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泣きやみました
しおりを挟む「今日はイキリうさぎさん、お好きな食べ物をお腹いっぱい食べて好きな事だけを考えて過ごされてください」
「ありがとうございます、遠藤さん...」
ティッシュ片手にスマホ越しに頭を下げる。
「ああ、イキリうさぎさんはチョコがお好きな様ですね。秋の新製品もコンビニに沢山、陳列されているかもしれませんよ?」
は、と僕の脳内は大好きなチョコに移動する。
「期間限定、て奴ですかね!?僕、あれに弱いんです」
あはは、と遠藤さんが笑う。
「分かります、それ。ああ、編み物もお好きとありますね。秋の夜長に大好きなチョコを食べながら編み物とか、風情があっていいかもしれませんね、いい気分転換になりますよ、きっと」
編み物...。
ふと思い出した。
「じ、実はここだけの話し、なんですけど、彼氏に、その、マフラー編んでるんです。手袋と悩んだんですけど、サイズ分からないし...あ!」
「どうされました?」
ふるふる、と身体が小さく震える。
「て、手編みのマフラーとか...気持ち悪いですかね?髪の毛を編み込んでる、とか思われちゃったり...」
「そんな事ないですよ。彼氏さんからしたら大好きなイキリうさぎさんから編んで貰い。世界に一つしかないマフラーを頂ける訳ですから、喜ばれますよ、きっと」
「そ、そうでしょうか...?」
「ええ。ですが、近頃はだいぶ、冷え込んで来ましたからね、コンビニに行くにも着込んで寒くないように。風邪でも引いたら大変ですからね」
「...ありがとうございます!遠藤さん」
すーっ、と身体中を駆け巡っていた悩みが晴れていくのがわかる。
「では、また」
「はい、いつでも、またお掛けくださいね。ご利用ありがとうございました」
優しい声色は僕が切るまで、遠藤さんから電話は切らない。
「さて!コンビニに行こ!」
僕は近所のコンビニに向かう事にした。
遠藤さんに教えた、亮への手編みのマフラー、クリスマスに送る予定だから、まだ余裕はあるけど、確かに気分転換に良さそう。
僕は本当、顔も知らないボランティアの悩み相談の相手、遠藤さんに常々感謝してる。
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