日々雑記

いとくめ

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超雑多メモ

わたしのママ友

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振り返れば、毎日のようにママチャリで遊びにでかける日々だった。
たまたま家が近くて子どもの年齢が同じだけ。
共通点は他にないので過度な期待は禁物だ。
ママ友と言っても友ではない。
ゆめゆめ友だちだなんて思うなよ。
そう自分に言い聞かせながらも、子供が幼稚園を卒園するまでの日々は結構楽しく非常に刺激的だった。

それまでずっとインドア派で友だちの少ない人生だったので、毎日外へ遊びに出ること自体苦労した。
朝早くから公園にでかけ、昼はベンチで弁当をたべながらみんなでおしゃべりして、七夕やらハロウィンやらクリスマスやら季節の行事のたんびに工作したり踊ったり歌ったり、しまいにはディズニーランドにまででかけて、一切興味のなかったミッキーに手を振ってたんだからびっくりだ。
刺激が強すぎたのか原因不明のめまいやクインケ浮腫にも悩まされたが、息子を生んでいなかったらどれも経験せず死んだと思うのでまあ人生の彩りのひとつとしてカウントすることにしている。

あれから何人ものママ友と出会って別れたが、幼稚園時代の近所のママ友たちは、ネットのこわい実録漫画に出てくるようなひともなく親切で優しいいいひとばかりだった。

とにかく時間だけはたっぷりあったので、子供を遊ばせながら公園のベンチに座りよく話をしたのを覚えている。
子供の出来の良し悪しや夫の仕事や収入自慢でもなく、話題は本当にどうでもいいことばかりだった。
もしもオリンピックの演出を引き受けたらどうするか?をみんなで真剣に話し合ったのは後にも先にもあの時だけだ。
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