かたつむりとパラレルワールド

ツキ

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パラレルワールド〜もう一人のわたし

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まず、ぬめぬめとしたという表現があっているのかはわからないけれど、その表現が一番近い状態の雨が降っていて、わたしは今、光の渦に吸い込まれたところだ。まるで、お伽話のようだ。頭がついていかない。ぬめぬめした雨がまとわりついて、身体を濡らしている。嗚呼、、これおにゅうなのに、、。
相変わらず、光は消えない。カタツムリは、あの一言を言ったっきり、どこかへ消えてしまった。
光が強くなってくる。わたしは意識を失った。

「あ、気がついた?」
「ここは、、。」

辺りを見回してみた。そこには、何匹ものカタツムリがいて、皆わたしを見ていた。そしてカタツムリがなんと、皆わたしと同じ大きさをしている!

「状況についていけないんですけど、、ここはどこですか?」
「ここは、カタツムリワンダーワールドだよ。」
「君たちの世界とは、別次元のカタツムリの世界さ。」
「君は、人間界から、こちらの世界に招待されたってワケさ。」
「招待って、、わたしがカタツムリの声が聞こえたから?」
「そうかもしれないね。でも、本当のことは、僕らにもわからないんだ。」
「えっ?」
「こんなこと、初めてだからね。」
「そうなんですか、、。」

晴れてはいるが、どこか湿気を帯びている。よくまわりを見渡してみれば、どこか見たことがある景色だった。
あ!この景色は。さっきまでいた、ここへ来る前の場所とよく似ている。
家の前の、灰色の壁のコンクリート。緑が生い茂った木々。わたしがいた場所よりは、建物が少ないけれど、似たような景色だった。
すると奥から、聞いたことのあるような声がした。

「あー、今日は、こんなに天気が良くて気持ちがいいね!こんなに晴れてても、ここは湿気が常にあるから、カタツムリさんも大丈夫だし。」
「そうね。」
なんだか、嫌な予感がしてならない。恐る恐る、顔をよくみてみた。ああ、やっぱり!格好や雰囲気は、真逆と言っていいほど違うが、わたしと同じ顔をしている!
「カタツムリさん、、!」
わたしと同じ顔の方に、指を向けて、カタツムリに問いかける。
「わたし?と同じ顔をした人がいるんですけど、、、」
「ああ、そうだね。」
カタツムリは、特に何の疑問もなく、あっさりと答えた。
「そんな、普通に返さないでくださいよ。」
「ふふ。ここは、いわゆる、パラレルワールドっていうやつだから、君がいた世界と同時にこっちの世界も存在しているんだ。だから、君と同じ、いや、同じだけど、別バージョンの君がこちらの世界で存在してるって言ったら、わかりやすいかな?」
すると、いつの間にか、わたしの目の前まで彼女たちがやってきていた。お互い顔を見合わせると、二人とも息を止めた。

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