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第四章 古代の魔法編②
第38話 特別講師のサティちゃん⭐︎ ①
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翌日。
俺の頭は珍しく朝から冴えていた。
というより、冴えさせられていた。
「はーい注目! 今日から一週間だけ二年生を講師することになったサティちゃんだよー☆ サティちゃんはこう見えてとってもとってもとぉーーーっても強いので、胸を借りるつもりでいつでも頼ってねーッ?」
…………いや。
なにやってんだよお前?
というかなんでお前がここに居るんだ?
今、謎なキャラクター性で自己紹介をした少女はサタナである。
特別講師とか言っているのに、
何故かこの学校の制服を身に纏っており、
しかしこれが妙に似合っているので謎に腹立たしくもある。
「特別講師……昨日レック先生が言ってた人か」
「ヤッバ! めっちゃかわいい」
「かわいいってより奇麗系じゃない?」
「分かる分かる。まるでお姫様みたい!」
「あとでスマホウ・フォンで連絡先交換しよ」
男女問わず。
クラスメイトからも黄色い歓声が飛んでいる。
そんな声を受けサタナは、
「んも~! そんなに褒めてもサティちゃんからは何も出ないよ~? レイン君だけはぁ、と・く・べ・つ、だけどね~」
そのキャラをやめろ!
普段のお前を知っている身からすると寒気が止まらん。
そして余計なことを言うな!
見てみろよ男子諸君を。
まるで鬼のような形相じゃないか!
「んあ~? レイン、お前このサティとかいうバカと知り合いなのか?」
欠伸混じりにレックが言う。
今日の一限も実技の授業なので、
内容説明の為にここにいるのだが。
もしもサタナの世話係を押し付けられたというのならそれは気の毒極まりない。
というか今さらっとバカって言わなかったか?
特別講師としてやってきてまだ半日どころか数時間も経過していないと思うのだが。
もうバカなのがバレているってのは、
どういうことなんだよ?
サタナ……。
「あー、ちょっとだけ。ほら、俺って冒険者やってたじゃないですか。その繋がりで稀に会話を交えることがあったというか、そんな感じですかね」
「ふ~ん。ま~どうでもいいや、興味ね~し」
なら聞くな。
「今日の一限はな、この人が特別に見てくれる。戦ってみた感じ俺と互角以上にはやりあえるみたいだし実力は確かだ。つーかこの学園内じゃなかったら俺負けてたかもしれないしな~」
またもや教室がざわめく。
今度は驚きの声だ。
「な! あのレック先生にあそこまで言わしめるだと!?」
「何者なんだ彼女は?」
「強くてかわいい、か。天は二物を与える事もあるのだな」
「まさかレック先生を追い詰めるだなんて!」
「これは楽しみになってきたな」
「サティちゃんはすはす」
「はいはい静かに~。とにかく! 今日の一限は俺とこのサティとかいう女で見ることになったからな。昨日のことでノエルに下らんヘイト向けている奴もいるだろうが、アレはアレ、これはこれだ。学生の本分は忘れるんじゃないぞ。ちなみに妨害工作等を発見した場合、俺からの手痛いお仕置きがある、とだけ言っておこう」
「先生がお仕置きしてくれるんですか!?」
一人の女子生徒が凄い勢いで立ち上がる。
同時に木製椅子が、
ガタァンッ!
と音を立てて吹き飛んだ。
「フォリア静まれ~。生憎だが、俺にそういう趣味はない。今のはそういう事をさせないでくれよ? っていうお願いだ~」
「はい! 分かりました!」
フォリアは素直に着席した。
しかし木製椅子は吹き飛んでいるので、
そのまま床に転がってしまった。
そんなフォリアの姿に、
「あっはっはっは!! お主、中々面白い奴じゃの~! フォリアとかいったか。どうじゃ? このサティちゃんのペットになる気はないか?」
サタナはさっそくキャラ崩壊を起こしていたのだった。
「ペットですか……ああ、なんて甘美で魅惑的な響き!」
どこがだよ。
「サティ先生、どうか私を――」
「先生!」
俺は少しだけ声を張り上げる。
これ以上この茶番に付き合いきれないし、
もしもここで主従契約が結ばれた場合、
このフォリアという女子生徒はサタナのお供になるということだ。
それはつまり、
俺がサタナと活動する際にこの異常者もセットになるということを意味している。
それだけはなんとしても避けなければ!
「もう授業が始まりますよ。これ以上無駄話をしている暇なんてないと思います」
レックは丸眼鏡をクイッ、と持ち上げ、「奇遇だな」と応じた。
「俺も同じことを思っていたんだ~。というわけでお前ら、とっとと校庭に移動しろよ~。ちなみに今日は模擬戦を行う。とはいえ、昨日の決闘みたいにマジにはなるなよ~?」
は~、
朝から面倒臭い奴らだな~。
仕事終わったら拷問の続きもあるし。
あ~、早く帰って布団に潜りたいぜ。
そんな本音を隠しながら。
レックは足早に教室を出て行った。
#
「なあ、ここって魔法学校だよな?」
そんな一人の声が聞こえる。
「多分そうだと思う」
困惑するもう一人の声も。
だがそれも無理はない。
今、俺とサタナによる模擬戦が行われているのだから。
ちなみに魔法を使っているのはサタナだけ。
俺の攻撃手段は剣撃が基本だ。
理由は単純。
俺は魔法が苦手なんだ。
レックに指摘を受けた通り。
俺は、こと魔法に関しては素人。
威力だけはレベルによって底上げされているが、命中力や魔力操作、魔力消費の節約方法などは全く知らない。
以上の理由で、
俺はカラドボルグを5%まで解放し、
その状態でのサタナとの模擬戦を行っている。
「サティちゃん、こんなに楽しいの久しぶりでドッキドキしちゃう~☆」
「そのキモいキャラ付けを今すぐやめろ!!」
俺は渾身の力でカラドボルグを振り下ろした。
俺の頭は珍しく朝から冴えていた。
というより、冴えさせられていた。
「はーい注目! 今日から一週間だけ二年生を講師することになったサティちゃんだよー☆ サティちゃんはこう見えてとってもとってもとぉーーーっても強いので、胸を借りるつもりでいつでも頼ってねーッ?」
…………いや。
なにやってんだよお前?
というかなんでお前がここに居るんだ?
今、謎なキャラクター性で自己紹介をした少女はサタナである。
特別講師とか言っているのに、
何故かこの学校の制服を身に纏っており、
しかしこれが妙に似合っているので謎に腹立たしくもある。
「特別講師……昨日レック先生が言ってた人か」
「ヤッバ! めっちゃかわいい」
「かわいいってより奇麗系じゃない?」
「分かる分かる。まるでお姫様みたい!」
「あとでスマホウ・フォンで連絡先交換しよ」
男女問わず。
クラスメイトからも黄色い歓声が飛んでいる。
そんな声を受けサタナは、
「んも~! そんなに褒めてもサティちゃんからは何も出ないよ~? レイン君だけはぁ、と・く・べ・つ、だけどね~」
そのキャラをやめろ!
普段のお前を知っている身からすると寒気が止まらん。
そして余計なことを言うな!
見てみろよ男子諸君を。
まるで鬼のような形相じゃないか!
「んあ~? レイン、お前このサティとかいうバカと知り合いなのか?」
欠伸混じりにレックが言う。
今日の一限も実技の授業なので、
内容説明の為にここにいるのだが。
もしもサタナの世話係を押し付けられたというのならそれは気の毒極まりない。
というか今さらっとバカって言わなかったか?
特別講師としてやってきてまだ半日どころか数時間も経過していないと思うのだが。
もうバカなのがバレているってのは、
どういうことなんだよ?
サタナ……。
「あー、ちょっとだけ。ほら、俺って冒険者やってたじゃないですか。その繋がりで稀に会話を交えることがあったというか、そんな感じですかね」
「ふ~ん。ま~どうでもいいや、興味ね~し」
なら聞くな。
「今日の一限はな、この人が特別に見てくれる。戦ってみた感じ俺と互角以上にはやりあえるみたいだし実力は確かだ。つーかこの学園内じゃなかったら俺負けてたかもしれないしな~」
またもや教室がざわめく。
今度は驚きの声だ。
「な! あのレック先生にあそこまで言わしめるだと!?」
「何者なんだ彼女は?」
「強くてかわいい、か。天は二物を与える事もあるのだな」
「まさかレック先生を追い詰めるだなんて!」
「これは楽しみになってきたな」
「サティちゃんはすはす」
「はいはい静かに~。とにかく! 今日の一限は俺とこのサティとかいう女で見ることになったからな。昨日のことでノエルに下らんヘイト向けている奴もいるだろうが、アレはアレ、これはこれだ。学生の本分は忘れるんじゃないぞ。ちなみに妨害工作等を発見した場合、俺からの手痛いお仕置きがある、とだけ言っておこう」
「先生がお仕置きしてくれるんですか!?」
一人の女子生徒が凄い勢いで立ち上がる。
同時に木製椅子が、
ガタァンッ!
と音を立てて吹き飛んだ。
「フォリア静まれ~。生憎だが、俺にそういう趣味はない。今のはそういう事をさせないでくれよ? っていうお願いだ~」
「はい! 分かりました!」
フォリアは素直に着席した。
しかし木製椅子は吹き飛んでいるので、
そのまま床に転がってしまった。
そんなフォリアの姿に、
「あっはっはっは!! お主、中々面白い奴じゃの~! フォリアとかいったか。どうじゃ? このサティちゃんのペットになる気はないか?」
サタナはさっそくキャラ崩壊を起こしていたのだった。
「ペットですか……ああ、なんて甘美で魅惑的な響き!」
どこがだよ。
「サティ先生、どうか私を――」
「先生!」
俺は少しだけ声を張り上げる。
これ以上この茶番に付き合いきれないし、
もしもここで主従契約が結ばれた場合、
このフォリアという女子生徒はサタナのお供になるということだ。
それはつまり、
俺がサタナと活動する際にこの異常者もセットになるということを意味している。
それだけはなんとしても避けなければ!
「もう授業が始まりますよ。これ以上無駄話をしている暇なんてないと思います」
レックは丸眼鏡をクイッ、と持ち上げ、「奇遇だな」と応じた。
「俺も同じことを思っていたんだ~。というわけでお前ら、とっとと校庭に移動しろよ~。ちなみに今日は模擬戦を行う。とはいえ、昨日の決闘みたいにマジにはなるなよ~?」
は~、
朝から面倒臭い奴らだな~。
仕事終わったら拷問の続きもあるし。
あ~、早く帰って布団に潜りたいぜ。
そんな本音を隠しながら。
レックは足早に教室を出て行った。
#
「なあ、ここって魔法学校だよな?」
そんな一人の声が聞こえる。
「多分そうだと思う」
困惑するもう一人の声も。
だがそれも無理はない。
今、俺とサタナによる模擬戦が行われているのだから。
ちなみに魔法を使っているのはサタナだけ。
俺の攻撃手段は剣撃が基本だ。
理由は単純。
俺は魔法が苦手なんだ。
レックに指摘を受けた通り。
俺は、こと魔法に関しては素人。
威力だけはレベルによって底上げされているが、命中力や魔力操作、魔力消費の節約方法などは全く知らない。
以上の理由で、
俺はカラドボルグを5%まで解放し、
その状態でのサタナとの模擬戦を行っている。
「サティちゃん、こんなに楽しいの久しぶりでドッキドキしちゃう~☆」
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俺は渾身の力でカラドボルグを振り下ろした。
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