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天使の国の仕事体験
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翌日、子供達は慧眼の部屋に集まっていた。
部屋には、人数分の机と椅子が並んでいる。
子供達が、どこの席に座れば良いのか分からず、部屋の後方に集まりキョロキョロしていると、どこからともなく爽やかな風が吹き始めた。
「やぁ、みんなおはよう!待たせて悪かったね。」
気が付けば、いつの間にかラフィが教壇に立っていた。
「ラフィ先生、おはようございます。」
子供達が一斉に挨拶をすると、ラフィは笑顔で頷いた。
「まずは、君達が座る席だね。それぞれの机には、君達の特徴が描かれているよ。それを探して座ってごらん。」
子供達は早速、自分の席を探し始めた。
「あ!この席だ!」
「私は、ここね。」
子供達は、ワイワイと騒ぎながら席を見つけていく。
(え~と…僕の席は…)
シャイニーは、キョロキョロしながら自分の席を探していると、光が当たると虹色に輝く翼が描かれている机が目に入った。
その翼は、右上に描かれキラキラと輝いていた。
「あった!僕の席だ。」
「シャイニー、俺も見つけたぞ。」
声が聞こえた左隣に目を向けると、フレームがニカッと笑っていた。
(フレーム…いつもと変わらない笑顔だ…)
シャイニーは、フレームの笑顔にホッとしていた。
朝起きてから一緒に過ごしてはいたが、どこがギクシャクしてしまい、いつものように話せずにいた。
食堂ではストラとマトラと一緒になり、2人の騒がしさに助けられた。
ふと、フレームの席に目をやると、オレンジ色の炎が描かれユラユラと揺れていた。
「わぁ!フレームらしい席だね。」
「だろ?」
フレームは得意気にニカッと笑った。
「あった!僕の席はここだ。」
「ここが私の席ね。」
シャイニーとフレームが振り返ると、ストラとマトラが立っていた。
2人の席を見ると、ストラの席には部屋づくりの時に呼び寄せたグリーンドラゴンが描かれ、マトラの席にはオデコがせり出した似顔絵が描かれている。
「プッ!この似顔絵、マトラそっくりだな。」
フレームが吹き出しながら、机とマトラを交互に指差すと、マトラがムッとしたように頬を膨らませた。
「失礼ね!どうして笑うの?」
「だって、オデコが輝いてる…プッ!アハハ!」
フレームが笑い出すと、マトラが誇らし気に胸を張った。
「このオデコは、私のチャームポイントよ!」
フレームとマトラが騒いでいると、ラフィの声が部屋中に響いた。
「さぁ!自分の席が見つかったら座ってごらん。」
ざわついていた子供達は話しをやめ、静かに席に着いた。
「みんな、席が分かったようだね。今日から、そこが君達の席だよ。この部屋に来たら、席に着いて学ぶ事になるからね。」
「は~い!」
子供達の返事にラフィは笑顔で頷いた。
「それで、次の学びだけど…君達には、今日と明日の2日間、天使の仕事の手伝いをしてもらうよ。昨日、仕事見学をした所から好きな仕事を選んでごらん。見学をした所以外に、興味のある仕事があるなら僕に言っておくれ。手伝わせてくれるか聞いてみるよ。いいかい、仕事は自分が興味がある所だよ。友達と相談せず、自分で決めるんだ。分かったね。」
「は~い。」
ラフィの説明を聞くと、子供達は真剣に考え始めた。
「決まった子は手を挙げて。他の仕事に興味がある子も手を挙げてね。」
(う~ん…僕は、どこに手伝いに行こうかな…ハーニーの所に行きたい気もするけど…違う所がいいような気もする。興味がある所か…)
シャイニーが考えている間、他の子供達は次々に手を挙げ、どこを手伝うかラフィに告げ決めていった。
フレームも、ストラとマトラも決めていた。
「おい、シャイニー。まだ決まらないのか?俺達もう決めたぜ。」
「うん。もうちょっと…」
皆は、昨日見学した仕事の中から決めており、残りはシャイニーだけとなっていた。
「シャイニー、随分と考えているようだけど、なかなか決まらないのかい?」
ラフィの声かけにシャイニーは顔を上げた。
「ラフィ先生…興味のある仕事があるんですが…僕が手伝えるか分からなくて…」
「気にしないで、僕に話してごらん。」
ラフィが笑顔で促すと、シャイニーは意を決し口を開いた。
「僕…サビィ様の手伝いがしたいです。」
「サビィの手伝い?」
ラフィは、シャイニーの言葉に優し気に目を細めた。
「はい。僕…サビィ様の部屋に行った時、凄くワクワクしました。不思議な物が色々とあって…サビィ様が、普段どのような仕事をしているのか見てみたいです。」
最初は、遠慮がちだったシャイニーだが、話している間に瞳がキラキラと輝き始め、言葉も力強くなっていった。
「うん。いいよ。サビィに聞いてみるから、ちょっと待ってて。」
ラフィは、一瞬目を閉じたがすぐに開け、ニッコリと笑った。
「シャイニー、サビィに了承をもらったから大丈夫だよ。」
「良かった。サビィ様は何か言ってましたか?」
「うん。ちょっと…というか、かなり驚いてたけど喜んでたよ。サビィの手伝いをしたいと申し出た子は、シャイニーが初めてだからね。」
「え!僕が初めてなんですか?」
「そうだよ。サビィは、高貴なイメージからか子供達は、近寄り難いようなんだ。大人の天使達も一目置いてるし…もちろん、天使長だから、そうでないといけないんだけどね。でもね、ああ見えてサビィは味があってなかなか面白いんだ。」
ラフィは、そう言うとニコッと笑いウィンクをした。
「まぁ、サビィを手伝う事は、君にとって良い学びになるだろうね。」
ラフィは、シャイニーの頭をポンポンと撫でると教壇に戻っていった。
その途端、フレームやストラとマトラが話しかけてきた。
「おい!シャイニー、サビィ様の手伝いってどういう事だ?俺は、てっきりハーニーの所にすると思ったぞ。」
「シャイニー、サビィ様を手伝うなんて凄いな…良く思い付いたね~」
「サ、サビィ様ですって…恐れ多いわ!」
3人が畳み掛けるように話しかけてきたので、シャイニーは圧倒され思わず後退りした。
「う、うん…ハーニーの所とも思ったんだけど、何か違うって思ったんだ。色々と考えた結果、サビィ様を手伝いたいって思って…」
シャイニーは3人の勢いに押されながら、おずおずと答えた。
「ところで、みんなはどこに手伝いに行くの?」
「俺は、もちろんハーニーの所だ。」
「僕とマトラは、ファンクさんの所だよ。」
「そっか、ハーニーには会いたいけど…やっぱりサビィ様を手伝うよ。フレーム、ハーニーに手伝えなくてごめんね…って伝えてくれる?」
「分かった。シッカリ伝えるから安心しろよ。」
フレームが、ニカッと笑いながら答えると、教壇に戻り子供達の様子を見ていたラフィが口を開いた。
「全員が手伝う場所が決まったようだね。それじゃ、早速移動するよ。行きたい場所を頭に浮かべ意識を向けるんだ。」
子供達は、目を瞑ると1人、また1人と慧眼《けいがん》の部屋から姿を消していった。
「よし!俺達も行くぞ。シャイニー、また後でな。」
フレームは、そう言うとスッと姿を消した。
「ストラ、私達も行くわよ。シャイニー、後で美しいサビィ様の様子を聞かせてね。」
「あ!マトラ待ってよ。シャイニー、また後で。」
マトラの後を追うようにストラも姿を消した。
「うん、僕も行こう。」
シャイニーは呟くと目を閉じた。
(サビィ様がいる天使長室に行きたい!)
心の中で強く願った瞬間、シャイニーの姿も部屋から消えた。
「これで全員が手伝いに向かったね。しかし、まさかシャイニーが、サビィの手伝いをしたいと言い出すとは思わなかったな…」
ラフィは、優し気に目を細めフッと微笑んだのだった。
部屋には、人数分の机と椅子が並んでいる。
子供達が、どこの席に座れば良いのか分からず、部屋の後方に集まりキョロキョロしていると、どこからともなく爽やかな風が吹き始めた。
「やぁ、みんなおはよう!待たせて悪かったね。」
気が付けば、いつの間にかラフィが教壇に立っていた。
「ラフィ先生、おはようございます。」
子供達が一斉に挨拶をすると、ラフィは笑顔で頷いた。
「まずは、君達が座る席だね。それぞれの机には、君達の特徴が描かれているよ。それを探して座ってごらん。」
子供達は早速、自分の席を探し始めた。
「あ!この席だ!」
「私は、ここね。」
子供達は、ワイワイと騒ぎながら席を見つけていく。
(え~と…僕の席は…)
シャイニーは、キョロキョロしながら自分の席を探していると、光が当たると虹色に輝く翼が描かれている机が目に入った。
その翼は、右上に描かれキラキラと輝いていた。
「あった!僕の席だ。」
「シャイニー、俺も見つけたぞ。」
声が聞こえた左隣に目を向けると、フレームがニカッと笑っていた。
(フレーム…いつもと変わらない笑顔だ…)
シャイニーは、フレームの笑顔にホッとしていた。
朝起きてから一緒に過ごしてはいたが、どこがギクシャクしてしまい、いつものように話せずにいた。
食堂ではストラとマトラと一緒になり、2人の騒がしさに助けられた。
ふと、フレームの席に目をやると、オレンジ色の炎が描かれユラユラと揺れていた。
「わぁ!フレームらしい席だね。」
「だろ?」
フレームは得意気にニカッと笑った。
「あった!僕の席はここだ。」
「ここが私の席ね。」
シャイニーとフレームが振り返ると、ストラとマトラが立っていた。
2人の席を見ると、ストラの席には部屋づくりの時に呼び寄せたグリーンドラゴンが描かれ、マトラの席にはオデコがせり出した似顔絵が描かれている。
「プッ!この似顔絵、マトラそっくりだな。」
フレームが吹き出しながら、机とマトラを交互に指差すと、マトラがムッとしたように頬を膨らませた。
「失礼ね!どうして笑うの?」
「だって、オデコが輝いてる…プッ!アハハ!」
フレームが笑い出すと、マトラが誇らし気に胸を張った。
「このオデコは、私のチャームポイントよ!」
フレームとマトラが騒いでいると、ラフィの声が部屋中に響いた。
「さぁ!自分の席が見つかったら座ってごらん。」
ざわついていた子供達は話しをやめ、静かに席に着いた。
「みんな、席が分かったようだね。今日から、そこが君達の席だよ。この部屋に来たら、席に着いて学ぶ事になるからね。」
「は~い!」
子供達の返事にラフィは笑顔で頷いた。
「それで、次の学びだけど…君達には、今日と明日の2日間、天使の仕事の手伝いをしてもらうよ。昨日、仕事見学をした所から好きな仕事を選んでごらん。見学をした所以外に、興味のある仕事があるなら僕に言っておくれ。手伝わせてくれるか聞いてみるよ。いいかい、仕事は自分が興味がある所だよ。友達と相談せず、自分で決めるんだ。分かったね。」
「は~い。」
ラフィの説明を聞くと、子供達は真剣に考え始めた。
「決まった子は手を挙げて。他の仕事に興味がある子も手を挙げてね。」
(う~ん…僕は、どこに手伝いに行こうかな…ハーニーの所に行きたい気もするけど…違う所がいいような気もする。興味がある所か…)
シャイニーが考えている間、他の子供達は次々に手を挙げ、どこを手伝うかラフィに告げ決めていった。
フレームも、ストラとマトラも決めていた。
「おい、シャイニー。まだ決まらないのか?俺達もう決めたぜ。」
「うん。もうちょっと…」
皆は、昨日見学した仕事の中から決めており、残りはシャイニーだけとなっていた。
「シャイニー、随分と考えているようだけど、なかなか決まらないのかい?」
ラフィの声かけにシャイニーは顔を上げた。
「ラフィ先生…興味のある仕事があるんですが…僕が手伝えるか分からなくて…」
「気にしないで、僕に話してごらん。」
ラフィが笑顔で促すと、シャイニーは意を決し口を開いた。
「僕…サビィ様の手伝いがしたいです。」
「サビィの手伝い?」
ラフィは、シャイニーの言葉に優し気に目を細めた。
「はい。僕…サビィ様の部屋に行った時、凄くワクワクしました。不思議な物が色々とあって…サビィ様が、普段どのような仕事をしているのか見てみたいです。」
最初は、遠慮がちだったシャイニーだが、話している間に瞳がキラキラと輝き始め、言葉も力強くなっていった。
「うん。いいよ。サビィに聞いてみるから、ちょっと待ってて。」
ラフィは、一瞬目を閉じたがすぐに開け、ニッコリと笑った。
「シャイニー、サビィに了承をもらったから大丈夫だよ。」
「良かった。サビィ様は何か言ってましたか?」
「うん。ちょっと…というか、かなり驚いてたけど喜んでたよ。サビィの手伝いをしたいと申し出た子は、シャイニーが初めてだからね。」
「え!僕が初めてなんですか?」
「そうだよ。サビィは、高貴なイメージからか子供達は、近寄り難いようなんだ。大人の天使達も一目置いてるし…もちろん、天使長だから、そうでないといけないんだけどね。でもね、ああ見えてサビィは味があってなかなか面白いんだ。」
ラフィは、そう言うとニコッと笑いウィンクをした。
「まぁ、サビィを手伝う事は、君にとって良い学びになるだろうね。」
ラフィは、シャイニーの頭をポンポンと撫でると教壇に戻っていった。
その途端、フレームやストラとマトラが話しかけてきた。
「おい!シャイニー、サビィ様の手伝いってどういう事だ?俺は、てっきりハーニーの所にすると思ったぞ。」
「シャイニー、サビィ様を手伝うなんて凄いな…良く思い付いたね~」
「サ、サビィ様ですって…恐れ多いわ!」
3人が畳み掛けるように話しかけてきたので、シャイニーは圧倒され思わず後退りした。
「う、うん…ハーニーの所とも思ったんだけど、何か違うって思ったんだ。色々と考えた結果、サビィ様を手伝いたいって思って…」
シャイニーは3人の勢いに押されながら、おずおずと答えた。
「ところで、みんなはどこに手伝いに行くの?」
「俺は、もちろんハーニーの所だ。」
「僕とマトラは、ファンクさんの所だよ。」
「そっか、ハーニーには会いたいけど…やっぱりサビィ様を手伝うよ。フレーム、ハーニーに手伝えなくてごめんね…って伝えてくれる?」
「分かった。シッカリ伝えるから安心しろよ。」
フレームが、ニカッと笑いながら答えると、教壇に戻り子供達の様子を見ていたラフィが口を開いた。
「全員が手伝う場所が決まったようだね。それじゃ、早速移動するよ。行きたい場所を頭に浮かべ意識を向けるんだ。」
子供達は、目を瞑ると1人、また1人と慧眼《けいがん》の部屋から姿を消していった。
「よし!俺達も行くぞ。シャイニー、また後でな。」
フレームは、そう言うとスッと姿を消した。
「ストラ、私達も行くわよ。シャイニー、後で美しいサビィ様の様子を聞かせてね。」
「あ!マトラ待ってよ。シャイニー、また後で。」
マトラの後を追うようにストラも姿を消した。
「うん、僕も行こう。」
シャイニーは呟くと目を閉じた。
(サビィ様がいる天使長室に行きたい!)
心の中で強く願った瞬間、シャイニーの姿も部屋から消えた。
「これで全員が手伝いに向かったね。しかし、まさかシャイニーが、サビィの手伝いをしたいと言い出すとは思わなかったな…」
ラフィは、優し気に目を細めフッと微笑んだのだった。
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