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事件簿 3 R18
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今日は早めに現場が片付いた。
たまには千歳と外で食事でもと思ったが、メールが来た。
仕事の仲間とお茶して帰ります。と…いや、別に何も疑っちゃいねぇ。
こっそりGPSも確認したし、警備に確認させたところ、パートのおばちゃんと駅前の喫茶店に向かったと報告があった。
じゃあ、ちょっと一言ご挨拶でも…
偶然駅から見かけた事にして、と思ったんだ。
きちんとスーツを着て髪も整えて。出来る旦那っぽくしてな。
警備の人間にメールで指示をして帰らせた。
「千歳びっくりするだろうな…」
びしっとした姿に分かりやすく反応するからな…。
楽しみだ。
でもよぉ、そしたら、店の前にあのコソ泥が居るじゃねぇか。
もう、なんか面倒な事件の香りがプンプンするぜ。
絶対に何か起こる。
そう思った矢先、動き出すコソ泥、店から出てくるご婦人2人と嫁。
なぜ、コソ泥を尾行し始めたのだ…。
「……はぁ……まったく……お前は…」
ため息と共に、今日来て良かったぜと安堵する。
このまま行くと、絶対にあのコソ泥の妙な事件に巻き込まれる。
何か泥棒に狙われそうなものは、この辺であっただろうか??
考えろ。もう妙な事件を解決する探偵ごっこは御免だ。
しかし、この辺で高価な催し物っていうと……あったなぁ…何か招待状来てたぜ。
強欲ジジィで有名な社長の宝石展。
あの偽善コソ泥の狙いそうな獲物だ……。
あのコソ泥もとい、村田美波(27)は宝石を盗んで何をしてるのかと思えば……盗んだ宝石はルース(裸石)の状態にして『欲望と浄化』という訳の分からないタイトルのオブジェを作っているらしい…。
何でも裏の美術界では有名だとか……全くもって芸術家っていうのは凡人には理解できねぇ人種だ。
ただ嫁と関係ねぇ世界で生きてくれれば文句もねぇんだが……。
俺はタブレットを取り出した。
個人で色々な仕事を任せてる奴に連絡をとり、1000万入金し、音速で美術館の監視カメラ映像を事前に抑えさせ、更には小型カメラを持たせた人間に客として潜入するように指示した。
前回作成した村田の手配画像を数人の探偵に流し、美術館から出てきたら確保させる手はずは整った。成功報酬は500万くらいか?
ついでに早瀬に連絡をとり、強欲ジジィの事を調べるように頼んだ。
今回の活動資金の調達も兼ねる。
さて、あとは嫁とご婦人の安全の為に、3人を回収するか。
「はぁ……まったくよぉ…人騒がせな奴だ……」
まぁ、そんなところも愛してるけどな。
俺の愛する千歳。
ちょっと馬鹿な所も愛嬌があって良い。すげー可愛い。
千歳の事を思い出しながら、タブレットから視線をあげる。ぱらぱらと落ちてきた髪をかきあげて、つい笑みがこぼれた。
「きゃあああああ!!」
近くで悲鳴が上がった。
おぉ??なんだ?美術館で事件が起きる前に、他の事件か!?
うおぉ!?
なんだ!?
「佐藤さんですよね!?」
「エンペラー!!」
「……エンペラーの殺人的な微笑」
「きゃああああ!!」
やべぇ……なぜかすげぇ囲まれてんぞ……。
俺の周りに倒れこんだ女子やら、叫ぶご婦人やら、涙を流す男が……。
なぜだ?!
本当にあいつと出会って、ドタバタする変な体質が……
なんとか騒ぎを抜け出し、美術館についた。
外に張らせている探偵達とアイコンタクトを交わした。
催し物の別館へと走るが、到着する前にざわついた空気を感じた。
男が一人近づいてきて、小型カメラとカードのようなディスプレイを渡された。
最新鋭の物で、Bluetoothでつながったディスプレイで映像が見られた。
そこには千歳の尻を触るジジィの手がバッチリ映っている。
「……殺す」
遅れた後悔と、ジジィへの強い殺意が生まれた。
人の嫁の尻を触ってただで済むとは思うなよ!!
今日からじっくり身ぐるみ全部剥がして地獄を見せてやる…。
「あいつらが犯人じゃ!!」
「え!?」
強欲ジジィの東海道栗男が嫁たちを指さして息巻いている。
とりあえずあの指を違う方向に…折りたたみたい。
「騒ぎを起こして儂のダイヤモンドを盗んだんじゃ!!」
「はあああ!騒ぎを起こしたのは貴方でしょ!」
「さっさと捕まえろ!!」
息巻く爺さんと困惑する警備員。
他の場所からもスタッフが催事場に駆けつける。
タブレットに村田確保の知らせが入った。
「よぉ……東海道社長久しぶりだなぁ」
俺はゆっくりと中へ足を進める。
歩いてくる俺を千歳が目をクリクリに見開いて見つめている。
「……佐藤!?」
不安げにハの字に下がった眉が可哀想だ。
あんなジジィに触られて、犯人扱いされて怖かっただろうに…。
俺は千歳を通り過ぎ、東海道のそばまで行き、左の肩を左手で掴み、顔を寄せた。
「……随分と楽しそうだな……俺の嫁を犯人役にした芝居か??」
手にグッと力を込めた。
「……佐藤様の……ひぃ……」
目に見えてジジィが震え始めた。
「ちょっと見てみろよ……俺の嫁の尻を触ってるのは誰だかわかるか??」
千歳達には見えないように右の手のひらのディスプレイを見せた。
「こっ……これは……ちがう……違うんです!!」
何が違うっていうんだ…。
俺の千歳に汚ねぇ手で触りやがって……。
ジジィに暴力を振るうつもりはねぇが……こいつは権力と金が好きだから、社会的にクソ恥ずかしい事で、失墜してもらうか…。
「お前の安いダイヤモンドの事は、もうどうでも良いよな?俺の嫁がそんな物欲しいと思うか?」
東海道が歯をガタガタ鳴らしながら首を振った。
ディスプレイを自分のポケットにもどした。
「……さ…佐藤様!!私は……」
「別の場所でゆっくりと話そうぜ……俺の部下がお前の未来を導いてくれるぜ……付いて行け」
俺の斜め後ろに黒服の部下が立った。
部下が東海道の腰のうしろに手を当てて誘導する。
もう一人の部下が村田から取り返したダイヤモンドを持ってきた。
ケースの中に戻す。
「東海道社長の自作自演のだったみたいだな…人騒がせな爺さんだ……」
俺が言うと固まって動きを止めていた警備員やスタッフが動き出した。
釈然としないだろうが、人望ねぇな、みんな連れ出された東海道を気にしてねぇ。
ここの宝石全部を東海道から好意的に譲り受けて、満福の所でオークションで売らせるか。何億くらいになるかな?
その際にオークション会場には、クソ恥ずかしい状態でステージに立たせておくか。よし、ライブ配信もしてネットでも参加できるようにするか…。
活動資金を引いて、オメガの社会活動を支援する所に寄付しよう。
またつまらない事件を解決してしまった。
さて、事件はあらかた金と部下の力でさくっと片付いたし、千歳を回収しよう。
後ろを振り返る。
まずはご婦人二人を送らせよう。
目配せをすると二人の部下が近寄ってくる。
ご婦人二人は俺を凝視して口が開いている。
あぁ?なんだ?
「マダムたち、大丈夫か?」
ふくよかな方の…千歳とよくラインをしている……トミー。確か…冨山さんの肩に手を置いて顔を覗き込んだ。
「ひぃああああ!」
「おっ…おい!?」
突然叫んで倒れ込む冨山さん。受け止める部下。
なんだ?どうした??持病か!!
「神の光にやられただけです。お気になさらず……」
細いご婦人が合掌している。
「おぉ……そ…そうなのか?まぁ、とりあえずお送りします」
微笑みかけると、細いご婦人もしゃがみこんだ。
「………実物の破壊力が……だめ…だめよ!私には他に決めた人がいるのよ!!」
ちらっと見上げられたので、とりあえず笑って手を差し出した。
「はぼうおぅ!?」
ああ??なんだ??言葉じゃないこと叫んで倒れた!?
二人を部下が回収していく。
なんだ??
何なんだ??
まぁ、いい。
とりあえず千歳だ。
未だに呆然と俺を見つめている。
「千歳……大丈夫か??遅くなってすまねぇ……」
目の前に立って、その華奢な体を抱きしめた。
千歳の体がぶるぶると震えてる……
「怖い思いをさせたな……もっと早く来れば良かった…」
そうすれば、東海道に千歳を触らせたりしなかった!!
くそぉ、腹が立つぜ!!ジジィにも俺にも!!
「………佐藤……」
千歳が俺のYシャツをぎゅっと掴んだ。
コツンと頭をくっつけてくる姿が愛しい。
「あぁ……」
千歳の背中を抱きしめながら、そっと撫でる。
「佐藤……佐藤……」
千歳の声が興奮してきた。
泣くのか??それは困る…心臓に悪い…可哀想で……ジジィを殺したくなる。
「佐藤カッコいい!!超かっこいい!!」
ガバッと顔を上げた千歳が満面の笑みで俺を見上げ、ギューギュー抱きついてくる。
「おっ……おお…」
「何でここに居るの!!ピンチに駆けつけるって、ヒーローじゃん!!かっこいい!惚れる!」
なんだかわかんねーけど……まぁ、元気ならそれでいいか…
「あぁ…ありがとよ。とりあえず……帰るぞ……」
「うん!!」
□□□□□
マンションに戻り、リビングに入ると、佐藤が僕を強く抱きしめた。
うぅ……未だに慣れずにドキドキする…。
「佐藤……」
僕を抱きしめる佐藤の手が、僕のお尻をそっと撫でた。
「ひゃあっ!」
お尻から、くすぐったいような…気持ち良いようなゾクゾクした刺激が走る。
「お前を触って良いのは、俺だけだ…」
お尻を優しく撫で回されて、耳元で囁かれて……
「あっ……さ…さとう……ふぅあ…」
気持ちいい。
お尻ってこんなにゾクゾクするの!?
佐藤の大きな指が繊細に僕のお尻を服の上から擦る。
「あっ…さとう……くすぐったい……」
逃げ出したいような、くすぐったさに似た優しい快感が広がる。
「……さとう…」
甘えるような声が出ちゃう。
佐藤の胸に頬を擦りつける。
丁度、口元にある佐藤の雄っぱいの乳首をYシャツの上から、パクリと吸い付く。
「…お前……」
上から呆れたような声が聞こえてくる。
「だって……口が寂しいから…」
「じゃあキスしろよ…」
佐藤が僕をテーブルの上に座らせて、囲い込むように、腕をついた。
野生的な鋭い目が、僕を挑発するように見つめる。
いつもはボサボサの髪が掻き上げられて、端正な顔が……。
カッコいい……顔の造形もそうだけど……大人の色気に噎せ返りそうだよ……
胸元から見える逞しい体が完璧過ぎてマズイ……。
佐藤の全てが僕を煽る。
「ほら、キスしてくれよ…千歳……」
佐藤が鼻が触れ合うほど間近で、微笑む。
「……うん」
佐藤の頬を両手で包み込んで、見つめる。
鼻が高い…眉間からシュッと筋が通っていて、日本人離れしてる…。
佐藤の鼻、頬、右のピアスに唇をあてる。
ドキドキと鼓動が止まらない。
なんで…結婚してもキスだけでこんな……
「……」
顔を少し傾けて佐藤の唇に、僕の唇を触れさせた。
唇から快感が走る。
触れているだけなのに……。
少し首を振って、佐藤の唇と僕のを擦り合わせる。
「……んん…」
気持ちよくて幸せでギュッと目を閉じる。
いつもなら、佐藤がキスを深くして、僕の体を沢山触ってくれるのに……
僕は物足りなくなって、もっと佐藤と触れあいたくて…佐藤の首筋にチュッと吸い付く。
「…千歳…」
佐藤の手が僕のパーカーの中に入ってくる。
胸のあたりを佐藤の手がさわさわと動く。
時折乳首に触れて、切ない快感がはしる。
「ふぅぁ……さとう……ん……」
期待で僕の乳首がギューーとして、つんと立ち上がる。
でも、佐藤の手は乳首を避けるように胸を優しく撫でる。
「あぁ…触って……さとう……僕の……」
佐藤が僕の耳を優しく甘噛みして舐める。
「…何処を触って欲しいんだ??」
佐藤の艶のある声が僕を刺激する。
スルスルと佐藤の手が僕のズボンの隙間からお尻を撫でる。
そしてもう一方の佐藤の人差し指が乳首の周りを円を描くように動いた。
「ん!……あっ……さとうの意地悪……お願いっ…」
乳首がギューっと痺れる。
「…ここか?」
佐藤のお尻に添えられた手がお尻の割れ目に向かう
「…ちがっ……さとう……乳首…触って……」
ふっと笑った佐藤の指が、ゆっくりと僕の乳首に向かう。
もう少し…あと少し……
「んぁ……さ…とう……ああ!」
佐藤の指が僕の尖った乳首を優しくつつく。
そして、クルクルとこね回されて僕の股間が勃ちあがる。
「さとう……気持ち良いよぉ……乳首……好き…」
乳首を弄りながら、佐藤が僕のズボンを脱がしにかかった。
腰を浮かせると一気に抜き取られた。
水色のボクサーブリーフが小さなテントを張っている。
ツンと尖った粒を捏ね回され、優しくギューギューと引っ張られる。
「あぁ!んっうっ…やぁあ……ふぅ」
気持ちいい…よぉ
勃起したペニスが先走りで濡れてパンツにシミができる。
「…ぅ…ん…気持ちいい……さとう…乳首いいよぉ…」
しかし、突然乳首から手が離れた。
逞しい腕で抱き寄せられくるっと向きを変えられて、お尻を持ち上げてうつ伏せで寝そべる。
パンツをお尻の方だけ下ろされた。
「……佐藤!?」
佐藤がむき出しにされた僕のお尻を優しく撫でる。
ゾクゾク
くすぐったい快感が駆け巡る。
ペニスが硬くなる。
佐藤が僕のお尻をなめた。
「ひゃあぁ!!」
濡れた感覚が手で触れられるよりもゾクゾクする……。
挿入の為にお尻の穴を舐められることはあるけど…。
佐藤の手が、舌が僕のお尻を刺激してまわる…。
もしかして…今日……ジジィに触られたのを知ってて……
「あっ……ん…はっ……さとう……もう…いいよぉ……やぁ……前も触って……」
たまには千歳と外で食事でもと思ったが、メールが来た。
仕事の仲間とお茶して帰ります。と…いや、別に何も疑っちゃいねぇ。
こっそりGPSも確認したし、警備に確認させたところ、パートのおばちゃんと駅前の喫茶店に向かったと報告があった。
じゃあ、ちょっと一言ご挨拶でも…
偶然駅から見かけた事にして、と思ったんだ。
きちんとスーツを着て髪も整えて。出来る旦那っぽくしてな。
警備の人間にメールで指示をして帰らせた。
「千歳びっくりするだろうな…」
びしっとした姿に分かりやすく反応するからな…。
楽しみだ。
でもよぉ、そしたら、店の前にあのコソ泥が居るじゃねぇか。
もう、なんか面倒な事件の香りがプンプンするぜ。
絶対に何か起こる。
そう思った矢先、動き出すコソ泥、店から出てくるご婦人2人と嫁。
なぜ、コソ泥を尾行し始めたのだ…。
「……はぁ……まったく……お前は…」
ため息と共に、今日来て良かったぜと安堵する。
このまま行くと、絶対にあのコソ泥の妙な事件に巻き込まれる。
何か泥棒に狙われそうなものは、この辺であっただろうか??
考えろ。もう妙な事件を解決する探偵ごっこは御免だ。
しかし、この辺で高価な催し物っていうと……あったなぁ…何か招待状来てたぜ。
強欲ジジィで有名な社長の宝石展。
あの偽善コソ泥の狙いそうな獲物だ……。
あのコソ泥もとい、村田美波(27)は宝石を盗んで何をしてるのかと思えば……盗んだ宝石はルース(裸石)の状態にして『欲望と浄化』という訳の分からないタイトルのオブジェを作っているらしい…。
何でも裏の美術界では有名だとか……全くもって芸術家っていうのは凡人には理解できねぇ人種だ。
ただ嫁と関係ねぇ世界で生きてくれれば文句もねぇんだが……。
俺はタブレットを取り出した。
個人で色々な仕事を任せてる奴に連絡をとり、1000万入金し、音速で美術館の監視カメラ映像を事前に抑えさせ、更には小型カメラを持たせた人間に客として潜入するように指示した。
前回作成した村田の手配画像を数人の探偵に流し、美術館から出てきたら確保させる手はずは整った。成功報酬は500万くらいか?
ついでに早瀬に連絡をとり、強欲ジジィの事を調べるように頼んだ。
今回の活動資金の調達も兼ねる。
さて、あとは嫁とご婦人の安全の為に、3人を回収するか。
「はぁ……まったくよぉ…人騒がせな奴だ……」
まぁ、そんなところも愛してるけどな。
俺の愛する千歳。
ちょっと馬鹿な所も愛嬌があって良い。すげー可愛い。
千歳の事を思い出しながら、タブレットから視線をあげる。ぱらぱらと落ちてきた髪をかきあげて、つい笑みがこぼれた。
「きゃあああああ!!」
近くで悲鳴が上がった。
おぉ??なんだ?美術館で事件が起きる前に、他の事件か!?
うおぉ!?
なんだ!?
「佐藤さんですよね!?」
「エンペラー!!」
「……エンペラーの殺人的な微笑」
「きゃああああ!!」
やべぇ……なぜかすげぇ囲まれてんぞ……。
俺の周りに倒れこんだ女子やら、叫ぶご婦人やら、涙を流す男が……。
なぜだ?!
本当にあいつと出会って、ドタバタする変な体質が……
なんとか騒ぎを抜け出し、美術館についた。
外に張らせている探偵達とアイコンタクトを交わした。
催し物の別館へと走るが、到着する前にざわついた空気を感じた。
男が一人近づいてきて、小型カメラとカードのようなディスプレイを渡された。
最新鋭の物で、Bluetoothでつながったディスプレイで映像が見られた。
そこには千歳の尻を触るジジィの手がバッチリ映っている。
「……殺す」
遅れた後悔と、ジジィへの強い殺意が生まれた。
人の嫁の尻を触ってただで済むとは思うなよ!!
今日からじっくり身ぐるみ全部剥がして地獄を見せてやる…。
「あいつらが犯人じゃ!!」
「え!?」
強欲ジジィの東海道栗男が嫁たちを指さして息巻いている。
とりあえずあの指を違う方向に…折りたたみたい。
「騒ぎを起こして儂のダイヤモンドを盗んだんじゃ!!」
「はあああ!騒ぎを起こしたのは貴方でしょ!」
「さっさと捕まえろ!!」
息巻く爺さんと困惑する警備員。
他の場所からもスタッフが催事場に駆けつける。
タブレットに村田確保の知らせが入った。
「よぉ……東海道社長久しぶりだなぁ」
俺はゆっくりと中へ足を進める。
歩いてくる俺を千歳が目をクリクリに見開いて見つめている。
「……佐藤!?」
不安げにハの字に下がった眉が可哀想だ。
あんなジジィに触られて、犯人扱いされて怖かっただろうに…。
俺は千歳を通り過ぎ、東海道のそばまで行き、左の肩を左手で掴み、顔を寄せた。
「……随分と楽しそうだな……俺の嫁を犯人役にした芝居か??」
手にグッと力を込めた。
「……佐藤様の……ひぃ……」
目に見えてジジィが震え始めた。
「ちょっと見てみろよ……俺の嫁の尻を触ってるのは誰だかわかるか??」
千歳達には見えないように右の手のひらのディスプレイを見せた。
「こっ……これは……ちがう……違うんです!!」
何が違うっていうんだ…。
俺の千歳に汚ねぇ手で触りやがって……。
ジジィに暴力を振るうつもりはねぇが……こいつは権力と金が好きだから、社会的にクソ恥ずかしい事で、失墜してもらうか…。
「お前の安いダイヤモンドの事は、もうどうでも良いよな?俺の嫁がそんな物欲しいと思うか?」
東海道が歯をガタガタ鳴らしながら首を振った。
ディスプレイを自分のポケットにもどした。
「……さ…佐藤様!!私は……」
「別の場所でゆっくりと話そうぜ……俺の部下がお前の未来を導いてくれるぜ……付いて行け」
俺の斜め後ろに黒服の部下が立った。
部下が東海道の腰のうしろに手を当てて誘導する。
もう一人の部下が村田から取り返したダイヤモンドを持ってきた。
ケースの中に戻す。
「東海道社長の自作自演のだったみたいだな…人騒がせな爺さんだ……」
俺が言うと固まって動きを止めていた警備員やスタッフが動き出した。
釈然としないだろうが、人望ねぇな、みんな連れ出された東海道を気にしてねぇ。
ここの宝石全部を東海道から好意的に譲り受けて、満福の所でオークションで売らせるか。何億くらいになるかな?
その際にオークション会場には、クソ恥ずかしい状態でステージに立たせておくか。よし、ライブ配信もしてネットでも参加できるようにするか…。
活動資金を引いて、オメガの社会活動を支援する所に寄付しよう。
またつまらない事件を解決してしまった。
さて、事件はあらかた金と部下の力でさくっと片付いたし、千歳を回収しよう。
後ろを振り返る。
まずはご婦人二人を送らせよう。
目配せをすると二人の部下が近寄ってくる。
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あぁ?なんだ?
「マダムたち、大丈夫か?」
ふくよかな方の…千歳とよくラインをしている……トミー。確か…冨山さんの肩に手を置いて顔を覗き込んだ。
「ひぃああああ!」
「おっ…おい!?」
突然叫んで倒れ込む冨山さん。受け止める部下。
なんだ?どうした??持病か!!
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細いご婦人が合掌している。
「おぉ……そ…そうなのか?まぁ、とりあえずお送りします」
微笑みかけると、細いご婦人もしゃがみこんだ。
「………実物の破壊力が……だめ…だめよ!私には他に決めた人がいるのよ!!」
ちらっと見上げられたので、とりあえず笑って手を差し出した。
「はぼうおぅ!?」
ああ??なんだ??言葉じゃないこと叫んで倒れた!?
二人を部下が回収していく。
なんだ??
何なんだ??
まぁ、いい。
とりあえず千歳だ。
未だに呆然と俺を見つめている。
「千歳……大丈夫か??遅くなってすまねぇ……」
目の前に立って、その華奢な体を抱きしめた。
千歳の体がぶるぶると震えてる……
「怖い思いをさせたな……もっと早く来れば良かった…」
そうすれば、東海道に千歳を触らせたりしなかった!!
くそぉ、腹が立つぜ!!ジジィにも俺にも!!
「………佐藤……」
千歳が俺のYシャツをぎゅっと掴んだ。
コツンと頭をくっつけてくる姿が愛しい。
「あぁ……」
千歳の背中を抱きしめながら、そっと撫でる。
「佐藤……佐藤……」
千歳の声が興奮してきた。
泣くのか??それは困る…心臓に悪い…可哀想で……ジジィを殺したくなる。
「佐藤カッコいい!!超かっこいい!!」
ガバッと顔を上げた千歳が満面の笑みで俺を見上げ、ギューギュー抱きついてくる。
「おっ……おお…」
「何でここに居るの!!ピンチに駆けつけるって、ヒーローじゃん!!かっこいい!惚れる!」
なんだかわかんねーけど……まぁ、元気ならそれでいいか…
「あぁ…ありがとよ。とりあえず……帰るぞ……」
「うん!!」
□□□□□
マンションに戻り、リビングに入ると、佐藤が僕を強く抱きしめた。
うぅ……未だに慣れずにドキドキする…。
「佐藤……」
僕を抱きしめる佐藤の手が、僕のお尻をそっと撫でた。
「ひゃあっ!」
お尻から、くすぐったいような…気持ち良いようなゾクゾクした刺激が走る。
「お前を触って良いのは、俺だけだ…」
お尻を優しく撫で回されて、耳元で囁かれて……
「あっ……さ…さとう……ふぅあ…」
気持ちいい。
お尻ってこんなにゾクゾクするの!?
佐藤の大きな指が繊細に僕のお尻を服の上から擦る。
「あっ…さとう……くすぐったい……」
逃げ出したいような、くすぐったさに似た優しい快感が広がる。
「……さとう…」
甘えるような声が出ちゃう。
佐藤の胸に頬を擦りつける。
丁度、口元にある佐藤の雄っぱいの乳首をYシャツの上から、パクリと吸い付く。
「…お前……」
上から呆れたような声が聞こえてくる。
「だって……口が寂しいから…」
「じゃあキスしろよ…」
佐藤が僕をテーブルの上に座らせて、囲い込むように、腕をついた。
野生的な鋭い目が、僕を挑発するように見つめる。
いつもはボサボサの髪が掻き上げられて、端正な顔が……。
カッコいい……顔の造形もそうだけど……大人の色気に噎せ返りそうだよ……
胸元から見える逞しい体が完璧過ぎてマズイ……。
佐藤の全てが僕を煽る。
「ほら、キスしてくれよ…千歳……」
佐藤が鼻が触れ合うほど間近で、微笑む。
「……うん」
佐藤の頬を両手で包み込んで、見つめる。
鼻が高い…眉間からシュッと筋が通っていて、日本人離れしてる…。
佐藤の鼻、頬、右のピアスに唇をあてる。
ドキドキと鼓動が止まらない。
なんで…結婚してもキスだけでこんな……
「……」
顔を少し傾けて佐藤の唇に、僕の唇を触れさせた。
唇から快感が走る。
触れているだけなのに……。
少し首を振って、佐藤の唇と僕のを擦り合わせる。
「……んん…」
気持ちよくて幸せでギュッと目を閉じる。
いつもなら、佐藤がキスを深くして、僕の体を沢山触ってくれるのに……
僕は物足りなくなって、もっと佐藤と触れあいたくて…佐藤の首筋にチュッと吸い付く。
「…千歳…」
佐藤の手が僕のパーカーの中に入ってくる。
胸のあたりを佐藤の手がさわさわと動く。
時折乳首に触れて、切ない快感がはしる。
「ふぅぁ……さとう……ん……」
期待で僕の乳首がギューーとして、つんと立ち上がる。
でも、佐藤の手は乳首を避けるように胸を優しく撫でる。
「あぁ…触って……さとう……僕の……」
佐藤が僕の耳を優しく甘噛みして舐める。
「…何処を触って欲しいんだ??」
佐藤の艶のある声が僕を刺激する。
スルスルと佐藤の手が僕のズボンの隙間からお尻を撫でる。
そしてもう一方の佐藤の人差し指が乳首の周りを円を描くように動いた。
「ん!……あっ……さとうの意地悪……お願いっ…」
乳首がギューっと痺れる。
「…ここか?」
佐藤のお尻に添えられた手がお尻の割れ目に向かう
「…ちがっ……さとう……乳首…触って……」
ふっと笑った佐藤の指が、ゆっくりと僕の乳首に向かう。
もう少し…あと少し……
「んぁ……さ…とう……ああ!」
佐藤の指が僕の尖った乳首を優しくつつく。
そして、クルクルとこね回されて僕の股間が勃ちあがる。
「さとう……気持ち良いよぉ……乳首……好き…」
乳首を弄りながら、佐藤が僕のズボンを脱がしにかかった。
腰を浮かせると一気に抜き取られた。
水色のボクサーブリーフが小さなテントを張っている。
ツンと尖った粒を捏ね回され、優しくギューギューと引っ張られる。
「あぁ!んっうっ…やぁあ……ふぅ」
気持ちいい…よぉ
勃起したペニスが先走りで濡れてパンツにシミができる。
「…ぅ…ん…気持ちいい……さとう…乳首いいよぉ…」
しかし、突然乳首から手が離れた。
逞しい腕で抱き寄せられくるっと向きを変えられて、お尻を持ち上げてうつ伏せで寝そべる。
パンツをお尻の方だけ下ろされた。
「……佐藤!?」
佐藤がむき出しにされた僕のお尻を優しく撫でる。
ゾクゾク
くすぐったい快感が駆け巡る。
ペニスが硬くなる。
佐藤が僕のお尻をなめた。
「ひゃあぁ!!」
濡れた感覚が手で触れられるよりもゾクゾクする……。
挿入の為にお尻の穴を舐められることはあるけど…。
佐藤の手が、舌が僕のお尻を刺激してまわる…。
もしかして…今日……ジジィに触られたのを知ってて……
「あっ……ん…はっ……さとう……もう…いいよぉ……やぁ……前も触って……」
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彼は『竜将』と呼ばれる称号と共に、内戦に苦しむ隣国へと派遣されていた。
軍閥のクーデターにより内戦の起きた、テミスアーリン王国。
そこでは、国王の第二夫人が亡命の準備を急いでいた。
王は戦闘で命を落とし、彼の正妻である王妃は早々と我が子を連れて逃げている。
仮王として指揮をとる第二夫人の長男は、近隣諸国へ支援を求めて欲しいと、彼女に亡命を勧めた。
仮王の弟である、アルネ・エドゥアルド・クラルは、兄の力になれない歯がゆさを感じていた。
瑞々しい、均整の取れた体。
絹のような栗色の髪に、白い肌。
美しい面立ちだが、茶目っ気も覗くつぶらな瞳。
第二性はオメガだが、彼は利発で優しい少年だった。
そんなアルネは兄から聞いた、隣国の支援部隊を指揮する『竜将』の名を呟く。
「フェリックス・エディン・ラヴィゲール殿下……」
不思議と、勇気が湧いてくる。
「長い、お名前。まるで、呪文みたい」
その名が、恋の呪文となる日が近いことを、アルネはまだ知らなかった。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
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目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
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目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
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「へ?」
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オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
巣ごもりオメガは後宮にひそむ【続編完結】
晦リリ@9/10『死に戻りの神子~』発売
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第9回BL小説大賞にて奨励賞受賞→書籍化しました。ありがとうございます。
『アルファ拒食症』のオメガですが、運命の番に出会いました
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大学一年の半田壱兎<はんだ いちと>は男性オメガ。壱兎は生涯ひとりを貫くことを決めた『アルファ拒食症』のバース性診断をうけている。
壱兎は過去に、オメガであるために男子の輪に入れず、女子からは異端として避けられ、孤独を経験している。
加えてベータ男子からの性的からかいを受けて不登校も経験した。そんな経緯から徹底してオメガ性を抑えベータとして生きる『アルファ拒食症』の道を選んだ。
大学に入り壱兎は初めてアルファと出会う。
そのアルファ男性が、壱兎とは違う学部の相川弘夢<あいかわ ひろむ>だった。壱兎と弘夢はすぐに仲良くなるが、弘夢のアルファフェロモンの影響で壱兎に発情期が来てしまう。そこから壱兎のオメガ性との向き合い、弘夢との関係への向き合いが始まるーー。
☆BLです。全年齢対応作品です☆
【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】
古森きり
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【書籍化決定しました!】
詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります!
たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました!
アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。
政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。
男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。
自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。
行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。
冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。
カクヨムに書き溜め。
小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。
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