転生でゆるく生活したい

ぱゆり

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回復祝いと催眠呪文

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姉さんが回復してグラシャさんにお礼を渡して家に帰ってきた。幸い、姉さんはあの事を喋っていないようでグラシャさんに何も言われることはなく、回復祝いは干し肉を少し贅沢に使っていて一段と美味しかった。いつもの料理も悪くないがやはり肉が多いと違うものだ。ただ、その時から兄さんが前より必死になって訓練に励むようになり、姉さんはいつもどおり訓練をして、兄さんを見て負けないと言わんばかりに励んでいた。しかし勉強の方は相変わらずで難しいらしい。たまにサボったりするからー。僕はいつもどおり、それだけ。しいて言えば姉さんが強くなるに連れて隠密能力と戦闘力が当然上がっていった。最初は地獄絵図でしたよまったくもって。
・・・仕方ないだろう!!!どうしてあの人倒れる前より強くなってるの!?最初からオーラすごくて生存本能全開になるし、それでも1、2回の剣撃でボコボコにされるし!
そのくせ必死に生き延びて30秒はもったと思ったら明日には同じどころか一瞬にしてやられる始末。兄さんは、村長にそれをやられていた。自分からお願いしたんだとか。兄さん!あなたに一体何があったというんですか!!?
しかし、家では相変わらず優しく温和な兄さんでした。

そして、月日が流れて僕はとうとう6歳になってしまったわけですよ。
それまであった事で特に印象に残ったのは、回復してから2ヶ月ぐらいたった時の事、全力でいくよと言われてぞっとしてやられる!と思ってとっさに木剣で防御したのだが、最後意識が途切れる前に見たのは魔力が溢れ出ているにもかかわらず平気そうな姉さんの驚いた顔とその姉さんにぶった斬られたであろう綺麗な断面の木剣の刀身だった。
その後は気絶していたようで、村長に3人揃って修行をつけてもらう事になっていた。
兄さんがサバイバルしてこいと村長に言われサバイバルの基礎を覚えさせられて家を4ヶ月ほど出て行き山籠りすることなった。出発の時、お父さんは泣いて心配をして、母さんは心配そうにしていたが頑張って来なさいと送り出していた。
そして、帰ってきた兄さんは、姉さんの全力と互角以上の模擬戦をして姉さんが肩で息を荒げているのに兄さんは少し汗が出ている程度だった。
姉さんはすごい勢いで上達してるが村長は二人の対戦結果に頷いていた。
その後日、姉さんが最近強くなれてる気がしないと言って村長にもっと修行をつけてくれとお願いしていたが村長に自分の力を制御出来てないのにそんなことをさせるわけないだろうと断られていた。力って、魔力のことかな姉さんに気絶させられた後に起きて気づいたが、何故か魔力感知もしてないのに普通に魔力が鮮明に見えてしまっていた。(血も少しだけ出てたらしい)そして魔力が見える目を元どおりにしようと思い、試行錯誤を繰り返して、大体7ヶ月ぐらいだったか。久々の魔力の見えない状態の視界がとても懐かしいと思った。模擬戦とか結構やりづらかったり、料理が魔力に包まれていたりとすごく日常生活に違和感を感じていた。姉さんなんて魔力の塊見たいだったなぁ。魔力感知でどの魔力が誰なのか判別できて本当良かった。まあ、半年以上付き合っていると慣れてしまっていたが。獲物を見つけやすかったり、魔物を事前に発見して避けることが出来ていたので便利だったよ色々と。
結局、姉さんが兄さんと同じ山籠りをしてもいい許可が出たのは、僕もそれをしてこいと言われた時と同じだった。ただ二人で同じ山ではダメなので、別々の山を指定された。姉さんは、自分の魔力を今は体の中に留めており、魔力を操れるようになったらしい。しかし、制御仕立ての頃、試しに弱い魔法(初歩の魔法)の練習をして爆発したらしい。姉さん曰く、
「ほんのちょっとしか込めてないよ!!」
とのこと試しに魔力だけで見せてもらうと、
「問題ない量で、多少多くて出る火が炎並みになるだけで魔力を制御出来てれば大丈夫そうだよ。」
っと素直な感想を言ったら本当!?と聞き返されたので、魔力制御苦手なの?っと聞くと苦手ってほどじゃないわよ!。って言われた。剣より苦手だろうに。でも、自然に魔力だけ出してと言ったが感覚で覚える分難しかった気がするがまあいいか。
それで、姉さんは兄さんも行った村の人が雷山と呼ぶ山に、僕が山が抉れて揺かごそっくりだから揺かご山という山に行くことになった。ちなみに森がある方が雷山で、僕らの遊ぶ
平地の向こうにある方が揺かご山である。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーサバイバルは地獄だったと言っておこう。

そして、今のところの模擬戦風景。
ガガガガガガガガガガッ!ガガッガガガガガドゴッ!!「そこまで!!!」
今は木剣が斬られることもなく打ち合えている。相手は半ば化け物と化した姉さん。最後の一撃だけ妙に力こもってて受け流せなかったら力負けして押し負けしてたな。はぁ
「あと少しだったのに。・・・なんで止めたの!」
「あほかお前は。まーたこいつが気絶したらどうする気だ?」 
「ジークは頑丈になったから大丈夫よ。・・・きっと。」
そんなわけはない。姉さんの木剣は今や人を斬り殺せる域に達している。何故ってそりゃ木剣で岩切れる人が人斬れないわけないじゃん。やった時のみんなの反応は呆然としていた。でも姉さんと戦うわけじゃないから気楽でいいなあいつら。とどめ受ける直前で止まったから痛みはないけど恐怖は植え付けられてるかな?ハハハ、はぁ。
「それよりソル兄、相手してよ。」
「分かったよ。それでリリは休まずに平気なのかい?」
「平気よ?あれで疲れてたら戦う前の問題でしょう?」
そんなばかなことがあってたまるか!2分はあの速度で剣振り続けてたんだぞ!普通なら疲れるだろう。僕の場合、身体強化に頼り過ぎないように普段は使わないようにしているし、そのおかげで姉さん相手以外強化出来ないように封印してるからあんまり勝てないんだよな。それに近頃は普通に鍛えていたんじゃ姉さんの連撃避けきれないからと新しく重力魔法を出来るようになって自分に掛けているのだが最初は小さな魔力からどれくらいがちょうどいいぐらいかを確かめて、ようやく常に掛けていても自然に動けるようになってきて模擬戦の時は自分が遅くなったから相手より先に動いてなんとか勝ったりする。ただ一番苦労したのは魔力を封印しつつ重力魔法を自分にだけ掛け続けることを頑張って試行錯誤して魔方陣じみたものを開発することに成功した。重力魔法を始めにどう構っていいのか分からず自分に書いたら危うく潰れかけた。最初は自分に掛け続けながら他のこともしようとしたら周りに対して配慮がなかったりして木材が手の重さで歪んだりした。それで一週間で仕上げましたとも必死だったからね。それでどこらへんが範囲で規模など細かくすることも出来るようになった。まあ最初が大雑把だったんだ。重力、下に向けてかけるだけだったもの。そら潰れるわな。
重力魔法を使い始めた時は体の調子が少し悪いだけで押し通した。
ああ、姉さんたちの模擬戦が終わったか。
「リリはとても強くなったね。このままじゃ俺もすぐ抜かれてしまいそうだ。」
そう言って兄さんは笑い、
「それ、涼しい顔して、言うことじゃ、ないでしょう!」
姉さんは、少し苛ついてるな。
「村長が厳しくてね。これでも結構ぎりぎりだよ。」
それならその笑顔が崩れないのがすごいなと思うよ。
とりあえずは生きていけているから問題ないと思っておくか。遊び道具はないけど魔法が楽しいから今のところは大丈夫かな。




授業

「この国、セピリーファ王国はこのアステケル大陸の南に位置しており、その周囲には、レダール王国、バリムント帝国、カーギレン王国が隣国として存在し、今のところは停戦状態にあります。停戦状態になる前の戦場で我らが王国の、今は先代の国王が、大声で敵の軍に対して、「面倒だからもうやめない?」の一言を言って家臣たちに言葉を選べと言われツッコミを入れられたのは、・・・・・・。」
長い。相変わらず。これ聞いて寝ずにいられたのは、魔法を使ってる僕、普通に聞いてる兄さん、そしてセリカぐらいである。どうしてあの二人にはこの催眠呪文が効かないのか不思議だよ。
「今回はこれくらいで、では授業を終わります。」
うーん、うとうとしてるやつが3割、目を必死に開けているやつが2割、熟睡してるやつが3割、起きてたやつが僕を含め4名。これ勉強っていうか話聞きに来たやつも含まれてるだよ?本当に催眠呪文のようです。話をしている本人はそれをいる自覚なし。せめて起こそうとはしようよ、少なくとも。でも、長話を抜いたら真面目なことしか特徴がなくなるかな?この話は置いとくか。
この村はヨネラ村と呼ばれていて、リーゲンという名の街が山の間の先にある。そこからもう一つある街を通って道を行くと王都があるらしい。父さんが言ってた。
姉さんはうとうとしてるから起こさないとダメだよな。不機嫌になってぶっ飛んだ経験があるけど、僕が。たまに村に入って来る畑を荒らす魔物が村長や姉さんにボコボコにされてあわれに思えた。まるでボロぞうきんだよ本当。村長ってキレると止められるの奥さんしかいないから。止めようとするとこっちに矛先向くし殺意すごいからやったあと森の中で戦った狼が雑魚に思えた。何も知らないって怖いね。
太陽を使った憶測だけど東側に王都というか街があり、そこに行くための道がある。その道から左が雷山で、右はとんがり山がある。すごく高いんだよね、そこだけ異常に。
雷山から村をまっすぐ通り過ぎると揺かご山がある。その隣は草原と丘くらいしかなく動物なんかも温厚なやつが多い。村の周りはこんな感じかな。全て父さんから聞いた。
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