奇跡

紗雪めろ

文字の大きさ
2 / 2

一番星

しおりを挟む
一番星

ある日,春風学園中学校の天文部に通う黒髪で眼鏡をかけている,霜月洋子という少女がいた。

洋子は小さい頃から星を見るのが大好きだった。ところが、洋子には中々友達が出来なかった。

しかし、天文部に入った洋子は部員に星の子と呼ばれ,天文部で活躍していた。洋子にとって天文部のみんなが唯一の友達だった。

ある日,洋子が初めて2年生の先輩として1人の後輩を天文部に迎え入れた。その後輩は綺麗な赤い髪に,切れ長の瞳が美しい美少女.彼女の名前は春風恋花。そう、この春風学園の学園長の娘である。恋花は洋子を見ると「先輩、よろしくお願いします」と言った。洋子は礼儀の正しい後輩だなと思った。すると恋花は「先輩,見えない星ってありませんか?」と聞かれ,洋子は「見えない星も沢山あるよ。この宇宙は無限に広がっているんだよ。だから、目に見えない星は沢山ある。私はその星一つ一つが生きていると思う。」と言った。すると恋花は「先輩はすごいですね。私にはそんなことはできません。星だって,よく分からなくて…」すると洋子は「今晩,二人で星をみよう。私が教えてあげるよ。」と言った。恋花は戸惑ったが,洋子の真っ直ぐな瞳に思わず「はい,行かせてください。」と言ってしまった。

恋花は部屋に帰ると空を見た。そして,「お父さん,お母さん…どうすれば良いの…私はいつと一人なのかな…けど,そろそろ終わるんだね。私の嫌なことも楽しいことも全て。」そう言って微笑んだ恋花だが、その表情は悲しみに満ちていた。そして,恋花はベットに寝転がると枕に顔を埋めて泣いた。しばらくして恋花が起きると約束の2時間前だった。恋花はちょっと早めに家を出ると一番星を探していた。すると後ろから「恋花さん?」後ろから洋子が声をかけた。すると恋花は「いえ…その…」と言うと洋子は恋花に「恋花さんは星が好きなんだね。」と言った。恋花はうなづいた。すると,空が暗くなり,星が見え始めた。
すると、恋花は「先輩,宇宙に行きたいですか?」と聞かれ洋子は「行ってみたいね。」と言った。すると恋花は洋子の手を取ると崖の方に走った。すると,空にドアが現れた。驚く洋子に恋花は「行きましょう先輩!」と言って二人はドアに飛び込んだ。

ドアの向こうは宇宙だった。すると恋花の姿は,大きな羽が生え,髪の色も薄い水色の綺麗な髪の少女に変わった。洋子は目を疑った。まさか本当に宇宙に行けて,後輩の恋花がまさかの異星人だったとは思いもよらなかった。すると恋花は「驚きましたか?けど、」

洋子は小さい赤い星を見つけた。それはまるで生きているかのような綺麗な赤い星と,透き通るような青い星だった。洋子が見惚れていると,恋花は「その星は…私のお母さんの星なんです。」と言われ,洋子は驚いた。「どういう意味?」と聞くと恋花は「私は、小さい時にお母さんとお父さんを事故で亡くしてしまって、ずっと一人だったんです。そんな時にここの理事長のお父様が私を救ってくれて…私が毎日お父さんとお母さんのことを思い出して泣いている時,お父様が言ってくれたんです。『恋花ちゃんのお母さんとお父さんはお星様になって,恋花ちゃんを見守っているんだよ。ほら、あそこに見える赤い星と青い星。あの星が恋花ちゃんのお父さんとお母さんだよ』と言ってくれて。それからは辛いことも苦しいこともこの星を見ると忘れられたんです。けど…」
恋花は悲しそうに星を見た。「この星はそろそろ消えそうな星なんです。」洋子は驚いた。ついさっきまで、この星は明るく輝いていた。けど、今にも消えそうなくらいの小さな光になってしまっている。

すると恋花は「私もそろそろ消えてしまいます。ここにいる思い出と共に体ごと。洋子先輩…ありがとうございました。先輩と見た星はとっても綺麗でした。」と言われ,洋子は「そうなのね。」すると目の前に眩しい光が差し込んだ。思わず洋子が目を瞑った。すると恋花が宇宙に消えていこうとしていた。「私は一年だけ,人間の姿でいられます。けど、今日はここの世界に来て丁度,一年目の日なのです。けど、最後に洋子先輩という最高の先輩に出会えて嬉しかったです。ありがとうございました。次会った時は,また宇宙に行きましょうね、」と言うと空に消えていった。


綺麗な赤い星と透き通るような青い星の間に輝いている金色の星を見つけた。洋子は急いで部室に行くと星座図鑑を調べた。すると,あの金色に輝く星はどの図鑑にも載っていなかった。洋子は天文学会に新種の星かどうかを聞いた。すると,新種の星であった。洋子はその星にSpring(春)と言う名前を付けた。その星が輝くのは,冬の終わりから春にかけて輝く星だった。

10年後,洋子は有名な天文学者になっていた。そして,ある冬の日星空をいつものように観察すると,金色に輝く星が見えた。洋子がその星に見惚れていると,突然,空が輝いた。洋子があまりの眩しさに目を瞑ると,懐かしい声が聞こえた。『先輩…洋子先輩!起きてくださいよ。』すると、天に羽の生えた天使が現れた。洋子が驚くと天使は「先輩,私です!恋花ですよ。」と言うと洋子はとても驚いたが,また恋花に会えたことによる嬉しさの方が勝った。洋子は嬉しさのあまり叫んだ「恋花!ようやく会えたね。また、二人で一緒に天体観測できるね…恋花…ほんとによかった…」すると恋花は泣いている洋子に「先輩,泣かないで。」と言って微笑んだ。そして二人は天文部のある学園を作った。
そして,今年は二人で作った学園に一期生が入学してくる。二人は開校前夜に星を見た。その星は明るく綺麗に輝いていた。
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします

二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位! ※この物語はフィクションです 流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。 当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。

意味が分かると怖い話(解説付き)

彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです 読みながら話に潜む違和感を探してみてください 最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください 実話も混ざっております

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

私のドレスを奪った異母妹に、もう大事なものは奪わせない

文野多咲
恋愛
優月(ゆづき)が自宅屋敷に帰ると、異母妹が優月のウェディングドレスを試着していた。その日縫い上がったばかりで、優月もまだ袖を通していなかった。 使用人たちが「まるで、異母妹のためにあつらえたドレスのよう」と褒め称えており、優月の婚約者まで「異母妹の方が似合う」と褒めている。 優月が異母妹に「どうして勝手に着たの?」と訊けば「ちょっと着てみただけよ」と言う。 婚約者は「異母妹なんだから、ちょっとくらいいじゃないか」と言う。 「ちょっとじゃないわ。私はドレスを盗られたも同じよ!」と言えば、父の後妻は「悪気があったわけじゃないのに、心が狭い」と優月の頬をぶった。 優月は父親に婚約解消を願い出た。婚約者は父親が決めた相手で、優月にはもう彼を信頼できない。 父親に事情を説明すると、「大げさだなあ」と取り合わず、「優月は異母妹に嫉妬しているだけだ、婚約者には異母妹を褒めないように言っておく」と言われる。 嫉妬じゃないのに、どうしてわかってくれないの? 優月は父親をも信頼できなくなる。 婚約者は優月を手に入れるために、優月を襲おうとした。絶体絶命の優月の前に現れたのは、叔父だった。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

あなたの愛はいりません

oro
恋愛
「私がそなたを愛することは無いだろう。」 初夜当日。 陛下にそう告げられた王妃、セリーヌには他に想い人がいた。

処理中です...