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(45)東山
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夜6時半
1日の仕事が終わった
礼央さんもあと1時間くらいで飛行機を降りるから、ちょうどいい感じ
とりあえずメールを打つ
「仕事が終わったので今から出ます。
8時には待ち合わせ場所に立ってますね。」
よし
ロッカーから、宿泊用の着替えバッグを取り出して
エレベーターを待つ
チーン
扉が開くと
「東山!」
東山が乗っていた
「おー偶然。
お疲れ~。
下まで一緒に行こうぜ。」
「うん。
今日はたくさん会うね 笑。」
東山とお喋りしながらロビーを通る
するとそこには、大河内先輩の姿が
誰か男性と話してる
いや、話してるというか揉めてる…?
大河内先輩と同じ部署の女性社員がそれをじーっと見ていたので、聞いてみた
「あの…。
隣の部署の小井川です。
お疲れ様です。
大河内先輩、大丈夫なんでしょうか?
何かトラブルですか?」
「多分あの人、大河内さんの元旦那。
私も10分くらい前にここ通ったら、すでにあんな感じで。
上司を呼んだ方がいいか迷ってたところ。
なんか、養育費がどうとかって聞こえたから、それで揉めてるみたい。」
やっぱり元旦那か
響き渡るまではいかないけど、結構大きな声で争ってる
すると、そのその男性は大河内先輩の腕を掴み始めた
痛さで顔をしかめる大河内先輩
「え、これヤバい!」
僕が駆け寄ろうとすると、それより先に東山が動いた
2人の元へ走って
「ちょっとあなた、何やってんですか!」
男性の手をはがそうとする
「東山君!」
大河内先輩は驚いた顔で東山を見る
「君、誰?
関係ないでしょ!」
「関係なくないですよ!
なんで腕掴んでるんですか!
ほらこれ、赤くなってますよ!」
まずい
東山も興奮してる
誰か呼んできたほうがいいな
警備員を呼ぶよう、ロビーの受付にお願いする
と、その時…
ドンっ
何かが壁にぶつかる音がした
「東山君!!」
後ろを振り返ると、東山がどつかれて壁にぶち当たっていた
「キャー!」
周りの人がそれを見てパニックになった
東山、鼻血が出てる
ワイシャツにポタポタっと赤い染みが
「東山、大丈夫?!」
駆け寄る僕と、泣き叫ぶ大河内先輩、そしてその横で遠くを見つめる元旦那
ロビーは一時騒然となった
「救急車呼んで!」
誰かが叫んだ
その声に反応した東山が
「や、あの、呼ばないで!
頭ぶつけて鼻血出ただけだから。
大丈夫。」
…
そしてゆっくり立ち上がる
元旦那を見ると、目の焦点が合っていなく、手が震えていた
しかし東山の方に向き直ると
「あ、あ、あの。
つい反射的に…。
すみませんでした。」
動揺した声で謝罪する
東山は
「夫婦の事なので、他人の俺が口出しする権利はないですけど。
大河内先輩に乱暴しないで下さい。
ていうか、あんなに強く腕掴むなんて、誰にだってやっちゃいけないでしょ!」
そう言うと、周りの人を見て、
「あの、お騒がせしました!
鼻血出しただけなんで、ほんと、大丈夫です。
皆さん解散して下さい!」
元気です
とアピールするように、大きく手を動かした
警備員も駆けつけたが、東山は、ちょっと喧嘩して転んだだけだ
と言い、その場を収めた
…
その後、大河内先輩と元旦那は少し話をして
元旦那は再び東山に深く謝罪すると、帰っていった
「東山君、ごめんね、大丈夫?」
大河内先輩、泣いてる
「こんなの全然ですよ!
鼻血って久しぶりに見た 笑。」
東山…
僕は東山のワイシャツを指差し
「ね、すごい汚れちゃってる。
まずトイレでその鼻綺麗にして、そのあと僕のワイシャツ貸すよ。
ロッカーに予備あるから。
ほんとに大丈夫なんだよね?」
「笑!
マジでだいじょーぶ。
俺、兄貴とよく喧嘩して、学生の頃なんかは毎月のように鼻血出してたから 笑。
だから大河内さんも、心配しないで下さい。」
「東山君…。
ね、私も手当てしたいから、一緒にトイレ行く。」
東山は断ったけれど、先輩が譲らなかった
ロビーのトイレは人が来るので、エレベーターで上へ戻る
僕は先にロッカーに行ってワイシャツを取った
その後トイレに行くと、東山と大河内先輩の話し声が聞こえてきた
とりあえず中には入らないで、2人の様子を伺う
「いたたっ。」
「ほら、やっぱり痛いんじゃない。
後ろの髪の毛かき分けると、たんこぶが出来てる…。
ほんとにごめんね。」
「もう謝らないで下さいよ。
俺はほんとに大丈夫なんで。
それにしても、あの元旦那。
なんであんなに揉めてたんすか?」
濡らしたハンカチで東山の鼻を拭きながら
「うん…。
実は、息子の養育費の件で…。
あっちが再婚決まったらしくて、新しい家庭を持つから養育費減らしたいって。
そもそも離婚したのも、あの人の浮気が原因だったのに。
ふざけるなって思って、私もヒートアップしちゃった。」
「え!
浮気?!新しい家庭?!
何もかもがふざけてる!
くそー
一発ぶん殴ってやれば良かった。」
「ふふっ 笑。
将来、東山君と結婚する人は幸せだね。
元気で、まっすぐで。
羨ましい。」
すると東山は、ハンカチを持つ大河内さんの手を優しく握って
「あの…!
俺は、大河内さんが好きです。
ずっと言いたかったけど言えなくて。
お子さんもいらっしゃるし、もう恋愛はしないって思ってるかもしれないですけど。
でも、俺は大河内さんが好きなんです。」
あ、東山、言った…
僕はトイレの入り口で、それをドキドキしながら聞いていた
少しの沈黙のあと、大河内さんはこう言った
「ありがとう。
東山君の気持ち、嘘じゃなくすごく嬉しいよ。
だけど、東山君の言うように、私には息子がいて。
元旦那もあんなんだし、今はとにかく私がしっかりしないといけなくて。」
ダメなのか…?
「でも。」
えっ
東山も聞き返す
「で、でも?」
「…でも。
これまで一緒に過ごした日々や、今日私のためにしてくれたこと。
東山君は私にとって、特別な人になりつつある。
ううん、訂正。
もうなってるのかも。
だから、私も同じ気持ち。」
「…え?
ほんと…ですか?」
「うん、ほんと 笑。
でもやっぱり息子のことがあるから、スローペースで時間をかけて関係を築いていきたい。
それが私の希望かな。
もし、それでもいいなら…。」
そこまで言ったところで、東山は大河内先輩にキスをした
*・゜゚・*:・゜゚・*
「分かりました。
スローペースで 笑。」
…
良かった!
あの2人が上手くいってめちゃくちゃ嬉しい
思えば東山が、こんなに誰かをちゃんと好きになるのって初めて
いつも、
可愛いね、付き合お~♩
っていうのの繰り返しだったから
大河内先輩のことは、ちゃんと中身から好きになってる
素敵な人と両思いになれて本当に良かった
ていうか、この後も邪魔したくないな
僕はトイレを出て1番最初にあるドアノブに、ハンガーごとワイシャツを引っ掛けた
これなら気がつくだろう
東山、置いておくからね
僕は下に降りるエレベーターに乗った
1日の仕事が終わった
礼央さんもあと1時間くらいで飛行機を降りるから、ちょうどいい感じ
とりあえずメールを打つ
「仕事が終わったので今から出ます。
8時には待ち合わせ場所に立ってますね。」
よし
ロッカーから、宿泊用の着替えバッグを取り出して
エレベーターを待つ
チーン
扉が開くと
「東山!」
東山が乗っていた
「おー偶然。
お疲れ~。
下まで一緒に行こうぜ。」
「うん。
今日はたくさん会うね 笑。」
東山とお喋りしながらロビーを通る
するとそこには、大河内先輩の姿が
誰か男性と話してる
いや、話してるというか揉めてる…?
大河内先輩と同じ部署の女性社員がそれをじーっと見ていたので、聞いてみた
「あの…。
隣の部署の小井川です。
お疲れ様です。
大河内先輩、大丈夫なんでしょうか?
何かトラブルですか?」
「多分あの人、大河内さんの元旦那。
私も10分くらい前にここ通ったら、すでにあんな感じで。
上司を呼んだ方がいいか迷ってたところ。
なんか、養育費がどうとかって聞こえたから、それで揉めてるみたい。」
やっぱり元旦那か
響き渡るまではいかないけど、結構大きな声で争ってる
すると、そのその男性は大河内先輩の腕を掴み始めた
痛さで顔をしかめる大河内先輩
「え、これヤバい!」
僕が駆け寄ろうとすると、それより先に東山が動いた
2人の元へ走って
「ちょっとあなた、何やってんですか!」
男性の手をはがそうとする
「東山君!」
大河内先輩は驚いた顔で東山を見る
「君、誰?
関係ないでしょ!」
「関係なくないですよ!
なんで腕掴んでるんですか!
ほらこれ、赤くなってますよ!」
まずい
東山も興奮してる
誰か呼んできたほうがいいな
警備員を呼ぶよう、ロビーの受付にお願いする
と、その時…
ドンっ
何かが壁にぶつかる音がした
「東山君!!」
後ろを振り返ると、東山がどつかれて壁にぶち当たっていた
「キャー!」
周りの人がそれを見てパニックになった
東山、鼻血が出てる
ワイシャツにポタポタっと赤い染みが
「東山、大丈夫?!」
駆け寄る僕と、泣き叫ぶ大河内先輩、そしてその横で遠くを見つめる元旦那
ロビーは一時騒然となった
「救急車呼んで!」
誰かが叫んだ
その声に反応した東山が
「や、あの、呼ばないで!
頭ぶつけて鼻血出ただけだから。
大丈夫。」
…
そしてゆっくり立ち上がる
元旦那を見ると、目の焦点が合っていなく、手が震えていた
しかし東山の方に向き直ると
「あ、あ、あの。
つい反射的に…。
すみませんでした。」
動揺した声で謝罪する
東山は
「夫婦の事なので、他人の俺が口出しする権利はないですけど。
大河内先輩に乱暴しないで下さい。
ていうか、あんなに強く腕掴むなんて、誰にだってやっちゃいけないでしょ!」
そう言うと、周りの人を見て、
「あの、お騒がせしました!
鼻血出しただけなんで、ほんと、大丈夫です。
皆さん解散して下さい!」
元気です
とアピールするように、大きく手を動かした
警備員も駆けつけたが、東山は、ちょっと喧嘩して転んだだけだ
と言い、その場を収めた
…
その後、大河内先輩と元旦那は少し話をして
元旦那は再び東山に深く謝罪すると、帰っていった
「東山君、ごめんね、大丈夫?」
大河内先輩、泣いてる
「こんなの全然ですよ!
鼻血って久しぶりに見た 笑。」
東山…
僕は東山のワイシャツを指差し
「ね、すごい汚れちゃってる。
まずトイレでその鼻綺麗にして、そのあと僕のワイシャツ貸すよ。
ロッカーに予備あるから。
ほんとに大丈夫なんだよね?」
「笑!
マジでだいじょーぶ。
俺、兄貴とよく喧嘩して、学生の頃なんかは毎月のように鼻血出してたから 笑。
だから大河内さんも、心配しないで下さい。」
「東山君…。
ね、私も手当てしたいから、一緒にトイレ行く。」
東山は断ったけれど、先輩が譲らなかった
ロビーのトイレは人が来るので、エレベーターで上へ戻る
僕は先にロッカーに行ってワイシャツを取った
その後トイレに行くと、東山と大河内先輩の話し声が聞こえてきた
とりあえず中には入らないで、2人の様子を伺う
「いたたっ。」
「ほら、やっぱり痛いんじゃない。
後ろの髪の毛かき分けると、たんこぶが出来てる…。
ほんとにごめんね。」
「もう謝らないで下さいよ。
俺はほんとに大丈夫なんで。
それにしても、あの元旦那。
なんであんなに揉めてたんすか?」
濡らしたハンカチで東山の鼻を拭きながら
「うん…。
実は、息子の養育費の件で…。
あっちが再婚決まったらしくて、新しい家庭を持つから養育費減らしたいって。
そもそも離婚したのも、あの人の浮気が原因だったのに。
ふざけるなって思って、私もヒートアップしちゃった。」
「え!
浮気?!新しい家庭?!
何もかもがふざけてる!
くそー
一発ぶん殴ってやれば良かった。」
「ふふっ 笑。
将来、東山君と結婚する人は幸せだね。
元気で、まっすぐで。
羨ましい。」
すると東山は、ハンカチを持つ大河内さんの手を優しく握って
「あの…!
俺は、大河内さんが好きです。
ずっと言いたかったけど言えなくて。
お子さんもいらっしゃるし、もう恋愛はしないって思ってるかもしれないですけど。
でも、俺は大河内さんが好きなんです。」
あ、東山、言った…
僕はトイレの入り口で、それをドキドキしながら聞いていた
少しの沈黙のあと、大河内さんはこう言った
「ありがとう。
東山君の気持ち、嘘じゃなくすごく嬉しいよ。
だけど、東山君の言うように、私には息子がいて。
元旦那もあんなんだし、今はとにかく私がしっかりしないといけなくて。」
ダメなのか…?
「でも。」
えっ
東山も聞き返す
「で、でも?」
「…でも。
これまで一緒に過ごした日々や、今日私のためにしてくれたこと。
東山君は私にとって、特別な人になりつつある。
ううん、訂正。
もうなってるのかも。
だから、私も同じ気持ち。」
「…え?
ほんと…ですか?」
「うん、ほんと 笑。
でもやっぱり息子のことがあるから、スローペースで時間をかけて関係を築いていきたい。
それが私の希望かな。
もし、それでもいいなら…。」
そこまで言ったところで、東山は大河内先輩にキスをした
*・゜゚・*:・゜゚・*
「分かりました。
スローペースで 笑。」
…
良かった!
あの2人が上手くいってめちゃくちゃ嬉しい
思えば東山が、こんなに誰かをちゃんと好きになるのって初めて
いつも、
可愛いね、付き合お~♩
っていうのの繰り返しだったから
大河内先輩のことは、ちゃんと中身から好きになってる
素敵な人と両思いになれて本当に良かった
ていうか、この後も邪魔したくないな
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