貧乏貴族だけど類稀なる孕み腹の診断が下りて格上貴族と結婚したのにぜんぜんその気配がなくて調べたら俺に欠陥があった件

陽花紫

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三人で迎えるエンド(完)

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アルフォンス、ルイスと迎えるエンド。
――――――――――――――――――――

 次の日からも、俺はアルフォンス様とルイス様に攻められる日を送っていた。
 次第に俺の身はどのような刺激にもすぐ反応するようになり、達しやすい体質へと変わっていく。

 そしてついにその日、俺はアルフォンス様だけではなくルイス様の熱を迎え入れようとしていた。
「アルフォンスの動きは、いつも一緒だ。俺が手本を見せてあげるよ」
 と、ルイス様が俺に入れる運びになったのだ。

 最初は、俺もアルフォンス様も断固拒否をしていた。
 けれど正直なところ、俺も慣れてしまっていた部分があるのだと思う。
「アルフォンス様、孕むために頑張ります」
 そう伝えれば、アルフォンス様は渋々頷いた。

 アルフォンス様に脚を押さえつけられ、ルイス様はにこやかな笑みを浮かべて静かにその身を埋めた。
 アルフォンス様よりも細くて長いその熱の感触に、俺は不思議な感覚をおぼえていた。
「っ、……」
「まずは、こうして慣れさせる」
 すぐには動かずに、俺の内部にぴたりと寄り添う。
 どうにももどかしく思えてしまい、俺の内部はひくひくと収縮を繰り返した。
「ルーナ、辛いよね?でも、少しの辛抱だ」
 何分かそうした後に、ゆっくりとルイス様は腰を引いた。
 アルフォンス様はそのような俺たちの姿を、黙って見つめていた。
 しかしその下半身は、はちきれんばかりに膨らんでいた。アルフォンス様も、今のこの状況に興奮していたんだ。
「さ、動くよ」
 そうルイス様は、軽やかに動いてみせた。
 アルフォンス様とは違って、何度も根本まで入れるようなことはせず、浅いところを擦ったり、かき回すように位置を変えてみたり。
 俺は初めて味わう刺激に、気付けばあられもない声をあげていた。
「あ、あっ!ああっ……!」
「アルフォンス、どう?……俺、少しは役に立ってる?」
 そうルイス様が問いかければ、アルフォンス様は静かに頷いた。
 そして静かに、俺の肌へと手を伸ばす。
「いいね。アルフォンスも、愛してあげなよ」
 次の瞬間、俺の胸の飾りが摘まれた。
 もう片方の手には、俺の熱が握られて擦り上げられる。
 それさえも新たな刺激となって、俺は本能のままに声をあげる。
「んあああっ!もっと、もっと……!」
「ルーナ、美しいよ。君のさらなる魅力に、虜になりそうだ」
 嬉しいと思いながらも、言葉にすることができなかった。

 俺はアルフォンス様の熱に手を添えて、静かに上下に動かした。態度で示そうとしたんだ。
「ルーナっ、すごくいいよ……。ありがとう」
 その笑みに、俺もまた笑みを返した。

 しばらくして、ルイス様は多くの種を俺の内部に放っていた。
「他の種があれば、アルフォンスの種も慌てて奥に行くんじゃないのかな?」
 その理屈はよくわからなかったけど、アルフォンス様がそれをよしとしたので俺は頷いた。

 それから、毎晩俺はアルフォンス様とルイス様の種を受け入れていた。

 時には二人のものを同時に受け止めることもあったけれど、そのような時は決まって大きな愛を感じていた。

 いつしかルイス様は、俺に対する気持ちを包み隠さず打ち明けるようになっていたんだ。
「ルーナがアルフォンスを強く愛していることは知っている。でも、それでも俺は君のことを愛してしまったんだ」
 そうアルフォンス様に頭を下げた時、俺はこの胸が切なくなるのを感じていた。
「アルフォンスがルーナを深く愛していることも、知っている。それでも俺は、二番目でもいいからルーナを愛したい」
 アルフォンス様は深くため息をついて、ルイス様の肩を叩いた。
「ルイス、嬉しく思う。ルーナを愛してくれて、ありがとう。だが、あくまでもお前は二番目だ。わかったな?」
 その言葉に、俺も笑みを浮かべて喜んだ。
 アルフォンス様のお許しがでたのだ。
「アルフォンス、ありがとう」
 そう抱きつくルイス様をやんわりといなしながら、アルフォンス様は俺に向けて微笑んだ。
「ルーナ、いいだろうか」
「はい。俺も、ルイス様にそう思われてとても嬉しいです。ありがとうございます」
「ルーナ!」
 ルイス様は何度も俺に口付けをして、アルフォンス様に腕を引かれていた。
「ルイス、身を弁えろ」
「ごめん、嬉しくて。つい」
「ルーナが一番愛しているのは、この私だ。そうだろう?」
 そう問われて、俺は満面の笑みを浮かべた。
「はい。もちろんです。アルフォンス様を一番愛しています」

 それからも、俺は二人に愛された。

***

 ある日、俺は妊娠した。
 どちらの子かはわからなかったけど、アルフォンス様は涙を流して喜んだ。ルイス様もまた笑いながら祝福してくれた。
 産まれてきた子は、アルフォンス様に似た銀の髪と整った顔立ちをしていた。
「ルーナ、よかったな」
 ルイス様は、妻の役を退いてアルフォンス様の補佐として屋敷に残ることになっていた。
 時々俺の部屋にやってきては、飽きもせず息子の姿を眺めていた。
「どう?俺と、二人目でも」
 そう手を取られたとき、部屋の扉が勢いよく開く。
「ルイス、まだ仕事が終わっていない。ルーナの部屋で何をしている」
「はいはい、わかったよ。ルーナ、またね」
 そう軽やかに去っていく姿にため息をついて、アルフォンス様は俺に向き直る。
「ルーナ、変わりはないかい?」
「はい。先程、眠ったばかりです」
 静かに抱きしめられて、口付けを交わす。

 アルフォンス様は父となってからも、変わらず俺のことを愛してくれていた。
「私は、幸せものだ。愛する妻に愛する息子、これ以上何を求めよう」
 俺も抱きしめ返しながら、静かにこう告げた。
「俺も、幸せです。アルフォンス様、俺を母にしてくださって……ありがとうございます」
「ルーナ」
 俺たちは、いつまでも幸せに暮らしていく。

END
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