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しおりを挟む「中山さん!聞きました!?」
仕事の合間、一つ後輩の男性社員が話しかけてきた。
「なにを?」
「レボリューションさんとことの合同飲み会ですよ!」
思わず、俺は前のめりになった。
「レボリューションさんとこと!?」
「はい、係長の息子さん...娘さんだったかな...レボリューションさんのところで勤務してるとかで」
「へえ!で、いつ?」
「今週の金曜、て聞きましたよ。会社を閉めて、居酒屋はもう女性社員が予約してあるとかで」
「楽しみだな!いや、楽しみすぎる!」
「ですよね!女性社員がたくさんいそうじゃないですか」
途端、周りの女性社員たちから蔑んだ視線が痛い。
「ま、まあ、とりあえず、金曜の夜だな!」
ヤバい...ヤバすぎる!
レボリューションの中の人、と会えるんじゃないか?
係長の息子だか娘だか、なんて奇跡...!
そして、当日。
明らかに俺だけではなく、他の男性社員の仕事はこれまたスムーズで、さっさと仕事を終わらせると、居酒屋へと向かう足取りも軽い。
部長が居酒屋の扉を開けると、店内は貸し切りで、既に多くのレボリューションさんの社員たちで賑わっていた。
この中に、あの、SNSの中の人がいる!
心拍数を上げる胸をスーツ越しに押さえ、深呼吸し、息を整えた。
「きらめきさん、お疲れ様です!」
「レボリューションさん、お疲れ様です!すみません、遅くなって」
「いえいえ、私たちもさっき着いたばかりですから」
俺の勤務する、株式会社きらめき、の部長と、きっと、株式会社レボリューションの部長であろう2人が挨拶し合い、名刺交換していた。
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