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心の崩れた少女
少女の始まり
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ここから居なくなりたい。
今の私の頭にはこれしかなかった。
私はーーいや、私の名前なんてどうでもいいか。
高校1年の夏、私は体育館の裏で塞ぎ込んでいた。
とにかく気持ち悪い。
「うぷっ………」
持っていた木刀を置いて茂みの中に入り、胃の中のものを全て吐き出した。
…女だということも忘れてそれはもう豪快に。
今日という日は、生まれて二度目の最悪の日だ。
何もかもが嫌になった。
何があったか?
言わない。
言えない。
言いたくないっ、聞くなっっっ!!!!
「はぁ……はぁ……薬……」
そうだ、薬を飲もう。あれを飲めば少しは楽になるはずだ。
そう思った私は、胸ポケットに手を突っ込む。
「あ、あれ………?」
その時、突然の眠気が私を襲った。
いや、眠気なんて生易しいものじゃない。
「貴女に使命を与えます」
「……?……!?」
声が頭の中で響く。一体誰だ?
「いま、伝えても貴女の記憶にわたしは残りません。なので、後々、思い出しなさい。時間がないのです」
何を勝手な!?反論しようとしても声が出ない。いや、それ以前に、この気持ちの悪い眠気はなんだ?
頰をつねっても、地面に頭を叩きつけても意識が保てない。
「なに……こ……れ…………」
「貴女には私の作る新世界を○○○てもらいます。○○○○○を打倒し○○○○へと○○○○○ていただだきたいのです」
これは幻聴?いや違う。本能がそう告げていた。
私の意識は、そのまま得体の知れないなにかに持っていかれ、
「まったく………最後まで……………ろくなものでは……なかった……………な…………」
昏倒した。
ーーー
ーーーーーー
ーーーーーーーーー、
ーーーーーーーーーーーー、
「…………んん…………」
風がふいている。生温かい風。そして、臭い。
「うう………」
腐った肉のような猛烈な異臭。それが不快で、私は目を開けた。
「………草?」
草だ。雑草。他に言いようがない。
身体を起こして、もっとしっかり辺りを確認するしかないか。
ヒュッ
何かが弾かれる短い音が聞こえた。
その直後、頭のそばを何かが掠ったーーー
「…?」
ーーーので、私はそれを瞬時に掴む。
「コレは、、、、……?」
掴んだそれを見て、思わず混乱した。それは、矢だった。……なぜ矢が?
いや、見たほうが早いか。
私はすぐに立ち上がり、周りを確認する。そこには、ありえない光景が広がっていた。荒れ地。見渡す限り続く荒れ果て乾いた土地。
つい先程までいた学校はもちろん体育館もない。あるのは火、カラス、そして大量の人間の死体。端的に言うとこれらで溢れかえっていた。
ここは地獄か?
「これは一体…………」
私は改めて混乱した。何なんだこの状況は?私はどうすればいいの?私に何が起こったっていうの?
私はーーーーー、アレ…………?
「私って……誰だっけ」自分の名前が思い出せない。
…………………っ、……駄目だ。少し落ち着こう。額に手を置いて10秒だけ瞑想に入ろう。
早川流【はやかわりゅう】瞑想術ーーー『無心』
この流派の瞑想は短時間に気持ちを落ち着かせてくれる。一つの精神安定剤だ。
「あ、薬……っ」
ポケットの中を確認する。良かった……薬は無事だ。
ホッとした私は、もう一度周りを確認する。
(ここは一体……?)
色々とわからないことが多いが、とにかく今は矢を射ってきた輩を探さねば。
早川流感知術ーーー悟り
辺り一帯、半径100m先まで意識を集中させる。死体から血が滴る水滴音。草と草が擦り合う音。風の鳴く音。弓を射る音。
見つけた!
放たれた矢は一直線に私を狙っていた。
なんて浅はかな……。初手の矢が当たらなかった時点で逃げるべきだろう。更にこのタイミングで矢を射るなんて、自分の居所を教えているようなものじゃないか。
「てやっ」
私はその矢をもう一度掴んで見せた。
「ひぃぃっ」
草むらから悲鳴と走り去る音が聞こえた。走る音を聴くとやはり素人のようだ。
私?私は早川流14代目師範代だ。素人じゃない、失礼な。
早川流は、私が通っていた道場だ。空手柔術合気道弓術カポエラ、そして剣術を重ね合わせた現実主義な実践型格闘術らしい。
友達だった子に半ば無理矢理入れられたのだが、まさかこんな形で役に立つとは思わなかったな。なにせ、心のヒーリング目的で入ったのだから。
何にせよ、少し落ち着いた。
「とにかく今は、周りを確認しないとね」
そうだ。今がどんな状況でも、すべきことはゲームでもお馴染みの『調べる』だ。私はあまりゲームはしないが。
…うん。やはり名前は思い出せないが、記憶喪失というわけではないらしい。
「……忘れてしまえば良かったのに……」
まぁ、今は置いておこう。まずは、近くの死体から調べていく。
その間はなるべく警戒は怠らない。弓矢程度なら躱せるが、刀や槍は丸腰では少し苦戦する。普通だな。
え?そんなこと普通は出来ない?
私は出来るの。覚えておいて。
「これ、本物……?本物…だよね。ーー本物かぁ」
兎にも角にも、調べた結果色々と考察が出来た。
薄々ーーいや、ほぼ確定で気が付いていたのだが………ここは私の知る世界じゃない。
私はあの世界からいなくなったようだ。
「そっかぁー」
死体は特徴的な物を所持・着用していた。
まずは所持していたものを拾い上げる。
「ーー反りは先反り、刃文は細直刃か。刃こぼれもしていないな」
それは刀だった。刀にも直刀・太刀・打刀と様々な種類があるのだが、これはその中でも最大級の大太刀というものだ。長さは大体四尺五寸(約130cm)といったところか。
「……ははっ」
いやいや、こんな時に笑っている場合ではない。場合ではないのだが………、
「もう、何も悩まなくていいんだ…………っ」
嬉しいんだ。こんな気持ちは久しぶりだ。涙まで出てくる。もうあの世界で苦しむことはないのだと、思ったら……。
「……っ、とにかく今は色々見てみないと!これが私のリスタートなんだから」
鼻をすすって涙を拭う。ここが戦国時代だろうと異世界だろうとせっかく手に入れたんだ。再出発地点を。
「この人達甲冑着てる!あーでもサイズが合わないかな?」
全力で楽しまないと!!死体があろうが知ったことじゃない。
「刀は貰うとして、鞘も貰わないと………うっ……」
だが、身体の方は耐えきれなかったようだ。
「………おぇ、………ぇぇっっっ!」
その場でしゃがみこみ私は嘔吐した。嘔吐物【おうとぶつ】がビチャビチャと音を立てて地面に落ちる。
「はぁっ…………はぁ…。ほんっ……とに………弱いな、私………」
自分に苛立ちつつ、口を拭う。リスタートと口にした矢先に、このザマだ。まったく……。
しかも少しだけ死体にかかってしまったようだ。恩を仇で返す形になって本当に申し訳がない。
「ごめんね?貴方達を汚すつもりはなかったの」
鞘は無事のようだったので、有難く頂戴することとしよう。
「これはもらっていくね?この御恩は一生忘れません。」
名も知らぬ死体に一礼し、私はその場から立ち去った。
つづく………
今の私の頭にはこれしかなかった。
私はーーいや、私の名前なんてどうでもいいか。
高校1年の夏、私は体育館の裏で塞ぎ込んでいた。
とにかく気持ち悪い。
「うぷっ………」
持っていた木刀を置いて茂みの中に入り、胃の中のものを全て吐き出した。
…女だということも忘れてそれはもう豪快に。
今日という日は、生まれて二度目の最悪の日だ。
何もかもが嫌になった。
何があったか?
言わない。
言えない。
言いたくないっ、聞くなっっっ!!!!
「はぁ……はぁ……薬……」
そうだ、薬を飲もう。あれを飲めば少しは楽になるはずだ。
そう思った私は、胸ポケットに手を突っ込む。
「あ、あれ………?」
その時、突然の眠気が私を襲った。
いや、眠気なんて生易しいものじゃない。
「貴女に使命を与えます」
「……?……!?」
声が頭の中で響く。一体誰だ?
「いま、伝えても貴女の記憶にわたしは残りません。なので、後々、思い出しなさい。時間がないのです」
何を勝手な!?反論しようとしても声が出ない。いや、それ以前に、この気持ちの悪い眠気はなんだ?
頰をつねっても、地面に頭を叩きつけても意識が保てない。
「なに……こ……れ…………」
「貴女には私の作る新世界を○○○てもらいます。○○○○○を打倒し○○○○へと○○○○○ていただだきたいのです」
これは幻聴?いや違う。本能がそう告げていた。
私の意識は、そのまま得体の知れないなにかに持っていかれ、
「まったく………最後まで……………ろくなものでは……なかった……………な…………」
昏倒した。
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「…………んん…………」
風がふいている。生温かい風。そして、臭い。
「うう………」
腐った肉のような猛烈な異臭。それが不快で、私は目を開けた。
「………草?」
草だ。雑草。他に言いようがない。
身体を起こして、もっとしっかり辺りを確認するしかないか。
ヒュッ
何かが弾かれる短い音が聞こえた。
その直後、頭のそばを何かが掠ったーーー
「…?」
ーーーので、私はそれを瞬時に掴む。
「コレは、、、、……?」
掴んだそれを見て、思わず混乱した。それは、矢だった。……なぜ矢が?
いや、見たほうが早いか。
私はすぐに立ち上がり、周りを確認する。そこには、ありえない光景が広がっていた。荒れ地。見渡す限り続く荒れ果て乾いた土地。
つい先程までいた学校はもちろん体育館もない。あるのは火、カラス、そして大量の人間の死体。端的に言うとこれらで溢れかえっていた。
ここは地獄か?
「これは一体…………」
私は改めて混乱した。何なんだこの状況は?私はどうすればいいの?私に何が起こったっていうの?
私はーーーーー、アレ…………?
「私って……誰だっけ」自分の名前が思い出せない。
…………………っ、……駄目だ。少し落ち着こう。額に手を置いて10秒だけ瞑想に入ろう。
早川流【はやかわりゅう】瞑想術ーーー『無心』
この流派の瞑想は短時間に気持ちを落ち着かせてくれる。一つの精神安定剤だ。
「あ、薬……っ」
ポケットの中を確認する。良かった……薬は無事だ。
ホッとした私は、もう一度周りを確認する。
(ここは一体……?)
色々とわからないことが多いが、とにかく今は矢を射ってきた輩を探さねば。
早川流感知術ーーー悟り
辺り一帯、半径100m先まで意識を集中させる。死体から血が滴る水滴音。草と草が擦り合う音。風の鳴く音。弓を射る音。
見つけた!
放たれた矢は一直線に私を狙っていた。
なんて浅はかな……。初手の矢が当たらなかった時点で逃げるべきだろう。更にこのタイミングで矢を射るなんて、自分の居所を教えているようなものじゃないか。
「てやっ」
私はその矢をもう一度掴んで見せた。
「ひぃぃっ」
草むらから悲鳴と走り去る音が聞こえた。走る音を聴くとやはり素人のようだ。
私?私は早川流14代目師範代だ。素人じゃない、失礼な。
早川流は、私が通っていた道場だ。空手柔術合気道弓術カポエラ、そして剣術を重ね合わせた現実主義な実践型格闘術らしい。
友達だった子に半ば無理矢理入れられたのだが、まさかこんな形で役に立つとは思わなかったな。なにせ、心のヒーリング目的で入ったのだから。
何にせよ、少し落ち着いた。
「とにかく今は、周りを確認しないとね」
そうだ。今がどんな状況でも、すべきことはゲームでもお馴染みの『調べる』だ。私はあまりゲームはしないが。
…うん。やはり名前は思い出せないが、記憶喪失というわけではないらしい。
「……忘れてしまえば良かったのに……」
まぁ、今は置いておこう。まずは、近くの死体から調べていく。
その間はなるべく警戒は怠らない。弓矢程度なら躱せるが、刀や槍は丸腰では少し苦戦する。普通だな。
え?そんなこと普通は出来ない?
私は出来るの。覚えておいて。
「これ、本物……?本物…だよね。ーー本物かぁ」
兎にも角にも、調べた結果色々と考察が出来た。
薄々ーーいや、ほぼ確定で気が付いていたのだが………ここは私の知る世界じゃない。
私はあの世界からいなくなったようだ。
「そっかぁー」
死体は特徴的な物を所持・着用していた。
まずは所持していたものを拾い上げる。
「ーー反りは先反り、刃文は細直刃か。刃こぼれもしていないな」
それは刀だった。刀にも直刀・太刀・打刀と様々な種類があるのだが、これはその中でも最大級の大太刀というものだ。長さは大体四尺五寸(約130cm)といったところか。
「……ははっ」
いやいや、こんな時に笑っている場合ではない。場合ではないのだが………、
「もう、何も悩まなくていいんだ…………っ」
嬉しいんだ。こんな気持ちは久しぶりだ。涙まで出てくる。もうあの世界で苦しむことはないのだと、思ったら……。
「……っ、とにかく今は色々見てみないと!これが私のリスタートなんだから」
鼻をすすって涙を拭う。ここが戦国時代だろうと異世界だろうとせっかく手に入れたんだ。再出発地点を。
「この人達甲冑着てる!あーでもサイズが合わないかな?」
全力で楽しまないと!!死体があろうが知ったことじゃない。
「刀は貰うとして、鞘も貰わないと………うっ……」
だが、身体の方は耐えきれなかったようだ。
「………おぇ、………ぇぇっっっ!」
その場でしゃがみこみ私は嘔吐した。嘔吐物【おうとぶつ】がビチャビチャと音を立てて地面に落ちる。
「はぁっ…………はぁ…。ほんっ……とに………弱いな、私………」
自分に苛立ちつつ、口を拭う。リスタートと口にした矢先に、このザマだ。まったく……。
しかも少しだけ死体にかかってしまったようだ。恩を仇で返す形になって本当に申し訳がない。
「ごめんね?貴方達を汚すつもりはなかったの」
鞘は無事のようだったので、有難く頂戴することとしよう。
「これはもらっていくね?この御恩は一生忘れません。」
名も知らぬ死体に一礼し、私はその場から立ち去った。
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