かたつむりとパラレルワールド

hikari

文字の大きさ
上 下
5 / 8

パラレルワールド〜もうひとりのわたし2-②

しおりを挟む
「どんな生活?今わたしは高校生で、学校に通っているの。いつもの通りを歩いていたら、その、カタツムリさんに出逢って、、、って、こんなことほんとに起こるの?!」

「ぷははは!たみおもしろーい!」

"たみ"と言われて驚いたが、わたしなのだ。同じ名前だから、知っていても不思議ではないのだ。

ただ、見た目もそうだけど、性格もわたしと真逆なんだろうと思った。わたしは初対面で、こんなに打ち解けた話し方はできないなぁ。

「そんなにびっくりするってことは、たみの世界には、カタツムリさん達はいないんだね。」

「うん、こんな人間みたいなカタツムリさんは初めてだし、こんなパラレルワールドがあることも知らなかったよ。」

「えと、、こっちの世界のたみは?今何をしているの?」

わたしも興味があったので、聞いてみた。

「あたし?あたしはね、たみみたく、学校とかはないんだけど、自然の中で、いろんな生き物と暮らしているよ。たみがみたら、びっくりするだろうなぁ。カタツムリさんみたいな人達?が、まだまだこちらの世界ではたくさんいるんだもの。」

「ええ?!」

「きっと、街並みもたみの世界と違うと思うし、少し散歩してみない?」

「うん、ちょっと怖いけど、せっかくだし、みて回りたいな。」

そうして、たみとたみは、このパラレルワールドを散歩してみることになった。
しおりを挟む

処理中です...