望月アグリと申します

有住葉月

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第6章 いざ東京

5、東京でも会えない!

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望月アグリと申します。
上京いたしまして、のお話をしていたところだったですね。

ということで、私は東京の望月邸でヨウスケさんを待つことにしました。
1日目は、鈴音さんが色々家の勝手を教えてくれて助かりました。
ご馳走にもなってしまって。

2日目はお客様どころかヨウスケさんも帰ってきませんでした。

お財布の中身はまあ、材料を買えば食事は作れるだろうという感じでした。

私はどこに商店があるのかもわかりません。
どうしようかと洗濯をしていると、お隣さんから声をかけられました。
「あんた、また新しい女かい?」
「え?」
「ヨウスケちゃん、今度は嫌に若い女を囲ったね。」

「あのお、私、妻です。」
「え!あの群馬の!」
「はい。」
「奥さん、東京に来ちゃったのかい?」
「はい。連れ戻しに。」
「ああ、それは残念なことしたね。」
「どういう意味ですか?」
「ヨウスケちゃん、旅に出てるよ。」
「え?旅行ですか?」
「なんだか、あの金持ちさんの息子さんと貧乏旅行するんだって。」
「あ、辻さんですか?」
「そうそう、知ってるのかい?」
「出産の時、群馬に。」
「ヨウスケちゃん、旅に出るとわからないからね。」
「え、そうなんですか?」

それは困りました。一週間、お金も私の心も持つのでしょうか?

「あんた、この辺知らなくて困ってるだろ。」
「はい。どこにお買い物していいかも。」
「じゃあ、昼前に一緒に買い物に行ってやるよ。」
「本当ですか?」
「うちは、三世代でね。嫁もいるんだけど、こううるさくて。」

「お母さん、何か言いました?」
お隣さんの後ろからお嫁さんらしき人が出てきました。

「あれ、こりゃ若い女じゃないかい。母さん、大変だ。」
「違うんだよ、ヨウスケちゃんの奥さんらしいんだよ。」
「え!群馬の!」

まるで、同じ反応なので笑ってしまいました。

「あんた、変わってるね。」
「え?そうですか?」
「さすがヨウスケちゃんの奥さんだ。」

褒められたんでしょうか?
ということで、お隣のお姑さんと一緒に買い物に行くことになりました。
そこでもはちゃめちゃなことが起きるのですが、今日はこの辺りで。
みなさまお粗末様でした。
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