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第二章 古代の魔法編①
第14話 古代魔法
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流石に冗談であってくれ。
幻聴かなにかであってくれ。
そんな俺たちの願いも虚しく、
退魔の聖剣・カラドボルグは当然のように喋り続けるのであった。
「いやー、本っ当に最悪だったわ。この我ともあろうお方があんなゴミカスに使われていたんだからね。もう一生の汚点! しかもアイツ、我の事をガラクタ呼ばわりしたのよ!?」
「そう悲観するでない。結果としてお前はレインと出会うことができた。それで充分ではないか」
「うぅー、そう言われると否定もできないのよね、ムカつくケド」
俺とメアリさんは思考を放棄し、素直にお茶会を楽しむことにした。
面倒事の全てをそっち除けにしてのお茶会は楽しかったが、二つほどノイズがあったことだけが悔やまれた。
「ちょっと聞いてるの? 解放者様!」
「普通に解放者様とか言うけどな、俺は解放者でもなんでもないのだが?」
「いいえ、レイン様は間違いなく我の解放者様よ」
一から十まで。
もっと言うならばお前が喋っている事さえもが間違いだと思うのだが?
なんてことを口にしたらさぞかし面倒臭いことになるんだろうな。
「レインさんも色々と大変ですね」
憐みの表情を浮かべながら、
メアリさんは優雅にお茶を啜る。
彼女の視線を受け、俺はどことなく居た堪れない気分になった。
「ああ、本当に大変だよ」
まさか退魔の聖剣・カラドボルグが喋り出すとは思いもしないではないか。
カラドボルグは使用者を選ぶ、
というような趣旨のことは聞かされていたが。
それを元にこの事態を予測しろなどというのはあまりにも酷だろう。
「大変なのは我の方よ! こんな聖剣に魂を封じ込められたままなんだから。だからお願いレイン様。あのヴェンとかいうクズから解放してくれたみたいに、今度は私のことをこの聖剣から解放してちょうだい? この通りよ!!」
「いや、どの通りだよ」
とはいえ、ここまで頼み込まれて蔑ろにするというのも気が引ける話ではある。
てなわけで。
俺はまず、メアリさんに目配せしてみたのだが。
「心当たりはありませんね」
どうやらメアリさんでもお手上げらしい。
「サタナはどうだ? 何か思い当たる節はないのか?」
「妾か? そうじゃなあ、別にないという事もないが」
「ないが?」
「妾はそいつの事が好きではない。いや、むしろ嫌いな部類に入るな。ということなので、教えたくはない」
ああ、確かにそうだな。
なんたってこれは退魔の聖剣。
魔王に対して特効を有している装備品なのだ。
ある意味では相反する存在と言ってもいいかもしれない。故に不仲なのも納得だ。
「ちょっと、いくらなんでもそれはないんじゃないの!?」
「はは、なんとでも言うがよい。そもそもじゃな、そんなものに封じ込められるのは自分が弱いからだとは思わぬのか? 自らの弱さを棚に上げてその言い草とは呆れたものよのう」
「なん、ですってぇ! 黙っていればいい気になっちゃって! そういうことならいいわ。アンタの恥ずかしいあんな話やこんな話をぜ~んぶ今この場でぶち撒けてやるんだからッ!!」
「なっ! なんじゃとぉ!? そ、そもそもだな、解放されるために必要なことなんぞは他の誰でもないお前自身が一番理解しておろうが!」
「ふーんだ。あんたの態度が気に入らないって話をしてんのよ、こっちは!」
「なにをぉ……」
「あら? いいのかしらそんな態度で。そうねぇ。アンタがまだ十歳の頃の話でもしようかしら? あの時のアンタは当時の魔王に憧れて、「うおわあああああああ!! やめぬかバカ者が!! いくらなんでもそれは反則技じゃろうが!」
「反則ってなによ。勝手に作ったマイルールを押し付けてくるのやめてくれる?」
「ぐぬぬぬ! くっ、すまなかった。先程までの非礼を詫びよう、この通りだ」
「へへん、分かればいいのよ。分・か・れ・ば・ね」
俺たちは何を見せられているんだ?
よく分からないが、どうやら軍配はカラドボルグに上がったらしい。
流石は退魔の聖剣……、
ということでいいのか?
「無駄話は終わりましたか?」
ややイラついた様子で問うメアリさんに、サタナは数回の咳払いで応じた。
「見苦しいところを見せたな人間よ。すまなかった」
「それで? 封印を解くために必要なこととは?」
メアリさんが聞くと、サタナは両手の拳を握り締めながら声を発した。
カラドボルグの手助けをするのが相当に悔しいらしい。
「カラドボルグ……の中に眠るのは、女神のヴィーナという存在じゃ。簡単に言うなれば妾の幼馴染というやつじゃな。封印を解く為の方法はたった一つだけ」
一呼吸置いてから、サタナは真剣な面持ちでこう言った。
「古代魔法を復活させること。妾が生まれる遥か前に存在していたという古の魔法」
名は、【リェーイス】
そう言うとサタナは口を閉ざした。
カラドボルグも同じように黙ったままだ。
「え?」
まさかとは思うが。
この反応を見るに、きっと俺の予想正しいのだろうな。
ということで俺も沈黙を選択した。
そして、もう一口お茶を啜った。
そんな俺の疑問を代弁してくれたのはメアリさんだった。
「えーと、それだけですか?」
「それだけとは?」
「情報です。他に何か有益な情報は無いのですか?」
「あれば話しておるわ。つまりはそういうことじゃな」
つまり魔法の名称意外の全ては謎に包まれている、と。
これまた随分と無茶なお願いをされたものだ。
「カラドボルグ」
「はい!」
「出来るだけ善処はする。でも、もし封印を解いてやれなくても恨んだりはしないでくれよ?」
すると、カラドボルグは「あははっ!」と笑い声を発した。
「我がレイン様の事を恨むわけがないじゃないですか! なんたってレイン様は、あのヴェンとかいう無能から我を解き放ってくれた解放者様なんですから!!」
「ふふっ、良かったではないかレインよ」
「なにがだ」
「そいつはかなりの面食いでな。ヴィーナに好かれるという事は、そういうことだ」
いや、ちっとも嬉しくないんだが?
俺は溜息混じりに肩を落とした。
幻聴かなにかであってくれ。
そんな俺たちの願いも虚しく、
退魔の聖剣・カラドボルグは当然のように喋り続けるのであった。
「いやー、本っ当に最悪だったわ。この我ともあろうお方があんなゴミカスに使われていたんだからね。もう一生の汚点! しかもアイツ、我の事をガラクタ呼ばわりしたのよ!?」
「そう悲観するでない。結果としてお前はレインと出会うことができた。それで充分ではないか」
「うぅー、そう言われると否定もできないのよね、ムカつくケド」
俺とメアリさんは思考を放棄し、素直にお茶会を楽しむことにした。
面倒事の全てをそっち除けにしてのお茶会は楽しかったが、二つほどノイズがあったことだけが悔やまれた。
「ちょっと聞いてるの? 解放者様!」
「普通に解放者様とか言うけどな、俺は解放者でもなんでもないのだが?」
「いいえ、レイン様は間違いなく我の解放者様よ」
一から十まで。
もっと言うならばお前が喋っている事さえもが間違いだと思うのだが?
なんてことを口にしたらさぞかし面倒臭いことになるんだろうな。
「レインさんも色々と大変ですね」
憐みの表情を浮かべながら、
メアリさんは優雅にお茶を啜る。
彼女の視線を受け、俺はどことなく居た堪れない気分になった。
「ああ、本当に大変だよ」
まさか退魔の聖剣・カラドボルグが喋り出すとは思いもしないではないか。
カラドボルグは使用者を選ぶ、
というような趣旨のことは聞かされていたが。
それを元にこの事態を予測しろなどというのはあまりにも酷だろう。
「大変なのは我の方よ! こんな聖剣に魂を封じ込められたままなんだから。だからお願いレイン様。あのヴェンとかいうクズから解放してくれたみたいに、今度は私のことをこの聖剣から解放してちょうだい? この通りよ!!」
「いや、どの通りだよ」
とはいえ、ここまで頼み込まれて蔑ろにするというのも気が引ける話ではある。
てなわけで。
俺はまず、メアリさんに目配せしてみたのだが。
「心当たりはありませんね」
どうやらメアリさんでもお手上げらしい。
「サタナはどうだ? 何か思い当たる節はないのか?」
「妾か? そうじゃなあ、別にないという事もないが」
「ないが?」
「妾はそいつの事が好きではない。いや、むしろ嫌いな部類に入るな。ということなので、教えたくはない」
ああ、確かにそうだな。
なんたってこれは退魔の聖剣。
魔王に対して特効を有している装備品なのだ。
ある意味では相反する存在と言ってもいいかもしれない。故に不仲なのも納得だ。
「ちょっと、いくらなんでもそれはないんじゃないの!?」
「はは、なんとでも言うがよい。そもそもじゃな、そんなものに封じ込められるのは自分が弱いからだとは思わぬのか? 自らの弱さを棚に上げてその言い草とは呆れたものよのう」
「なん、ですってぇ! 黙っていればいい気になっちゃって! そういうことならいいわ。アンタの恥ずかしいあんな話やこんな話をぜ~んぶ今この場でぶち撒けてやるんだからッ!!」
「なっ! なんじゃとぉ!? そ、そもそもだな、解放されるために必要なことなんぞは他の誰でもないお前自身が一番理解しておろうが!」
「ふーんだ。あんたの態度が気に入らないって話をしてんのよ、こっちは!」
「なにをぉ……」
「あら? いいのかしらそんな態度で。そうねぇ。アンタがまだ十歳の頃の話でもしようかしら? あの時のアンタは当時の魔王に憧れて、「うおわあああああああ!! やめぬかバカ者が!! いくらなんでもそれは反則技じゃろうが!」
「反則ってなによ。勝手に作ったマイルールを押し付けてくるのやめてくれる?」
「ぐぬぬぬ! くっ、すまなかった。先程までの非礼を詫びよう、この通りだ」
「へへん、分かればいいのよ。分・か・れ・ば・ね」
俺たちは何を見せられているんだ?
よく分からないが、どうやら軍配はカラドボルグに上がったらしい。
流石は退魔の聖剣……、
ということでいいのか?
「無駄話は終わりましたか?」
ややイラついた様子で問うメアリさんに、サタナは数回の咳払いで応じた。
「見苦しいところを見せたな人間よ。すまなかった」
「それで? 封印を解くために必要なこととは?」
メアリさんが聞くと、サタナは両手の拳を握り締めながら声を発した。
カラドボルグの手助けをするのが相当に悔しいらしい。
「カラドボルグ……の中に眠るのは、女神のヴィーナという存在じゃ。簡単に言うなれば妾の幼馴染というやつじゃな。封印を解く為の方法はたった一つだけ」
一呼吸置いてから、サタナは真剣な面持ちでこう言った。
「古代魔法を復活させること。妾が生まれる遥か前に存在していたという古の魔法」
名は、【リェーイス】
そう言うとサタナは口を閉ざした。
カラドボルグも同じように黙ったままだ。
「え?」
まさかとは思うが。
この反応を見るに、きっと俺の予想正しいのだろうな。
ということで俺も沈黙を選択した。
そして、もう一口お茶を啜った。
そんな俺の疑問を代弁してくれたのはメアリさんだった。
「えーと、それだけですか?」
「それだけとは?」
「情報です。他に何か有益な情報は無いのですか?」
「あれば話しておるわ。つまりはそういうことじゃな」
つまり魔法の名称意外の全ては謎に包まれている、と。
これまた随分と無茶なお願いをされたものだ。
「カラドボルグ」
「はい!」
「出来るだけ善処はする。でも、もし封印を解いてやれなくても恨んだりはしないでくれよ?」
すると、カラドボルグは「あははっ!」と笑い声を発した。
「我がレイン様の事を恨むわけがないじゃないですか! なんたってレイン様は、あのヴェンとかいう無能から我を解き放ってくれた解放者様なんですから!!」
「ふふっ、良かったではないかレインよ」
「なにがだ」
「そいつはかなりの面食いでな。ヴィーナに好かれるという事は、そういうことだ」
いや、ちっとも嬉しくないんだが?
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