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第1章 氷解の熱、深部への熱波(アウフグース)
氷解の熱、深部へのアウフグース
「……ふぅ、……あぅ……」
外気浴チェア(インフィニティ・チェア)の上で彼女は完全に「仕上がって」いた。
白磁のような肌は内側から滲み出る血色でほんのりと桜色に染まり、虚ろな瞳は空の彼方を見つめている。
口元から少しだけ涎が垂れているが、それすらも宝石のように美しい。
サウナ用語で言うところの**【整う】**状態。
脳内麻薬(エンドルフィン)が駆け巡り、あらゆるストレスから解放された究極の無防備状態だ。
(あたま……ふわふわする……。わたし、生きてるの……? ううん、死んで天国にいるみたい……)
彼女の心の声が聞こえてくるようだ。
俺はタオルの汗を拭きながら彼女の様子を観察する。
脈拍は安定。
呼吸も深い。
低体温症の危機は脱したと言っていい。
だが、俺の「熱波師」としての勘が警告信号を出していた。
「……まだだ。表面は溶けたが芯が冷えすぎている」
彼女の丹田(下腹部)あたりに、まだ冷たい魔力のしこりが残っているのが見える。
サウナと水風呂で強制的に血流は回したが、「氷の呪い」のような魔力枯渇(マナ・ドレイン)は外側からの熱だけでは埋めきれない。
「……さむ……」
ふと、彼女が身震いした。
それは寒さによる震えではなく、枯渇した器がエネルギーを求める「渇き」の震えだった。
「……ほしい……。もっと、熱いの……」
(体の奥が、すぅすぅするの……。外側はこんなに温かいのに、お腹の中だけが空っぽで……寂しい……。何かで、埋めてほしい……)
彼女の手が空を掴むように彷徨う。
その手が俺の腕に触れた。
俺の体温――サウナで極限まで高まった、健康な男の熱――を感じた瞬間、彼女の瞳に焦点が戻る。
いや、理性の光ではなく本能の獣のような光だ。
「……あたたかい……」
(この人の手、すごい熱量……。カイロなんて目じゃない。太陽みたい……。この熱がもっとほしい。もっと、深いところに……)
彼女は無意識に俺の腰に巻かれたタオルに手を伸ばした。
スルリ、とタオルが落ちる。
外気に晒された俺のペニスはサウナの熱気を帯びて、血管の一本一本までが脈打つほどに勃ち上がっていた。
「……っ、おっきい……」
(うそ、なにこれ……。ごんぶと……。すごい熱気……。あんなのが入ったら、私、どうにかなっちゃう……。でも……)
「おいおい、お嬢ちゃん。そこはサウナのサービス外だぜ?」
俺は軽口を叩くが拒絶はしない。
なぜなら、これが「治療」の最終工程だからだ。
急激に代謝が上がった彼女の体は、失われた魔力を補うために高濃度の生命エネルギー(=精液)を求めている。
サウナで開いたのは汗腺だけじゃない。
子宮口も、だ。
「……おねがい。寒いの。中が凍えそうなの……。あなたの熱で溶かして……」
彼女は懇願しながら自身の脚をM字に開いた。
湯気立つ秘裂からはすでに蜜が溢れ出し、太腿を伝って椅子を汚している。
準備万端。
これ以上焦らすのは男の恥だ。
「……分かった。特大の『熱波』、直接届けてやるよ」
俺は彼女の足の間に体を割り込ませる。
亀頭を、濡れた入り口にあてがう。
熱いペニスと、少し冷んやりとした秘肉。
その温度差だけで、背筋がゾクゾクするほどの快感が走る。
「んっ……あ……っ!」
(あつっ……! 先っぽが触れただけなのに火傷しそう……! でも、気持ちいい……!)
「ゆっくりいくぞ。力を抜け」
俺は腰を沈める。
ヌプッ、チュプ……。
粘度の高い愛液が潤滑油となり、俺のペニスが彼女の最奥へと侵入していく。
きつい。
処女宮の硬さはあるが、サウナ効果で筋肉が弛緩しているため、拒絶されることなくズルズルと深くまで飲み込まれていく。
「ふあぁぁぁ……っ! は、いっ、ちゃっ……!」
(うそ、全部……!? お腹の底まで熱い杭が……! 苦しいのに、満たされる感覚がすごくて……っ!)
「どうだ? 体の中、温かいだろ」
「あ、あつい……! お腹、焼けるみたい……! でも、これ、すきぃ……っ!」
根元まで収まった瞬間、彼女は俺の背中に爪を立ててしがみついた。
結合部から俺の熱が彼女の冷たい内臓へと伝導していく。
物理的な熱だけじゃない。
俺の過剰なほどの生命力が、彼女の枯渇した魔力回路へと流れ込んでいるのだ。
「動くぞ」
「んぁっ、あっ、やっ……!」
俺はゆっくりとストロークを開始する。
ネチョ、クチュ、グチュ……。
腰を引くたびに、粘膜が吸い付くような水音が響く。
激しく突く必要はない。
サウナ後の敏感すぎる神経には、このねちっこい摩擦だけで十分すぎる刺激だ。
「あぁっ、んんぅっ……! そこ、こすれるぅ……! 熱いのが、擦れて、あたまおかしくなるぅ……!」
(すごい、すごい……! おちんちんが出入りするたびに体中の氷が溶けていく……! 痺れるような快感が脳天まで突き抜けて……!)
「いい声だ。毒素が全部抜けていってるぞ」
俺は彼女の耳元で囁きながら乳房を揉みしだく。
指先から伝わる熱で先端の蕾がぷっくりと膨れ上がる。
「んひぃっ! 乳首、いじめないでぇ……! わたし、騎士団長なのに……こんな、メスになっちゃう……!」
(もうだめ、考えられない……。わたし、この人の熱がないと生きていけない……! もっと、もっと奥にちょうだい……!)
彼女の腰が無意識に跳ね始めた。
俺のリズムに合わせて自分からペニスを迎え入れようとしている。
「整う」ことで理性のタガが外れ、本能が剥き出しになっている証拠だ。
「そろそろ、仕上げの『ロウリュ』といこうか」
俺は腰の回転を速めた。
深部にある子宮口を、執拗にノックする。
「あ、あ、そこっ! 奥の、一番深いところ……っ! あぁぁぁっ、くる、きちゃう……っ!」
「全部受け取れ! 命の熱波だッ!」
俺は最奥まで突き入れ、精道を開放した。
ドクン、ドクン、ドクンッ!!
熱い白濁液が勢いよく彼女の子宮内へと放出される。
「ふあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ……!!」
(あついぃぃぃぃっ! お腹の中で、花火が爆発したみたい……! おちんちんの熱いのが、いっぱい入ってきて……わたし、溶けちゃうぅぅぅ……!)
彼女は背中を反らし、可愛らしい声を上げて絶頂に達した。
膣壁が俺のペニスをぎゅうぎゅうと締め付け、最後の一滴まで搾り取ろうとする。
その収縮はまるで彼女の体が俺の命を飲み干し、生きる力を取り戻そうとしているようだった。
†
事後の余韻。
再び外気浴の静寂が戻ってきた。
俺は彼女――氷の騎士団長を膝の上に乗せたまま、バスタオルで優しく包み込んでいた。
結合部はまだ繋がったままだ。
抜こうとすると、「まだ温かいから」と彼女が脚を絡めて離してくれなかったのだ。
「……落ち着いたか?」
俺が頭を撫でると、彼女は俺の胸板に顔を埋めたまま小さく頷いた。
「……うん。体がポカポカする。こんなに温かいの、子供の頃以来かも」
(……信じられない。あんなに恥ずかしい声出しちゃって……。でも、すごく気持ちよかった。頭の中の霧が晴れたみたい)
彼女の名前は、セレーネ・フロストガルド。
この北の大地を守護する「白銀騎士団」の団長だという。
「それで、セレーネちゃん。なんであんな雪山で行き倒れてたんだ? 装備は立派なのに」
俺の問いかけにセレーネは少し寂しげな表情を浮かべた。
「……『冬の主』の討伐に向かっていたの」
「冬の主?」
「ええ。この世界が凍りついている原因……。北の山脈に巣食う、巨大な氷竜(アイスドラゴン)。あいつが放つ冷気が年々強くなっていて、もう街の防壁魔法じゃ防ぎきれなくなっているの」
彼女の言葉によると、この世界は「大停滞時代」と呼ばれる氷河期に片足を突っ込んでいるらしい。
太陽の力は弱まり、地脈のマグマも冷え、人々は寒さと魔力不足に震えている。
「わたしは氷魔法の使い手だから、耐性があると思って偵察に行ったんだけど……。竜の冷気は桁違いだった。近づくだけで魔力を吸い取られて、逆に自分の魔法が暴走して……あそこで力尽きたの」
(情けない……。部下たちには『必ず原因を突き止める』って大見得を切って出てきたのに。もしこの人がいなかったら、私は氷の像になっていた……)
彼女の体が微かに震えた。
恐怖の記憶だ。
俺は彼女を抱く腕に力を込めた。
「なるほどな。世界中が『冷え性』で悩んでるってわけか」
「……冷え性ってレベルじゃないけど。でも、そうね。みんな、寒さに怯えてる」
「だったら、話は早い」
俺はニカっと笑った。
前世の俺にはどうしようもなかったかもしれないが、今の俺にはこの「サウナ召喚」と若返った肉体がある。
「そのドラゴン、俺が温めてやるよ」
「……え?」
セレーネがキョトンとして顔を上げる。
「俺は熱波師だ。冷えてる客がいれば温めるし、凝り固まってる場所があればほぐす。それが人間だろうが、ドラゴンだろうが、星だろうが同じことだ」
俺の言葉は常識的に考えれば戯言だ。
だが、セレーネは笑わなかった。
なぜなら彼女自身が今、俺の熱によって「死の淵」から生還し、かつてないほどの力の充溢を感じているからだ。
お腹の中に注ぎ込まれた俺の熱が、彼女の魔力炉(コア)となって燃えているのが分かるのだろう。
「……あなたなら、本当にできるかもしれない」
(この人の「熱」は、ただ温度が高いだけじゃない。心を溶かして、生きる気力をくれる……。この熱があればあの絶望的な寒さにも勝てるかも……)
セレーネは頬を染め、上目遣いで俺を見つめた。
「あの……ごう、さん」
「ん?」
「その……ドラゴンを温めに行く前に……。もう一回、わたしを温めてくれない? さっきのでだいぶ回復したけど……まだちょっと奥の方が寒い気がするの」
(うそ。寒くなんてない。ただ……もっと、あなたと繋がっていたいだけ。このおちんちんが好きになっちゃったなんて……言えないけど)
彼女の嘘は心の声でバレバレだ。
だが、そんな可愛らしい嘘を見抜けないほど俺は野暮じゃない。
「お安い御用だ。延長料金(サービス料)は高いぜ?」
「……ふふ。体で払うわ」
セレーネは妖艶に微笑むと、自ら腰を動かし、俺の中で少し萎えかけていたペニスを再び硬くさせた。 氷の世界の片隅で、俺たちの二回戦、いや、世界救済のための「作戦会議」が始まろうとしていた。
外気浴チェア(インフィニティ・チェア)の上で彼女は完全に「仕上がって」いた。
白磁のような肌は内側から滲み出る血色でほんのりと桜色に染まり、虚ろな瞳は空の彼方を見つめている。
口元から少しだけ涎が垂れているが、それすらも宝石のように美しい。
サウナ用語で言うところの**【整う】**状態。
脳内麻薬(エンドルフィン)が駆け巡り、あらゆるストレスから解放された究極の無防備状態だ。
(あたま……ふわふわする……。わたし、生きてるの……? ううん、死んで天国にいるみたい……)
彼女の心の声が聞こえてくるようだ。
俺はタオルの汗を拭きながら彼女の様子を観察する。
脈拍は安定。
呼吸も深い。
低体温症の危機は脱したと言っていい。
だが、俺の「熱波師」としての勘が警告信号を出していた。
「……まだだ。表面は溶けたが芯が冷えすぎている」
彼女の丹田(下腹部)あたりに、まだ冷たい魔力のしこりが残っているのが見える。
サウナと水風呂で強制的に血流は回したが、「氷の呪い」のような魔力枯渇(マナ・ドレイン)は外側からの熱だけでは埋めきれない。
「……さむ……」
ふと、彼女が身震いした。
それは寒さによる震えではなく、枯渇した器がエネルギーを求める「渇き」の震えだった。
「……ほしい……。もっと、熱いの……」
(体の奥が、すぅすぅするの……。外側はこんなに温かいのに、お腹の中だけが空っぽで……寂しい……。何かで、埋めてほしい……)
彼女の手が空を掴むように彷徨う。
その手が俺の腕に触れた。
俺の体温――サウナで極限まで高まった、健康な男の熱――を感じた瞬間、彼女の瞳に焦点が戻る。
いや、理性の光ではなく本能の獣のような光だ。
「……あたたかい……」
(この人の手、すごい熱量……。カイロなんて目じゃない。太陽みたい……。この熱がもっとほしい。もっと、深いところに……)
彼女は無意識に俺の腰に巻かれたタオルに手を伸ばした。
スルリ、とタオルが落ちる。
外気に晒された俺のペニスはサウナの熱気を帯びて、血管の一本一本までが脈打つほどに勃ち上がっていた。
「……っ、おっきい……」
(うそ、なにこれ……。ごんぶと……。すごい熱気……。あんなのが入ったら、私、どうにかなっちゃう……。でも……)
「おいおい、お嬢ちゃん。そこはサウナのサービス外だぜ?」
俺は軽口を叩くが拒絶はしない。
なぜなら、これが「治療」の最終工程だからだ。
急激に代謝が上がった彼女の体は、失われた魔力を補うために高濃度の生命エネルギー(=精液)を求めている。
サウナで開いたのは汗腺だけじゃない。
子宮口も、だ。
「……おねがい。寒いの。中が凍えそうなの……。あなたの熱で溶かして……」
彼女は懇願しながら自身の脚をM字に開いた。
湯気立つ秘裂からはすでに蜜が溢れ出し、太腿を伝って椅子を汚している。
準備万端。
これ以上焦らすのは男の恥だ。
「……分かった。特大の『熱波』、直接届けてやるよ」
俺は彼女の足の間に体を割り込ませる。
亀頭を、濡れた入り口にあてがう。
熱いペニスと、少し冷んやりとした秘肉。
その温度差だけで、背筋がゾクゾクするほどの快感が走る。
「んっ……あ……っ!」
(あつっ……! 先っぽが触れただけなのに火傷しそう……! でも、気持ちいい……!)
「ゆっくりいくぞ。力を抜け」
俺は腰を沈める。
ヌプッ、チュプ……。
粘度の高い愛液が潤滑油となり、俺のペニスが彼女の最奥へと侵入していく。
きつい。
処女宮の硬さはあるが、サウナ効果で筋肉が弛緩しているため、拒絶されることなくズルズルと深くまで飲み込まれていく。
「ふあぁぁぁ……っ! は、いっ、ちゃっ……!」
(うそ、全部……!? お腹の底まで熱い杭が……! 苦しいのに、満たされる感覚がすごくて……っ!)
「どうだ? 体の中、温かいだろ」
「あ、あつい……! お腹、焼けるみたい……! でも、これ、すきぃ……っ!」
根元まで収まった瞬間、彼女は俺の背中に爪を立ててしがみついた。
結合部から俺の熱が彼女の冷たい内臓へと伝導していく。
物理的な熱だけじゃない。
俺の過剰なほどの生命力が、彼女の枯渇した魔力回路へと流れ込んでいるのだ。
「動くぞ」
「んぁっ、あっ、やっ……!」
俺はゆっくりとストロークを開始する。
ネチョ、クチュ、グチュ……。
腰を引くたびに、粘膜が吸い付くような水音が響く。
激しく突く必要はない。
サウナ後の敏感すぎる神経には、このねちっこい摩擦だけで十分すぎる刺激だ。
「あぁっ、んんぅっ……! そこ、こすれるぅ……! 熱いのが、擦れて、あたまおかしくなるぅ……!」
(すごい、すごい……! おちんちんが出入りするたびに体中の氷が溶けていく……! 痺れるような快感が脳天まで突き抜けて……!)
「いい声だ。毒素が全部抜けていってるぞ」
俺は彼女の耳元で囁きながら乳房を揉みしだく。
指先から伝わる熱で先端の蕾がぷっくりと膨れ上がる。
「んひぃっ! 乳首、いじめないでぇ……! わたし、騎士団長なのに……こんな、メスになっちゃう……!」
(もうだめ、考えられない……。わたし、この人の熱がないと生きていけない……! もっと、もっと奥にちょうだい……!)
彼女の腰が無意識に跳ね始めた。
俺のリズムに合わせて自分からペニスを迎え入れようとしている。
「整う」ことで理性のタガが外れ、本能が剥き出しになっている証拠だ。
「そろそろ、仕上げの『ロウリュ』といこうか」
俺は腰の回転を速めた。
深部にある子宮口を、執拗にノックする。
「あ、あ、そこっ! 奥の、一番深いところ……っ! あぁぁぁっ、くる、きちゃう……っ!」
「全部受け取れ! 命の熱波だッ!」
俺は最奥まで突き入れ、精道を開放した。
ドクン、ドクン、ドクンッ!!
熱い白濁液が勢いよく彼女の子宮内へと放出される。
「ふあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ……!!」
(あついぃぃぃぃっ! お腹の中で、花火が爆発したみたい……! おちんちんの熱いのが、いっぱい入ってきて……わたし、溶けちゃうぅぅぅ……!)
彼女は背中を反らし、可愛らしい声を上げて絶頂に達した。
膣壁が俺のペニスをぎゅうぎゅうと締め付け、最後の一滴まで搾り取ろうとする。
その収縮はまるで彼女の体が俺の命を飲み干し、生きる力を取り戻そうとしているようだった。
†
事後の余韻。
再び外気浴の静寂が戻ってきた。
俺は彼女――氷の騎士団長を膝の上に乗せたまま、バスタオルで優しく包み込んでいた。
結合部はまだ繋がったままだ。
抜こうとすると、「まだ温かいから」と彼女が脚を絡めて離してくれなかったのだ。
「……落ち着いたか?」
俺が頭を撫でると、彼女は俺の胸板に顔を埋めたまま小さく頷いた。
「……うん。体がポカポカする。こんなに温かいの、子供の頃以来かも」
(……信じられない。あんなに恥ずかしい声出しちゃって……。でも、すごく気持ちよかった。頭の中の霧が晴れたみたい)
彼女の名前は、セレーネ・フロストガルド。
この北の大地を守護する「白銀騎士団」の団長だという。
「それで、セレーネちゃん。なんであんな雪山で行き倒れてたんだ? 装備は立派なのに」
俺の問いかけにセレーネは少し寂しげな表情を浮かべた。
「……『冬の主』の討伐に向かっていたの」
「冬の主?」
「ええ。この世界が凍りついている原因……。北の山脈に巣食う、巨大な氷竜(アイスドラゴン)。あいつが放つ冷気が年々強くなっていて、もう街の防壁魔法じゃ防ぎきれなくなっているの」
彼女の言葉によると、この世界は「大停滞時代」と呼ばれる氷河期に片足を突っ込んでいるらしい。
太陽の力は弱まり、地脈のマグマも冷え、人々は寒さと魔力不足に震えている。
「わたしは氷魔法の使い手だから、耐性があると思って偵察に行ったんだけど……。竜の冷気は桁違いだった。近づくだけで魔力を吸い取られて、逆に自分の魔法が暴走して……あそこで力尽きたの」
(情けない……。部下たちには『必ず原因を突き止める』って大見得を切って出てきたのに。もしこの人がいなかったら、私は氷の像になっていた……)
彼女の体が微かに震えた。
恐怖の記憶だ。
俺は彼女を抱く腕に力を込めた。
「なるほどな。世界中が『冷え性』で悩んでるってわけか」
「……冷え性ってレベルじゃないけど。でも、そうね。みんな、寒さに怯えてる」
「だったら、話は早い」
俺はニカっと笑った。
前世の俺にはどうしようもなかったかもしれないが、今の俺にはこの「サウナ召喚」と若返った肉体がある。
「そのドラゴン、俺が温めてやるよ」
「……え?」
セレーネがキョトンとして顔を上げる。
「俺は熱波師だ。冷えてる客がいれば温めるし、凝り固まってる場所があればほぐす。それが人間だろうが、ドラゴンだろうが、星だろうが同じことだ」
俺の言葉は常識的に考えれば戯言だ。
だが、セレーネは笑わなかった。
なぜなら彼女自身が今、俺の熱によって「死の淵」から生還し、かつてないほどの力の充溢を感じているからだ。
お腹の中に注ぎ込まれた俺の熱が、彼女の魔力炉(コア)となって燃えているのが分かるのだろう。
「……あなたなら、本当にできるかもしれない」
(この人の「熱」は、ただ温度が高いだけじゃない。心を溶かして、生きる気力をくれる……。この熱があればあの絶望的な寒さにも勝てるかも……)
セレーネは頬を染め、上目遣いで俺を見つめた。
「あの……ごう、さん」
「ん?」
「その……ドラゴンを温めに行く前に……。もう一回、わたしを温めてくれない? さっきのでだいぶ回復したけど……まだちょっと奥の方が寒い気がするの」
(うそ。寒くなんてない。ただ……もっと、あなたと繋がっていたいだけ。このおちんちんが好きになっちゃったなんて……言えないけど)
彼女の嘘は心の声でバレバレだ。
だが、そんな可愛らしい嘘を見抜けないほど俺は野暮じゃない。
「お安い御用だ。延長料金(サービス料)は高いぜ?」
「……ふふ。体で払うわ」
セレーネは妖艶に微笑むと、自ら腰を動かし、俺の中で少し萎えかけていたペニスを再び硬くさせた。 氷の世界の片隅で、俺たちの二回戦、いや、世界救済のための「作戦会議」が始まろうとしていた。
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( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )