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重い事実

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しばらくすると顔合わせの飲み会が開催され、その日ばかりはさすがの私も定時で仕事を終えた。

仲のいいパートの新井さんと駅で待ち合わせをして予約されている居酒屋に入ると、ザワザワと楽しそうな声と美味しそうな料理の香りが漂ってくる。

適当に空いている席へ座ると、すぐに乾杯が行われ会が始まった。

私の所属する資材系チームは圧倒的に男性が多く、女性は私とパートの新井さんのみだ。

一方の調達系チームは女性が8割と比率が高く、チーム長も女性だ。年齢は様々だが、バリバリの理系女子である私は高校時代から男にまみれて生きてきたので、女性のキャピキャピしたノリに若干圧倒されていた。

「新井さん、なんかうちのチームとノリが違いますね」

「本当よねぇ、若いっていうか華があるっていうか」

こそこそと二人で話していると、調達チームのアイドルである下田さんが甘ったるい声を出す。

「曽我さん、日下さんは欠席なんですか?」

”日下”という言葉にピクリと反応してしまい、私は聞き耳を立てた。

「ええ、そうね」

曽我さんは女性のグループ長だ。
いつもチャキチャキと仕事をこなすキャリアウーマンで、以前私が下請法のことで怒られたのも、この曽我さんだ。
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