【変神(ヘンシン)】で俺の考えた最強ヒロインをプロデュース!…したはずが、彼女たちの熾烈な争奪戦のターゲットになってました!?

のびすけ。

文字の大きさ
50 / 74
第11章 五色の恋模様! デート大作戦と新たなる胎動

ルージュ編 電撃乙女の、甘くて不器用な一日

しおりを挟む
そして、五日間にわたるデートマラソンの、最終日。
僕の前に現れたのは、悪の組織の幹部にして、恋に焦がれる乙女、ルージュ・ブリッツだった。
待ち合わせ場所の学院の門に、彼女は、まるで戦場に赴く将軍のような、悲壮な覚悟(と、隠しきれない期待)をその表情に浮かべて、立っていた。

「べ、別に、あんたのためにオシャレしてきたわけじゃないんだからね!これは、世界征服のための、王都民衆の嗜好調査と、重要娯E楽施設の構造を把握するための、情報収集の一環なんだから!」。

燃えるような真紅のワンピースが、風にふわりと揺れる。
大胆に開かれた胸元は、彼女のダイナマイトボディをこれ以上ないほどに強調し、腰できゅっと結ばれた黒いリボンが、その驚異的なくびれを際立たせていた。
腕を組み、ぷいっとそっぽを向く彼女。
その姿は、まさに、歩くツンデレの教科書だった。

(ふむ。色彩心理学において、赤色は、観測者の交感神経を刺激し、興奮状態を誘発する効果が確認されている。
また、身体のラインを強調するデザインは、対象の生物学的本能に直接訴えかけ、警戒心を解き、優位に立つための、極めて高度な心理戦術と分析できる。さすがは、悪の組織の幹部。デートという名の情報戦において、完璧な武装だ)。

僕の、どこまでも的外れな分析に、彼女は、ちらりとこちらを上目遣いに見つめ、頬を染めた。

「…な、何よ。アタシの顔に、何かついてるわけ?」。

「いや、君のその、戦いへのアプローチは、実に合理的だと感心していたところだよ」。

「た、戦い!?そ、そうよ!これは、恋という名の、戦場なんだから!」。

(ん?恋?)

僕が、その単語の論理的整合性について思考を巡らせる前に、彼女は、僕の手を、有無を言わさず掴んだ。

「さあ、行くわよ!ぐずぐずしてると、世界征服のスケジュールに、遅れが生じるわ!」。

彼女が選んだのは、王都の郊外に新しくできた、巨大な遊園地『ドリーム・ファンタジア』。
ジェットコースターに、お化け屋敷、そして観覧車。
ベタだが、王道のデートコースだ。
指南書を持たない彼女が、どこでこの情報を仕入れてきたのかは、謎である。



最初に僕たちが向かったのは、遊園地の目玉アトラクション、全長二千メートルを誇る、絶叫マシン『メテオ・スライダー』だった。
天を突くような高さまで登りつめ、そこから、垂直に近い角度で、一気に滑り降りる、まさに悪魔の設計思想。
順番を待つ列で、ルージュは、まだ余裕の表情を崩していなかった。

「ふんっ、こんなもの、子供騙しよ。アタシなんて、普段、ワイバーンに乗って、成層圏まで飛んでるんだから。
この程度の速度と高度、散歩みたいなものだわ」

その、あまりにも見え透いた強がりに、僕は、微笑ましい気持ちを隠せない。
やがて、僕たちの番が来た。
二人並んで、安全バーが下ろされる。
その、密着した肩の距離に、彼女の心臓が、ドクンと大きく跳ねたのを、僕は、隣の席に伝わる振動で、確かに感知していた。

ガタン、ゴトン…。
ゆっくりと、頂上へと登っていくコースター。
高度が上がるにつれて、彼女の顔から、急速に血の気が引いていく。

「…ね、ねえ、アルト。こ、これ、本当に、安全なのよね?この国の、建築基準法とか、物理法則とかは、ちゃんと、守られているんでしょうね?」

「ああ、大丈夫だ。僕が、ざっと計算した限りでは、このレールの構造力学的な強度は、乗員にかかる遠心力とGの、許容範囲の三倍以上の安全マージンが確保されている。理論上は、絶対に問題ない」

僕の、科学者としての太鼓判は、しかし、彼女の恐怖を和らげるには、全く役に立たなかった。
そして、頂上に達したコースターが、一瞬、静止する。
眼下には、豆粒のような王都の街並み。
その、息を呑むような絶景も、今の彼女の目には、映っていない。

「ひっ…!」

隣から、小さな悲鳴が聞こえた。

次の瞬間。
僕たちの身体は、凄まじいGと共に、奈落の底へと、叩きつけられた。

「きゃあああああああああっ!」

先程までの強がりは、どこへやら。
ルージュの、乙女の、いや、この世の終わりのような絶叫が、遊園地にこだました。
彼女は、僕の腕に、これでもかというほど、力いっぱい、しがみついてきた。
それだけではない。
彼女の、あの、非論...いや、ダイナマイトボディが、遠心力によって、僕の身体に、ぐりぐりと、押し付けられている。

(なっ…!?こ、この、柔らかく、そして、圧倒的な弾力性を持つ、二つの物体は…!まずい!このままでは、僕の肋骨が、この未知の衝撃吸収材によって、圧迫骨折を…!いや、待て。これは、Gによる身体への負荷を、分散、吸収するための、極めて合理的な、防御行動なのか!?)。

僕が、そんな生命の危機(?)と科学的考察の狭間で葛藤していると、しがみついてきた彼女の身体から、パチパチッ!と、小さな紫電が迸った。

「…む?今、静電気が…」

「~~~っ!」

彼女は、恐怖と、羞恥と、そして、僕にしがみついているという、背徳的な喜びで、完全にキャパシティオーバーを起こしていた。
感情の高ぶりに呼応して、彼女の体内の雷の魔力が、暴走しかけているのだ。

ようやく、悪夢のような60秒が終わり、コースターが、ゆっくりとプラットフォームへと帰還する。
僕は、完全にグロッキー状態になっていたが、隣のルージュは、それ以上に、魂が抜け殻のようになっていた。

「…ふ、ふんっ!別に、怖かったわけじゃないわ!ただ、Gによる身体への影響を、身をもって体験して、今後の飛行型魔獣の開発に、役立てようとしていただけよ!」

ふらふらの足取りでコースターを降りながら、彼女は、まだ、そんな強がりを口にしている。
その、あまりにも分かりやすい虚勢に、僕は、自然と笑みがこぼれてしまうのだった。



次に僕たちが向かったのは、西洋の古城を模した、お化け屋敷『ゴースト・キャッスル』だった。
ひんやりとした、カビ臭い空気。
どこからともなく聞こえてくる、不気味な呻き声。

「…子供騙し、とは言ったけれど、これは、その…悪趣味だわ」

ルージュは、僕の半歩後ろを、ぴったりとついてくる。
その手は、僕の白衣の裾を、ぎゅっと、固く握りしめていた。

暗く、狭い通路を進んでいく。
壁の肖像画の目が、ぎょろりと動く。
天井から、血の滴る生首(もちろん作り物だ)が、落ちてくる。
その度に、彼女の、小さな悲鳴と、僕の白衣を握る力が、強くなっていく。

「だ、だから、これは、恐怖を感じているわけじゃないのよ!あくまで、敵地における、心理的トラップの構造を、分析しているだけなんだから!」

その、震える声での言い訳が、あまりにも健気で、僕の庇護欲を、激しく刺激した。
そして、事件は、最後の角を曲がった、その時に起こった。

「うわあああああっ!」

目の前の暗闇から、血まみれのチェーンソーを持った、大男のゾンビ(もちろんアルバイトの役者だ)が、絶叫と共に飛び出してきたのだ。
その、あまりにも古典的で、あまりにもベタな演出に、僕は、「ふむ、なかなかの迫真の演技だな」などと感心していたが、隣の乙女は、違った。

「きゃあああああああああっ!」

ルージュは、理性が吹き飛んだ、素の絶叫を上げると、僕の背中に、猛烈な勢いで、飛びついてきた。
いや、もはや、タックルに近い。

「わっ!?」

僕は、その、ダイナマイトボディの、想定外の質量と衝撃に耐えきれず、バランスを崩した。
僕たちは、二人、もつれ合うようにして、その場に、派手に、転んでしまったのだ。
どん、という鈍い音。
そして、僕の顔面に伝わる、天国的な、柔らかい感触。

(…なんだ?この、マシュマロのようで、しかし、マシュマロ以上の、驚異的な弾力性と、包容力を持つ物体は…
僕の鼻腔をくすぐる、この、甘い香りは…まずい…このままでは、僕の意識が、この、幸せな暗黒物質の中に、飲み込まれてしまう…!)

僕の顔面は、見事に、彼女の、豊かな胸の谷間に、埋まっていた。

「~~~~~~っ!?」

数秒の、静寂。
そして、我に返ったルージュの、羞恥に染まった絶叫が、お化け屋敷中に、響き渡った。

「あ、あ、あ、あんた!い、今、どこ触ってるのよ!この、どさくさに紛れて、アタシの、アタシの神聖な領域を…!死刑よ、死刑!」

彼女は、僕を突き飛ばすと、顔を真っ赤にして、その場から逃げ去ってしまった。
後に残されたのは、甘い香りの残滓と、ゾンビ役のアルバイトの、同情するような視線、そして、僕の、完全にフリーズした頭脳だけであった。



お化け屋敷での、あまりにも刺激的なハプニングの後、僕たちは、気まずい沈黙の中、園内をさまよっていた。
その、重苦しい空気を打ち破ったのは、陽気な水しぶきの音だった。
丸太のボートに乗って、激流を下る、ウォーターライド『スプラッシュ・リバー』。

「…あ、あれなら、涼しそうじゃない?ほ、ほら、頭を冷やすのにも、ちょうどいいわ!」

ルージュが、自らの赤面を誤魔化すように、そう提案した。
僕に、否やはない。
僕たちを乗せた丸太のボートは、陽気な音楽と共に、水路を滑り出していく。
そして、最後は、高さ20メートルの頂上から、水面へと、一気にダイブ。

ザッパーンッ!!!

巨大な水しぶきが、僕たちを包み込んだ。
そして、その結果。

「…きゃっ!」

隣から、ルージュの、悲鳴とも言えぬ、小さな声が漏れた。
見ると、彼女の、真っ赤なワンピースが、水を吸って、肌にぴったりと張り付き、その、完璧すぎる身体のラインを、寸分の狂いもなく、浮かび上がらせていたのだ。
それは、もはや、芸術の域に達する、奇跡の造形美だった。

「な、なによ!見るんじゃないわよ、このエッチ!これは、その、水の表面張力と、繊維の毛管現象によって引き起こされる、不可抗力なんだから!」

顔を真っ赤にして、胸元を隠そうとする彼女に、僕は、冷静に、自分の着ていた白衣を、そっと、その肩にかけた。

「風邪を引く。君の身体の熱が、気化熱によって奪われる前に、保温することが、最も合理的な判断だ」

僕の、どこまでも紳士的で、どこまでも朴念仁な対応に、彼女は、一瞬、きょとんとした後、うつむいて、小さな声で、「…ありがと」と、呟いたのだった。



そして、夕暮れ。
二人きりの観覧車の中。
今日一日、ジェットコースターのように、乱高下し続けた彼女の感情も、ようやく、静けさを取り戻していた。

眼下に広がる、オレンジ色に染まる王都の街並みを見下ろしながら、彼女は、ぽつりと、呟いた。

「…アタシ、ずっと、退屈だった」

それは、悪の組織の幹部としてではなく、一人の、ルージュ・ブリッツという少女の、偽らざる本心だった。

「悪の組織の幹部なんて、聞こえはいいけど、やってることは、毎日同じ。間抜けな部下の尻拭いと、昼ドラ見てるだけの上司のご機嫌取り。世界征服なんて、本当にできるのかも、わからなかった」

彼女の瞳は、どこか遠くを見つめている。

「でも、あんたに出会って、毎日が、どきどきして、キラキラして…なんだか、馬鹿みたいに、楽しいのよ」

彼女は、僕の方を、真っ直ぐに見つめてきた。
その瞳には、もう、ツンデレの仮面はない。
ただ、一人の男に、恋をしてしまった、乙女の、潤んだ瞳があるだけだった。

「ねえ、アルト。もし、もしもよ?アタシが、世界征服を諦めたら、あんた…アタシのこと、どうする?」

その、あまりにも不器用で、あまりにも切実な問い。
それは、彼女の、これまでの人生の全てを、僕に委ねるという、覚悟の言葉だった。
僕の脳内に、今日一日の、彼女の姿が、フラッシュバックする。
強がって、でも、本当は怖がりで。
高飛車で、でも、本当は優しくて。
そして、何よりも、誰よりも、情熱的で。

僕は、彼女の、震える手を、優しく握った。

「君が、君でいる限り、僕は、君のプロデューサーだよ。君が、どんなステージに立ちたいと願っても、僕は、そのための、最高の舞台を用意するさ」

それは、愛の告白ではないかもしれない。
だが、それは、彼女の、ありのままの全てを、肯定するという、僕なりの、最大限の、答えだった。
そして、僕は、付け加える。

「君の、その、感情と直結した、制御不能な雷の力。それも、君の、魅力的な個性の一つだ。例えば、エミリアさんの、全てを優しく包み込む、癒やしのフィールド。あの中でなら、君の雷は、暴走することなく、その輝きを、最大限に増すことができるかもしれない。聖なる雷の結界、『サンクチュアリ・ボルト』君と彼女でしか作れない、最高のステージだ」

僕の言葉に、彼女の瞳から、一筋の、熱い涙がこぼれ落ちた。

「…あんたって、本当に、ずるいわね」

そう言って、彼女は、僕の肩に、その頭を、そっと、預けてきたのだった。
僕の、そして、僕たちの、甘く、そして、少しだけ電撃的な一日は、王都の夜景の中に、静かに、溶けていった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

最強無敗の少年は影を従え全てを制す

ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。 産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。 カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。 しかし彼の力は生まれながらにして最強。 そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

無能と追放された俺の【システム解析】スキル、実は神々すら知らない世界のバグを修正できる唯一のチートでした

夏見ナイ
ファンタジー
ブラック企業SEの相馬海斗は、勇者として異世界に召喚された。だが、授かったのは地味な【システム解析】スキル。役立たずと罵られ、無一文でパーティーから追放されてしまう。 死の淵で覚醒したその能力は、世界の法則(システム)の欠陥(バグ)を読み解き、修正(デバッグ)できる唯一無二の神技だった! 呪われたエルフを救い、不遇な獣人剣士の才能を開花させ、心強い仲間と成り上がるカイト。そんな彼の元に、今さら「戻ってこい」と元パーティーが現れるが――。 「もう手遅れだ」 これは、理不尽に追放された男が、神の領域の力で全てを覆す、痛快無双の逆転譚!

クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました

髙橋ルイ
ファンタジー
「クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました」 気がつけば、クラスごと異世界に転移していた――。 しかし俺のステータスは“雑魚”と判定され、クラスメイトからは置き去りにされる。 「どうせ役立たずだろ」と笑われ、迫害され、孤独になった俺。 だが……一人きりになったとき、俺は気づく。 唯一与えられた“使役スキル”が 異常すぎる力 を秘めていることに。 出会った人間も、魔物も、精霊すら――すべて俺の配下になってしまう。 雑魚と蔑まれたはずの俺は、気づけば誰よりも強大な軍勢を率いる存在へ。 これは、クラスで孤立していた少年が「異常な使役スキル」で異世界を歩む物語。 裏切ったクラスメイトを見返すのか、それとも新たな仲間とスローライフを選ぶのか―― 運命を決めるのは、すべて“使役”の先にある。 毎朝7時更新中です。⭐お気に入りで応援いただけると励みになります! 期間限定で10時と17時と21時も投稿予定 ※表紙のイラストはAIによるイメージです

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

前世で薬漬けだったおっさん、エルフに転生して自由を得る

がい
ファンタジー
ある日突然世界的に流行した病気。 その治療薬『メシア』の副作用により薬漬けになってしまった森野宏人(35)は、療養として母方の祖父の家で暮らしいた。 爺ちゃんと山に狩りの手伝いに行く事が楽しみになった宏人だったが、田舎のコミュニティは狭く、宏人の良くない噂が広まってしまった。 爺ちゃんとの狩りに行けなくなった宏人は、勢いでピルケースに入っているメシアを全て口に放り込み、そのまま意識を失ってしまう。 『私の名前は女神メシア。貴方には二つ選択肢がございます。』 人として輪廻の輪に戻るか、別の世界に行くか悩む宏人だったが、女神様にエルフになれると言われ、新たな人生、いや、エルフ生を楽しむ事を決める宏人。 『せっかくエルフになれたんだ!自由に冒険や旅を楽しむぞ!』 諸事情により不定期更新になります。 完結まで頑張る!

四つの前世を持つ青年、冒険者養成学校にて「元」子爵令嬢の夢に付き合う 〜護国の武士が無双の騎士へと至るまで〜

最上 虎々
ファンタジー
ソドムの少年から平安武士、さらに日本兵から二十一世紀の男子高校生へ。 一つ一つの人生は短かった。 しかし幸か不幸か、今まで自分がどんな人生を歩んできたのかは覚えている。 だからこそ今度こそは長生きして、生きている実感と、生きる希望を持ちたい。 そんな想いを胸に、青年は五度目の命にして今までの四回とは別の世界に転生した。 早死にの男が、今まで死んできた世界とは違う場所で、今度こそ生き方を見つける物語。 本作は、「小説家になろう」、「カクヨム」、にも投稿しております。

欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します

ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!! カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

追放された【才能鑑定】スキル持ちの俺、Sランクの原石たちをプロデュースして最強へ

黒崎隼人
ファンタジー
人事コンサルタントの相馬司が転生した異世界で得たのは、人の才能を見抜く【才能鑑定】スキル。しかし自身の戦闘能力はゼロ! 「魔力もない無能」と貴族主義の宮廷魔術師団から追放されてしまう。 だが、それは新たな伝説の始まりだった! 「俺は、ダイヤの原石を磨き上げるプロデューサーになる!」 前世の知識を武器に、司は酒場で燻る剣士、森に引きこもるエルフなど、才能を秘めた「ワケあり」な逸材たちを発掘。彼らの才能を的確に見抜き、最高の育成プランで最強パーティーへと育て上げる! 「あいつは本物だ!」「司さんについていけば間違いない!」 仲間からの絶対的な信頼を背に、司がプロデュースしたパーティーは瞬く間に成り上がっていく。 一方、司を追放した宮廷魔術師たちは才能の壁にぶつかり、没落の一途を辿っていた。そして王国を揺るがす戦乱の時、彼らは思い知ることになる。自分たちが切り捨てた男が、歴史に名を刻む本物の英雄だったということを! 無能と蔑まれた男が、知略と育成術で世界を変える! 爽快・育成ファンタジー、堂々開幕!

処理中です...