きっかけは後頭部。

ミヒロ

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「....てか、ずっと気づかなかった?俺の髪」

「え」

暫しの沈黙があった。

「わ、わざと!?後頭部!?」

ニヤリ、三原くんがほくそ笑んだ。

「いつ気づくかなぁ、と思ってたのに」

「や、ずっと前から、てか、三原くんが前の席になってから気づいてたよ....あれ?」

思考が追いつかない。

「なんで?」

「だーかーらー!高野の気を引きたくて」

私、鳩が豆鉄砲喰らった気分だよ....。

「....意味がわからない」

微かに三原くんの顔が赤くなった。

「....クラスで初めて見たときから可愛いなあ、て思ってたから」

「....チャラい」

「うるせー、もういい、傘は貸さない!濡れて帰れ」

「ひっど」

結局、その日、私はほぼ強制的に三原くんと相合傘して帰りました。

かなりくすぐったかったですけどね。

三原くんなりの告白は独特です。

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