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交渉の駆け引き2
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俺は運ばれてきたビールには手を着けずに、
「早速ですが、オルフトさん。今まではこちらから魔導石をそちらへ流し、そちらの決めた値段で納めさせてもらっていたんだが、そのやり方を本日限りで辞めさせてもらう」
ストレートに本題を話した。
「元々、魔導石は表世界でも出回っている代物だ。だからそちらのルートへ流しても構わないんだよ。それに・・・・・・」
ジョッキに手を伸ばしながら、
「何も魔導石を取り扱っているのはアンタ1人だけじゃないしな」
俺の言葉をオルフトは静かに聞いていたが、周りは違った。
店中を殺気が漂いだした。
だが、そんな殺意にいちいち驚いていたら、交渉にはならない。
ビールを一気飲みしてから、
「俺は今、この御仁と話ししてるんだ。外野は大人しくしてろ」
声に殺意を込めて言う。
たった1人で乗り込んで来た、見た目だけなら若造だが、その若造が発する殺意の方が自分達よりも上である事、つまり、格の違いをここで見せつける。
この違いはただ1つ。
その手で殺めた経験の違いだ。
店内にいる男達は、誰一人として殺めた経験はないのだろう。俺の目の前に座るこの男を除いて。
「大した気迫と殺気だな、若いの」
オルフトは顔色一つ変えずにそう言う。
俺は唇の端を釣り上げて、
「それで、ここからが交渉だ。オルフトさん、貴方も魔導石が入手出来なければ困るだろう? こういう言い方は俺も好きじゃないんだが、今までこちらが納めていた魔導石は、表世界で出回っている物よりもはるかに上質だ」
「確かに。お主の言う通り、君の従者であるあのお嬢ちゃんが納めてくれていた石は上質だ。だがな、あんな上質な物が表世界で流通してしまったら、どうなると思うか分かるかな?」
「出所を銀河連邦が調査して、いずれは俺の所に辿り着くだろう。そして俺をどこぞに軟禁して、魔導石の採掘場を聞き出そうとするだろうな。そして、それを銀河連邦の管轄下に置くだろう。俺に旨味は全くない話しだな」
肩をすくめて見せる。
「それが分かっているのに儂との取引を辞めると?」
「あぁ。ただ、今から俺が提示する条件を飲んでくれるなら、取引を継続しても構わない」
「一応、聞こうか」
オルフトの顔にはまだ余裕がある。
だが、俺の次の一言で余裕は怒りに変わるだろう。
「魔導石のキロ数かける100万だ」
空気が凍り付いた。
俺の提示した金額は、今までオルフトが支払っていた金額の倍なのだ。
「アンタは、魔導石以外にも色々な品物を取り扱っている商品があるだろう? その儲けた分で俺に支払ったとしても問題は無いだろう?」
「若造・・・・・・」
「年上にこんな言葉遣いはしたくないがな、爺さん。アンタ、少しがめつ過ぎだぜ。墓の下にまで金は持っていけないんだ」
「お主、儂を少し甘く見てないか? 今でこそ裏世界で生きておるがな、表世界にも影響力は持っているんだぞ。自分で言うのもなんだがな」
確かに。今の言葉は、そこらにいる付き人達が言うセリフだな。
「だから、お主の存在を右から左に、と言う事も可能なのだぞ」
付き人達が静かに立ち上がり、何時の間にか銃を手にしていた。
「状況が分からない程、頭が悪い訳ではあるまい。今まで通り身分相応の金額を手に・・・・・」
「その言葉、そっくりそのまま返すぜ、爺さん」
オルフトの言葉を遮って俺は口を開く。
「アンタが表にも裏にも巨大な影響力を持っているのは分かったよ。それでその力を使って、俺みたいな若造を消す事が出来るだぞって事もな。だがな・・・・・・」
俺は懐からタバコを取り出して一本咥え、ジッポを取り出した。
「あ、タバコ吸っていい?」
「構わんぞ」
「どうも」
ジッポの蓋を開けて火を着けた瞬間、店の窓が小さく振動し店自体が揺れた。
「な、なんだ!?」
オルフトが焦った声を出す。
「ボ、ボス!! 異常発生です!!」
「どうした!?」
「店の外に張っていた5重の防護魔法の1つが破られました!!」
「な、なんだと!?」
手下の報告に、オルフトは声だけでなく顔にも焦りを浮かばせていた。
「早速ですが、オルフトさん。今まではこちらから魔導石をそちらへ流し、そちらの決めた値段で納めさせてもらっていたんだが、そのやり方を本日限りで辞めさせてもらう」
ストレートに本題を話した。
「元々、魔導石は表世界でも出回っている代物だ。だからそちらのルートへ流しても構わないんだよ。それに・・・・・・」
ジョッキに手を伸ばしながら、
「何も魔導石を取り扱っているのはアンタ1人だけじゃないしな」
俺の言葉をオルフトは静かに聞いていたが、周りは違った。
店中を殺気が漂いだした。
だが、そんな殺意にいちいち驚いていたら、交渉にはならない。
ビールを一気飲みしてから、
「俺は今、この御仁と話ししてるんだ。外野は大人しくしてろ」
声に殺意を込めて言う。
たった1人で乗り込んで来た、見た目だけなら若造だが、その若造が発する殺意の方が自分達よりも上である事、つまり、格の違いをここで見せつける。
この違いはただ1つ。
その手で殺めた経験の違いだ。
店内にいる男達は、誰一人として殺めた経験はないのだろう。俺の目の前に座るこの男を除いて。
「大した気迫と殺気だな、若いの」
オルフトは顔色一つ変えずにそう言う。
俺は唇の端を釣り上げて、
「それで、ここからが交渉だ。オルフトさん、貴方も魔導石が入手出来なければ困るだろう? こういう言い方は俺も好きじゃないんだが、今までこちらが納めていた魔導石は、表世界で出回っている物よりもはるかに上質だ」
「確かに。お主の言う通り、君の従者であるあのお嬢ちゃんが納めてくれていた石は上質だ。だがな、あんな上質な物が表世界で流通してしまったら、どうなると思うか分かるかな?」
「出所を銀河連邦が調査して、いずれは俺の所に辿り着くだろう。そして俺をどこぞに軟禁して、魔導石の採掘場を聞き出そうとするだろうな。そして、それを銀河連邦の管轄下に置くだろう。俺に旨味は全くない話しだな」
肩をすくめて見せる。
「それが分かっているのに儂との取引を辞めると?」
「あぁ。ただ、今から俺が提示する条件を飲んでくれるなら、取引を継続しても構わない」
「一応、聞こうか」
オルフトの顔にはまだ余裕がある。
だが、俺の次の一言で余裕は怒りに変わるだろう。
「魔導石のキロ数かける100万だ」
空気が凍り付いた。
俺の提示した金額は、今までオルフトが支払っていた金額の倍なのだ。
「アンタは、魔導石以外にも色々な品物を取り扱っている商品があるだろう? その儲けた分で俺に支払ったとしても問題は無いだろう?」
「若造・・・・・・」
「年上にこんな言葉遣いはしたくないがな、爺さん。アンタ、少しがめつ過ぎだぜ。墓の下にまで金は持っていけないんだ」
「お主、儂を少し甘く見てないか? 今でこそ裏世界で生きておるがな、表世界にも影響力は持っているんだぞ。自分で言うのもなんだがな」
確かに。今の言葉は、そこらにいる付き人達が言うセリフだな。
「だから、お主の存在を右から左に、と言う事も可能なのだぞ」
付き人達が静かに立ち上がり、何時の間にか銃を手にしていた。
「状況が分からない程、頭が悪い訳ではあるまい。今まで通り身分相応の金額を手に・・・・・」
「その言葉、そっくりそのまま返すぜ、爺さん」
オルフトの言葉を遮って俺は口を開く。
「アンタが表にも裏にも巨大な影響力を持っているのは分かったよ。それでその力を使って、俺みたいな若造を消す事が出来るだぞって事もな。だがな・・・・・・」
俺は懐からタバコを取り出して一本咥え、ジッポを取り出した。
「あ、タバコ吸っていい?」
「構わんぞ」
「どうも」
ジッポの蓋を開けて火を着けた瞬間、店の窓が小さく振動し店自体が揺れた。
「な、なんだ!?」
オルフトが焦った声を出す。
「ボ、ボス!! 異常発生です!!」
「どうした!?」
「店の外に張っていた5重の防護魔法の1つが破られました!!」
「な、なんだと!?」
手下の報告に、オルフトは声だけでなく顔にも焦りを浮かばせていた。
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