君は僕だけの

アラレ

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13時10分

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「もう6年もね」


そう言うと彼女たちは驚いて言葉を失ったようだ


「え?!吉高そうだったのか!お前一途な男だったんだなぁ。」

「そ、そうですね~!先輩みたいに紳士で素敵な人に6年間も想われ続けてるなんて、その人が羨ましいなぁ」

斜め前に座る女子社員が引きつった顔でそう言った




紳士で素敵、か



「はは、そうかな。


でも俺、別れたことすげー後悔しててさ

もう一度会えたらそのときは、







気絶させて俺の家まで運んで


逃げられないように監禁しようと思ってるよ




それでも、羨ましい?」






シーン…



部長や美咲あおい達を含め、その場にいた全員が驚きで黙り込んだ




…やべ


「なーんて…」
「私は羨ましいです!!」


「…え」

「吉高先輩になら、そういう風に愛されてみたい!」



みんなが言葉を失うなか、最初にそう発したのは
美咲あおいだ



それをきにみんなも声を発し始めた




「いや~、吉高にもそんな一面があったんだなぁ」

「…部長、忘れてください」







人に言った(言ってしまった)のは初めてだけど

冗談ではない



護身用として売られているスタンガンも買ったし

部屋も1人暮しなのにわざわざ2LDKを借りて、
一部屋は空き部屋にしといて鍵も掛けられるようにした


ロープや手錠だって用意した




あとは君を見つけるだけ




6年も探し続けてる君を






異常だって言われても、怖がられても


何もしないよりましでしょ


あの時みたいにさ






















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