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第1章 氷解の熱、深部への熱波(アウフグース)
黒き肌の侵入者と、聖なる鞭
セレーネの「治療」から数日。
俺が異世界に召喚したサウナ小屋は、すでにちょっとした「拠点」へと進化していた。
セレーネが騎士団へ連絡を取り、物資が届くまでの間、俺たちはこの雪原で奇妙な同棲生活を送っている。
「ごうさん、薪割り終わったわよ。……その、汗かいちゃったからまた一緒に入ってもいい?」
(うぅ……嘘ついた。薪割りなんて魔法ですぐ終わるのに、わざと体動かして汗かいたの。だって、ごうさんと一緒に入りたいんだもん。あわよくば、またあのおちんちんで……)
騎士団長の鎧を脱ぎ捨て、薄いシャツ一枚になったセレーネが上目遣いで俺を見ている。
完全に「サウナー(サウナ中毒者)」の顔だ。
いや、俺中毒と言ってもいい。
彼女の肌艶は見違えるように良くなり、氷のようだった体温も人肌より少し温かい最高の抱き心地になっている。
「ああ、いいぜ。ちょうど新しいアロマ(薬草)を試そうと思ってたところだ」
俺が笑顔で返そうとした、その時だった。
ザッ!!
鋭い殺気と共に何かが雪を蹴る音がした。
俺の「熱波師の勘(空間把握能力)」が背後の死角から迫る「異物」を捉える。
「――っ、セレーネ、下がってろ!」
俺は手に持っていたサウナマットを盾のように掲げた。
キンッ!
乾いた金属音が響きマットの表面が切り裂かれる。
飛び退いた俺の視線の先に一人の影が着地した。
「……チッ。反応が早いわね、人間」
そこにいたのは雪原には似つかわしくない、褐色の肌を持つ少女だった。
長い耳。
しなやかな肢体。
そして、全身を覆うボロボロの黒い布。
ダークエルフだ。
だが俺が注目したのは、その種族的な特徴ではない。
「……なんだ、その体は」
彼女の体からは酷い腐臭が漂っていた。
風呂に入っていない汚れじゃない。
毛穴という毛穴からどす黒い瘴気が漏れ出し、皮膚を侵食している。
美しいはずの褐色の肌は毒素で澱み、所々が紫色に変色していた。
「あーあ、見られちゃった。……そうよ、私は汚れているわ。『毒喰らい』のゼファとは私のこと」
少女――ゼファは自嘲気味に歪んだ笑みを浮かべた。
「この辺りに異常な熱源があると思えば……貴様か、自然の理を乱す者は。この『冬』は魔王様の意思だ。貴様のその温かい結界、私が壊してあげる」
彼女が構えた双剣から、ポタポタと紫色の液体が滴り落ちる。
「待ちなさい! あなた、その体の震え……寒さじゃないわね!?」
セレーネが剣を抜こうとするが俺はそれを手で制した。
「手出し無用だ、セレーネ。……こいつは、敵じゃねぇ」
「は? 何を言って……」
俺はゼファを指差した。
「こいつは『客』だ」
「……は?」
ゼファが呆気にとられた顔をする。
俺には見える。
彼女の体内で魔力循環(リンパ)が完全に詰まっているのが。
彼女は自身の体に毒を取り込み、それを力に変える特殊な戦闘スタイルのようだが、キャパシティを超えている。
体内に蓄積した毒素(老廃物)が排出できず自家中毒を起こして死にかけている状態だ。
あの震えは全身を駆け巡る激痛と倦怠感によるものだろう。
「お前、体が重いだろ。肩も腰もバキバキ、頭はずっと霧がかかったみたいに痛い。違うか?」
「なっ……!? な、なぜそれを……」
図星だったようで、ゼファが動揺する。
(なんで分かるの……? 私がもう限界だってこと……。体中が痛くて、汚くて、誰にも触れられたくないのに……この男の目、なんでそんなに真っ直ぐ私を見るの……?)
「俺は熱波師だ。凝ってる奴を見れば分かる。……お前、そのままだとあと三日で腐って死ぬぞ」
「う、うるさい! 死ぬときは戦場で死ぬわ! 喰らいなさい!」
ゼファがヤケクソ気味に突っ込んでくる。
だが、毒でガタガタの動きなど今の俺の敵ではない。
俺は彼女の手首を掴み関節を極めると、そのまま雪の上へと組み伏せた。
「ぐっ……!? は、離せっ! このっ、汚らわしい人間が!」
「汚いのはどっちだ。……ほら、ここを押すだけで悲鳴上げるぞ」
俺は彼女の背中、肩甲骨の内側にある「天宗(てんそう)」のツボを親指でグリリと押し込んだ。
「――ひぎっ!?」
(い、たぁぁぁいっ!? 何されたの!? ビリビリする……! でも、そこ、詰まってた場所……っ!)
「毒がリンパに詰まりすぎて、岩みてぇになってやがる。こりゃあ、ただのサウナじゃ治らねぇな」
俺は彼女を見下ろし、プロの顔になった。
通常の温熱療法だけではこの深い毒は抜けない。
もっと物理的で、強烈なアプローチが必要だ。
「セレーネ!『聖なる枝(ヴィヒタ)』を持ってきてくれ! あと、一番キツイ薬草オイルだ!」
「は、はいっ! まさか、アレをやる気ですか!?」
「ああ。このお嬢ちゃんには、とびきりの『お仕置きコース(ウィスキング)』が必要だ」
「な、何をする気だ……! 殺せ! いっそ殺せぇぇ!」
暴れるゼファを俺は米俵のように担ぎ上げた。
その軽いこと。
毒に蝕まれ、体脂肪も筋肉も痩せ細っている。
俺の中で使命感が燃え上がった。
この薄汚れた原石を、ピカピカに磨き上げてやりたい。
†
「いやぁぁぁっ! 熱い、熱いぃぃぃっ!」
ログハウスの中にゼファの絶叫が響き渡る。
俺は彼女のボロ布を全て剥ぎ取り、裸の状態で施術台(ベンチ)にうつ伏せにさせていた。
サウナ室の温度はいつもより低い70度。
だが、湿度は極限まで高くしてある。
蒸気が、彼女の固く閉じた毛穴を無理やりこじ開けようとしていた。
「暴れるな。これから悪いモンを全部叩き出すんだ」
俺の手には白樺の若枝を束ねた『ヴィヒタ』が握られている。
水に浸してあったそれを熱々の蒸気にかざし、香りを立たせる。
「いくぞ」
バシッ、バシッ、バシッ!
「あぐっ、んあっ、あぁっ!?」
(痛いっ、叩かれた!? なんで、木の枝で……! 屈辱……! 私は誇り高い戦士なのに、こんな、お尻丸出しで叩かれて……!)
リズミカルに、しかし容赦なく、俺は彼女の全身をヴィヒタで叩いていく。
これは拷問ではない。
ウィスキングと呼ばれる伝統的なマッサージ法だ。
葉の摩擦と叩打(こうだ)の刺激で、皮膚表面の血行を爆発的に促進させる。
「そこだ! 毒の塊!」
俺は特に澱みの酷い太腿の裏や、臀部の付け根を集中的に叩く。
「ひぁっ、や、そこっ、痛い、のに……なんか、熱いのが……!」
バシッ、パンッ、バシッ!
「あぁぁっ……! 気持ち、いい……かも……!? なにこれ、叩かれるたびに体が軽くなって……!」
(嘘でしょ……? 痛みが快感に変わっていく……。叩かれた場所からドロドロしたものが溶け出して……!)
ゼファの全身から凄まじい量の汗が噴き出していた。
それは透明ではなく、灰色に濁った悪臭を放つ「毒の汗」だ。
だが出し切るにつれて、その下の肌は本来の美しいチョコレート色を取り戻していく。
「いいぞ、出てる出てる。おら、もっと泣いて毒を出せ!」
「んくぅっ、もう、ゆるしてぇ……! 変な汁いっぱい出ちゃうぅぅ……!」
彼女は涙と鼻水、そして大量の汗と愛液でグシャグシャになりながら、施術台の上で腰をくねらせた。 毒素が抜けていく開放感(カタルシス)はどんな快楽ドラッグよりも強烈だ。
彼女の瞳から敵意という名の汚れも消え失せていく。
「……よし。大体抜けたな」
俺はヴィヒタを置き、ゼファの体を仰向けにさせた。
そこには憑き物が落ちたように穏やかな、しかし焦点の合っていない虚ろな顔をした美少女が横たわっていた。
褐色の肌はサウナの湿気を吸ってツヤツヤと輝いている。
「……あ……う……」
(体が、軽い……。私、生きてる……? でも、なんか……スースーする……)
「毒は抜けた。だが……」
俺は彼女の様子を見てゴクリと喉を鳴らした。
デトックスは成功した。
だが、成功しすぎた。
体内の悪いものを全て排出した彼女は今、中身が完全に「空っぽ」の状態だ。
毒素と一緒に彼女が持っていた僅かな魔力や生命力まで使い果たしてしまっている。
「……ごう、さん。彼女、様子が変よ」
アシスタントとして汗だくになっていたセレーネが心配そうに声を上げる。
「ああ。急激に毒を抜きすぎた反動だ。『真空状態』になってる」
ゼファの体が、ビクン、ビクンと痙攣している。
彼女の全細胞が失ったものを埋め合わせようとして、飢えた口を開けている状態だ。
このままでは再び外気の瘴気を吸い込んで、元の木阿弥になってしまう。
「……ほしい……」
ゼファが渇ききった声で呟いた。
虚ろな瞳が俺の股間に吸い寄せられる。
「……埋めて……。空っぽなの……。お腹の中がスースーして、寂しいの……」
(なにか……濃厚なものがほしい。私の空っぽな体を、パンパンに満たしてくれる、温かくて、栄養のあるもの……)
彼女の手がふらふらと俺のタオルに伸びる。
その指先は震えていたが、そこには明確な「食欲」と「性欲」が混ざり合っていた。
「……きれいな、魔力……。あげるから、私に、ちょうだい……?」
彼女は俺のペニスを救世主か何かのように見つめ、無防備にM字開脚を晒した。
毒が抜けたばかりの、生まれたてのように清浄で、敏感すぎる秘所。
そこは俺のモノを受け入れるためだけに、ひくひくと収縮を繰り返している。
「……仕方ねぇな」
俺は覚悟を決めた。
医療行為だ。
デトックス後の仕上げ、「プロバイオティクス(善玉菌)注入」をしてやらなきゃならない。
空っぽになった器には、俺の極上の「熱」を注ぎ込んで上書き保存してやる必要がある。
「セレーネ、すまんが場所を空けてくれ。……いや、お前も手伝ってくれるか?」
「えっ……? わ、わたしも?」
「ああ。こいつの渇きは半端じゃない。俺一人じゃ支えきれないかもしれないからな」
俺はニヤリと笑った。
汚れを知らない氷の騎士と汚れを落としたばかりのダークエルフ。
対照的な二人の美女に囲まれた、熱い熱いサウナ・セックスの幕開けだ。
「ゼファ、口を開けろ。……上も、下もな」
「……ん、ぁ……。おちんちん、ください……」
(はやく……その太いの、奥まで突き刺して……。私の汚れた中身を全部あなたの色で塗り替えて……!)
ゼファが舌を出し、俺のペニスを舐めるような視線でねだった。
俺は彼女の太腿を掴み、その清浄になったばかりの神聖な「入り口」へと先端を押し当てた。
俺が異世界に召喚したサウナ小屋は、すでにちょっとした「拠点」へと進化していた。
セレーネが騎士団へ連絡を取り、物資が届くまでの間、俺たちはこの雪原で奇妙な同棲生活を送っている。
「ごうさん、薪割り終わったわよ。……その、汗かいちゃったからまた一緒に入ってもいい?」
(うぅ……嘘ついた。薪割りなんて魔法ですぐ終わるのに、わざと体動かして汗かいたの。だって、ごうさんと一緒に入りたいんだもん。あわよくば、またあのおちんちんで……)
騎士団長の鎧を脱ぎ捨て、薄いシャツ一枚になったセレーネが上目遣いで俺を見ている。
完全に「サウナー(サウナ中毒者)」の顔だ。
いや、俺中毒と言ってもいい。
彼女の肌艶は見違えるように良くなり、氷のようだった体温も人肌より少し温かい最高の抱き心地になっている。
「ああ、いいぜ。ちょうど新しいアロマ(薬草)を試そうと思ってたところだ」
俺が笑顔で返そうとした、その時だった。
ザッ!!
鋭い殺気と共に何かが雪を蹴る音がした。
俺の「熱波師の勘(空間把握能力)」が背後の死角から迫る「異物」を捉える。
「――っ、セレーネ、下がってろ!」
俺は手に持っていたサウナマットを盾のように掲げた。
キンッ!
乾いた金属音が響きマットの表面が切り裂かれる。
飛び退いた俺の視線の先に一人の影が着地した。
「……チッ。反応が早いわね、人間」
そこにいたのは雪原には似つかわしくない、褐色の肌を持つ少女だった。
長い耳。
しなやかな肢体。
そして、全身を覆うボロボロの黒い布。
ダークエルフだ。
だが俺が注目したのは、その種族的な特徴ではない。
「……なんだ、その体は」
彼女の体からは酷い腐臭が漂っていた。
風呂に入っていない汚れじゃない。
毛穴という毛穴からどす黒い瘴気が漏れ出し、皮膚を侵食している。
美しいはずの褐色の肌は毒素で澱み、所々が紫色に変色していた。
「あーあ、見られちゃった。……そうよ、私は汚れているわ。『毒喰らい』のゼファとは私のこと」
少女――ゼファは自嘲気味に歪んだ笑みを浮かべた。
「この辺りに異常な熱源があると思えば……貴様か、自然の理を乱す者は。この『冬』は魔王様の意思だ。貴様のその温かい結界、私が壊してあげる」
彼女が構えた双剣から、ポタポタと紫色の液体が滴り落ちる。
「待ちなさい! あなた、その体の震え……寒さじゃないわね!?」
セレーネが剣を抜こうとするが俺はそれを手で制した。
「手出し無用だ、セレーネ。……こいつは、敵じゃねぇ」
「は? 何を言って……」
俺はゼファを指差した。
「こいつは『客』だ」
「……は?」
ゼファが呆気にとられた顔をする。
俺には見える。
彼女の体内で魔力循環(リンパ)が完全に詰まっているのが。
彼女は自身の体に毒を取り込み、それを力に変える特殊な戦闘スタイルのようだが、キャパシティを超えている。
体内に蓄積した毒素(老廃物)が排出できず自家中毒を起こして死にかけている状態だ。
あの震えは全身を駆け巡る激痛と倦怠感によるものだろう。
「お前、体が重いだろ。肩も腰もバキバキ、頭はずっと霧がかかったみたいに痛い。違うか?」
「なっ……!? な、なぜそれを……」
図星だったようで、ゼファが動揺する。
(なんで分かるの……? 私がもう限界だってこと……。体中が痛くて、汚くて、誰にも触れられたくないのに……この男の目、なんでそんなに真っ直ぐ私を見るの……?)
「俺は熱波師だ。凝ってる奴を見れば分かる。……お前、そのままだとあと三日で腐って死ぬぞ」
「う、うるさい! 死ぬときは戦場で死ぬわ! 喰らいなさい!」
ゼファがヤケクソ気味に突っ込んでくる。
だが、毒でガタガタの動きなど今の俺の敵ではない。
俺は彼女の手首を掴み関節を極めると、そのまま雪の上へと組み伏せた。
「ぐっ……!? は、離せっ! このっ、汚らわしい人間が!」
「汚いのはどっちだ。……ほら、ここを押すだけで悲鳴上げるぞ」
俺は彼女の背中、肩甲骨の内側にある「天宗(てんそう)」のツボを親指でグリリと押し込んだ。
「――ひぎっ!?」
(い、たぁぁぁいっ!? 何されたの!? ビリビリする……! でも、そこ、詰まってた場所……っ!)
「毒がリンパに詰まりすぎて、岩みてぇになってやがる。こりゃあ、ただのサウナじゃ治らねぇな」
俺は彼女を見下ろし、プロの顔になった。
通常の温熱療法だけではこの深い毒は抜けない。
もっと物理的で、強烈なアプローチが必要だ。
「セレーネ!『聖なる枝(ヴィヒタ)』を持ってきてくれ! あと、一番キツイ薬草オイルだ!」
「は、はいっ! まさか、アレをやる気ですか!?」
「ああ。このお嬢ちゃんには、とびきりの『お仕置きコース(ウィスキング)』が必要だ」
「な、何をする気だ……! 殺せ! いっそ殺せぇぇ!」
暴れるゼファを俺は米俵のように担ぎ上げた。
その軽いこと。
毒に蝕まれ、体脂肪も筋肉も痩せ細っている。
俺の中で使命感が燃え上がった。
この薄汚れた原石を、ピカピカに磨き上げてやりたい。
†
「いやぁぁぁっ! 熱い、熱いぃぃぃっ!」
ログハウスの中にゼファの絶叫が響き渡る。
俺は彼女のボロ布を全て剥ぎ取り、裸の状態で施術台(ベンチ)にうつ伏せにさせていた。
サウナ室の温度はいつもより低い70度。
だが、湿度は極限まで高くしてある。
蒸気が、彼女の固く閉じた毛穴を無理やりこじ開けようとしていた。
「暴れるな。これから悪いモンを全部叩き出すんだ」
俺の手には白樺の若枝を束ねた『ヴィヒタ』が握られている。
水に浸してあったそれを熱々の蒸気にかざし、香りを立たせる。
「いくぞ」
バシッ、バシッ、バシッ!
「あぐっ、んあっ、あぁっ!?」
(痛いっ、叩かれた!? なんで、木の枝で……! 屈辱……! 私は誇り高い戦士なのに、こんな、お尻丸出しで叩かれて……!)
リズミカルに、しかし容赦なく、俺は彼女の全身をヴィヒタで叩いていく。
これは拷問ではない。
ウィスキングと呼ばれる伝統的なマッサージ法だ。
葉の摩擦と叩打(こうだ)の刺激で、皮膚表面の血行を爆発的に促進させる。
「そこだ! 毒の塊!」
俺は特に澱みの酷い太腿の裏や、臀部の付け根を集中的に叩く。
「ひぁっ、や、そこっ、痛い、のに……なんか、熱いのが……!」
バシッ、パンッ、バシッ!
「あぁぁっ……! 気持ち、いい……かも……!? なにこれ、叩かれるたびに体が軽くなって……!」
(嘘でしょ……? 痛みが快感に変わっていく……。叩かれた場所からドロドロしたものが溶け出して……!)
ゼファの全身から凄まじい量の汗が噴き出していた。
それは透明ではなく、灰色に濁った悪臭を放つ「毒の汗」だ。
だが出し切るにつれて、その下の肌は本来の美しいチョコレート色を取り戻していく。
「いいぞ、出てる出てる。おら、もっと泣いて毒を出せ!」
「んくぅっ、もう、ゆるしてぇ……! 変な汁いっぱい出ちゃうぅぅ……!」
彼女は涙と鼻水、そして大量の汗と愛液でグシャグシャになりながら、施術台の上で腰をくねらせた。 毒素が抜けていく開放感(カタルシス)はどんな快楽ドラッグよりも強烈だ。
彼女の瞳から敵意という名の汚れも消え失せていく。
「……よし。大体抜けたな」
俺はヴィヒタを置き、ゼファの体を仰向けにさせた。
そこには憑き物が落ちたように穏やかな、しかし焦点の合っていない虚ろな顔をした美少女が横たわっていた。
褐色の肌はサウナの湿気を吸ってツヤツヤと輝いている。
「……あ……う……」
(体が、軽い……。私、生きてる……? でも、なんか……スースーする……)
「毒は抜けた。だが……」
俺は彼女の様子を見てゴクリと喉を鳴らした。
デトックスは成功した。
だが、成功しすぎた。
体内の悪いものを全て排出した彼女は今、中身が完全に「空っぽ」の状態だ。
毒素と一緒に彼女が持っていた僅かな魔力や生命力まで使い果たしてしまっている。
「……ごう、さん。彼女、様子が変よ」
アシスタントとして汗だくになっていたセレーネが心配そうに声を上げる。
「ああ。急激に毒を抜きすぎた反動だ。『真空状態』になってる」
ゼファの体が、ビクン、ビクンと痙攣している。
彼女の全細胞が失ったものを埋め合わせようとして、飢えた口を開けている状態だ。
このままでは再び外気の瘴気を吸い込んで、元の木阿弥になってしまう。
「……ほしい……」
ゼファが渇ききった声で呟いた。
虚ろな瞳が俺の股間に吸い寄せられる。
「……埋めて……。空っぽなの……。お腹の中がスースーして、寂しいの……」
(なにか……濃厚なものがほしい。私の空っぽな体を、パンパンに満たしてくれる、温かくて、栄養のあるもの……)
彼女の手がふらふらと俺のタオルに伸びる。
その指先は震えていたが、そこには明確な「食欲」と「性欲」が混ざり合っていた。
「……きれいな、魔力……。あげるから、私に、ちょうだい……?」
彼女は俺のペニスを救世主か何かのように見つめ、無防備にM字開脚を晒した。
毒が抜けたばかりの、生まれたてのように清浄で、敏感すぎる秘所。
そこは俺のモノを受け入れるためだけに、ひくひくと収縮を繰り返している。
「……仕方ねぇな」
俺は覚悟を決めた。
医療行為だ。
デトックス後の仕上げ、「プロバイオティクス(善玉菌)注入」をしてやらなきゃならない。
空っぽになった器には、俺の極上の「熱」を注ぎ込んで上書き保存してやる必要がある。
「セレーネ、すまんが場所を空けてくれ。……いや、お前も手伝ってくれるか?」
「えっ……? わ、わたしも?」
「ああ。こいつの渇きは半端じゃない。俺一人じゃ支えきれないかもしれないからな」
俺はニヤリと笑った。
汚れを知らない氷の騎士と汚れを落としたばかりのダークエルフ。
対照的な二人の美女に囲まれた、熱い熱いサウナ・セックスの幕開けだ。
「ゼファ、口を開けろ。……上も、下もな」
「……ん、ぁ……。おちんちん、ください……」
(はやく……その太いの、奥まで突き刺して……。私の汚れた中身を全部あなたの色で塗り替えて……!)
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( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )