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錬金術師の真似事を始めてみたら案外いけてしまった
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採取した薬草をボーゲンに納品する。
「薬草を集めてきました」
「集めてきたって、どこからだ?」
「冒険者の人に手伝ってもらったんです」
「冒険者か……」
自分で採りに行けと言ったものの採れると思っていなかったのか、なにか納得してない顔をしていたけど薬草自体は必要らしくしぶしぶ受け取ってくれた。
チームハウスに戻り、約束の錬金を教えてもらうことにした。
教えてくれたのはリサさん。
本職は冒険者をしている魔法使いなんだけど、MP補充用の薬品を買うお金を節約したくて錬金術を始めたそうだ。
「キミがマイカのいっていたアーキ君ね。錬金術は儲かるわよ」
見た目はかわいいのに、お金儲けを気にするずいぶんと俗っぽい人だった。
「ポーション作りは簡単よ」
ポーションのレシピは
・薬草×2束
・水
と簡単だとのこと。
作り方もいたって簡単。
・薬草刻む
・フラスコに水を入れる
・刻んだ薬草も入れる
・沸騰するまで煮込む
・冷めたら魔力を込め薬草を全て溶かす。
「魔力を込める作業さえ出来れば、特に難しいポイントのない簡単なものだわ」
ボーゲンはポーション作りは子どもには出来ない大変なものって言って教えてくれなかったけど、全然違うじゃないか。
僕はリサさんに手取り足取り教えてもらいながらポーションを作る。
すると……。
『ぽわん!』
出来た!
緑色の澄んだ液体。
間違いなくポーションだ。
リサさんは出来上がったポーションに小指を漬けペロリと舐めた。
「うん、間違いなくポーションね。初めてなのにポーション錬金に成功するって凄いわ」
もちろん、ポーションが出来たのは幸運のステータスのお陰だったけど、この時のアーキは知らない。
「普通は100回ぐらい失敗してやっと作れるようになるんだけどね……。さすが錬金術士の息子ね。さ、今の感覚を忘れないうちにどんどん作るわよ」
「はい!」
次々に出来上がるポーション。
ポーションを詰めた小瓶は机一杯になった。
それを見たリサさんは舞い上がってる
「すごいわ、すごいわよ!」
「そんなにすごいですか?」
「物凄い才能よ。私でさえいまだに3回に1回ぐらいは錬金失敗するのに、ここまで一度も失敗なしだもんね。さすが錬金術士を両親に持つ子どもだけはあるね」
そういってリサさんは僕を抱きしめる。
歳上のかわいい女の人に抱きしめられると照れてしまう。
「アーキ君、このポーションはどうする?」
「どうするって?」
「ボーゲンに渡す?」
「勝手に薬草からポーション作ったことがバレたらまた怒られるかな。リサさんが使ってくださいよ」
「私が使うのはMP回復役のマナゲインでポーションは使わないわね」
「戦士のマイカ姉ちゃんなら使うかな?」
「マイカもこんなにポーションは使わないわよ」
リサさんは少し考えこんだ後に名案を僕に告げる。
「ねえ、このポーションを冒険者ギルドで販売しない? 少し安めにすればきっと売れて大儲けよ。販売は私に任せてくれない?」
「ぜひとも!」
ということで、ポーションの小瓶代と薬草の種代、肥料の魔石代を除いた利益を半々で分けることにした。
実際、格安で売ったポーションは好評で売れまくり、大儲け。
僕とリサさんは結構なお金を手にすることになった。
「薬草を集めてきました」
「集めてきたって、どこからだ?」
「冒険者の人に手伝ってもらったんです」
「冒険者か……」
自分で採りに行けと言ったものの採れると思っていなかったのか、なにか納得してない顔をしていたけど薬草自体は必要らしくしぶしぶ受け取ってくれた。
チームハウスに戻り、約束の錬金を教えてもらうことにした。
教えてくれたのはリサさん。
本職は冒険者をしている魔法使いなんだけど、MP補充用の薬品を買うお金を節約したくて錬金術を始めたそうだ。
「キミがマイカのいっていたアーキ君ね。錬金術は儲かるわよ」
見た目はかわいいのに、お金儲けを気にするずいぶんと俗っぽい人だった。
「ポーション作りは簡単よ」
ポーションのレシピは
・薬草×2束
・水
と簡単だとのこと。
作り方もいたって簡単。
・薬草刻む
・フラスコに水を入れる
・刻んだ薬草も入れる
・沸騰するまで煮込む
・冷めたら魔力を込め薬草を全て溶かす。
「魔力を込める作業さえ出来れば、特に難しいポイントのない簡単なものだわ」
ボーゲンはポーション作りは子どもには出来ない大変なものって言って教えてくれなかったけど、全然違うじゃないか。
僕はリサさんに手取り足取り教えてもらいながらポーションを作る。
すると……。
『ぽわん!』
出来た!
緑色の澄んだ液体。
間違いなくポーションだ。
リサさんは出来上がったポーションに小指を漬けペロリと舐めた。
「うん、間違いなくポーションね。初めてなのにポーション錬金に成功するって凄いわ」
もちろん、ポーションが出来たのは幸運のステータスのお陰だったけど、この時のアーキは知らない。
「普通は100回ぐらい失敗してやっと作れるようになるんだけどね……。さすが錬金術士の息子ね。さ、今の感覚を忘れないうちにどんどん作るわよ」
「はい!」
次々に出来上がるポーション。
ポーションを詰めた小瓶は机一杯になった。
それを見たリサさんは舞い上がってる
「すごいわ、すごいわよ!」
「そんなにすごいですか?」
「物凄い才能よ。私でさえいまだに3回に1回ぐらいは錬金失敗するのに、ここまで一度も失敗なしだもんね。さすが錬金術士を両親に持つ子どもだけはあるね」
そういってリサさんは僕を抱きしめる。
歳上のかわいい女の人に抱きしめられると照れてしまう。
「アーキ君、このポーションはどうする?」
「どうするって?」
「ボーゲンに渡す?」
「勝手に薬草からポーション作ったことがバレたらまた怒られるかな。リサさんが使ってくださいよ」
「私が使うのはMP回復役のマナゲインでポーションは使わないわね」
「戦士のマイカ姉ちゃんなら使うかな?」
「マイカもこんなにポーションは使わないわよ」
リサさんは少し考えこんだ後に名案を僕に告げる。
「ねえ、このポーションを冒険者ギルドで販売しない? 少し安めにすればきっと売れて大儲けよ。販売は私に任せてくれない?」
「ぜひとも!」
ということで、ポーションの小瓶代と薬草の種代、肥料の魔石代を除いた利益を半々で分けることにした。
実際、格安で売ったポーションは好評で売れまくり、大儲け。
僕とリサさんは結構なお金を手にすることになった。
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