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第四章 冒険者ギルドの受付嬢
初めての告白と、蕩ける愛撫
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昨夜の出来事は、夢ではなかった。
翌朝、冒険者ギルドのカウンターに立ったリリーの体は、まだ微かに熱を帯びて火照っていた。
目の下には、興奮と自己嫌悪で一睡もできなかった証である、うっすらとした隈が浮かんでいる。
自分の部屋のベッドで、昨夜見た光景を何度も何度も反芻しては、その度に体が熱くなり、びしょ濡れになったシーツを握りしめて声を殺して悶えた。
アキトさんの、あの力強い腰つき。ルナさんたちの、蕩けきった表情と喘ぎ声。そして、自分の指で自分の体を慰めてしまった、あの背徳的な快感。
全てが脳裏に焼き付いて、リリーの心をかき乱していた。
「おはよう、リリーちゃん。今日も元気そうだね」
カウンターに、当の本人である俺が、三人の美女を引き連れて現れた。
俺の何気ない挨拶に、リリーの心臓がどくんと大きく跳ねる。
「お、おはようございます、アキトさん…!」
顔が熱い。きっと真っ赤になっているだろう。彼の顔をまともに見ることができない。
昨夜、あのドアの隙間から、彼のあられもない姿を、欲望のままに貪るように見てしまったのだから。
「今日の依頼は、この近隣の森での魔物討伐、っと。ふむふむ、報酬もまあまあだな」
俺が依頼書に目を通していると、隣にいたルナが、悪戯っぽい笑みを浮かべてリリーに顔を近づけた。
そして、他の誰にも聞こえないような小さな声で、彼女の耳元にそっと囁きかけた。
「昨日の夜、楽しそうだったにゃ。アキトのこと、そんなに好きなんだ?」
ボンッ!
リリーの頭の中で、何かが沸騰する音がした。
顔から火が出る、とはまさにこのことだろう。全身の血が顔に集まり、耳まで真っ赤に染め上がる。
「なっ、ななな、なななな何を…!わ、私は、なにも…!」
しどろもどろになりながら、必死に首を横に振る。
だが、その激しい動揺こそが、何よりの肯定の証だった。
ルナは、面白くてたまらないといった様子で、満足げに虎の尻尾をゆらゆらと揺らしていた。
<み、見られてた…!気づかれてたんだ…!どうしよう、恥ずかしい…!軽蔑されちゃう…!>
パニックに陥るリリーの心を置き去りにして、俺たちは魔物討伐の依頼を受け、ギルドを後にした。
森の中は、街の喧騒が嘘のように静まり返っていた。
だが、その静けさはどこか不気味で、空気が重く淀んでいるように感じられる。
「なんだか、この森…嫌な感じがするにゃ」
ルナが鼻をひくつかせながら、警戒心を露わにする。
「ええ。まるで、エルフの森を蝕んでいた呪いと同じ…いいえ、それよりも濃く、邪悪な気配がしますわ」
シエルも、憂いを帯びた表情で目を閉じた。
エリーゼは、腕を組んで厳しい表情で森の奥を見据えている。
「間違いない。これは、魔王様の亡骸から漏れ出した魔力の残滓…【魔王の呪縛】が、この森の魔物たちにも影響を及ぼしているのだ」
どうやら、この土地もまた、世界を蝕む呪いから逃れられてはいないらしい。
案の定、森の奥へ進むにつれて、遭遇する魔物の数は報告よりも明らかに多く、そのどれもが目を血走らせ、凶暴化していた。統率もなく、ただ破壊衝動のままに襲いかかってくる。
「ちっ、キリがねえな!ルナ、右を頼む!シエルは援護を!エリーゼは俺と前衛だ!」
「おうにゃ!」
「御意に」
「心得た」
俺たちは背中合わせに陣を組み、襲い来る魔物の群れを薙ぎ払っていく。
この程度の雑魚、今の俺たちの敵ではない。だが、その数の多さは厄介だった。
なんとか依頼の対象だったオーガを討伐し、森を抜けようとした、その時だった。
遠くの街の方から、人々の甲高い悲鳴が、風に乗って微かに聞こえてきた。
「まさか…!」
俺たちは顔を見合わせ、全速力で街へと引き返した。
街の光景は、悲惨の一言だった。
堅牢だったはずの防壁が一部、巨大な力によって破壊され、そこから魔物の群れが街の中へとなだれ込んでいる。人々は逃げ惑い、あちこちで冒険者たちの怒号と魔物の咆哮が響き渡っていた。
「ギルドへ急ぐぞ!怪我人が集まっているはずだ!」
ギルドの扉を蹴破るように開けると、中は野戦病院さながらの混乱状態だった。
床には傷ついた冒険者や住民たちが横たわり、呻き声を上げている。
その中で、リリーは気丈にも、テキパキと動き回っていた。
「しっかりしてください!治癒師の方、こちらへお願いします!」
「冒険者の方は、ギルドの防衛を!住民の避難が完了するまで、持ちこたえてください!」
怯えで足が竦む職員もいる中、彼女は涙を堪え、震える声を張り上げて、必死に指示を飛ばしていた。
その姿は、ただの可愛い受付嬢ではなかった。
人々を守ろうとする、強い意志を持った一人の戦士のようだった。
しかし、その時、混乱に乗じて一体のゴブリンが、彼女の背後に音もなく忍び寄った。その手には、錆びた短剣が握られている。
「危ない!」
俺が叫ぶのと、リリーが背後の気配に気づいて振り返るのが、ほぼ同時だった。
だが、もう遅い。
ゴブリンは下卑た笑みを浮かべ、リリーの柔らかな体に覆いかぶさるようにして押し倒した。
きゃあ!という短い悲鳴。
絶体絶命。誰もがそう思った、その瞬間。
俺は咄嗟に、【ストレージ】から唐辛子と山椒をブレンドした特製の激辛香辛料を取り出し、ゴブリンの顔面めがけて全力で投げつけていた。
「ギャアアアアアッ!」
目や鼻に直撃した強烈な刺激に、ゴブリンが顔を押さえてのたうち回る。
その一瞬の隙を、疾風のように駆け抜けたルナの鋭い爪が、ゴブリンの首を易々と切り裂いた。
俺はすぐにリリーの元へ駆け寄り、血飛沫を浴びて呆然としている彼女の華奢な肩を掴んだ。
「大丈夫か、リリー!怪我はないか!?」
「…アキト、さん…」
俺の顔を見た瞬間、彼女の張り詰めていた緊張の糸が、ぷつりと切れた。
その大きな瞳から、堰を切ったように涙が溢れ出す。
リリーは、恐怖でガクガクと震える体で、俺の胸に強く、強く、抱きついてきた。
「うわあああん…!こ、怖かったぁ…!」
子供のように泣きじゃくる彼女を、俺は優しく抱きしめ、そのふわふわの髪を撫でてやった。
温かい。柔らかい。そして、いい匂いがする。
俺の腕の中で、彼女はしばらくの間、しゃくりあげながら離れようとしなかった。
その後、俺たちパーティーの活躍もあり、街に侵入した魔物は一体残らず討伐された。
幸いにも死者は出なかったが、街は多くの怪我人であふれていた。
ギルドの中も、人々の疲労と不安で重い空気が漂っている。
「よし、こんな時こそ俺の出番だな」
俺はギルドの厨房に立つと、滋養強壮と治癒効果を最大限に高めた、特製の薬膳スープを作り始めた。
高麗人参、クコの実、そして様々なハーブをじっくり煮込んだスープの優しい香りが、ギルド中に広がっていく。
温かいスープは、人々の傷ついた心と体を、内側からじんわりと癒していった。
スープを飲んだ冒険者たちの顔に、みるみる活力が戻っていく。
あちこちで、笑顔と談笑が戻り始めていた。
リリーもまた、俺が差し出したスープを、小さな口でゆっくりと飲んでいた。
一口飲むたびに、温かい液体が、冷え切っていた体に染み渡っていく。
そして、それと同時に、体の奥底から、またあの熱い疼きが込み上げてくるのを感じていた。
昨夜、ドアの隙間から見た、あの光景。
今日、絶望の淵から救い出してくれた、彼の力強い腕。
感謝と、憧れと、そして抗いがたい欲望が、彼女の中で一つの大きな感情になっていく。
<今日こそ…今日こそ、アキトさんに、私の気持ちを…!>
その潤んだ瞳には、もう迷いの色はなかった。
夜、俺が宿屋の部屋で一人、今日の戦いを振り返っていると、控えめなノックの音がした。
こんな時間に誰だろうか。俺がドアを開けると、そこには、意を決した表情のリリーが立っていた。
どうやら、ルナたちが気を利かせて、わざと部屋を空けてくれたらしい。あいつら、本当に抜け目がないな。
「アキトさん…私…もう、我慢できません」
彼女は、潤んだ栗色の瞳で、俺を真っ直ぐに見つめてきた。
その小さな唇が、震えながらも、はっきりと想いを紡ぎ出す。
「あなたのことが、好きです。あなたの料理を食べると、頭がおかしくなりそうで…昨日の夜も…私、あなたのことを見て…!どうか、私を、あなたのものにしてください…!」
受付嬢として、これまで多くの男たちから口説かれてきただろう。
だが、彼女が誰かと付き合った経験はない。
これは、彼女の生まれて初めての、命がけの、本気の告白だった。
その純粋でひたむきな想いを、俺が受け止めないわけにはいかないだろう。
俺はリリーの震える体を、優しく抱きしめた。
「ありがとう、リリー。俺も、君のことが気になってた。その気持ち、嬉しいよ」
俺は彼女を部屋に招き入れると、ゆっくりとドアを閉めた。
二人きりの静かな部屋。ランプの灯りが、彼女の緊張した横顔を照らしている。
俺は、リリーの顎にそっと指を添え、顔を上げさせると、その震える唇に、優しく自分のそれを重ねた。
「んっ…!」
初めてのキスに、リリーの体がビクッと大きく震える。
固く閉じられた唇をこじ開けるようなことはしない。
ただ、触れるだけの優しいキスを繰り返す。
やがて、彼女の緊張が少しだけ解け、唇が微かに開いた。
その隙間から、俺はゆっくりと舌を滑り込ませた。
「んぅ…!ふぁ…」
未知の感触に、リリーは戸惑いながらも、甘い声を漏らす。
俺は彼女の小さな舌を探し当て、優しく絡め取った。
最初は逃げようとしていた彼女の舌も、次第に俺の動きに応えるように、おずおずと絡みついてくる。
その不器用さが、たまらなく愛おしい。
長い、長いキスの後、唇を離すと、二人の間には銀色の艶めかしい糸が引いていた。
キスをしながら、俺は彼女の制服のボタンに手をかけていた。
一つ、また一つとボタンが外され、彼女の白い肌があらわになっていく。
そして、ついに現れたのは、健康的で、信じられないほど柔らかそうな、豊満な乳房だった。
「あ…!だめ…見ないで…っ」
リリーは羞恥心で顔を真っ赤にして、両手で胸を隠そうとする。
その純粋な反応に、俺の中の雄が昂った。
俺は彼女の手を優しくどけると、その重そうな乳房を、両手でそっと包み込んだ。
ずっしりとした重みと、吸い付くような肌の感触。
そして、その先端で、硬く尖り始めたピンク色の乳首に、そっと舌を這わせた。
「ひゃぅっ…!な、なに、これぇ…!んんっ…!」
脳天を直接、稲妻で撃ち抜かれたような衝撃。
リリーの体は弓なりにしなり、これまで聞いたこともないような甲高い声を上げた。
俺は、その敏感な乳首を、赤子が母乳を求めるように、ちゅっ、ちゅっ、と音を立てて吸い上げる。指先では、もう片方の乳首を優しく転がしてやった。
「あ、あんっ!んっく…!だめ、そこ、吸っちゃ…!腰が…勝手に…!くねくね…動いちゃうぅ…!」
彼女の言う通り、その腰は無意識に、そして淫らに左右に揺れ始めていた。
もう、完全に快楽の虜だ。
俺は、乳房から唇を離すと、今度は彼女の足の付け根へと指を滑らせた。
制服のスカートを捲り上げ、まだ穿かれたままの下着の上から、湿り始めた秘裂にそっと触れる。
「いやっ…!そこは…一番、だめぇ…!」
必死に抵抗する彼女を、俺は優しくベッドに押し倒した。
そして、抵抗で乱れた足の間から、その中心にある蜜の泉に顔を埋めた。
「ひぃぃいっ…!あ、アキトさん…!な、なにを…!?顔、そんなところに…!」
熱く、湿った舌で、下着ごと、濡れた花弁を舐め上げる。
初めて経験するクンニリングスに、リリーは快感と羞恥心でパニック寸前だった。
「んくっ…!あ、ああ…!そこ…そんなとこ舐められたら…私…!あぁん!変になっちゃう!」
俺は、彼女の純白の下着を、歯でゆっくりと引き下ろした。
あらわになったのは、まだ誰にも見られたことのない、神聖な花園。
そこは、もうすでにたっぷりの愛液で濡れそぼり、恥ずかしそうにきらきらと輝いていた。
その中央に鎮座する、固く閉ざされたクリトリス。その蕾を覆う薄い皮を、俺は舌先で、一枚一枚剥がしていくように、執拗に、そして丁寧に舐めとっていった。
「いやあああっ!むりむりむりっ!あたまが…変になっちゃうぅ…!そこ、そんなに…舐めちゃ…!」
完全に剥き出しになった、ピンク色の敏感な粘膜。
俺は、その無防備な蕾を、唇で優しく挟み、吸い付くように刺激した。
「ああああああんっ!ひっ!ひぅっ!」
リリーの体は、まるで釣られた魚のように、ベッドの上でビチビチと跳ね回る。
脳が焼き切れるような、鋭すぎる快感。
俺はそれだけでは飽き足らず、彼女の濡れた秘裂に、指をそっと滑り込ませた。
「ひっ…!なにか、入って…くる…!」
一本、また一本と、指を増やしていく。
そして、彼女の膣の奥深くにある、小さな膨らみ…Gスポットを探り当てた。
俺は、指で内側からそのGスポットをぐりぐりと刺激すると同時に、外側からは剥き出しになったクリトリスを舐め続ける。
内と外からの、容赦のない同時攻撃。
もはや、リリーの脳は快感の処理が追いつかず、完全にショートしていた。
「いっちゃううううっ…!ああああああっ!だめえええええっ!!」
彼女の体は、これまでで一番激しく痙攣し、ついに、初めての潮を、俺の顔めがけて大量に噴き上げた。
ビシャアアアアアッ!
温かくて、甘い匂いのする聖水が、俺の顔や髪をぐっしょりと濡らす。
彼女は、初めての潮吹きに、羞恥よりも快感の解放が勝ったのか、恍惚の表情を浮かべていた。
何度も、何度も、痙攣の波を繰り返しながら、大量の愛液を撒き散らす。
俺は、完全に蕩けきって、ぐったりと脱力した彼女の体に覆いかぶさると、自分の熱く、鋼のように硬くなったペニスを、潮でぬるぬると光る彼女の入り口に、そっと押し当てた。
その絶望的なまでの大きさを、リリーは潤んだ瞳で見つめ、ごくりと喉を鳴らす。
「リリー…これから、もっと気持ちいいこと、しような」
俺の囁きは、彼女にとって、天国への誘いか、それとも地獄への宣告か。
答えは、彼女の体だけが知っていた。
翌朝、冒険者ギルドのカウンターに立ったリリーの体は、まだ微かに熱を帯びて火照っていた。
目の下には、興奮と自己嫌悪で一睡もできなかった証である、うっすらとした隈が浮かんでいる。
自分の部屋のベッドで、昨夜見た光景を何度も何度も反芻しては、その度に体が熱くなり、びしょ濡れになったシーツを握りしめて声を殺して悶えた。
アキトさんの、あの力強い腰つき。ルナさんたちの、蕩けきった表情と喘ぎ声。そして、自分の指で自分の体を慰めてしまった、あの背徳的な快感。
全てが脳裏に焼き付いて、リリーの心をかき乱していた。
「おはよう、リリーちゃん。今日も元気そうだね」
カウンターに、当の本人である俺が、三人の美女を引き連れて現れた。
俺の何気ない挨拶に、リリーの心臓がどくんと大きく跳ねる。
「お、おはようございます、アキトさん…!」
顔が熱い。きっと真っ赤になっているだろう。彼の顔をまともに見ることができない。
昨夜、あのドアの隙間から、彼のあられもない姿を、欲望のままに貪るように見てしまったのだから。
「今日の依頼は、この近隣の森での魔物討伐、っと。ふむふむ、報酬もまあまあだな」
俺が依頼書に目を通していると、隣にいたルナが、悪戯っぽい笑みを浮かべてリリーに顔を近づけた。
そして、他の誰にも聞こえないような小さな声で、彼女の耳元にそっと囁きかけた。
「昨日の夜、楽しそうだったにゃ。アキトのこと、そんなに好きなんだ?」
ボンッ!
リリーの頭の中で、何かが沸騰する音がした。
顔から火が出る、とはまさにこのことだろう。全身の血が顔に集まり、耳まで真っ赤に染め上がる。
「なっ、ななな、なななな何を…!わ、私は、なにも…!」
しどろもどろになりながら、必死に首を横に振る。
だが、その激しい動揺こそが、何よりの肯定の証だった。
ルナは、面白くてたまらないといった様子で、満足げに虎の尻尾をゆらゆらと揺らしていた。
<み、見られてた…!気づかれてたんだ…!どうしよう、恥ずかしい…!軽蔑されちゃう…!>
パニックに陥るリリーの心を置き去りにして、俺たちは魔物討伐の依頼を受け、ギルドを後にした。
森の中は、街の喧騒が嘘のように静まり返っていた。
だが、その静けさはどこか不気味で、空気が重く淀んでいるように感じられる。
「なんだか、この森…嫌な感じがするにゃ」
ルナが鼻をひくつかせながら、警戒心を露わにする。
「ええ。まるで、エルフの森を蝕んでいた呪いと同じ…いいえ、それよりも濃く、邪悪な気配がしますわ」
シエルも、憂いを帯びた表情で目を閉じた。
エリーゼは、腕を組んで厳しい表情で森の奥を見据えている。
「間違いない。これは、魔王様の亡骸から漏れ出した魔力の残滓…【魔王の呪縛】が、この森の魔物たちにも影響を及ぼしているのだ」
どうやら、この土地もまた、世界を蝕む呪いから逃れられてはいないらしい。
案の定、森の奥へ進むにつれて、遭遇する魔物の数は報告よりも明らかに多く、そのどれもが目を血走らせ、凶暴化していた。統率もなく、ただ破壊衝動のままに襲いかかってくる。
「ちっ、キリがねえな!ルナ、右を頼む!シエルは援護を!エリーゼは俺と前衛だ!」
「おうにゃ!」
「御意に」
「心得た」
俺たちは背中合わせに陣を組み、襲い来る魔物の群れを薙ぎ払っていく。
この程度の雑魚、今の俺たちの敵ではない。だが、その数の多さは厄介だった。
なんとか依頼の対象だったオーガを討伐し、森を抜けようとした、その時だった。
遠くの街の方から、人々の甲高い悲鳴が、風に乗って微かに聞こえてきた。
「まさか…!」
俺たちは顔を見合わせ、全速力で街へと引き返した。
街の光景は、悲惨の一言だった。
堅牢だったはずの防壁が一部、巨大な力によって破壊され、そこから魔物の群れが街の中へとなだれ込んでいる。人々は逃げ惑い、あちこちで冒険者たちの怒号と魔物の咆哮が響き渡っていた。
「ギルドへ急ぐぞ!怪我人が集まっているはずだ!」
ギルドの扉を蹴破るように開けると、中は野戦病院さながらの混乱状態だった。
床には傷ついた冒険者や住民たちが横たわり、呻き声を上げている。
その中で、リリーは気丈にも、テキパキと動き回っていた。
「しっかりしてください!治癒師の方、こちらへお願いします!」
「冒険者の方は、ギルドの防衛を!住民の避難が完了するまで、持ちこたえてください!」
怯えで足が竦む職員もいる中、彼女は涙を堪え、震える声を張り上げて、必死に指示を飛ばしていた。
その姿は、ただの可愛い受付嬢ではなかった。
人々を守ろうとする、強い意志を持った一人の戦士のようだった。
しかし、その時、混乱に乗じて一体のゴブリンが、彼女の背後に音もなく忍び寄った。その手には、錆びた短剣が握られている。
「危ない!」
俺が叫ぶのと、リリーが背後の気配に気づいて振り返るのが、ほぼ同時だった。
だが、もう遅い。
ゴブリンは下卑た笑みを浮かべ、リリーの柔らかな体に覆いかぶさるようにして押し倒した。
きゃあ!という短い悲鳴。
絶体絶命。誰もがそう思った、その瞬間。
俺は咄嗟に、【ストレージ】から唐辛子と山椒をブレンドした特製の激辛香辛料を取り出し、ゴブリンの顔面めがけて全力で投げつけていた。
「ギャアアアアアッ!」
目や鼻に直撃した強烈な刺激に、ゴブリンが顔を押さえてのたうち回る。
その一瞬の隙を、疾風のように駆け抜けたルナの鋭い爪が、ゴブリンの首を易々と切り裂いた。
俺はすぐにリリーの元へ駆け寄り、血飛沫を浴びて呆然としている彼女の華奢な肩を掴んだ。
「大丈夫か、リリー!怪我はないか!?」
「…アキト、さん…」
俺の顔を見た瞬間、彼女の張り詰めていた緊張の糸が、ぷつりと切れた。
その大きな瞳から、堰を切ったように涙が溢れ出す。
リリーは、恐怖でガクガクと震える体で、俺の胸に強く、強く、抱きついてきた。
「うわあああん…!こ、怖かったぁ…!」
子供のように泣きじゃくる彼女を、俺は優しく抱きしめ、そのふわふわの髪を撫でてやった。
温かい。柔らかい。そして、いい匂いがする。
俺の腕の中で、彼女はしばらくの間、しゃくりあげながら離れようとしなかった。
その後、俺たちパーティーの活躍もあり、街に侵入した魔物は一体残らず討伐された。
幸いにも死者は出なかったが、街は多くの怪我人であふれていた。
ギルドの中も、人々の疲労と不安で重い空気が漂っている。
「よし、こんな時こそ俺の出番だな」
俺はギルドの厨房に立つと、滋養強壮と治癒効果を最大限に高めた、特製の薬膳スープを作り始めた。
高麗人参、クコの実、そして様々なハーブをじっくり煮込んだスープの優しい香りが、ギルド中に広がっていく。
温かいスープは、人々の傷ついた心と体を、内側からじんわりと癒していった。
スープを飲んだ冒険者たちの顔に、みるみる活力が戻っていく。
あちこちで、笑顔と談笑が戻り始めていた。
リリーもまた、俺が差し出したスープを、小さな口でゆっくりと飲んでいた。
一口飲むたびに、温かい液体が、冷え切っていた体に染み渡っていく。
そして、それと同時に、体の奥底から、またあの熱い疼きが込み上げてくるのを感じていた。
昨夜、ドアの隙間から見た、あの光景。
今日、絶望の淵から救い出してくれた、彼の力強い腕。
感謝と、憧れと、そして抗いがたい欲望が、彼女の中で一つの大きな感情になっていく。
<今日こそ…今日こそ、アキトさんに、私の気持ちを…!>
その潤んだ瞳には、もう迷いの色はなかった。
夜、俺が宿屋の部屋で一人、今日の戦いを振り返っていると、控えめなノックの音がした。
こんな時間に誰だろうか。俺がドアを開けると、そこには、意を決した表情のリリーが立っていた。
どうやら、ルナたちが気を利かせて、わざと部屋を空けてくれたらしい。あいつら、本当に抜け目がないな。
「アキトさん…私…もう、我慢できません」
彼女は、潤んだ栗色の瞳で、俺を真っ直ぐに見つめてきた。
その小さな唇が、震えながらも、はっきりと想いを紡ぎ出す。
「あなたのことが、好きです。あなたの料理を食べると、頭がおかしくなりそうで…昨日の夜も…私、あなたのことを見て…!どうか、私を、あなたのものにしてください…!」
受付嬢として、これまで多くの男たちから口説かれてきただろう。
だが、彼女が誰かと付き合った経験はない。
これは、彼女の生まれて初めての、命がけの、本気の告白だった。
その純粋でひたむきな想いを、俺が受け止めないわけにはいかないだろう。
俺はリリーの震える体を、優しく抱きしめた。
「ありがとう、リリー。俺も、君のことが気になってた。その気持ち、嬉しいよ」
俺は彼女を部屋に招き入れると、ゆっくりとドアを閉めた。
二人きりの静かな部屋。ランプの灯りが、彼女の緊張した横顔を照らしている。
俺は、リリーの顎にそっと指を添え、顔を上げさせると、その震える唇に、優しく自分のそれを重ねた。
「んっ…!」
初めてのキスに、リリーの体がビクッと大きく震える。
固く閉じられた唇をこじ開けるようなことはしない。
ただ、触れるだけの優しいキスを繰り返す。
やがて、彼女の緊張が少しだけ解け、唇が微かに開いた。
その隙間から、俺はゆっくりと舌を滑り込ませた。
「んぅ…!ふぁ…」
未知の感触に、リリーは戸惑いながらも、甘い声を漏らす。
俺は彼女の小さな舌を探し当て、優しく絡め取った。
最初は逃げようとしていた彼女の舌も、次第に俺の動きに応えるように、おずおずと絡みついてくる。
その不器用さが、たまらなく愛おしい。
長い、長いキスの後、唇を離すと、二人の間には銀色の艶めかしい糸が引いていた。
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一つ、また一つとボタンが外され、彼女の白い肌があらわになっていく。
そして、ついに現れたのは、健康的で、信じられないほど柔らかそうな、豊満な乳房だった。
「あ…!だめ…見ないで…っ」
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その純粋な反応に、俺の中の雄が昂った。
俺は彼女の手を優しくどけると、その重そうな乳房を、両手でそっと包み込んだ。
ずっしりとした重みと、吸い付くような肌の感触。
そして、その先端で、硬く尖り始めたピンク色の乳首に、そっと舌を這わせた。
「ひゃぅっ…!な、なに、これぇ…!んんっ…!」
脳天を直接、稲妻で撃ち抜かれたような衝撃。
リリーの体は弓なりにしなり、これまで聞いたこともないような甲高い声を上げた。
俺は、その敏感な乳首を、赤子が母乳を求めるように、ちゅっ、ちゅっ、と音を立てて吸い上げる。指先では、もう片方の乳首を優しく転がしてやった。
「あ、あんっ!んっく…!だめ、そこ、吸っちゃ…!腰が…勝手に…!くねくね…動いちゃうぅ…!」
彼女の言う通り、その腰は無意識に、そして淫らに左右に揺れ始めていた。
もう、完全に快楽の虜だ。
俺は、乳房から唇を離すと、今度は彼女の足の付け根へと指を滑らせた。
制服のスカートを捲り上げ、まだ穿かれたままの下着の上から、湿り始めた秘裂にそっと触れる。
「いやっ…!そこは…一番、だめぇ…!」
必死に抵抗する彼女を、俺は優しくベッドに押し倒した。
そして、抵抗で乱れた足の間から、その中心にある蜜の泉に顔を埋めた。
「ひぃぃいっ…!あ、アキトさん…!な、なにを…!?顔、そんなところに…!」
熱く、湿った舌で、下着ごと、濡れた花弁を舐め上げる。
初めて経験するクンニリングスに、リリーは快感と羞恥心でパニック寸前だった。
「んくっ…!あ、ああ…!そこ…そんなとこ舐められたら…私…!あぁん!変になっちゃう!」
俺は、彼女の純白の下着を、歯でゆっくりと引き下ろした。
あらわになったのは、まだ誰にも見られたことのない、神聖な花園。
そこは、もうすでにたっぷりの愛液で濡れそぼり、恥ずかしそうにきらきらと輝いていた。
その中央に鎮座する、固く閉ざされたクリトリス。その蕾を覆う薄い皮を、俺は舌先で、一枚一枚剥がしていくように、執拗に、そして丁寧に舐めとっていった。
「いやあああっ!むりむりむりっ!あたまが…変になっちゃうぅ…!そこ、そんなに…舐めちゃ…!」
完全に剥き出しになった、ピンク色の敏感な粘膜。
俺は、その無防備な蕾を、唇で優しく挟み、吸い付くように刺激した。
「ああああああんっ!ひっ!ひぅっ!」
リリーの体は、まるで釣られた魚のように、ベッドの上でビチビチと跳ね回る。
脳が焼き切れるような、鋭すぎる快感。
俺はそれだけでは飽き足らず、彼女の濡れた秘裂に、指をそっと滑り込ませた。
「ひっ…!なにか、入って…くる…!」
一本、また一本と、指を増やしていく。
そして、彼女の膣の奥深くにある、小さな膨らみ…Gスポットを探り当てた。
俺は、指で内側からそのGスポットをぐりぐりと刺激すると同時に、外側からは剥き出しになったクリトリスを舐め続ける。
内と外からの、容赦のない同時攻撃。
もはや、リリーの脳は快感の処理が追いつかず、完全にショートしていた。
「いっちゃううううっ…!ああああああっ!だめえええええっ!!」
彼女の体は、これまでで一番激しく痙攣し、ついに、初めての潮を、俺の顔めがけて大量に噴き上げた。
ビシャアアアアアッ!
温かくて、甘い匂いのする聖水が、俺の顔や髪をぐっしょりと濡らす。
彼女は、初めての潮吹きに、羞恥よりも快感の解放が勝ったのか、恍惚の表情を浮かべていた。
何度も、何度も、痙攣の波を繰り返しながら、大量の愛液を撒き散らす。
俺は、完全に蕩けきって、ぐったりと脱力した彼女の体に覆いかぶさると、自分の熱く、鋼のように硬くなったペニスを、潮でぬるぬると光る彼女の入り口に、そっと押し当てた。
その絶望的なまでの大きさを、リリーは潤んだ瞳で見つめ、ごくりと喉を鳴らす。
「リリー…これから、もっと気持ちいいこと、しような」
俺の囁きは、彼女にとって、天国への誘いか、それとも地獄への宣告か。
答えは、彼女の体だけが知っていた。
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手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
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だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
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