黒騎士と白騎士

完龍卞

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最終話『白騎士よ、永遠に』

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『花崎、お前は知っているか?宝玉という物を?』
八雲は花崎に質問した。
『いえ、知りませんが………』
花崎は考えていた。
『宝玉とはこの世を動かした者の魂を閉じ込めた玉だ』
『つまり英雄と言うことですか?』
花崎が聞くと八雲は答えた。
『英雄………か。それほど甘い物ではない。物によっては世界を壊すほどの力を持つ宝玉もある』
『つまりそれを手に入れればの話だ』
花崎が言うと八雲は渋い顔で答えた。
『私が持っている宝玉はすべて合わして三個ある。しかし私はある情報を聞いた。』
『それは何でしょうか?』
『新しい勢力が動き出したと言うのを』
花崎は慌てながら八雲にこう聞いた。
『つまり新しい敵が増えると言うのですか?』
『速く準備をしなければ………』
八雲は自分の部屋に戻っていった。
『八雲様?八雲様!お待ちください、八雲様~!』
花崎が八雲を必死に引き留めようと呼んでも戻ってこなかった。
“モルダウ帝国”
パカラッパカラッパカラッ
ついにモルダウに着いたシェリム。
しかしそんなシェリムを持っていた光景は地獄絵図だった。
家は燃え、子供は切り殺され、大人たちは刺し殺されていた。
『己、魔王めぇ!』
シェリムは憎んだ。自分の弱さを憎んだ。
『シェリム、戻ってきたか?』
前からグリッドが現れた。
『グリッド……。今から貴様を倒し、魔王も倒す!』
シェリムは剣を構えた。すると村人から貰った剣が光出す。
『なんだこれは!』
徐々に光が強くなる。そしてついに大きな光が飛び立つ。
『な………何が起きたと言うんだ!』
シェリムは混乱していた。
そしてシェリムは気付いた。錆びだらけだった剣が伝説の剣になっていた。
『たかが光だしたと言うのでとうなんだ!』
斬りかかろうとするグリッドにシェリムが技を繰り出した。
『【クロススラッシュ】!』
ベキッ!グリッドはバランスを崩すがすぐに立ち答えた。
『このガキが!【ダークネスブラッド】』
ブオンッ!タッタッタッタッタッ 死ねぇぇぇ!
『お前の敗けだ!【花道切り】』ウオォォォォ!
ズバァ!…………………ガクッ!シェリムが膝を着いた。
隣にいたグリッドは倒れた。
そしてついにグリッドを破ったのだ。
『グリッド~~~~!』
ヒュゥゥゥゥ ドゴッーン!
目の前に魔王が立っていた。
『よくもグリッドを!』
魔王は怒り、シェリムに拳を握り落とした。
ガキッーン!シェリムは盾で守ったが盾が割れてしまった。
『魔王、貴様を倒し平和を取り戻してくれる!』
シェリムは剣に光のオーラを纏った。
『喰らえ!【シャイニングオーバースラッシュ】!』
ズバァ!魔王はまともに喰らい、よろめき始めた。
『今のが貴様の全力か………。弱いわ!』グッ!ドゴッーン!
シェリムは魔王の拳をまともに体で受けた。
『グハッ!』シェリムは血を吐くが立っていた。
そうここで倒れてしまったら、誰がこのモルダウを守るんだ!という気持ちで立つシェリム。
しかし、魔王も甘くなかった。
闇のオーラを纏い拳を握り締めた。
『シェリム、お前はもう倒れろ。そしたらもう痛い思いはしない。だからもう膝をつけ!』
しかし、よろめきながらも立っているシェリム。
『そうか………おしい男だ。死ねぇぇぇ!』
ブオンッ!ドッドッドッドッドッドッ!
鈍い音が周りに鳴り響いていた。
『倒れろ!』ドゴン!シェリムは崩れ落ちていった。
ついにシェリムは負けたのであった。
この戦いにより、モルダウ帝国は滅亡したのであった。

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