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【02】 紅月の魔性
*006* 戦いの火蓋 (☆)
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絢斗の言葉に反骨精神を持って立ち向かう決意を表明したセレナは、絢斗の首に自身の腕を絡め、自ら、敵へと唇を寄せていった。
絢斗は、甘んじてセレナの口付けを受け、好きにさせている。
セレナの息が興奮で激しくなってきた頃を見計らって、絢斗はセレナを抱えたまま立ち上がった。
そのまま、ズンズンと奥まで迷い無く歩みを進めている様子にセレナを怪訝な表情を浮かべるが、それさえも気にする事は無かった。
程無くして、セレナさえも知らない四阿があった。
そこにセレナを下ろすと、周りのバラが一層、匂い立つような感じがする。
「凄い香り…。匂いに酔っちゃいそうだわ…。」
セレナは思わず呟いた。
そして、絢斗に抱き締められた時に、何故かバラの庭園よりも強く絢斗からバラの香りが感じられた。
余りの濃厚な香りにセレナの意識がグラリと揺らぐ。
強い気持ちで絢斗に向かっていったはずのセレナの意識が断片的になり、何か、戦意を喪失するような…服従してしまいそうな気持ちになる。
絢斗の身体から溢れ出る体臭が、バラ園のバラ達よりも強い事に驚きながらも、それさえも意識から零れていきそうな感覚で、そこに意識を残すだけでいっぱいいっぱいだった。
上から見下ろされている視線の強さに強いセクシャリティを感じる。
セレナの意識が行ったり来たりしている間に、顎を捕えられ、視線だけで検分されているようだ。
「淫らな毎日を過ごしている割には…あまり穢れていない…か。なかなか、美味そうじゃないか…。」
意識がはっきりしていれば、絢斗の言葉に疑問も抱いただろうが、記憶が途切れ途切れの状態のセレナは、その言葉の不自然さに気付く事が出来なかった。
絢斗は、低く、夜闇を震えさせるような声でそう囁くと、セレナの唇に自身の唇を合わせた。
絢斗の唇は、何か、ひんやりとする感触で、意識がボーッとしているセレナにとっては、心地好い感触だった。
少しずつ、唇を首元へと下がっていくと、そこをカプリと軽く噛んだ。
「はぁ……っ…。」
セレナが甘い声を漏らす。
「楽しい夜になりそうだ…。」
絢斗は、小さくそう呟くと、もう少し、セレナの肌の感触を楽しんだ。
セレナは、危険信号を察知しながらも、蜘蛛の糸に絡まったように絢斗の呪縛から離れなくなりそうだった。
それでも、セレナのプライドは、戦いを挑もうとする。
「貴方は、意外に好きモノだったのね…何時もは何処に隠してるのかしら?」
セレナは、危険を顧みずに、口から出てしまう言葉をどうやっても止める事が出来なかった。
絢斗は、甘んじてセレナの口付けを受け、好きにさせている。
セレナの息が興奮で激しくなってきた頃を見計らって、絢斗はセレナを抱えたまま立ち上がった。
そのまま、ズンズンと奥まで迷い無く歩みを進めている様子にセレナを怪訝な表情を浮かべるが、それさえも気にする事は無かった。
程無くして、セレナさえも知らない四阿があった。
そこにセレナを下ろすと、周りのバラが一層、匂い立つような感じがする。
「凄い香り…。匂いに酔っちゃいそうだわ…。」
セレナは思わず呟いた。
そして、絢斗に抱き締められた時に、何故かバラの庭園よりも強く絢斗からバラの香りが感じられた。
余りの濃厚な香りにセレナの意識がグラリと揺らぐ。
強い気持ちで絢斗に向かっていったはずのセレナの意識が断片的になり、何か、戦意を喪失するような…服従してしまいそうな気持ちになる。
絢斗の身体から溢れ出る体臭が、バラ園のバラ達よりも強い事に驚きながらも、それさえも意識から零れていきそうな感覚で、そこに意識を残すだけでいっぱいいっぱいだった。
上から見下ろされている視線の強さに強いセクシャリティを感じる。
セレナの意識が行ったり来たりしている間に、顎を捕えられ、視線だけで検分されているようだ。
「淫らな毎日を過ごしている割には…あまり穢れていない…か。なかなか、美味そうじゃないか…。」
意識がはっきりしていれば、絢斗の言葉に疑問も抱いただろうが、記憶が途切れ途切れの状態のセレナは、その言葉の不自然さに気付く事が出来なかった。
絢斗は、低く、夜闇を震えさせるような声でそう囁くと、セレナの唇に自身の唇を合わせた。
絢斗の唇は、何か、ひんやりとする感触で、意識がボーッとしているセレナにとっては、心地好い感触だった。
少しずつ、唇を首元へと下がっていくと、そこをカプリと軽く噛んだ。
「はぁ……っ…。」
セレナが甘い声を漏らす。
「楽しい夜になりそうだ…。」
絢斗は、小さくそう呟くと、もう少し、セレナの肌の感触を楽しんだ。
セレナは、危険信号を察知しながらも、蜘蛛の糸に絡まったように絢斗の呪縛から離れなくなりそうだった。
それでも、セレナのプライドは、戦いを挑もうとする。
「貴方は、意外に好きモノだったのね…何時もは何処に隠してるのかしら?」
セレナは、危険を顧みずに、口から出てしまう言葉をどうやっても止める事が出来なかった。
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