前世ポイントッ! ~転生して楽しく異世界生活~

霜月雹花

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第84話

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 村に着いた俺達一行は、直ぐに村の村長の家に向かい。父さんと、隊長さんが家に中に入って行き話し合いをして、数分後戻って来た父さんから「アイザックに頼んでた食料は、向こうの倉庫にそのまま入れておいてくれる?」と父さんから頼まれたアイザックさんは、「ああ、分かったよ。」と言って村長と一緒に倉庫の方へ向かった。

「クリフのアイテムボックスの中にある。食料も一旦ここの村に置いて山に行くから村長から貸してもらう家の隣に倉庫があるからその中に入れておこうか」

「うん、分かったよ」

 返事をした後、父さんと一緒に倉庫へ向かいその中に行く時に入れた食料を置き、その後騎士団のいつものメンバーの人達と一緒に夕食を作り今日は早めに就寝する事になった。
 そして次の日、山に登る組と村の中に残る組に分かれる事になった。もちろんの事なのだが、俺と最後の最後まで嫌がっていたアイザックさんは山に登る組に編成して貰った。父さんも山に登る組で、騎士団の隊長さんとクルディさん、その他騎士の人達が6人が山に登る事になった。
 ルトアは、村に残る組で「竜に会ったら、色々聞かせてくれよな!」と言われた。

「クリフ。お願いだから、危険だと思ったらすぐに逃げてよね?」

「分かってるよ。僕だって、母さんを悲しませたくないしね」

 道中、ずっと俺にそんな事を言っていた父さんも山の麓に着いた頃には一言も喋らず気を引き締めていた。

「グルルルルァァァァァァァァッ!!」

「「ッ!」」

 行き成り頂上の方から、迫力のある咆哮が聞こえた。その声が聞こえた瞬間、着いて来ていた騎士の内2人が気絶をしてしまい、他の騎士達とアイザックさんは顔を青ざめていた。平気だったのは、俺、父さん、隊長の3名だけだった。

「クリム様、今のは……」

「ああ、ルディ。竜の咆哮だね。今のであの子達は気絶してしまったようだね。クリフは平気かい?」

「なんとか、大丈夫かな? こんなに離れてるのに凄い威圧だったね」

「うん、多分だけど竜種の中でも上位の存在なんだろうね。ルディ、この先には私とクリムとアイザックで行くから、君はその子達と一緒に村に帰っていてくれ」

 その言葉を聞いた隊長さんは、「しかし、それだとクリム様達が危険です」と言い。後ろで顔を青ざめていたアイザックさんは「俺は、村に帰りたいんだが」と言っていた。

「ルディ、心配してくれるのは嬉しいんだけど多分この先だとあの子達には荷が重いだろうし、もし村に竜が来た場合君が居なかったら指揮をとれる者を居なくなってしまうから、もしもの為に村で待機していてくれ」

「ク、クリム様。すみません……」

 気絶した2人の騎士の肩を担いでいた顔を青ざめている騎士達が父さんに謝罪をし、「気にしなくていいよ。君達が悪いわけじゃないからね」と言って、最後まで残ろうとしていた隊長さんに「頼むね」と父さんは言って、俺とアイザックさんを連れて登山を再開した。

「ク、クリム。俺、マジで帰りたいだけど……」

「その芝居、そろそろ止めないと君の所と契約してるお店切るよ?」

「わ、悪かったって本気にすんなよ! それに帰りたいのは本音だよ」

 顔を青ざめていたアイザックさんは、父さんの一言で瞬時を平気そうな顔に戻った。

「クリフ。さっきのを聞いて分かったけど、この先に居るのは竜種の中でも上位の存在の竜。知能が低く暴れ回る下位の竜種より話し合いが出来るって点で言えば良い所なんだけど、もし話し合いをした結果悪かった場合、父さんでも手を焼くと思うから本当に覚悟を決めてね」

 と今迄の忠告とは違い本気の忠告をしてきた父さんに「うん、僕もさっきので気が引き締まったよ」と言いアイテムボックスの中に入れておいた装備を着けた。

「んっ? クリフのその武器、もしかしてガルフの爺の所のやつか?」

「はい、先日作ってもらったばかりの剣です」

「へぇ~、ガルフの爺。クリフの事認めてんだな……よしっ、もし何か素材で困った時があれば俺に言いな【豪商アイザック】の2つ名を持つ俺だったらなんでも手に入れてらよ」

「本当ですか? それは、有難いです」

 アイザックさんからそう言われた俺は、頭の中で「アイザックさんに頼めば、米とか手に入れれるかな? それに他の調味料とかも……」と考えだし、それを見ていた父さんが「アイザック、こんな所で商売とは流石だね」と言った。
 その後俺達は慎重に登山をして良きもう直ぐ頂上だと言う所で行き成り地面が大きく揺れた。

「地震?」

「いや、これは魔法で起こったようだ。もしかしたら、誰かが竜と戦ってるのかも知れない」

 その言葉を言った父さんは、「何処の冒険者だ? ここに竜が居るのを知ってるのはクールベルト家でも数人とレグルス様位な筈なのに……」と呟き少し急いで頂上へ目指した。
 そして、頂上に着いた俺達の目に映ったのは1人のローブを着た魔法使いと巨大な体を持った紅い竜が戦っている姿だった。
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