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9 最後ちょこっとアリア(王妃候補)
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***レイラ
美味しそうだった食事は緊張のせいで、味が分からなくなっていた。1つ飲み込めば、次が差し出される。何度か肉を食べると、今度はちぎったパンを摘まんだ手が差し出された。
指まで食べてしまいそうだと思って気を付けて食べたつもりだけれど、ご主人様の指が唇を掠めて思わず、後ろに少しのけ反った。
「なんだ?どうした。」
「あ、あの、指が、、触れて、、驚きました。」
ご主人様は、自分の指を見つめて、それから、その指で私の唇をなぞってきた。ぐっと距離が近付いて、慌てて逃れようとしたら、体が横に倒れ、片肘がソファーに付いた。
すかさず覆い被さってくる。
「これも、俺のものだろう?」
「、、は、はい、」
「その顔はいいな。いい気分になる。」
「、、、」
ご主人様は満足して離れてくれたけれど、私はとても、いい気分にはなれそうにない。
「ふん、怯えなくてもいい。触れるだけだ。」
「はい、、、」
奇妙な食事が終わり、やっと解放された私は、再び部屋に行けと言われて、部屋に戻った。
する事もないので、部屋の中をじっくり見て回ると、とても可愛らしく整えられている事に気が付いた。寝室の真ん中には天蓋付きのベッドが置いてあって、壁際には可愛いドレッサーも置かれてある。大きいクローゼットには、淡い色合いの素敵なドレスが沢山入っていた。客間という感じでもなさそうで、一体誰の部屋なんだろう、と疑問に思った。ドアがあったので開けてみると、洗面所とお風呂も付いていた。横にもう1つドアがあったので開けようとしたけれど、そのドアは鍵がかかっていた。
ふぅ、と息を付いてベッドに座ると、柔らかく私のお尻を受け止めてくれた。さっき、眠ったばかりなのに、再び目蓋が重くなる。
**
目が覚めた時、ベッドの横に女の人が立っていた。目が合うと、今日からお世話致します。と無愛想に言われた。
「い、いいえっっ、私は、自分の事はできますから」
慌てて言うと、顔をしかめられ、ピシャリと言われた。
「陛下のご命令ですから、あなたの指図は受けません。」
「、、、すみません、」
「分かれば結構です。陛下は今日は戻りませんから、夕食は一人でなさって下さい。」
パンを1つ手渡された。これだけ?と思って見つめれば、いきなり怒ってくる。
「何ですか? 足りませんか? 本当に図々しい女ですね。」
とても嫌われているようだ。
「いえ、十分です。ありがとうございます。」
「それから、部屋の物には触らないで下さいね。 この部屋はアリア様の物ですから。」
ふんっ、と息巻きながら、その女の人は部屋を出ていった。直後にがちゃりと、音がする。まさか、だよね、、と思って立ち上がると、さっき痛めた足首痛い。ひょこひょこと歩いてドアを確かめると、鍵がかかっていた。
手渡されたパンはとても固く、口の中の水分が、みるみる吸い取られていく。飲み物を飲もうとしたけれど、水差しは空だった。水を求めて洗面所に行ったけど、蛇口を捻っても水が出ない。
お風呂は、、と思って確かめるとお風呂も水が出なかった。ハッとしてトイレの水を流してみた。勢いよく流れてくれて、胸を撫で下ろした。
水を飲むのは諦めて、早めにベッドに横になった。痛む足を確認してみると、腫れの他に、足枷のせいで擦りむけていた。
落とされた時に鎖に挟まれたのか、内腿にも痛々しい跡がある。気付いてしまうと急に痛さを感じてきた。
怪我の痛さと、沢山昼寝した事が合わさって、なかなか眠れなかった。魔力が使えたら、怪我も水だって何とでもなるのに、、、仕方のないことばかりうじうじと考えていた。
翌日、朝早くに鍵の音がして目が覚めた。昨日と同じ女の人がノックもせずに部屋に入って来て、
「まさか、またベッドで寝ていたんですか!?アリア様のものです! 床で寝なさい!!」
と引きずり落とされた。足首も痛いのに、腰まで打って、動けないでいると、何かを投げつけてきた。
「着替えです。いつまでもそんなお姫様みたいな格好では困ります。」
確かにこの豪華な衣装は肩が凝るけれど、渡された着替えは、服と言っていいのか、、布袋に穴を開けただけの様な物だった。一応長さはあるので、足は隠れそうだけれど、、、
「これ、、ですか?」
と、おどおどしながら聞くと、頬を叩かれた。
「何て生意気なのっ!! アリア様に言いつけてやるわっ!」
アリア様って誰ですか、とは聞けなかった。
***アリアの部屋にて***
「待って、エミリ、あなた本当にそんなことしてきたの!?」
「当然です。あの女、本当に図々しくて嫌になりますよ。ああでも、ひっぱたいた時の顔は最高でした。アリア様にも見て頂きたかったです。」
「あぁ、駄目よそんなことしては、、陛下がお気付きになられたらどうするつもりなの?」
「大丈夫です。いいドレスを身に付けていたから少しばかり綺麗に見えてたんです。今は汚い服を着させてますから、陛下も目を覚ましますよ。それよりアリア様、お迎えする準備をしないといけませんね。」
あぁエミリ、あなたは本当に困った娘。そんな事をしてはとても庇いきれない。
でも、それなら、、
「そうね、エミリ、確かに陛下をお迎えする準備は必要ね。ありがとう。」
美味しそうだった食事は緊張のせいで、味が分からなくなっていた。1つ飲み込めば、次が差し出される。何度か肉を食べると、今度はちぎったパンを摘まんだ手が差し出された。
指まで食べてしまいそうだと思って気を付けて食べたつもりだけれど、ご主人様の指が唇を掠めて思わず、後ろに少しのけ反った。
「なんだ?どうした。」
「あ、あの、指が、、触れて、、驚きました。」
ご主人様は、自分の指を見つめて、それから、その指で私の唇をなぞってきた。ぐっと距離が近付いて、慌てて逃れようとしたら、体が横に倒れ、片肘がソファーに付いた。
すかさず覆い被さってくる。
「これも、俺のものだろう?」
「、、は、はい、」
「その顔はいいな。いい気分になる。」
「、、、」
ご主人様は満足して離れてくれたけれど、私はとても、いい気分にはなれそうにない。
「ふん、怯えなくてもいい。触れるだけだ。」
「はい、、、」
奇妙な食事が終わり、やっと解放された私は、再び部屋に行けと言われて、部屋に戻った。
する事もないので、部屋の中をじっくり見て回ると、とても可愛らしく整えられている事に気が付いた。寝室の真ん中には天蓋付きのベッドが置いてあって、壁際には可愛いドレッサーも置かれてある。大きいクローゼットには、淡い色合いの素敵なドレスが沢山入っていた。客間という感じでもなさそうで、一体誰の部屋なんだろう、と疑問に思った。ドアがあったので開けてみると、洗面所とお風呂も付いていた。横にもう1つドアがあったので開けようとしたけれど、そのドアは鍵がかかっていた。
ふぅ、と息を付いてベッドに座ると、柔らかく私のお尻を受け止めてくれた。さっき、眠ったばかりなのに、再び目蓋が重くなる。
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目が覚めた時、ベッドの横に女の人が立っていた。目が合うと、今日からお世話致します。と無愛想に言われた。
「い、いいえっっ、私は、自分の事はできますから」
慌てて言うと、顔をしかめられ、ピシャリと言われた。
「陛下のご命令ですから、あなたの指図は受けません。」
「、、、すみません、」
「分かれば結構です。陛下は今日は戻りませんから、夕食は一人でなさって下さい。」
パンを1つ手渡された。これだけ?と思って見つめれば、いきなり怒ってくる。
「何ですか? 足りませんか? 本当に図々しい女ですね。」
とても嫌われているようだ。
「いえ、十分です。ありがとうございます。」
「それから、部屋の物には触らないで下さいね。 この部屋はアリア様の物ですから。」
ふんっ、と息巻きながら、その女の人は部屋を出ていった。直後にがちゃりと、音がする。まさか、だよね、、と思って立ち上がると、さっき痛めた足首痛い。ひょこひょこと歩いてドアを確かめると、鍵がかかっていた。
手渡されたパンはとても固く、口の中の水分が、みるみる吸い取られていく。飲み物を飲もうとしたけれど、水差しは空だった。水を求めて洗面所に行ったけど、蛇口を捻っても水が出ない。
お風呂は、、と思って確かめるとお風呂も水が出なかった。ハッとしてトイレの水を流してみた。勢いよく流れてくれて、胸を撫で下ろした。
水を飲むのは諦めて、早めにベッドに横になった。痛む足を確認してみると、腫れの他に、足枷のせいで擦りむけていた。
落とされた時に鎖に挟まれたのか、内腿にも痛々しい跡がある。気付いてしまうと急に痛さを感じてきた。
怪我の痛さと、沢山昼寝した事が合わさって、なかなか眠れなかった。魔力が使えたら、怪我も水だって何とでもなるのに、、、仕方のないことばかりうじうじと考えていた。
翌日、朝早くに鍵の音がして目が覚めた。昨日と同じ女の人がノックもせずに部屋に入って来て、
「まさか、またベッドで寝ていたんですか!?アリア様のものです! 床で寝なさい!!」
と引きずり落とされた。足首も痛いのに、腰まで打って、動けないでいると、何かを投げつけてきた。
「着替えです。いつまでもそんなお姫様みたいな格好では困ります。」
確かにこの豪華な衣装は肩が凝るけれど、渡された着替えは、服と言っていいのか、、布袋に穴を開けただけの様な物だった。一応長さはあるので、足は隠れそうだけれど、、、
「これ、、ですか?」
と、おどおどしながら聞くと、頬を叩かれた。
「何て生意気なのっ!! アリア様に言いつけてやるわっ!」
アリア様って誰ですか、とは聞けなかった。
***アリアの部屋にて***
「待って、エミリ、あなた本当にそんなことしてきたの!?」
「当然です。あの女、本当に図々しくて嫌になりますよ。ああでも、ひっぱたいた時の顔は最高でした。アリア様にも見て頂きたかったです。」
「あぁ、駄目よそんなことしては、、陛下がお気付きになられたらどうするつもりなの?」
「大丈夫です。いいドレスを身に付けていたから少しばかり綺麗に見えてたんです。今は汚い服を着させてますから、陛下も目を覚ましますよ。それよりアリア様、お迎えする準備をしないといけませんね。」
あぁエミリ、あなたは本当に困った娘。そんな事をしてはとても庇いきれない。
でも、それなら、、
「そうね、エミリ、確かに陛下をお迎えする準備は必要ね。ありがとう。」
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