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(8)特等席
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礼央さんがお風呂に入っている間、僕は部屋の隅っこで縮こまっていた
昔でいう、体操座り
服を脱ぐ音やら、シャワーを流す音やら
とにかく耳に入る全ての音が、僕の心拍数を上げていく
やっぱり泊まりなんて無理だよ…
さっちゃんに電話してみようかな
いやでも、そんなの女々しいというか、男らしくないというか
変だよな
別にこれから何が起きるって訳でもないし…
じゃあ、かり姉(かりねえ)に電話してみるとか?
いやいや何を話すのか
じゃあかり姉の彼氏のゴリさんとか?
いやいやそれこそ意味が分からない!
もーダメだ、頭オカシクナリソウ…
1人で膝を抱えてパニックになっていると、
「おーい歩夢。」
浴室から礼央さんの呼ぶ声が
「な、なんですかー?汗」
「生きてる?
全然音がしないけど。」
「い、い、生きてます!
ちょっと疲れたので休んでるだけです!」
「なら良いけどー。
さっき言い忘れたけど、暖房付けてねー?」
「はーい了解でーす!」
あービックリした
ドア開けて、何か取ってとか言われるかと思った
ふう
暖房のリモコンを探そう
かなり整頓されてる部屋だけど、リモコン見当たらないな
聞いた方がいいかな?
いやでも、ドア開けて裸でこっち来たらヤバいし…
どこでも見ていいよってさっき言ってたから、引き出し開けてみよう
ここは下着は入ってなさそうだから、開けても大丈夫だよね
えいっ
小さな引き出しを開けると、リモコン、あった!
だけどなんか手紙の上に乗ってる…
取っていい…かな?
そしてリモコンを持ち上げると、封筒の文面が目に入ってしまった
「親愛なる礼央さんへ
大事な話です
菜々より」
あっ…
詮索するつもりはなかったけど、見えちゃった
足立さんからだ
しかも大事な話って、この感じはもしかして告白…?
さっき一緒にいた時も、礼央さんのこと好きなのかなとは思ったけど…
足立さんの気持ちはともかく、礼央さんはこれになんて返事したんだろ
ていうか返事したのかな?
あーもう…!
最悪だ
せっかく気分変えようと思ってたのに、それどころかますます悩むことに…
グシャグシャっと頭を掻きむしる
トントン
「ひゅあぁっ!」
肩を叩かれて振り返ると、バスタオルを腰に巻いた礼央さんが
「ひゅあ?笑
なんだそれ。
ていうかまた頭グシャっとして。
こっちから全く音がしないし、呼んでも返事もないから風呂出てきた。」
ちょいちょいちょいちょい待って
恐れていたことが目の前に…
スレンダーなスタイルだと思ってたけど、筋肉も付いてて綺麗~
って、自分の気持ちに戸惑ってるタイミングでこれはほんとやめてほしかった 泣
「あ、その手紙リモコンのとこにあった?
引き出しに戻しておいてね。」
はっ
しまった
動揺して、いつの間にか手紙握ってた
「あ、すみません!
リモコン取る時に持ってしまっただけで、開けたり読んだりしてないんで!汗」
「分かってるよー。
戻しておいてくれれば大丈夫ー。」
礼央さんはそう言いながら洗面所に戻り、ドライヤーをかけ始めた
ドライヤーの大きな音にホッとする僕
この空間で静かなのは耐えられない
その後、僕もお風呂を借りて、部屋着に着替えた
リビングに戻ると、礼央さんはハーブティーを飲みながらテレビを観ている
「お風呂、ありがとうございました。
なんか色々良い匂いでリラックスできました。」
「いえいえ~それは良かった。
これ、ノンカフェインのハーブティー。
歩夢の分も入れておいたから飲んで。」
2人でお茶を飲みながら、まったり過ごすこの時間
別になんてことないのに、楽しいな
「歩夢って、星に興味ある?」
「星?
星ってキラキラ星の星ですか?」
「そうだよ 笑
俺が刑事だったら犯人のこと言ってるのかもしれないけど、そうじゃないからお空のキラキラ星 笑」
「興味あるっていうか、好きですよ。
僕たまに仕事終わってからランニングしてるんですけど、それは月や星が見たいからだし、
部屋の窓から眺めて物思いにふけったりもします。
でも、なんで?」
「あ、好きなら良かった!
今日グランピング行くのに、何か羽織もの持ってきてるよな?
それ着てちょっと外行こう。」
「えっ今からですか?」
ジャケットを着て、再びエレベーターに乗り込んだ
もう12時近いけど、どこ行くんだろう…
後ろを付いていくと、止まったのは
✂️Leo's garden
(レオ ズ ガーデン)
「え?
お店ですか?」
僕が不思議そうに聞くと、礼央さんは得意げな顔でニコッと笑う
「そうです。
ここです。
庭にさ、白いベンチがあったでしょ?
夜遅くなると住宅街の明かりも消えて、星が本っ当によく見えるんだよ。
だからたまにこの時間、ここに来て座って星を眺めるんだ。
特等席だよ。」
「へえ~…!」
と言いながら空を見上げてみると、確かにすごい星
「じゃーここ座って…
それと…」
大人の男2人が座ってピッタリのベンチに、足をくっつけながら寄り添って
風に吹かれる礼央さんの髪からは、お風呂上がりの良い匂いがフワッと
「これ、耳に付けて。」
ポケットからイヤホンを取り出し、片方を僕に渡す
「なんか恋愛ドラマでよく見るシチュエーションだけど 笑
ここに座って、星を見ながら音楽を聴くのが最高なんだ。」
そう言ってスマホの画面を僕に向けた
ディスプレイには
『星空リスト✳︎』
「自分でセットリスト作ってるんですね。」
「そうそう。
これ夜空に合うな~って感じた音楽は、ここに仲間入り。
主に洋楽。」
そう言いながら再生を押した
✳︎🎵* . ݁₊ ⊹ ⋆ ˚ ˖°.⋆ . ݁⋆˙⟡ ˖ . ݁!
ぶわ~っ…と感情が解放されていく
なんだこれは
この空間、この星空
全てがここにいる僕達だけのもの
吐き出される白い息ですら幻想的に思えた
上げていた首を左に向けると、礼央さんの横顔
スッと通った鼻筋と、ちょっと長めの前髪が、この瞬間はさらに美しかった
僕、この人が好きだ…
再び星空に目線を移しながら、溢れ出しそうな気持ちに胸を抑えた
昔でいう、体操座り
服を脱ぐ音やら、シャワーを流す音やら
とにかく耳に入る全ての音が、僕の心拍数を上げていく
やっぱり泊まりなんて無理だよ…
さっちゃんに電話してみようかな
いやでも、そんなの女々しいというか、男らしくないというか
変だよな
別にこれから何が起きるって訳でもないし…
じゃあ、かり姉(かりねえ)に電話してみるとか?
いやいや何を話すのか
じゃあかり姉の彼氏のゴリさんとか?
いやいやそれこそ意味が分からない!
もーダメだ、頭オカシクナリソウ…
1人で膝を抱えてパニックになっていると、
「おーい歩夢。」
浴室から礼央さんの呼ぶ声が
「な、なんですかー?汗」
「生きてる?
全然音がしないけど。」
「い、い、生きてます!
ちょっと疲れたので休んでるだけです!」
「なら良いけどー。
さっき言い忘れたけど、暖房付けてねー?」
「はーい了解でーす!」
あービックリした
ドア開けて、何か取ってとか言われるかと思った
ふう
暖房のリモコンを探そう
かなり整頓されてる部屋だけど、リモコン見当たらないな
聞いた方がいいかな?
いやでも、ドア開けて裸でこっち来たらヤバいし…
どこでも見ていいよってさっき言ってたから、引き出し開けてみよう
ここは下着は入ってなさそうだから、開けても大丈夫だよね
えいっ
小さな引き出しを開けると、リモコン、あった!
だけどなんか手紙の上に乗ってる…
取っていい…かな?
そしてリモコンを持ち上げると、封筒の文面が目に入ってしまった
「親愛なる礼央さんへ
大事な話です
菜々より」
あっ…
詮索するつもりはなかったけど、見えちゃった
足立さんからだ
しかも大事な話って、この感じはもしかして告白…?
さっき一緒にいた時も、礼央さんのこと好きなのかなとは思ったけど…
足立さんの気持ちはともかく、礼央さんはこれになんて返事したんだろ
ていうか返事したのかな?
あーもう…!
最悪だ
せっかく気分変えようと思ってたのに、それどころかますます悩むことに…
グシャグシャっと頭を掻きむしる
トントン
「ひゅあぁっ!」
肩を叩かれて振り返ると、バスタオルを腰に巻いた礼央さんが
「ひゅあ?笑
なんだそれ。
ていうかまた頭グシャっとして。
こっちから全く音がしないし、呼んでも返事もないから風呂出てきた。」
ちょいちょいちょいちょい待って
恐れていたことが目の前に…
スレンダーなスタイルだと思ってたけど、筋肉も付いてて綺麗~
って、自分の気持ちに戸惑ってるタイミングでこれはほんとやめてほしかった 泣
「あ、その手紙リモコンのとこにあった?
引き出しに戻しておいてね。」
はっ
しまった
動揺して、いつの間にか手紙握ってた
「あ、すみません!
リモコン取る時に持ってしまっただけで、開けたり読んだりしてないんで!汗」
「分かってるよー。
戻しておいてくれれば大丈夫ー。」
礼央さんはそう言いながら洗面所に戻り、ドライヤーをかけ始めた
ドライヤーの大きな音にホッとする僕
この空間で静かなのは耐えられない
その後、僕もお風呂を借りて、部屋着に着替えた
リビングに戻ると、礼央さんはハーブティーを飲みながらテレビを観ている
「お風呂、ありがとうございました。
なんか色々良い匂いでリラックスできました。」
「いえいえ~それは良かった。
これ、ノンカフェインのハーブティー。
歩夢の分も入れておいたから飲んで。」
2人でお茶を飲みながら、まったり過ごすこの時間
別になんてことないのに、楽しいな
「歩夢って、星に興味ある?」
「星?
星ってキラキラ星の星ですか?」
「そうだよ 笑
俺が刑事だったら犯人のこと言ってるのかもしれないけど、そうじゃないからお空のキラキラ星 笑」
「興味あるっていうか、好きですよ。
僕たまに仕事終わってからランニングしてるんですけど、それは月や星が見たいからだし、
部屋の窓から眺めて物思いにふけったりもします。
でも、なんで?」
「あ、好きなら良かった!
今日グランピング行くのに、何か羽織もの持ってきてるよな?
それ着てちょっと外行こう。」
「えっ今からですか?」
ジャケットを着て、再びエレベーターに乗り込んだ
もう12時近いけど、どこ行くんだろう…
後ろを付いていくと、止まったのは
✂️Leo's garden
(レオ ズ ガーデン)
「え?
お店ですか?」
僕が不思議そうに聞くと、礼央さんは得意げな顔でニコッと笑う
「そうです。
ここです。
庭にさ、白いベンチがあったでしょ?
夜遅くなると住宅街の明かりも消えて、星が本っ当によく見えるんだよ。
だからたまにこの時間、ここに来て座って星を眺めるんだ。
特等席だよ。」
「へえ~…!」
と言いながら空を見上げてみると、確かにすごい星
「じゃーここ座って…
それと…」
大人の男2人が座ってピッタリのベンチに、足をくっつけながら寄り添って
風に吹かれる礼央さんの髪からは、お風呂上がりの良い匂いがフワッと
「これ、耳に付けて。」
ポケットからイヤホンを取り出し、片方を僕に渡す
「なんか恋愛ドラマでよく見るシチュエーションだけど 笑
ここに座って、星を見ながら音楽を聴くのが最高なんだ。」
そう言ってスマホの画面を僕に向けた
ディスプレイには
『星空リスト✳︎』
「自分でセットリスト作ってるんですね。」
「そうそう。
これ夜空に合うな~って感じた音楽は、ここに仲間入り。
主に洋楽。」
そう言いながら再生を押した
✳︎🎵* . ݁₊ ⊹ ⋆ ˚ ˖°.⋆ . ݁⋆˙⟡ ˖ . ݁!
ぶわ~っ…と感情が解放されていく
なんだこれは
この空間、この星空
全てがここにいる僕達だけのもの
吐き出される白い息ですら幻想的に思えた
上げていた首を左に向けると、礼央さんの横顔
スッと通った鼻筋と、ちょっと長めの前髪が、この瞬間はさらに美しかった
僕、この人が好きだ…
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