追放者

メープル

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平穏

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白ネズミのラッシュは、ガトリンの中で
1番早起きだ。
もちろん今日も早く起きた。
ラッシュは起きてすぐに廊下をうろつき始めた
廊下の板はアイスの棒のようでギシギシ言っている
眠気が覚めたのかラッシュは、2階に上がってすぐ右の扉を開けた。
皮の財布を開いた物の上に真っ白な靴下が
しいてあり、それにかぶさっている白黒の
毛が生えている生き物がいる。
パンダのマリマリだ。
ラッシュとサイズが同じなので子パンダの様に見えるがマリマリは、立派なパンダだ。
ラッシュは、呆れたように言った
「まだ寝てるのかい?早く起きてよ」
マリマリは、ラッシュに向かって寝返りを打ち
かがみ込んでいるラッシュの顔に向かって言った
「私よりもネルギーを起こしなさいよ」
少し怒りっぽかった
ラッシュは言われた通りに屋根裏部屋に行き
クシで、できたハシゴを登って風見鶏の隣で寄りかかるようにして寝ているネルギーを
叩き起した。
起きるとともにネルギーは、風見鶏の頭に付いている じょうごをパイプに付けたような物に
口をあてて思いっきり叫んだ。
「朝だ~!起きろ~!」
聞こえるとともにラッシュ、マリマリ、ネルギーを入れた10人の住人たちは、それぞれ部屋から飛び出した。飛び出すなりすぐさま、カバのトトは、階段を駆け下りキッチンへ行き調理を始めた。

まず丸いフライパンを手に取り、油をフライパンに流し始めた。
BB弾ぐらいの大きさまで流し入れて、人間で言う米粒4つ分ぐらいの密度の卵を手に取り、コンロの角で卵にヒビを入れた。手で割れ目をひろげる、そして割れた瞬間に卵のカラを使って白身と黄身に分けた、黄身をフライバイに入れて、フライパンの半分に黄身を集めた。
そして白身を残ったフライパンの半分に入れた
そうして出来たのがツートンエッグ

トトは、ツートンエッグを10人分手際よく作り
座って牛乳を注いでる9人の目の前の皿に
フライパンから落とした。
トトもエプロンを外して椅子に座りフォークで
ツートンエッグをペロリと食べた。
外から誰かが見ているとも知らずに…
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