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第116話
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爺ちゃんを連れて竜の里に転移した俺は倉庫から出て、温泉へと向かった。道中、爺ちゃんが周りを見ながら「こんな所があったんじゃな~」と感心していた。温泉までもう少しだなと思っていると後ろから俺の名前が呼ばれ、振り返るとドラゴさんが居た。
「ドラゴさんお久しぶりです。あっ、紹介します。俺の祖父です」
「どうも、儂はリグルじゃ、よろしく頼む」
「私はこの里の族長のドラゴと申します。クリフ様の祖父様でしたら里の皆も歓迎いたします。そう言えば、今回はどういった用件で来られたのですか?」
とドラゴさんから聞かれたので、爺ちゃんが温泉に入りたいと言ったので連れてきました。と言うとドラゴさんは申し訳なさそうな顔をした。
「すみません、今日は温泉の整備と掃除の日でして今日は入れないんです」
「そうなんですか? う~ん、爺ちゃん。明日、また連れてくるから明日でもいい?」
「うむ、儂も急に言ったしのクリフが明日良いのなら明日でも良いぞ」
「だ、そうなので明日また来ますね」
「すみません……そうだ。温泉は無理ですが、食事はどうですか? 〝炊き込みご飯〟を作ったのですが」
ドラゴさんからそれを聞いた俺は爺ちゃんに「食べて行こう」と言い、爺ちゃんが「うむ、儂も見知らぬ料理は気になるからのご馳走になるか」と言って2人でドラゴさんに着いて行き族長の家まで来た。
そして、前に食事を取った広間で長テーブルに釜が用意されていた。早速、お椀を受け取り自分の分を注いだ。爺ちゃんとドラゴさんも自分達のを注ぎいだ所でドラゴさんが「それでは、食べますか……「いただきます」」と皆で言い食べ始めた。
炊き込みご飯の中にはタケノコが入っていて昔、祖父母の家で食べたご飯の味を思い出した。最後の一粒まで綺麗に食べた俺は「美味しかった」と言って箸を置いた。
「どうでしたか?」
「凄く美味しかったです」
その後ドラゴさんに食事の感想と感謝を述べた後、倉庫に行きレドルの杖を使い王都に戻って来た。爺ちゃんは「それじゃ、明日良い時に呼びに来てくれ」と言って自分の部屋に戻って行った。
俺は又1人に戻ったので今度こそ何しようか迷ったが、ギルドに行く事に決めた。
「こんにちは、レインさん」
「こんにちはです。クリフ様、本日は何か依頼を受けますか?」
ギルドに着き開いていたレインさんの受付に行き挨拶を交わし良い依頼が無いか聞いてみた。すると、最近王都の冒険者が多くなり回復薬の減りが早くなり薬草が必要なのだが低ランクの依頼を受けたい冒険者が居らずこのままだと回復薬の値段が上がってしまうらしい。
俺の場合、回復魔法があるので回復薬は殆ど使わないが王都にも知り合いの冒険者が沢山居るので薬草集めの依頼を受けることにした。受けると言っても常設の物になのでレインさんに「それじゃ、薬草採りに行ってきますね」と言ってギルドを出ようとした。
「へっ、薬草取りで小銭集めする為に冒険者やってんじゃねぇよ。だから冒険者に変な依頼が来るんだよ」
そんな野次が飛んできた。俺はその言葉が聞こえた方を見るとこの間、飯屋でパーティーと喧嘩していたBランクの冒険者だった。そいつは、まだ昼間だと言うのに片手に酒が注がれたジョッキを持って笑っていた。
「何だよ。文句あるのかガキ?」
男は笑いながら酒を飲み干すとカラになったジョッキを俺の方へ投げて来た。俺は、そのジョッキを避けると後ろに居るレインさんに当たってしまうので風魔法でそのジョッキを受け止め、そのままスキンヘッドの方へ飛ばした。狙った通り男の腹にジョッキが当たると男は蹲ったかと思うと行き成り立ち上がり「何すんだガキッ!」と怒り狂って俺の方へ向かってきた。
「何するんだって、お前が投げたジョッキを返しただけだろうが? お前もちゃんと受け止めろよ。Bランク冒険者なんだろ?」
挑発気味にそう言うと男は「死にてぇだなガキ」と言って背中に担いでいた斧を俺に向かって振り下ろして来た。
その斧を俺は強化魔法で足と腕を強化して受け止めた。
「弱っ、これでBランクとか笑えるな」
「何だと、ガキィッ!」
男は怒り狂ってもう一度、斧で俺を叩こうとしたが俺が斧の先端をつまんでいたので持ち上げる事が出来なかった。
「ねえ、レインさん。相手が先に手を出した場合どうしたら良いんですか?」
「えっと、冒険者同士の喧嘩では加害者側は何をされても文句は言えません」
「そうですか、なら徹底的にしますね」
俺は昔勉強していた通りの答えが返って来たので目の前の男を徹底的にやる事に決めた。
現在、この王都にはSランクの冒険者が少なくなっている。元々、Sランクの冒険者自体が数が少ないのだが最近新しく出来たダンジョンへ王都に居たSランクが挑戦しに行き、更にシルバーさんとアルティマさんが里帰りで居なくなっていて残ったSランクの人達は大抵が最高難易度のダンジョンに潜っているのでギルドには出てこない。
その結果、AランクとBランクの冒険者がギルドで顔を見せ合うのだが、最近よそから来た冒険者がランクが高いのを良い事に〝自分達のが上〟と言った風に王都の冒険者達を馬鹿にしている現状を父さんから聞いていた。
対処を父さんがしても良いらしいのだが貴族として仕事が山済みでこちらを対処出来ないと言っていたので「出来たら俺がするよ」と約束していた。
「ガキ、徹底的にやるって何だ? 俺を倒すつもりなのか?」
「そうだよ? 良さからきた奴の中で一番、お前が王都の冒険者や自分よりランクの低い冒険者を馬鹿にしてるのを聞いたからね。見せしめってやつだよ」
そう言うと男は笑い出した。「ガキ、自分が正義のヒーローにでもなったつもりか?」と聞いてきた。
「正義のヒーローじゃないよ。ただの暇つぶし、ここじゃ他の人の迷惑だ下に降りるぞ」
レインさんに「試験会場で使った地下の場所、使わせてもらっても良いですか?」と聞くと「分かりました。ギルド長には私から言っておきます」と了承を得た。
俺の言う事に黙って男が着いてこないと思っていたが男はすんなり言う通りに地下へと降りて来た。
「ドラゴさんお久しぶりです。あっ、紹介します。俺の祖父です」
「どうも、儂はリグルじゃ、よろしく頼む」
「私はこの里の族長のドラゴと申します。クリフ様の祖父様でしたら里の皆も歓迎いたします。そう言えば、今回はどういった用件で来られたのですか?」
とドラゴさんから聞かれたので、爺ちゃんが温泉に入りたいと言ったので連れてきました。と言うとドラゴさんは申し訳なさそうな顔をした。
「すみません、今日は温泉の整備と掃除の日でして今日は入れないんです」
「そうなんですか? う~ん、爺ちゃん。明日、また連れてくるから明日でもいい?」
「うむ、儂も急に言ったしのクリフが明日良いのなら明日でも良いぞ」
「だ、そうなので明日また来ますね」
「すみません……そうだ。温泉は無理ですが、食事はどうですか? 〝炊き込みご飯〟を作ったのですが」
ドラゴさんからそれを聞いた俺は爺ちゃんに「食べて行こう」と言い、爺ちゃんが「うむ、儂も見知らぬ料理は気になるからのご馳走になるか」と言って2人でドラゴさんに着いて行き族長の家まで来た。
そして、前に食事を取った広間で長テーブルに釜が用意されていた。早速、お椀を受け取り自分の分を注いだ。爺ちゃんとドラゴさんも自分達のを注ぎいだ所でドラゴさんが「それでは、食べますか……「いただきます」」と皆で言い食べ始めた。
炊き込みご飯の中にはタケノコが入っていて昔、祖父母の家で食べたご飯の味を思い出した。最後の一粒まで綺麗に食べた俺は「美味しかった」と言って箸を置いた。
「どうでしたか?」
「凄く美味しかったです」
その後ドラゴさんに食事の感想と感謝を述べた後、倉庫に行きレドルの杖を使い王都に戻って来た。爺ちゃんは「それじゃ、明日良い時に呼びに来てくれ」と言って自分の部屋に戻って行った。
俺は又1人に戻ったので今度こそ何しようか迷ったが、ギルドに行く事に決めた。
「こんにちは、レインさん」
「こんにちはです。クリフ様、本日は何か依頼を受けますか?」
ギルドに着き開いていたレインさんの受付に行き挨拶を交わし良い依頼が無いか聞いてみた。すると、最近王都の冒険者が多くなり回復薬の減りが早くなり薬草が必要なのだが低ランクの依頼を受けたい冒険者が居らずこのままだと回復薬の値段が上がってしまうらしい。
俺の場合、回復魔法があるので回復薬は殆ど使わないが王都にも知り合いの冒険者が沢山居るので薬草集めの依頼を受けることにした。受けると言っても常設の物になのでレインさんに「それじゃ、薬草採りに行ってきますね」と言ってギルドを出ようとした。
「へっ、薬草取りで小銭集めする為に冒険者やってんじゃねぇよ。だから冒険者に変な依頼が来るんだよ」
そんな野次が飛んできた。俺はその言葉が聞こえた方を見るとこの間、飯屋でパーティーと喧嘩していたBランクの冒険者だった。そいつは、まだ昼間だと言うのに片手に酒が注がれたジョッキを持って笑っていた。
「何だよ。文句あるのかガキ?」
男は笑いながら酒を飲み干すとカラになったジョッキを俺の方へ投げて来た。俺は、そのジョッキを避けると後ろに居るレインさんに当たってしまうので風魔法でそのジョッキを受け止め、そのままスキンヘッドの方へ飛ばした。狙った通り男の腹にジョッキが当たると男は蹲ったかと思うと行き成り立ち上がり「何すんだガキッ!」と怒り狂って俺の方へ向かってきた。
「何するんだって、お前が投げたジョッキを返しただけだろうが? お前もちゃんと受け止めろよ。Bランク冒険者なんだろ?」
挑発気味にそう言うと男は「死にてぇだなガキ」と言って背中に担いでいた斧を俺に向かって振り下ろして来た。
その斧を俺は強化魔法で足と腕を強化して受け止めた。
「弱っ、これでBランクとか笑えるな」
「何だと、ガキィッ!」
男は怒り狂ってもう一度、斧で俺を叩こうとしたが俺が斧の先端をつまんでいたので持ち上げる事が出来なかった。
「ねえ、レインさん。相手が先に手を出した場合どうしたら良いんですか?」
「えっと、冒険者同士の喧嘩では加害者側は何をされても文句は言えません」
「そうですか、なら徹底的にしますね」
俺は昔勉強していた通りの答えが返って来たので目の前の男を徹底的にやる事に決めた。
現在、この王都にはSランクの冒険者が少なくなっている。元々、Sランクの冒険者自体が数が少ないのだが最近新しく出来たダンジョンへ王都に居たSランクが挑戦しに行き、更にシルバーさんとアルティマさんが里帰りで居なくなっていて残ったSランクの人達は大抵が最高難易度のダンジョンに潜っているのでギルドには出てこない。
その結果、AランクとBランクの冒険者がギルドで顔を見せ合うのだが、最近よそから来た冒険者がランクが高いのを良い事に〝自分達のが上〟と言った風に王都の冒険者達を馬鹿にしている現状を父さんから聞いていた。
対処を父さんがしても良いらしいのだが貴族として仕事が山済みでこちらを対処出来ないと言っていたので「出来たら俺がするよ」と約束していた。
「ガキ、徹底的にやるって何だ? 俺を倒すつもりなのか?」
「そうだよ? 良さからきた奴の中で一番、お前が王都の冒険者や自分よりランクの低い冒険者を馬鹿にしてるのを聞いたからね。見せしめってやつだよ」
そう言うと男は笑い出した。「ガキ、自分が正義のヒーローにでもなったつもりか?」と聞いてきた。
「正義のヒーローじゃないよ。ただの暇つぶし、ここじゃ他の人の迷惑だ下に降りるぞ」
レインさんに「試験会場で使った地下の場所、使わせてもらっても良いですか?」と聞くと「分かりました。ギルド長には私から言っておきます」と了承を得た。
俺の言う事に黙って男が着いてこないと思っていたが男はすんなり言う通りに地下へと降りて来た。
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