魔物になろうズ!

鳥ふみと

文字の大きさ
33 / 37

とりあえず行ってみよう⁉

しおりを挟む
 俺たちは今後の行動を考えながらその間に吉田さんから、ゴブリンがいま繁殖期でレスリング大会があり上位入賞者が繁殖に有利だったりクラスチェンジして特殊な称号がもらえたりとかするなどという、どうでもいい情報の追加を受けたが結局は『とりあえずゴブリン帝国に行ってみよう!』という事になった。



 これは森山さんのゴブリン相手に何か計画するような事は無いという意見と。

 吉田さんの「とりあえず行ってみようぜ!」という発言を受けての事なのだが。

 正直言うと、俺はどうでイイので早くゴブリン帝国を壊滅させて魔王の城に帰りたかった。



 時間を取って相談した結果はまるで意味不明だったが。

 とにかく俺たちは緑ゴブリンの集落から出て赤ゴブリンの帝国を向かうための準備をはじめる。



「ここからゴブリン帝国とやらは距離で言うと300キロほど離れているらしい」

 吉田さんが言う。



「300キロ?」



 それってメートル法でいいのかな?



「ああ。佐嶋氏、300キロは俺たちのおもう300キロで間違いない。この世界でも最近種族間や文化間での単位の違いに不便があったようでここ数十年くらいから流行っているらしい」



「……それってどこ情報?」

 森山さんが確認を入れてくる。珍しく興味が出たらしい。



「この集落のゴブリン賢者からの豆知識さ。あと金の単位や、大体の地理とかも佐嶋氏と森山氏がイチャコラしてる間に賢者から聞いといたぜ」



「……そう」



 吉田さんは森山さんに余計な事を言いつつ情報ソースの公開をしてくれたが。なんだか元人間がゴブリンに教えてもらうとかプチ屈辱感ある気もする。



「ちなみに通貨の単位はゴールドとシルバー。それとカッパーだそうだ。上から1000円、100円、10円ってとこか?」



「うーん」

「吉田さんは物知りね」



 突然に無一文であることに気がつきうなってしまう俺と、また珍しく吉田さんを褒める森山さんの声に。久しぶりに注目を浴びて嬉しいのか。吉田さんはご機嫌だ。



「さぁ! 行こうぜ! ゴブリン帝国へ!」

「ええ? 300キロとか歩くの?」





 ヤル気な吉田さんなのだが。森山さんの言うように俺も300キロの移動って、果てしなくダルく感じる。



「うーん」



 日本にいた時でも300キロの移動とか数時間は普通に掛かるし。この世界フランシアで移動するとなると何日掛かるのか俺は考えたくない。



「魔王や魔王のメイドさんみたいにすぐ出せる転移門ゲートとかないの?」



 森山さんもやっぱり移動が面倒らしい。





「俺たちは、この世界のことなんも知らないじゃん? だからこの旅でいろいろ学んでいこうぜ!」



「……」「……」



 吉田さんのゴブリンらしからぬ前向きな探求心あふれる発言にいろいろな意味で返す言葉も無く。

 俺たちは仕方なく出発することにした。





しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜

シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。 起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。 その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。 絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。 役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活

天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――

フェル 森で助けた女性騎士に一目惚れして、その後イチャイチャしながらずっと一緒に暮らす話

カトウ
ファンタジー
こんな人とずっと一緒にいられたらいいのにな。 チートなんてない。 日本で生きてきたという曖昧な記憶を持って、少年は育った。 自分にも何かすごい力があるんじゃないか。そう思っていたけれど全くパッとしない。 魔法?生活魔法しか使えませんけど。 物作り?こんな田舎で何ができるんだ。 狩り?僕が狙えば獲物が逃げていくよ。 そんな僕も15歳。成人の年になる。 何もない田舎から都会に出て仕事を探そうと考えていた矢先、森で倒れている美しい女性騎士をみつける。 こんな人とずっと一緒にいられたらいいのにな。 女性騎士に一目惚れしてしまった、少し人と変わった考えを方を持つ青年が、いろいろな人と関わりながら、ゆっくりと成長していく物語。 になればいいと思っています。 皆様の感想。いただけたら嬉しいです。 面白い。少しでも思っていただけたらお気に入りに登録をぜひお願いいたします。 よろしくお願いします! カクヨム様、小説家になろう様にも投稿しております。 続きが気になる!もしそう思っていただけたのならこちらでもお読みいただけます。

追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発

ハーフのクロエ
ファンタジー
 アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。

処理中です...