君と僕との世界

紹介

…そして私は、カイに付いていき……ちょうど大きなお屋敷で止まった。
もうすべてが大きくて、辺りは他の家一軒もなくこの大きなお屋敷がデーンとあるのであった。私は思わずツバをゴクンと飲んだ。
「あの…もしかしてここが？」
と私が尋ねると…
カイは、にっこり微笑んで
「そうだよ？じゃあ入ろうか」
と言って、手を引っ張られた。今更だけど手を繋いだままだ。
「…まぁ…別にいっか。」
と思わず私は口にした。
「どうかした？」
とカイが言った。
「あっ…すいません。なんでもないです…。」
あー…恥ずかしい…と思いながら、門が開きお兄さんに連れられ入っていく。
そこには、いろんな木や花が植えてあった。ある所には噴水があって、
思わず私は見とれていながら、歩いた。
そして、扉を開くと…
「おかえりなさいませ。カイさま」
と執事？らしき人が出迎えた。
「ああ…ただいま。」
とニコッと答えた。
「………ところでそちらのお嬢さんは？」
と執事？が私の方を見て言った。
「…！」
私は…いきなり目を向けられたので少しビクッとする。
「あ…！この子は、リンだよ。今日からここで暮らすんだ。」
とカイはニコニコしながら答えた。
「はい？…ここで暮らす？」
と執事が少し焦ってる様だ。
「うん！そうだよ。」
とカイはニコニコしながら返した。
「はぁ…あなたという人は……また厄介を…」
と執事ため息をつき、悩まされているようだ。
そんな執事を、無視し「じゃあ、リン、まずはこの執事を紹介しよう。彼は…」
ところで言いかけたとき「執事のルイでございます。」と執事のルイがが、私に言った。
「あ…ルイさん…私は…リンと申します。」
と私は、頭を少し下げ答えた。
「そうですか…リンさん。先程は失礼しました。少々この主…カイ様に、つい苛立ったていたので。なんの相談もなしにやっかいな事を持ってきますからね。」
と執事のルイが喋りだした。
「そ…そうなんですね。大変なんですね。」
と答えた。
「はい。全くです。…」
とはぁ…と言いながら答えた。
「…ヤッパリ…私…来ないほうが良かったかしら……」
と私が言うと。
「いえ…！！そんなことないです。申し訳ありません。
ただカイ様がなんの相談もなしに連れてきたのを怒っていただけですので」
と執事のルイが微笑み答えた。
「…じゃあ私ここで暮らしていいのですか？」
と尋ねると
「もちろんですよ。わたしからはこれ以上何も言う気もありません」
と執事のルイが言った。
「ありがとうございます…！！」
と深々と頭を下げた。
「うんうん。仲良くなってくれたみたいで良かった。…あともしルイが反対しても僕はこの子を手放す気ないからね～」
とお兄さんが答えた。
「…っ…」
手放す気はない…何故かその言葉に胸が少し高鳴った。
「あーそうですかそうですか」
と執事が適当に言った。
私はなんとか動揺を隠し深呼吸をした。
「ん？どうかした？」
とカイが私に言ってきた。
「あ…大丈夫です…」
と私は答えた。
「じゃあまず、ここに居る人を紹介するね。」
とカイが言った。その時…
「カイ様…おかえりでしたか…遅れてしまって申し訳ありません。おかえりなさいませ」
といきなり現れた。
「あー、いいよいいよ。ただいま。」
とカイは答えた。
「…あの、そちらの方は？」
と私が言うと
「彼女は、メイドのキヨだよ」
とカイが言った。
「カイ様…そのお嬢さんは？」
とキヨがカイに聞いた。
「あ、この子は、リン。今日からここで暮らすんだ。」
とカイが言うと
「そうなんですね。了解しました」
と言い私の方をジーと見てくる。
「………！」
私はドキッとした。やっぱり嫌がられる、？と思っていたら
「わ～！！今日からこの子と一緒に暮らすのね～！！可愛い～！」
といきなり抱きつかれた。　
「え…！？」
と私はいきなりのことで思わずびっくりした。
「こ…こら、キヨさん。いけませんよ」
と執事のルイが止めに入った。
「キヨはほんとう、可愛い女の子が好きだね～。」
とカイがニコニコしながら言った。
「ええぇ…あ…あの」
さっきまで真顔で綺麗なメイドのキヨさんがまるでなかったことのように、今私にきゃー可愛いと言いながらいきなり抱きしめるキヨさんがいてびっくりしていた。
「どうかしたー？リンちゃん～」
と抱きしめながらニコニコしながら答えた。
「えっ…えーと…そ…そろそろ離してもらっても？？」
と動揺しながら言うと
「ハッ…あ～…あ、ご…ごめんなさい～！！！つい可愛くて…」
と離した。
「い…いえ…。」
と私は言った。
「………」
「………………」
無言になっていると
「さて、いちいち一人、一人来る子に紹介してたら面倒くさいから、ルイ、キヨ、他の皆をリビングに集めてくれ」
とカイが言った。