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森山さんコレクション
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「……いいよ佐嶋君。来て……」
なんだか18禁的なセリフを言いながら、森山さんが胸の装甲を開放する。
ぽっかり空いた、鎧の中は空洞とかそういう生易しいものではなく。
異界にでも通じているのかと思うような漆黒の闇だった。
「……これ、入ったら出られるんですか?」
「ためしに石ころでも入れてみるか?」
吉田さんも興味津々のていで森山さんの中を覗き込み、彼女を刺激するようなことを口走る。
しかし。いきなり鎧の中に入るのは正直怖かった。
ぜひなにか別な物を突っ込んで試したい……。
「大丈夫よ、実はもう試してるから」
森山さんそういうと、鎧の中から色々なものを取り出しはじめた。
以下。森山さんが鎧の中にしまっていたもの。
バトルアックスx1
円形の盾x1
サーベルx1
三又槍x2。
棍棒x1
「……これは、森山さん。武器屋とかから仕入れたとかですよね?」
「どうしたん?……この武器とか」
俺も吉田さんも、なにかの誰かの遺品である可能性を見た瞬間から感じつつ。
あえて彼女に聞いてしまった。
「うん。みんなと会う間に襲ってきた敵から奪ったモノよ。かさばるから鎧に入れてい見たらどんどん入るから便利よね~」
「ソウデスネ……」
俺は予想の裏付け受けて絶句して、吉田さんはさまよえる魂に念仏を唱えている。
「ナンマンダブ、ナンマンダブ……」
「だから佐嶋君も大丈夫。取り出せるから、安心して来て……」
「……」
なんだか18禁的なセリフを言いながら、森山さんが胸の装甲を開放する。
ぽっかり空いた、鎧の中は空洞とかそういう生易しいものではなく。
異界にでも通じているのかと思うような漆黒の闇だった。
「……これ、入ったら出られるんですか?」
「ためしに石ころでも入れてみるか?」
吉田さんも興味津々のていで森山さんの中を覗き込み、彼女を刺激するようなことを口走る。
しかし。いきなり鎧の中に入るのは正直怖かった。
ぜひなにか別な物を突っ込んで試したい……。
「大丈夫よ、実はもう試してるから」
森山さんそういうと、鎧の中から色々なものを取り出しはじめた。
以下。森山さんが鎧の中にしまっていたもの。
バトルアックスx1
円形の盾x1
サーベルx1
三又槍x2。
棍棒x1
「……これは、森山さん。武器屋とかから仕入れたとかですよね?」
「どうしたん?……この武器とか」
俺も吉田さんも、なにかの誰かの遺品である可能性を見た瞬間から感じつつ。
あえて彼女に聞いてしまった。
「うん。みんなと会う間に襲ってきた敵から奪ったモノよ。かさばるから鎧に入れてい見たらどんどん入るから便利よね~」
「ソウデスネ……」
俺は予想の裏付け受けて絶句して、吉田さんはさまよえる魂に念仏を唱えている。
「ナンマンダブ、ナンマンダブ……」
「だから佐嶋君も大丈夫。取り出せるから、安心して来て……」
「……」
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