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7月の入学
7月の入学 18
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その夜、そろそろ寝ようかとベッドに腰掛けるわたしの前に、クルトがつかつかと歩いてきた。
「おい、お前は今日から隣の部屋のソファで寝てくれ。もう一つの寝室は鍵が掛けられてしまって使えないしな」
「え? どうしてですか?」
クルトの言葉に思わず問い返す。
わたしの素性が判明してからも、彼は変にわたしを避けたりという素振りは見せなかった。だからわたしは今までと同じ生活が送れるものだと思い込んでいた。正体がばれても、彼とわたしの関係性は変わらないのだと。
「どうしてって……お前が女だと判った以上、同じ部屋で寝るわけにはいかないだろう。お前がこの学校にいられるのも、俺がお前の秘密を口外しないでやってるからだ。だからソファで寝られるだけでも俺に感謝するべき。わかったか?」
わたしは首を傾げる。
「わかりません。わたし、以前言いましたよね? 『一緒に暮らすのなら家族も同然』だって。つまり、わたしとクルトは家族みたいなものなんですよ。家族なら、同じ部屋で寝ても変じゃないでしょう?」
「はあ? 一緒に暮らしても他人は他人だろう?」
「一緒に暮らしたら、それはもう家族です」
「そんなわけないだろう。たとえば、ある日突然赤の他人である男と一緒に住む事になっても、お前はそいつをきょうだいだと思えるのか?」
「思えますよ」
「馬鹿な」
「わたしの家ではみんなそうでしたし」
「お前の家、って……そうか、孤児院か」
クルトはふと考えこむように腕組みする。
「……もしかして、そこでは『困っている人を見たら助けましょう』とか言われてなかったか?」
「確かに言われましたけど……でも、それって普通でしょう?」
わたしが頷くと、クルトは皺の寄った眉間に手を当てる。
「……ようやくわかった。お前のおせっかいな性分も、そのおかしな家族観も、そこで植えつけられたものだったんだな」
その言葉に、何故か心臓がどきりと跳ね上がった。
「え?」
「一緒に暮らせば家族も同然だなんて考えは普通じゃない。確かに、長く一緒に暮らしていれば情が湧くこともあるだろう。だが、知り合って間もない他人に対してまで、抵抗なくそう思えるのは明らかにおかしい」
「そんなこと……」
わたしは言いよどむ。
わたしがおかしい? そんなはずはない。だって、ずっとそう教えられてきたし、周りのこども達だってそう思っていた。でも、何故だろう。クルトの言葉を否定できない……
「でも、お前はその考えを当然だと思っている。おそらく、幼い頃から、ずっとそう思うように刷り込まれていたんだろう。と、言うより、その考えに従うしかなかった。身寄りのない子供が生きていくには、手を差し伸べてくれる大人に頼るしかないからな。見捨てられないために、自然と大人の期待に沿う行動を取るようになるだろう。もしかして、孤児院にはいくつも決まりごとがあって、それを守らなかったら何か罰か与えられる事もあったんじゃないか? その結果、子供達は嫌でも従わざるを得なくなる。孤児院側はそうやって自分達に従順な子供を作り上げてきたんだ」
わたしの背中を汗が伝うのがわかった。なんだか怖い。それ以上聞いてはいけない気がする……
しかし、わたしのそんな思いに気づくはずもなく、クルトは話を続ける。
「『一緒に暮らせば家族も同然』だなんてのもそうだ。自分達が擬似的な親という立場で子供を支配したいだけ。『家族』という建前だけは立派な共同体に所属させることで、心理的に束縛して、自分達に反抗するような異分子が発生しないようにしていたんだろう」
違う。やめて。聞きたくない、そんな事……
「お前のいう『家族』とは、あくまで孤児院側に都合のいい存在であって、実際には家族と呼ぶにはあまりにも――」
「やめてください!」
わたしは堪えきれず立ち上がる。握り締めた両手が微かに震えていた。心臓が早鐘を打っていて、顔が熱い。
おそらくクルトの言うとおりなんだろう。わたし自身、孤児院のいう『家族』というものに対する違和感にはうっすらと気づいていた。でも、その考えが鮮明に浮かび上がりそうになるたびに、慌てて意識の奥底に押さえ込んできたのだ。だって、それを認めてしまったら――
「そ、そしたら、わたし――わたしが今まで信じていた家族が、嘘になっちゃう……わたし、ひとりぼっちになっちゃう……」
口に出した瞬間、その言葉が絶望に似た感覚となって、わたしに圧し掛かってきた。
自分が信じていたものが全部、他人によって作られていたまがい物だったなんて。
でも、わたしにはそれに縋るしかなかったのだ。孤児院の教えを守る事によって、家族という存在と繋がっていたかった。たとえ作り物だったとしても、そこにしか自分の家族はいなかったのだから。
それが失われてしまったら、後に残るのは孤独しかない。
クルトにもそれが伝わったのか、はっとしたような顔でわたしの顔を見つめる。
気がつくと、わたしの瞳からは涙が零れ落ちていた。慌てて顔を背け手で拭うが、涙は途切れることなく頬を伝う。
「お、おい、泣くなよ」
一転して焦ったようなクルトの声が聞こえる。
「……ごめんなさい」
「謝るな。とにかく頭を冷やしたほうがいい。今日は俺がソファで寝るから、お前はこの部屋を使え」
そう言って部屋を出て行こうとする。わたしは反射的にその背に向かって叫ぶ。
「待って。お願い、行かないで! ひとりはいやだ! ひとりになりたくない!」
振り向いたクルトは一瞬困惑したようだったが、わたしの様子を見るとすぐに戻ってきた。
「わかった。わかったから、少し落ち着け。俺はここにいるから」
大きな手がわたしの頭をぐしゃりと乱暴に撫でると、そのまま頭を押さえつけるように座らせる。
それから二人隣り合ってベッドに腰掛けたまま、お互い言葉を発しない。
部屋にはわたしのすすり泣く声だけが響く。
今、この人がいなくなったら、わたしはこの世界でひとりぼっちになってしまう。
そんな妄想じみた心細さに襲われて、わたしはクルトの存在を確かめるように彼の上着の袖を、両手でぎゅっと掴む。
クルトは驚いたようだが、振り払う事もなく、ただ黙ったままだった。そのことにわたしは安堵する。隣に感じる温もりこそが、ひとりぼっちではないという証なのだから。
相変わらず涙は流れ続けていたが、隣に誰かがいるという安心感が、やがてわたしのざわついた心を少しずつ沈静化させていった。
その夜、夢を見た。
孤児院にいた頃、わたしと仲のよかった年上の少年が、陽の降り注ぐ教会の庭でベンチに腰掛けていた。いつものように「おにいちゃん」と呼びかけるが、少年はその声が聞こえなかったのか、ベンチに座ったまま足をぶらぶらさせている。
おにいちゃん。
もう一度呼ぶ。少年はこちらを見ない。
おにいちゃん?
少年は答えない。その様子に急に不安になる。
おにいちゃん、どうしたの? わたしの声が聞こえないの?
おにいちゃん、わたしを見て。ねえ、返事をしてよ! おにいちゃん!
わたしが手を伸ばして少年に触れようとしたその時、少年の姿も、教会の明るい庭も、目の前から一瞬にして掻き消えてしまった。
翌朝、目が覚めると、まず最初に隣のベッドを見る。そこに微かな寝息を立てるクルトの姿を確認して、ほっと胸を撫で下ろす。
よかった。ひとりじゃなかった。
ゆっくりと身体を起こす。瞼が腫れぼったかった。寝不足のせいか頭も重い。いつベッドに横になったんだろう。それも思い出せないなんて、本当にどうかしていた。
「ひどい顔だな」
いつの間にかクルトが目を開けて、その紫色の瞳でわたしを見ていた。
そう言う彼の顔も、なんだか疲れてるようだ。無理もない。昨日はずっと側についていてくれたのだから。
クルトは起き上がってベッドに座りなおすと、気まずそうに視線を逸らす。
「……昨日は、その、すまなかった。あんなふうにお前を追い込むつもりはなかったんだが……」
「いえ、わたしの方こそ、取り乱してしまって……わたしのせいで眠れなかったですよね。すみません。今夜からはソファで寝ますから」
「いや、それはしなくていい。今までと同じようにこの部屋で寝ろ。俺もここで寝る事にする」
「え? でも……」
「ひとりは嫌なんだろう? お前、寝言でもそう言ってた。そんな状態で眠られても気分良くないからな。また泣かれても厄介だし。それともソファで寝る方がいいのか?」
「い、いえ、ここで寝ます! ここがいいです!」
声を上げたその時、起床時刻を知らせる鐘が鳴った。その音と共に、わたしは沈んでいた自分の心が少しだけ軽くなってゆくような気がした。
(7月の入学 完)
「おい、お前は今日から隣の部屋のソファで寝てくれ。もう一つの寝室は鍵が掛けられてしまって使えないしな」
「え? どうしてですか?」
クルトの言葉に思わず問い返す。
わたしの素性が判明してからも、彼は変にわたしを避けたりという素振りは見せなかった。だからわたしは今までと同じ生活が送れるものだと思い込んでいた。正体がばれても、彼とわたしの関係性は変わらないのだと。
「どうしてって……お前が女だと判った以上、同じ部屋で寝るわけにはいかないだろう。お前がこの学校にいられるのも、俺がお前の秘密を口外しないでやってるからだ。だからソファで寝られるだけでも俺に感謝するべき。わかったか?」
わたしは首を傾げる。
「わかりません。わたし、以前言いましたよね? 『一緒に暮らすのなら家族も同然』だって。つまり、わたしとクルトは家族みたいなものなんですよ。家族なら、同じ部屋で寝ても変じゃないでしょう?」
「はあ? 一緒に暮らしても他人は他人だろう?」
「一緒に暮らしたら、それはもう家族です」
「そんなわけないだろう。たとえば、ある日突然赤の他人である男と一緒に住む事になっても、お前はそいつをきょうだいだと思えるのか?」
「思えますよ」
「馬鹿な」
「わたしの家ではみんなそうでしたし」
「お前の家、って……そうか、孤児院か」
クルトはふと考えこむように腕組みする。
「……もしかして、そこでは『困っている人を見たら助けましょう』とか言われてなかったか?」
「確かに言われましたけど……でも、それって普通でしょう?」
わたしが頷くと、クルトは皺の寄った眉間に手を当てる。
「……ようやくわかった。お前のおせっかいな性分も、そのおかしな家族観も、そこで植えつけられたものだったんだな」
その言葉に、何故か心臓がどきりと跳ね上がった。
「え?」
「一緒に暮らせば家族も同然だなんて考えは普通じゃない。確かに、長く一緒に暮らしていれば情が湧くこともあるだろう。だが、知り合って間もない他人に対してまで、抵抗なくそう思えるのは明らかにおかしい」
「そんなこと……」
わたしは言いよどむ。
わたしがおかしい? そんなはずはない。だって、ずっとそう教えられてきたし、周りのこども達だってそう思っていた。でも、何故だろう。クルトの言葉を否定できない……
「でも、お前はその考えを当然だと思っている。おそらく、幼い頃から、ずっとそう思うように刷り込まれていたんだろう。と、言うより、その考えに従うしかなかった。身寄りのない子供が生きていくには、手を差し伸べてくれる大人に頼るしかないからな。見捨てられないために、自然と大人の期待に沿う行動を取るようになるだろう。もしかして、孤児院にはいくつも決まりごとがあって、それを守らなかったら何か罰か与えられる事もあったんじゃないか? その結果、子供達は嫌でも従わざるを得なくなる。孤児院側はそうやって自分達に従順な子供を作り上げてきたんだ」
わたしの背中を汗が伝うのがわかった。なんだか怖い。それ以上聞いてはいけない気がする……
しかし、わたしのそんな思いに気づくはずもなく、クルトは話を続ける。
「『一緒に暮らせば家族も同然』だなんてのもそうだ。自分達が擬似的な親という立場で子供を支配したいだけ。『家族』という建前だけは立派な共同体に所属させることで、心理的に束縛して、自分達に反抗するような異分子が発生しないようにしていたんだろう」
違う。やめて。聞きたくない、そんな事……
「お前のいう『家族』とは、あくまで孤児院側に都合のいい存在であって、実際には家族と呼ぶにはあまりにも――」
「やめてください!」
わたしは堪えきれず立ち上がる。握り締めた両手が微かに震えていた。心臓が早鐘を打っていて、顔が熱い。
おそらくクルトの言うとおりなんだろう。わたし自身、孤児院のいう『家族』というものに対する違和感にはうっすらと気づいていた。でも、その考えが鮮明に浮かび上がりそうになるたびに、慌てて意識の奥底に押さえ込んできたのだ。だって、それを認めてしまったら――
「そ、そしたら、わたし――わたしが今まで信じていた家族が、嘘になっちゃう……わたし、ひとりぼっちになっちゃう……」
口に出した瞬間、その言葉が絶望に似た感覚となって、わたしに圧し掛かってきた。
自分が信じていたものが全部、他人によって作られていたまがい物だったなんて。
でも、わたしにはそれに縋るしかなかったのだ。孤児院の教えを守る事によって、家族という存在と繋がっていたかった。たとえ作り物だったとしても、そこにしか自分の家族はいなかったのだから。
それが失われてしまったら、後に残るのは孤独しかない。
クルトにもそれが伝わったのか、はっとしたような顔でわたしの顔を見つめる。
気がつくと、わたしの瞳からは涙が零れ落ちていた。慌てて顔を背け手で拭うが、涙は途切れることなく頬を伝う。
「お、おい、泣くなよ」
一転して焦ったようなクルトの声が聞こえる。
「……ごめんなさい」
「謝るな。とにかく頭を冷やしたほうがいい。今日は俺がソファで寝るから、お前はこの部屋を使え」
そう言って部屋を出て行こうとする。わたしは反射的にその背に向かって叫ぶ。
「待って。お願い、行かないで! ひとりはいやだ! ひとりになりたくない!」
振り向いたクルトは一瞬困惑したようだったが、わたしの様子を見るとすぐに戻ってきた。
「わかった。わかったから、少し落ち着け。俺はここにいるから」
大きな手がわたしの頭をぐしゃりと乱暴に撫でると、そのまま頭を押さえつけるように座らせる。
それから二人隣り合ってベッドに腰掛けたまま、お互い言葉を発しない。
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今、この人がいなくなったら、わたしはこの世界でひとりぼっちになってしまう。
そんな妄想じみた心細さに襲われて、わたしはクルトの存在を確かめるように彼の上着の袖を、両手でぎゅっと掴む。
クルトは驚いたようだが、振り払う事もなく、ただ黙ったままだった。そのことにわたしは安堵する。隣に感じる温もりこそが、ひとりぼっちではないという証なのだから。
相変わらず涙は流れ続けていたが、隣に誰かがいるという安心感が、やがてわたしのざわついた心を少しずつ沈静化させていった。
その夜、夢を見た。
孤児院にいた頃、わたしと仲のよかった年上の少年が、陽の降り注ぐ教会の庭でベンチに腰掛けていた。いつものように「おにいちゃん」と呼びかけるが、少年はその声が聞こえなかったのか、ベンチに座ったまま足をぶらぶらさせている。
おにいちゃん。
もう一度呼ぶ。少年はこちらを見ない。
おにいちゃん?
少年は答えない。その様子に急に不安になる。
おにいちゃん、どうしたの? わたしの声が聞こえないの?
おにいちゃん、わたしを見て。ねえ、返事をしてよ! おにいちゃん!
わたしが手を伸ばして少年に触れようとしたその時、少年の姿も、教会の明るい庭も、目の前から一瞬にして掻き消えてしまった。
翌朝、目が覚めると、まず最初に隣のベッドを見る。そこに微かな寝息を立てるクルトの姿を確認して、ほっと胸を撫で下ろす。
よかった。ひとりじゃなかった。
ゆっくりと身体を起こす。瞼が腫れぼったかった。寝不足のせいか頭も重い。いつベッドに横になったんだろう。それも思い出せないなんて、本当にどうかしていた。
「ひどい顔だな」
いつの間にかクルトが目を開けて、その紫色の瞳でわたしを見ていた。
そう言う彼の顔も、なんだか疲れてるようだ。無理もない。昨日はずっと側についていてくれたのだから。
クルトは起き上がってベッドに座りなおすと、気まずそうに視線を逸らす。
「……昨日は、その、すまなかった。あんなふうにお前を追い込むつもりはなかったんだが……」
「いえ、わたしの方こそ、取り乱してしまって……わたしのせいで眠れなかったですよね。すみません。今夜からはソファで寝ますから」
「いや、それはしなくていい。今までと同じようにこの部屋で寝ろ。俺もここで寝る事にする」
「え? でも……」
「ひとりは嫌なんだろう? お前、寝言でもそう言ってた。そんな状態で眠られても気分良くないからな。また泣かれても厄介だし。それともソファで寝る方がいいのか?」
「い、いえ、ここで寝ます! ここがいいです!」
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