素直になれない僕ですが

ミヒロ

文字の大きさ
9 / 26

映画館デート

しおりを挟む

全く、遠藤さんったら、無茶言うんだから...。

でも、閉所恐怖症や暗所恐怖症の荒療治にもなる、て言われ、映画館デート当日。

もし人身事故の影響で電車が遅延したり、万が一、何らかの状況に巻き込まれて待ち合わせに遅れたりしたらいけない。
待ち合わせている映画館と併設しているショッピングモールの前に、一時間前には到着するように、準備して出掛けた。

電車のポールに掴まり、窓ガラスに映る自分の髪を指先で捻りチェック。

何より、この手のひらだ。

斜め掛けにしたウエストポーチからハンドクリームを取り出し、一旦、手の甲に捻ると念入りに両手に塗り込む。
かれこれ、軽く10回は塗りこんだ。

手汗も怖いけど、

「うっわ、聖也、手、カッサカサ」

とか思われたくないし。

爽やかな微かな金木犀の香り...

は、とした。

...亮、金木犀の香り、嫌いじゃないかな....。

僕は好きだし、期間限定だったし、試しにコンビニで嗅いだらいい香りだと思ったんだけど...。

無香料にすれば良かったかな、それか無難な奴....。

またもや、僕は、は、とし、顔が熱くなる。

...なんか、これ、僕ってば亮の手を握る前提じゃん。
...で、出来るのかな、亮の手をに、握る、なんて。

もう一度、塗っておこ。

そうこうしていたら、待ち合わせ近くの駅に着いた。

まだ、亮は来ては居ないはず、と駅の階段を降り、ショッピングモールへと歩く。

今日のコーデは黒のデニムパンツに一部がチェック地になったシャツに薄手の黒とグレーのコート。

人波を縫い歩いていた僕はショッピングモールに近づき、驚愕で目を見開いた。

そこには亮の姿があり、僕を見つけて手を振ったからだ。

僅かに170に届かない僕より背の高い180あり、手脚も長く、凄く目立つ亮。

自慢の彼氏、なんだろうけど、まさか亮に告られるなんて、今でも夢みたい。

しかも、亮はイケメンなのに性格も良くて優しい。
遠藤さんと電話ながら知り合った際、こんなに優しい人がいるんだ、て思った。

亮はまるで遠藤さんと同じくらいに優しいんだ。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

創作BL短編集

さるやま
BL
短編まとめました。 美形×平凡、ヤンデレ、執着・溺愛攻め多め

従僕に溺愛されて逃げられない

大の字だい
BL
〈従僕攻め×強気受け〉のラブコメ主従BL! 俺様気質で傲慢、まるで王様のような大学生・煌。 その傍らには、当然のようにリンがいる。 荷物を持ち、帰り道を誘導し、誰より自然に世話を焼く姿は、周囲から「犬みたい」と呼ばれるほど。 高校卒業間近に受けた突然の告白を、煌は「犬として立派になれば考える」とはぐらかした。 けれど大学に進学しても、リンは変わらず隣にいる。 当たり前の存在だったはずなのに、最近どうも心臓がおかしい。 居なくなると落ち着かない自分が、どうしても許せない。 さらに現れた上級生の熱烈なアプローチに、リンの嫉妬は抑えきれず――。 主従なのか、恋人なのか。 境界を越えたその先で、煌は思い知らされる。 従僕の溺愛からは、絶対に逃げられない。

寂しいを分け与えた

こじらせた処女
BL
 いつものように家に帰ったら、母さんが居なかった。最初は何か厄介ごとに巻き込まれたのかと思ったが、部屋が荒れた形跡もないからそうではないらしい。米も、味噌も、指輪も着物も全部が綺麗になくなっていて、代わりに手紙が置いてあった。  昔の恋人が帰ってきた、だからその人の故郷に行く、と。いくらガキの俺でも分かる。俺は捨てられたってことだ。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

無能と呼ばれた婚約者は王を完成させる〜替え玉婚約者のはずが、強すぎる王太子に手放してもらえません〜

統子
BL
兄の身代わりとして王太子の婚約者になった伯爵家次男リュシー。 嘘の名を名乗ったはずが、冷静で誠実な王太子リオンは彼を「力の装置」としてではなく、対等な伴侶として扱おうとする。 本物になりたいと願う替え玉と、完成された王太子の静謐な王宮ロマンス。

オメガなパパとぼくの話

キサラギムツキ
BL
タイトルのままオメガなパパと息子の日常話。

ビッチです!誤解しないでください!

モカ
BL
男好きのビッチと噂される主人公 西宮晃 「ほら、あいつだろ?あの例のやつ」 「あれな、頼めば誰とでも寝るってやつだろ?あんな平凡なやつによく勃つよな笑」 「大丈夫か?あんな噂気にするな」 「晃ほど清純な男はいないというのに」 「お前に嫉妬してあんな下らない噂を流すなんてな」 噂じゃなくて事実ですけど!!!?? 俺がくそビッチという噂(真実)に怒るイケメン達、なぜか噂を流して俺を貶めてると勘違いされてる転校生…… 魔性の男で申し訳ない笑 めちゃくちゃスロー更新になりますが、完結させたいと思っているので、気長にお待ちいただけると嬉しいです!

イケメン大学生にナンパされているようですが、どうやらただのナンパ男ではないようです

市川
BL
会社帰り、突然声をかけてきたイケメン大学生。断ろうにもうまくいかず……

処理中です...