虐待され続けた少女は何を願う

みな

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1章

29話

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「「アナおかえり!」」
「ただいまノア、ルヴァ」
「アナなんともなかったか?とくにロベルトになんか変なことされなかったか?」
「いや俺どんな奴だと思われてんだよ」
「むっつり野郎」
「任務から帰ってきたやつにこの仕打ちはひどくねぇか」
「おかえりロベルト」
「ただいまステファノ、騎士団はどうだ?」
「変わりないよ!団長不在ぐらいで連携が取れてないとか王宮騎士団の面子が潰れちゃうよ」


「ところでニュースで、隣国のシュリウス王家血統途絶える!ってやってたんだけど2人の仕業?」
「まぁ近くもなければ遠くもないって感じだな」
「どういうこと?」
「俺たちが行かなくてもあの国は革命が起きてたってことだよ、今回はたまたま俺たちがその引き金になっただけ」
「へぇなるほどね」


「ところでステファノ達はなんか情報掴めたのかよ」
「ほんと申し訳ないんだけど全然ダメだったんだよね」
「はぁ⁉︎半年もやって情報ゼロとかまじか...」
「別にゼロなわけじゃない、アナと繋がりそうな情報がないってだけだ」
「その情報聞かせてくれる?」
「あぁアナの頼みなら」
「デルガド公爵夫人はこの国の人じゃねぇってことと、そのデルガド公爵夫人の旧姓がシュリウスって名前ってことぐらいだな」


「まじで情報ゼロじゃねぇか...」
「言っとくがこの情報を手に入れるのにもだいぶ苦労した、だから裏を返せばこの件の主犯格となっているのはマイク・デルガドじゃなくてマリア・デルガドってことだ。こんなに情報を上手く隠せるなんて只者じゃねぇな」


「ルヴァ今なんて言った?」
「えっ情報を上手く隠せるなん只者じゃねぇなって」
「違うわ、もっと前よこの国の人じゃないって」
「あぁ旧姓がシュリウスだったって」
「ほんとにシュリウスだったの?」
「えっあぁそれは間違いない」


(マリア様がシュリウス王家の養子ってこと?もしそうなのだとしたら、この国はもう乗っ取られてる...)


「ルナ!ルナ!」
「っ!どうしたんだ急に念話なんか使って」
「洗脳の解き方を教えて欲しいの、後記憶の消し方も」
「それはどういうことだアナ」
「この前ローラッド・シュリウスの話をしてくれたでしょう?隣国の国王はその子孫だった。その人の話によるとシュリウス王家は一度女の養子を迎え入れ、洗脳の魔法を受け継がせている。」


「まさかデルガド公爵夫人がその養子だって言いたいのか?」
「だって旧姓がシュリウスで他国の人間なんて、こんなできすぎた話ないわ!」
「っ!そうかだからシュリウスに反応してたのか...」
「もし私の予想通りなら、そうすでに国王は洗脳されてるはず。その洗脳をとかなければこの国は乗っ取られるわ」
「クソっ!残念だが洗脳を解く方法はない、だからこそ闇魔法に分類されてるんだ。洗脳を解くのは時間のみ、長い時間をかけて魔法を脳から薄れさせていくしかないんだ」


「何かを生贄にしたら?何かを犠牲にすればとけるかもしれない。先代の大精霊は自分の命と引き換えに闇魔法が記された書物を消した、それと同じように何かを犠牲にすれば洗脳を解くことができるかもしれない」
「アナ、何をしようとしてる?アナの命と引き換えなんて俺は絶対に反対だからな」
「えぇ命を犠牲にするつもりはないわ、私に考えがあるの」


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