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雨音
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宝物…
あんなボールペンが?
だってあれは、ただのカフェのセールス用のペンで、売り物ですらないし、使いかけで、ロゴだってところどころ剥げちゃってるし…
全然価値なんてないのに。
あんな物がどうして、“宝物”?
きっと、亜美ちゃんが解釈を間違えたんだ。僕も手話を知らないし、僕が伝え方を間違ったのかもしれないし。
…きっとそうだよ。
僕は何度も自分に言い聞かせる様に反芻していた。
だって、あの子が本当に、僕のあげたあのペンを“宝物”だって思ってくれていたら、僕はすごく、嬉しすぎるから。
もう二度と会うことなんてないのに、あんな笑顔で、あんなに大切そうにペンを握って、何度も振り返って、手を振って…
もう会えないのに、また会いたいと思ってしまうから…だから、僕は自分に呪いをかけるように何度も心の中で反芻した。
彼女はあのペンを大切になんて思っていないって。
けれど呪いの言葉は、僕にあの出会いを忘れさせるどころか、思いはどんどん膨らんで、僕はどうしようもなく彼女の笑顔に会いたくなっていった…
あれから数日たったある日。今日は久々のカフェ勤務だった。
外は小雨が降っていた。
―…午後からは晴れるって予報だったけど、きっとずっと降るんだろうなぁ…
雨は苦手だった。
子供の頃、僕がまだ愛される事を諦めていなかったあの頃… 来てくれると期待していた参観日、あの日もこんな、しとしと降りしきる雨の日だった。
待っても、待っても、僕の家族は誰もこなかった。
その次の年も、そのまた次の年も…
いつからだろう、親にも、友達にも、誰にも期待しなくなったのは。
いつから独りだったのか、 もう思い出せないや…
重たい曇天と、あの頃の僕の涙みたいな弱々しい雨…どうせならもっと土砂降りになってくれればいいのに。
こんな日は何もかもが憂鬱で、外に出るのも億劫で仕方がない…
亜美ちゃんからのくだらないメールも、帰ってこない朱華も、連絡をくれない拓巳さんも…
みんなきっと、 雨のせいだ…
憂鬱をまとって外に出た。
ビニール傘にパラパラと打ち付ける雨音を鬱陶しく思いながら職場へ向かう。
裏口から中へ入ると店長の梨花(りか)さんが居た。
「おはよーう!」
「…おはようございます…」
「あらあら雪都くんは本当雨の日だめねぇ~。イケメンが台無しよ~。あなたのファンも多いんだから、ホールに出る時はちゃんと笑顔でね~」
「…はい」
梨花さんはすごくいい人だ。
週に2回くらいしか入らない僕をずっと置いてくれているし、いつも明るくほがらかで。
カフェのスタッフもお客さんも、皆彼女の事が大好きだと思う。僕だってそうだ。普段は…
でもダメなんだ。こんな雨の日は。
皆を嫌いにさせる…
世界中のどこにも僕の事を思ってくれる人なんていないんだと、それを思い出してしまう。
制服に着替えてホールに出ると、僕はキャッシャーに向かった。キャッシャー台のペン立てに入っている店のロゴの入った黒いボールペンを1本抜き取ると、それをタブリエのポケットに突っ込んだ。
ー…こういう天気の日は、常連さんもすくないんだよなぁ…
ぐるりと店内を見回すと、客はまばらだった。
そんな中、見知った雰囲気の人が座っているのが見えた。
その人はこんなに席が空いているのに、なんでか真ん中のテーブルに座っていて、一人で本を読んでいた。
ー…いや、まさか、そんなはずない…
その人が、僕の視線に気づいたのか、ふと視線をあげた。
顔を上げたその人は、僕と目が合うと、花の様に微笑った。
読んでいた本をバサリと置いて、がたっと席から立ち上がると、ブンブンと手を振っている。
「え…」
僕はまわりを見回したけど、その人の視線の先には僕しか居なかった。
「…まさか僕に、会いにきたのかな…」
思わず呟いてしまった。
すごく会いたかったあの子が、あの時公園で出会った、耳の聞こえない彼女が、そこに居た。
僕が少し放心していると、なかなか反応しない僕を見て彼女は、はたと手を止めた。
それから少しバツが悪そうに腕を下げて、ペタリと椅子に座り込むと、視線を横に逸らして何事か考えている様子だった。
ー…あ、これ、僕が覚えて無いんじゃないかって思ってるかも
僕は慌てて彼女の席へ行った。
「ごめん!あの時の子だよね?!」
言ってしまってから‘しまった’と思った、彼女は耳が聞こえないのにこんな視線の外で喋っても…
ところが彼女は僕が近くに行っただけで、何を言ったかなんて聞こえていないだろうに、それでも嬉しそうに微笑んだ。
それから彼女はカバンの中に手を入れると、花柄の可愛らしいハンカチを取り出して、僕の前に出すと、ハンカチを静かに開いた。
そこには、あの時僕が彼女にあげたボールペンが入っていた。ロゴの擦り減った使いかけのボールペン。
こんな大切そうに持っててくれたんだ…
僕は彼女の前に膝立ちになると、さっきポケットに入れたばかりのボールペンを取り出して見せると
「覚えてるよ」
と、ゆっくりはっきり伝えた。
彼女はそれを確認すると、ペンをテーブルに置いて、ペンと自分を指差してから、円を描くあの仕草をした。
ー…これは・私の・宝物
僕が恥ずかしくなっていると彼女はまたカバンの手を入れて、今度は中から封筒を出して僕に手渡して来た。
ぼくが封筒を開けようとすると、彼女は慌てて開け口を押さえて、顔を赤くして首を横に振っている。
かなり激しく。
ー…後で見て…てことかな?
彼女はスッと立ち上がると、さっさと店を出て行った。
「え?ちょっ…」
彼女この封筒を渡しにわざわざここまで来たのかな?
わからない…
外は相変わらずの雨。
彼女は店のテラス席の前を、薄い藤色の傘をさして、通り過ぎて行った。
後に残された僕が茫然といていると、後ろから梨花さんが突然声を掛けて来た。
「ほほ~ん、今度はラブレターですか、やりますなぁ~」
「……」
完全に茶化しに来ている。
すると、カウンターに居たアルバイトの女の子の佐藤さんが
「あ、あの人が待ってたのって雪都先輩だったんですね」
と、言うので、一体いつから彼女がここに居たのか僕は気になって佐藤さんに聞いた。
「待ってたって、いつから居たの?」
「いえ、あの人ここ数日毎日来てたんですよ。
毎日昼前に来て夕方ぐらい迄。だから…大体5時間くらい?
いつもその席座って本読んで、たま~に顔上げて周りキョロキョロして、
今日なんかこんなに席空いてるのにそんなど真ん中に座ってるから、私、奥のソファー席どうぞって声掛けたんですよ、そうしたらあの人紙とペン出して、“この席がいいんです、でもありがとう”って。
そこだと店の中全部見渡せますもんね。
でもあの人の待ち人がまさか先輩だったとは、驚きですよ」
ー…毎日…
僕は何だか胸が苦しくなった…
自分の事なんて誰も必要としていないって思ってたのに、待っててくれた人が居たなんて。
すると梨花さんが
「あら、あの子本忘れちゃってるわね。でももう間に合わ無いよねぇ、また来るかしらね?」
その時の僕は、ドラマの主人公みたいに、雨の中走って彼女を追い掛けるなんて、そんなこと想像も出来なくて。
ただその本を手に、何となくページをめくってみた。
“初めての手話”
初めて…
その時は特に引っかからなかった。
それよりも彼女にもう一度会えたのが嬉しかった。
テラス席の方を見ると、僕の嫌いな雨はすっかり止んで、雲間から差し込んだ陽差しが、濡れた歩道をキラキラと輝かせていた。
あんなボールペンが?
だってあれは、ただのカフェのセールス用のペンで、売り物ですらないし、使いかけで、ロゴだってところどころ剥げちゃってるし…
全然価値なんてないのに。
あんな物がどうして、“宝物”?
きっと、亜美ちゃんが解釈を間違えたんだ。僕も手話を知らないし、僕が伝え方を間違ったのかもしれないし。
…きっとそうだよ。
僕は何度も自分に言い聞かせる様に反芻していた。
だって、あの子が本当に、僕のあげたあのペンを“宝物”だって思ってくれていたら、僕はすごく、嬉しすぎるから。
もう二度と会うことなんてないのに、あんな笑顔で、あんなに大切そうにペンを握って、何度も振り返って、手を振って…
もう会えないのに、また会いたいと思ってしまうから…だから、僕は自分に呪いをかけるように何度も心の中で反芻した。
彼女はあのペンを大切になんて思っていないって。
けれど呪いの言葉は、僕にあの出会いを忘れさせるどころか、思いはどんどん膨らんで、僕はどうしようもなく彼女の笑顔に会いたくなっていった…
あれから数日たったある日。今日は久々のカフェ勤務だった。
外は小雨が降っていた。
―…午後からは晴れるって予報だったけど、きっとずっと降るんだろうなぁ…
雨は苦手だった。
子供の頃、僕がまだ愛される事を諦めていなかったあの頃… 来てくれると期待していた参観日、あの日もこんな、しとしと降りしきる雨の日だった。
待っても、待っても、僕の家族は誰もこなかった。
その次の年も、そのまた次の年も…
いつからだろう、親にも、友達にも、誰にも期待しなくなったのは。
いつから独りだったのか、 もう思い出せないや…
重たい曇天と、あの頃の僕の涙みたいな弱々しい雨…どうせならもっと土砂降りになってくれればいいのに。
こんな日は何もかもが憂鬱で、外に出るのも億劫で仕方がない…
亜美ちゃんからのくだらないメールも、帰ってこない朱華も、連絡をくれない拓巳さんも…
みんなきっと、 雨のせいだ…
憂鬱をまとって外に出た。
ビニール傘にパラパラと打ち付ける雨音を鬱陶しく思いながら職場へ向かう。
裏口から中へ入ると店長の梨花(りか)さんが居た。
「おはよーう!」
「…おはようございます…」
「あらあら雪都くんは本当雨の日だめねぇ~。イケメンが台無しよ~。あなたのファンも多いんだから、ホールに出る時はちゃんと笑顔でね~」
「…はい」
梨花さんはすごくいい人だ。
週に2回くらいしか入らない僕をずっと置いてくれているし、いつも明るくほがらかで。
カフェのスタッフもお客さんも、皆彼女の事が大好きだと思う。僕だってそうだ。普段は…
でもダメなんだ。こんな雨の日は。
皆を嫌いにさせる…
世界中のどこにも僕の事を思ってくれる人なんていないんだと、それを思い出してしまう。
制服に着替えてホールに出ると、僕はキャッシャーに向かった。キャッシャー台のペン立てに入っている店のロゴの入った黒いボールペンを1本抜き取ると、それをタブリエのポケットに突っ込んだ。
ー…こういう天気の日は、常連さんもすくないんだよなぁ…
ぐるりと店内を見回すと、客はまばらだった。
そんな中、見知った雰囲気の人が座っているのが見えた。
その人はこんなに席が空いているのに、なんでか真ん中のテーブルに座っていて、一人で本を読んでいた。
ー…いや、まさか、そんなはずない…
その人が、僕の視線に気づいたのか、ふと視線をあげた。
顔を上げたその人は、僕と目が合うと、花の様に微笑った。
読んでいた本をバサリと置いて、がたっと席から立ち上がると、ブンブンと手を振っている。
「え…」
僕はまわりを見回したけど、その人の視線の先には僕しか居なかった。
「…まさか僕に、会いにきたのかな…」
思わず呟いてしまった。
すごく会いたかったあの子が、あの時公園で出会った、耳の聞こえない彼女が、そこに居た。
僕が少し放心していると、なかなか反応しない僕を見て彼女は、はたと手を止めた。
それから少しバツが悪そうに腕を下げて、ペタリと椅子に座り込むと、視線を横に逸らして何事か考えている様子だった。
ー…あ、これ、僕が覚えて無いんじゃないかって思ってるかも
僕は慌てて彼女の席へ行った。
「ごめん!あの時の子だよね?!」
言ってしまってから‘しまった’と思った、彼女は耳が聞こえないのにこんな視線の外で喋っても…
ところが彼女は僕が近くに行っただけで、何を言ったかなんて聞こえていないだろうに、それでも嬉しそうに微笑んだ。
それから彼女はカバンの中に手を入れると、花柄の可愛らしいハンカチを取り出して、僕の前に出すと、ハンカチを静かに開いた。
そこには、あの時僕が彼女にあげたボールペンが入っていた。ロゴの擦り減った使いかけのボールペン。
こんな大切そうに持っててくれたんだ…
僕は彼女の前に膝立ちになると、さっきポケットに入れたばかりのボールペンを取り出して見せると
「覚えてるよ」
と、ゆっくりはっきり伝えた。
彼女はそれを確認すると、ペンをテーブルに置いて、ペンと自分を指差してから、円を描くあの仕草をした。
ー…これは・私の・宝物
僕が恥ずかしくなっていると彼女はまたカバンの手を入れて、今度は中から封筒を出して僕に手渡して来た。
ぼくが封筒を開けようとすると、彼女は慌てて開け口を押さえて、顔を赤くして首を横に振っている。
かなり激しく。
ー…後で見て…てことかな?
彼女はスッと立ち上がると、さっさと店を出て行った。
「え?ちょっ…」
彼女この封筒を渡しにわざわざここまで来たのかな?
わからない…
外は相変わらずの雨。
彼女は店のテラス席の前を、薄い藤色の傘をさして、通り過ぎて行った。
後に残された僕が茫然といていると、後ろから梨花さんが突然声を掛けて来た。
「ほほ~ん、今度はラブレターですか、やりますなぁ~」
「……」
完全に茶化しに来ている。
すると、カウンターに居たアルバイトの女の子の佐藤さんが
「あ、あの人が待ってたのって雪都先輩だったんですね」
と、言うので、一体いつから彼女がここに居たのか僕は気になって佐藤さんに聞いた。
「待ってたって、いつから居たの?」
「いえ、あの人ここ数日毎日来てたんですよ。
毎日昼前に来て夕方ぐらい迄。だから…大体5時間くらい?
いつもその席座って本読んで、たま~に顔上げて周りキョロキョロして、
今日なんかこんなに席空いてるのにそんなど真ん中に座ってるから、私、奥のソファー席どうぞって声掛けたんですよ、そうしたらあの人紙とペン出して、“この席がいいんです、でもありがとう”って。
そこだと店の中全部見渡せますもんね。
でもあの人の待ち人がまさか先輩だったとは、驚きですよ」
ー…毎日…
僕は何だか胸が苦しくなった…
自分の事なんて誰も必要としていないって思ってたのに、待っててくれた人が居たなんて。
すると梨花さんが
「あら、あの子本忘れちゃってるわね。でももう間に合わ無いよねぇ、また来るかしらね?」
その時の僕は、ドラマの主人公みたいに、雨の中走って彼女を追い掛けるなんて、そんなこと想像も出来なくて。
ただその本を手に、何となくページをめくってみた。
“初めての手話”
初めて…
その時は特に引っかからなかった。
それよりも彼女にもう一度会えたのが嬉しかった。
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