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エピローグ

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私と圭佑さんは、結婚してから二人の子供を設けるかどうかかなり議論した。
もし子供を授かれば、すずとは母親が違ってしまう。
それが良いか悪いか答えが見えなかった。

なぜなら私はお姉ちゃんと父親が違う。
そのため長年確執があったし、すずと生まれてくる子にもそんな確執ができてしまったら嫌だという思いを強く持っていたからだ。

だから圭佑さんも私の気持ちを慮り、きちんと意見を擦り合わせてきてくれた。決して無理強いはしなかった。

「すずのおうちにもあかちゃんほしーい!」

いつからだろうか、すずがそんなことを言うようになったのは。

ずっと慎重に考えてきたデリケートな問題が、すずの言葉によりいとも簡単に紐解かれた気がした。

私も赤ちゃんほしいかも……なんて思うようになってしまったことに気づくのに、そう時間はかからなかった。
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