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ファインベルク
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「これが、お前の専用武器。ファインベルクだ、サジマよ受け取ってくれ」
魔王が虚空を指さして、なにか指先でサインをするように動かすと。
唐突に空間が裂けるように開き。そこからニョキニョキと、何か金属製のような物体が出てくる。
出てきた、ソレは空中でフワフワ浮かながら俺の目の前を漂っている。
……これが。
俺の武器っていうか。これは……。
銃だろ?
ファンタジーとかでたまに出る、魔法の銃。
まぁ、安直に魔銃なのか?
魔銃ファインベルクは、俺の青系の貴族チックな衣装のカラーに合わせたのか青を基調にしたライフル銃なのかショットガンなのかまだよく見ていないが、そういう形だ。
拳銃ではない。けっこう長い上に、銃剣みたいなのもついている……。
銃剣合わせて150センチくらいかな。リアルで使っていたビームライフルよりサイズがある。
「気に入ってくれたか? 手に取ってみてくれ」
「凄いです、ありがとうございます!」
俺は、愛銃となるファインベルクを受け取ると。
つい癖で、銃身を天上に向け重さを確かめた。
暴発や誤射を避けるために、俺は銃を保持するときは銃口を天に向ける癖があった。
うん。重さも丁度いい。
重すぎず、軽すぎず。イイ感じだ。
いや、まぁ。
たしかに、俺に剣とかあたえても意味ない気がするし。
これから、デスナイト森山さんに剣を教えてもらうのも修行編みたいでアレなので。
うーん。これで、俺も少しは戦えるようになるかも!
嬉しそうな俺を、ニッコリ微笑んで魔王が俺を見ている。
「サジマよ、ファインベルクを使ってみたくなったか?」
「はい!」
新しいオモチャに夢中で、俺はつい即答してしまった。
「それは、良かった! 我は、お前たちに新たな目標を用意していたのだ。目標達成にファインベルクは大きな力になってくれるだろう」
「あ……はい」
「え? 佐嶋君やるの?」
森山さんがぼんやりと突っ込む。
このまま、森山さんが魔王の新ミッションを受ける受けないでモメる前に先手を打ったのだろうか。
マリスカレンは即、吉田さんに命じた。
「ゴブリン吉田よ! お前に命じる。 我が領内のゴブリン帝国の危機を救うのだ!」
「承知いたしましたっ!! 我々魔物になろうズ。今回のミッションもSランク達成して見せましょうっ!」
即答で新ミッションに飛びつく、吉田さん。
しかも、またゴブリンかよ……。
まぁ、すでに魔王の下僕に立候補しているふしのある吉田さんがリーダーではしょうがない……。
付き合うか……。
「たのんだぞ」
満足気に、マリスカレンは微笑んだ。
魔王が虚空を指さして、なにか指先でサインをするように動かすと。
唐突に空間が裂けるように開き。そこからニョキニョキと、何か金属製のような物体が出てくる。
出てきた、ソレは空中でフワフワ浮かながら俺の目の前を漂っている。
……これが。
俺の武器っていうか。これは……。
銃だろ?
ファンタジーとかでたまに出る、魔法の銃。
まぁ、安直に魔銃なのか?
魔銃ファインベルクは、俺の青系の貴族チックな衣装のカラーに合わせたのか青を基調にしたライフル銃なのかショットガンなのかまだよく見ていないが、そういう形だ。
拳銃ではない。けっこう長い上に、銃剣みたいなのもついている……。
銃剣合わせて150センチくらいかな。リアルで使っていたビームライフルよりサイズがある。
「気に入ってくれたか? 手に取ってみてくれ」
「凄いです、ありがとうございます!」
俺は、愛銃となるファインベルクを受け取ると。
つい癖で、銃身を天上に向け重さを確かめた。
暴発や誤射を避けるために、俺は銃を保持するときは銃口を天に向ける癖があった。
うん。重さも丁度いい。
重すぎず、軽すぎず。イイ感じだ。
いや、まぁ。
たしかに、俺に剣とかあたえても意味ない気がするし。
これから、デスナイト森山さんに剣を教えてもらうのも修行編みたいでアレなので。
うーん。これで、俺も少しは戦えるようになるかも!
嬉しそうな俺を、ニッコリ微笑んで魔王が俺を見ている。
「サジマよ、ファインベルクを使ってみたくなったか?」
「はい!」
新しいオモチャに夢中で、俺はつい即答してしまった。
「それは、良かった! 我は、お前たちに新たな目標を用意していたのだ。目標達成にファインベルクは大きな力になってくれるだろう」
「あ……はい」
「え? 佐嶋君やるの?」
森山さんがぼんやりと突っ込む。
このまま、森山さんが魔王の新ミッションを受ける受けないでモメる前に先手を打ったのだろうか。
マリスカレンは即、吉田さんに命じた。
「ゴブリン吉田よ! お前に命じる。 我が領内のゴブリン帝国の危機を救うのだ!」
「承知いたしましたっ!! 我々魔物になろうズ。今回のミッションもSランク達成して見せましょうっ!」
即答で新ミッションに飛びつく、吉田さん。
しかも、またゴブリンかよ……。
まぁ、すでに魔王の下僕に立候補しているふしのある吉田さんがリーダーではしょうがない……。
付き合うか……。
「たのんだぞ」
満足気に、マリスカレンは微笑んだ。
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