!
「先輩っ!俺はいいから──んむぅ」
「·······ちゅ···そうはいかない。···勃たせた責任は取る」
くちゅくちゅ。
うわぁ、あ、それ·······やばっ♡
そう言いながら俺の陰茎を握り扱きだす先輩。
先輩とのキスでだいぶ感度を高められた俺は他人に触られることだけでも自分で触れるより酷く感じてしまうと言うのに、先端を強く擦られるだけでビリビリと鋭い刺激に直ぐに達してしまいそうになる。
「んはぁっ♡せ、せんぱっ·······っだめぇ♡」
「·······気持ちいいか?」
「にゃ、なんでぇ♡ひっ酷くしな·······って言ったのにぃっ♡」
余りの刺激に頭も痺れてきた。
気持ちよすぎてガクガクと足が震える。
押し寄せてくる快楽が高まった感度にキツい·······やばい、、死にそ。
さっき止まったはずの涙が溢れてくる。
「···っ、すまない·······」
チュッと目尻にキスを落とすと先輩は俺の溢れた涙を舐めた。
「·············甘いな」
涙が甘い筈が無いだろ·······。
そうツッコミたくもなるが、ふと見上げた先輩の顔に悲しそうな目と優しい笑みが共存するのを見てぶわっと俺の中で何かが溢れる。
男だから分かる。
先輩だっていつまでもそのままでは辛い筈だ、硬く張り詰めている先輩のソレに視線を落とすと、先輩は苦笑いで目を逸らした。
·······っ、もういい。
俺は既に重くなった体を少し起こすと先輩のソレに手を伸ばす。
「っ、美園···何をっ」
「·······俺だって、男だ。やられっぱなしは嫌だ」
「っ、」
カチャカチャとベルトを緩めると脱がす。
·······処理を手伝うだけ。
下着の上からでも分かるその大きさに怖気付くが、ふるふると首を振ると思い切って先輩のソレを取り出す為に下着に手をかける。
「···止めろ。お前をこれ以上穢したくない」
「キスしといて何言ってんです·····それに処理を手伝うだけだ」
俺は俺の手を掴む手を払ってその下着に手をかけ、思い切って降ろす。
ブルンっ!!
勢いよく飛び出したソレに目が釘付けられる。
·······嘘、だろ、?俺·······こんなん挿れられてたのか···。
改めてその凶悪さが目につく。
·······っ、ここまでしたはいいが後はどうすれば···。
その後のことを考えていなかった俺はそこで固まってしまった。
「チッ·······お前が煽ったんだからな、加減はするが覚悟しろ」
「ひゃぁっ···♡」
固まってしまった俺を軽々と抱き上げると、先輩の膝の上に向き合わせで座らせる。
腰を降ろした瞬間にお互いの陰茎が擦れ合い思わず声が漏れた。
「ほら、一緒に擦れ·······」
「やっぁ♡こ、擦れてっっ······」
「ん、·······ほら、大丈夫だ。口開けてろ·······」
一緒に握った陰茎を擦りながら、もう片方の手で俺の頭を優しい手つきで撫でながら口付ける。俺はこの前とは違った優しく甘い快楽で全身が震えてくる。そんな俺を抱きしめながらまた舌を絡め取る先輩。
あぁ、何だよこれ·······意識とびそ···。
「······んっ♡···はぁ、ん、んっちゅ·········ぁん」
「せ、んぱ········もぅ···♡」
「あぁ·······俺も、イきそうだ············っ」
上下に動かす手が自然と早くなる。
先輩の重低音の声が耳元で一層低くなる。
ッあッッ♡
「くっ、、」
ドピュッっつ!!
2人分の白濁が俺と先輩の手にドロリと落ちた。
やっちまった感が半端ない。
終わって息を整えてようやく頭に酸素が回ったのか冷静になった。
今日の授業が午前だけで早帰りだったのも、帰りに寄り道してから帰ると言って不知火さんを先に帰らしたのも、北校舎に人気が少なかったのもある意味幸運だったかもしれないともう既に日が傾いた空を見て思う。
·······最後まではしてないとは言え、、青姦て、、。
前世でもやったことないぞ···悲しいかな。
「もうっ~~~!!あんた滅茶苦茶じゃないか!」
ドン!!
気まず過ぎて背中併せでお互いの顔が見れなかった俺たち。
俺は思いっきし、屋上の床を叩きつけると振り向いた。
「確かに俺も流されたっちゃ流されたけど、何でいきなりそんなスイッチ入ったんだよ?めっちゃ気持ちよすぎて今度こそ死ぬかと思ったわ!そんな顔でそんな風に迫られたら誰も断れないだろうがっ!」
俺の方こそ言ってること滅茶苦茶だ。
あぁ、素直になるよ。気持ちよかったっつの!!
俺もノリノリで先輩の触ろうとしてたし?
キスもばっちり俺の方から舌出してたし?
「あぁ、もうっ。そんな顔しないでくれよ!!」
「·······すまない」
くそ。調子が狂う······。
しゅん······とさらに項垂れる先輩の様子に俺は被害者だと言うのに。
···責める気力も失せてくる。
「さっきのは合意でした、よね?最後までされてないし、俺も·······気持ちよくなっちゃったし、先輩は優しかったし···さっきのは強姦じゃなかったことにします」
「·······は?」
「俺は忘れます。だから先輩も今日のことは忘れて下さい。···いいですね?」
俺は先輩の肩を思いきし掴みそう言い聞かせる。
くそ、俺に洗脳の力があれば········!!
先輩の瞳をよく見て再度言い聞かせる。
もうその深い青には情欲の欠片は見えず、今は反省の色で染まっている·······ように見える。だって、眉毛めっちゃ八の字なんだぞ??イカつい顔がしょげてんだぞ?······これ以上強く言えない、これが俺の精一杯だ。
「まぁ、そういう事なので···ちゃんとさっき言った約束守──」
「そうはいかない」
·······はぁ、何処まで堅物なんすか·······先輩。
俺はさっきの情事さえ頭からスッパリ追い出し呆れた。
···被害者が···ま、さっきのは合意という事にはしたが、和解しようと言ってるのに俺はこれ以上先輩に何を求めればいいのか···。
「·······責任は取る、追々お前の家に使いをやる」
意味が分からん。
本当にすまなかったな、と何度聞いたかも分からない謝罪をして先輩は立ち上がった。俺は送っていくと言われたが、あんな事をした後で一緒に下校など·······無理だ、先輩の顔が見れない!!
そんなこんなで先に帰って貰うことにしたんだ。
「·······では、お前も気をつけて帰れ」
「·······うん」
頭に置かれる大きな手に一瞬驚いた俺。
···顔が良すぎる。なんか悔しい······。
上を見上げると、その顔に優しい笑みを浮かべた先輩がいた。
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