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第3章 夫婦って
1、本当のご主人様
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望月アグリと申します。趣味は仕事といいますか、まあ恵まれまして、職に助けられています。
そんな私のまだまだ若かったお話をしていますが、皆様お疲れではありませんか?
さてさて、私が風紀委員長に学校を辞めろと言われて授業が終わってから下校したわけです。
クラスメイトは心配してくれましたが、私はどうしても、腑におちましせん。
帰りを誘ってくれた学友に断って、1人で嫁ぎ先に帰るところでした。
(ああ、私、やめなくてはならないのかしら)
もう、嫁いだことが本当に後悔にしかなりませんでした。
靴箱の前に1人でいると、横をスッと通った影がありました。
振り返ってみると、袴姿の男性でした。
(あれ?あれは?)
気になりましたが、帰ることにしました。
望月家に帰ると、大騒ぎです。
「お嬢様、ぼっちゃまと会いませんでしたか?」
「え?ヨウスケさん?」
「はい。今日、女学校の学生が来まして、何やら話をしたら、2人して学校に向かっていったのです。」
「え?学校に?」
そうなんです。ヨウスケさんだったのです。あの後ろ姿は。
私は急いで学校に向かいました。
歩いて20分かかりました。でも、夢中でした。
(どうして、学校なんかに)
女学校の大講堂には風紀委員会の皆様が集まっていました。
そして、壇上にはなんとヨウスケさんがいるではありませんか!
びっくり仰天です。
私は、ヨウスケさんの姿を捉えたら、後ろの方の席に隠れました。
(何が始まるのかしら)
不安で仕方ありませんでした。
「さあ、お集まりの皆様、お待たせいたしました。僕が望月ヨウスケです。これから話す話はちょっと込み入っておりますが、風紀委員会の頭の良い皆様には実に簡単な話ですので、お耳をお貸しいただければと思います。」
なんだか、見世物小屋の始まりみたいです。
「さてさて、僕が結婚した相手がこの学校に通っているとのことですが、皆様ご存知で?」
風紀委員会の皆様はうんうんと言った感じです。
「そうそう、これは政略結婚であって、僕はほとんど東京におります。結婚と言っても形だけ。卒業したら、きちんとするそういう結婚もありましてね。」
みんな顔を見合わせています。
「そう、皆様は結婚イコールラブと捉えがちですが、僕らのはそんなのじゃありません。僕は東京、妻は群馬、離れていて、会話をすることもありません。果たしてこれがあなた方の思う結婚でしょうか。」
場内がざわめきました。
「ということで、今回の結婚は養女に行ったようなもので、一方的に望月をやめさせることを中止してほしいのです。風紀委員会の皆様は頭が良いのですぐお分かりでしょう。」
皆さん、きょとんとした顔をしています。
「ということで、望月は明日からも元気に登校しますので、よろしくをば」
と、さっと段から降りると、大講堂をかけ抜けて出て行きました。
風紀委員会の方がたは魂でもとられたかのように、それは呆気ない幕引きでした。
ということで、私は翌日からまた学校に通えることになったのです。
その夜に、ヨウスケさんにお礼をしようと思いました。
そんなわけで、今日はこの辺りで。お粗末様でした。
そんな私のまだまだ若かったお話をしていますが、皆様お疲れではありませんか?
さてさて、私が風紀委員長に学校を辞めろと言われて授業が終わってから下校したわけです。
クラスメイトは心配してくれましたが、私はどうしても、腑におちましせん。
帰りを誘ってくれた学友に断って、1人で嫁ぎ先に帰るところでした。
(ああ、私、やめなくてはならないのかしら)
もう、嫁いだことが本当に後悔にしかなりませんでした。
靴箱の前に1人でいると、横をスッと通った影がありました。
振り返ってみると、袴姿の男性でした。
(あれ?あれは?)
気になりましたが、帰ることにしました。
望月家に帰ると、大騒ぎです。
「お嬢様、ぼっちゃまと会いませんでしたか?」
「え?ヨウスケさん?」
「はい。今日、女学校の学生が来まして、何やら話をしたら、2人して学校に向かっていったのです。」
「え?学校に?」
そうなんです。ヨウスケさんだったのです。あの後ろ姿は。
私は急いで学校に向かいました。
歩いて20分かかりました。でも、夢中でした。
(どうして、学校なんかに)
女学校の大講堂には風紀委員会の皆様が集まっていました。
そして、壇上にはなんとヨウスケさんがいるではありませんか!
びっくり仰天です。
私は、ヨウスケさんの姿を捉えたら、後ろの方の席に隠れました。
(何が始まるのかしら)
不安で仕方ありませんでした。
「さあ、お集まりの皆様、お待たせいたしました。僕が望月ヨウスケです。これから話す話はちょっと込み入っておりますが、風紀委員会の頭の良い皆様には実に簡単な話ですので、お耳をお貸しいただければと思います。」
なんだか、見世物小屋の始まりみたいです。
「さてさて、僕が結婚した相手がこの学校に通っているとのことですが、皆様ご存知で?」
風紀委員会の皆様はうんうんと言った感じです。
「そうそう、これは政略結婚であって、僕はほとんど東京におります。結婚と言っても形だけ。卒業したら、きちんとするそういう結婚もありましてね。」
みんな顔を見合わせています。
「そう、皆様は結婚イコールラブと捉えがちですが、僕らのはそんなのじゃありません。僕は東京、妻は群馬、離れていて、会話をすることもありません。果たしてこれがあなた方の思う結婚でしょうか。」
場内がざわめきました。
「ということで、今回の結婚は養女に行ったようなもので、一方的に望月をやめさせることを中止してほしいのです。風紀委員会の皆様は頭が良いのですぐお分かりでしょう。」
皆さん、きょとんとした顔をしています。
「ということで、望月は明日からも元気に登校しますので、よろしくをば」
と、さっと段から降りると、大講堂をかけ抜けて出て行きました。
風紀委員会の方がたは魂でもとられたかのように、それは呆気ない幕引きでした。
ということで、私は翌日からまた学校に通えることになったのです。
その夜に、ヨウスケさんにお礼をしようと思いました。
そんなわけで、今日はこの辺りで。お粗末様でした。
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