訳あり冷徹社長はただの優男でした

あさの紅茶

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本物の家族

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いつも通りご飯を作り食べさせ、そうこうしていると柴原さんが帰って来たのでそのまますずのお風呂をお任せして、私は別の家事に取りかかる。

ひとりになるとよみがえるのは今日の出来事だ。
姉は別にすずを捨てたわけじゃなかった。
病気だった。
弱々しかった。

今私がやっている家事や育児。
本当ならこれは姉がやっていたんだ。
すずとギャーギャー言いながらご飯を食べお風呂に入れて、次の日の準備をして寝かしつけもして、そのあとに残った家事を終わらせて。
忙しくて大変でイライラすることも多いけど、すずの笑顔や寝顔を見ていると幸せな気分になる。日に日に成長を感じる。

それを姉は見ることができない。

───もうここには来なくていいよ。最後に会えて嬉しかった。

あんなことを言って、本当は会いたいんじゃないの?
すずにも柴原さんにも会いたいんじゃない?
だってあんなにも寂しそうだった。
一人ぼっちだった。

だけど半年以上親と離れて今の環境に慣れたすずを会わせていいものだろうか。情緒不安定になったりしないだろうか。
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