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一章
第四話
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「それで、さっき森で貴女を見かけた時にすぐに日本人だって思ったのよ。
黒髪は珍しいし、何よりその格好。それ、制服でしょ?」
びっくりしたわーと笑うセリーナさん。
笑い上戸なのか、さっきからずっと笑っている。
「まぁ、とにかく。
当分の間はうちに居てくれて構わないから。
こっちに慣れるまでのサポートは任せて!!」
「それはすごくありがたいですけど、良いんですか?
その、ご迷惑では……。ご家族もいらっしゃるでしょうし」
何もわからない場所に放り出されるのに比べればとてもとてもありがたい話だが、公爵家っていうくらいだから私みたいに何処の馬の骨とも知れぬ人間を置いておくと、色々とまずいのではないかと思う。
「ん?大丈夫大丈夫。そんなの全然気にしないでいいわよ。
両親は今夜は帰りが遅いだろうから、明日にでも話しておくし。
使用人のみんなにも私のお客ってのは伝わってるから問題なしよ」
私の心配をよそに、ひらひらと手を振りながら軽く返されてしまった。
使用人の皆さんはもちろん、ご両親にも改めて挨拶しないと……。
公爵だから貴族か。きちんと話せる予感が全くしないや。
「せっかく日本人に会えたのだから、色々話したり聞かせて欲しいなぁとは思うんだけど。
今日は疲れてるでしょ?
それはまたにして、ゆっくりと晩御飯にしましょうか。
ミリはお腹空いてない?私はもうお腹ペコペコだわ」
そう言うのを待っていたかのように部屋の扉がノックされる。
セリーナさんが応えると、先程お茶を用意してくれたメイドさんだった。
「失礼致します。
お嬢様、晩餐の仕度が調いました。
お客様の分もご一緒に用意させて頂いております」
「ええ、ありがとう。
ではミリ、行きましょうか」
一瞬でお淑やかなお嬢様モードに切り替わり、にっこり微笑むセリーナさんに続いて歩きながら、ふとあることに気が付く。
「あ、セリーナさん。その、私テーブルマナーとか全然わからないんですけど大丈夫ですか?」
「あぁ、大丈夫よ。
公的な場ならともかく、私的な晩餐だし。
それに今夜は私と貴女だけだからね。使用人は控えてるけど」
ひそひそとそんな会話をしながら食堂に移動し、生まれて初めて給仕付きで食べたフルコースの晩餐は、本当に、本当に美味しかった。
まぁ、テーブルマナーは酷かったと思うけど……。
美味しい晩御飯を終えると、メイドさんの案内で客間に通された……のだが。
「なんか、すごい」
セリーナさんの部屋程ではないが、日本での私の部屋とは比べものにならないくらい広い。
ベッドには天蓋まで付いてるし。
立派すぎる部屋をあてがわれて逆に落ち着かなくなってる私に気付いているのかいないのか。
「湯浴みの用意も出来ております。
お一人で入られますか?必要であればお手伝い致しますが」
と、にこやかに話しかけてくるメイドさん。
ちなみに、セリーナさんの部屋からずっと案内やらをしてくれてた人で、マリーさんというらしい。
見た目は20歳くらいで、金髪を綺麗にまとめている美人さんだ。
「え!?
大丈夫です!一人で入れます!」
お風呂の手伝いってなに!?
体洗われたりするのか何なのか今ひとつわからないけど、そんなことされたら恥ずかしくて死ねる。
逃げるようにお風呂に入れば薔薇の花びらがたくさん浮いてるし……。
何かもう色々凄すぎて訳が分からなくなってる。
お風呂を出たら、あれよあれよと言う間に綺麗な服を着させられてしまった。
白い薄手のワンピースみたいなそれは、肌触りも良くてかなり上等なものだと思うが夜着らしい。
せっかくお風呂に入ったのに、慣れない環境のせいか、身の回りの物が何もかも高級過ぎるせいか、ぐったりとソファに凭れかかっているとマリーさんがお茶を淹れて来てくれた。
お礼を言いながら一口すすり、思わず目を見開く。
「わぁ、すごく美味しい!
これ、ハーブティーですか?」
バイト先の喫茶店では出していなかったが、興味があって自分で淹れてみたことがある。
「はい。お疲れのようでしたので。
お口に合ったようで何よりです」
「私も自分で淹れてみたことあるんですけど、こんな美味しくは出来なかったです。
何かコツとかあるんですか?」
「そうですね。経験の賜物と言いますか」
にこやかに応えてくれるマリーさんに是非ともコツを教えて欲しいと頼んでみたが、それには困ったような顔をされてしまった。
曰く、「お嬢様の大切なお客様にそのようなことをさせる訳には参りません」とのこと。
「いやいや、私めっちゃ庶民ですし、そんな気遣われるような立場でも身分でもないですから!」
「いえいえ、誠心誠意おもてなしするよう、お嬢様から言われておりますので」
いや庶民だ、いえいえ大切なお客様ですとやり合うことしばし。
先に根負けしたのは私だった。
あんまり粘っても、かえって迷惑かけそうだし。
「わかりました。
それじゃあ、マリーさんが淹れてくれるのを勝手に見て勝手に覚えます!
それなら大丈夫ですよね?」
「そうですね、それでしたら」
よし。お許しが出た。
小さくガッツポーズしたのが見られたらしく、マリーさんに笑われてしまったのは仕方ない。
その後もお茶のこととか、色々と話していると、いつの間にか結構な時間が過ぎていたようで、すっかり夜も更けていた。
「あ、もしかして私が寝ないとマリーさんのお仕事が終わらなかったりします?」
私のお世話係?に任命されてしまっているみたいなので、話し込んでしまって迷惑をかけてしまったのでは。
「いえ、決してそのようなことはありませんが、もうおやすみになられますか?」
「そうですね、眠くなって来たんでそろそろ休もうかなと」
マリーさんのお茶でかなりリラックスは出来たが、それでも今日は色々とあり過ぎた。
さすがに眠い。
「かしこまりました。
それでは、おやすみなさいませ」
そう言って灯りを消し、退出して行くマリーさんを見送ると、ふかふかなベッドの寝心地の良さも相まって私はすぐに眠りに落ちた。
黒髪は珍しいし、何よりその格好。それ、制服でしょ?」
びっくりしたわーと笑うセリーナさん。
笑い上戸なのか、さっきからずっと笑っている。
「まぁ、とにかく。
当分の間はうちに居てくれて構わないから。
こっちに慣れるまでのサポートは任せて!!」
「それはすごくありがたいですけど、良いんですか?
その、ご迷惑では……。ご家族もいらっしゃるでしょうし」
何もわからない場所に放り出されるのに比べればとてもとてもありがたい話だが、公爵家っていうくらいだから私みたいに何処の馬の骨とも知れぬ人間を置いておくと、色々とまずいのではないかと思う。
「ん?大丈夫大丈夫。そんなの全然気にしないでいいわよ。
両親は今夜は帰りが遅いだろうから、明日にでも話しておくし。
使用人のみんなにも私のお客ってのは伝わってるから問題なしよ」
私の心配をよそに、ひらひらと手を振りながら軽く返されてしまった。
使用人の皆さんはもちろん、ご両親にも改めて挨拶しないと……。
公爵だから貴族か。きちんと話せる予感が全くしないや。
「せっかく日本人に会えたのだから、色々話したり聞かせて欲しいなぁとは思うんだけど。
今日は疲れてるでしょ?
それはまたにして、ゆっくりと晩御飯にしましょうか。
ミリはお腹空いてない?私はもうお腹ペコペコだわ」
そう言うのを待っていたかのように部屋の扉がノックされる。
セリーナさんが応えると、先程お茶を用意してくれたメイドさんだった。
「失礼致します。
お嬢様、晩餐の仕度が調いました。
お客様の分もご一緒に用意させて頂いております」
「ええ、ありがとう。
ではミリ、行きましょうか」
一瞬でお淑やかなお嬢様モードに切り替わり、にっこり微笑むセリーナさんに続いて歩きながら、ふとあることに気が付く。
「あ、セリーナさん。その、私テーブルマナーとか全然わからないんですけど大丈夫ですか?」
「あぁ、大丈夫よ。
公的な場ならともかく、私的な晩餐だし。
それに今夜は私と貴女だけだからね。使用人は控えてるけど」
ひそひそとそんな会話をしながら食堂に移動し、生まれて初めて給仕付きで食べたフルコースの晩餐は、本当に、本当に美味しかった。
まぁ、テーブルマナーは酷かったと思うけど……。
美味しい晩御飯を終えると、メイドさんの案内で客間に通された……のだが。
「なんか、すごい」
セリーナさんの部屋程ではないが、日本での私の部屋とは比べものにならないくらい広い。
ベッドには天蓋まで付いてるし。
立派すぎる部屋をあてがわれて逆に落ち着かなくなってる私に気付いているのかいないのか。
「湯浴みの用意も出来ております。
お一人で入られますか?必要であればお手伝い致しますが」
と、にこやかに話しかけてくるメイドさん。
ちなみに、セリーナさんの部屋からずっと案内やらをしてくれてた人で、マリーさんというらしい。
見た目は20歳くらいで、金髪を綺麗にまとめている美人さんだ。
「え!?
大丈夫です!一人で入れます!」
お風呂の手伝いってなに!?
体洗われたりするのか何なのか今ひとつわからないけど、そんなことされたら恥ずかしくて死ねる。
逃げるようにお風呂に入れば薔薇の花びらがたくさん浮いてるし……。
何かもう色々凄すぎて訳が分からなくなってる。
お風呂を出たら、あれよあれよと言う間に綺麗な服を着させられてしまった。
白い薄手のワンピースみたいなそれは、肌触りも良くてかなり上等なものだと思うが夜着らしい。
せっかくお風呂に入ったのに、慣れない環境のせいか、身の回りの物が何もかも高級過ぎるせいか、ぐったりとソファに凭れかかっているとマリーさんがお茶を淹れて来てくれた。
お礼を言いながら一口すすり、思わず目を見開く。
「わぁ、すごく美味しい!
これ、ハーブティーですか?」
バイト先の喫茶店では出していなかったが、興味があって自分で淹れてみたことがある。
「はい。お疲れのようでしたので。
お口に合ったようで何よりです」
「私も自分で淹れてみたことあるんですけど、こんな美味しくは出来なかったです。
何かコツとかあるんですか?」
「そうですね。経験の賜物と言いますか」
にこやかに応えてくれるマリーさんに是非ともコツを教えて欲しいと頼んでみたが、それには困ったような顔をされてしまった。
曰く、「お嬢様の大切なお客様にそのようなことをさせる訳には参りません」とのこと。
「いやいや、私めっちゃ庶民ですし、そんな気遣われるような立場でも身分でもないですから!」
「いえいえ、誠心誠意おもてなしするよう、お嬢様から言われておりますので」
いや庶民だ、いえいえ大切なお客様ですとやり合うことしばし。
先に根負けしたのは私だった。
あんまり粘っても、かえって迷惑かけそうだし。
「わかりました。
それじゃあ、マリーさんが淹れてくれるのを勝手に見て勝手に覚えます!
それなら大丈夫ですよね?」
「そうですね、それでしたら」
よし。お許しが出た。
小さくガッツポーズしたのが見られたらしく、マリーさんに笑われてしまったのは仕方ない。
その後もお茶のこととか、色々と話していると、いつの間にか結構な時間が過ぎていたようで、すっかり夜も更けていた。
「あ、もしかして私が寝ないとマリーさんのお仕事が終わらなかったりします?」
私のお世話係?に任命されてしまっているみたいなので、話し込んでしまって迷惑をかけてしまったのでは。
「いえ、決してそのようなことはありませんが、もうおやすみになられますか?」
「そうですね、眠くなって来たんでそろそろ休もうかなと」
マリーさんのお茶でかなりリラックスは出来たが、それでも今日は色々とあり過ぎた。
さすがに眠い。
「かしこまりました。
それでは、おやすみなさいませ」
そう言って灯りを消し、退出して行くマリーさんを見送ると、ふかふかなベッドの寝心地の良さも相まって私はすぐに眠りに落ちた。
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