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Greetings in Yakushima 2
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椅子に腰を落ち着けた孝臣は、気怠いから早くしてといったポーズで話を促した。
「で、何が訊きたいの?寝るのが遅くなるとお肌に障るんだから、サッサと訊いて頂戴?」
その問いに万智が応じる。
「はい。では問題の被害を起こしているモンスターについてなんですけど」
「ハァ、もうね。相手してるとホント参るわよ。雑食性でなんでも食べちゃうんだから…」
「なるほど、雑食性ですか」
「そう。しかも夜行性で、ジッとしてればまるで岩みたいでしょ。鹿も猿も、み~んなアイツ等にやられちゃって。てんで姿を見かけなくなっちゃったわよ」
屋久島には鹿も猿も生息しているが、それらの動物がまずモンスターの被害に遭っているらしい。
「まぁ…。じゃあ、好みが分かればおびき寄せたりも出来ると思うんですけど、好きな食べ物って分かりますか?」
「う~ん…、そうね。強いてあげるなら、車のホイール。それも塩害で粉ふいてるアルミのホイールが大好物よ」
「え、アルミのホイール?」
予想外の答えに、万智は驚いて聞き返す。しかし孝臣は予想していたその反応に、苦笑しつつ説明を続けた。
「そ。タイヤもホイールも、全部あの大きなハサミで千切って食べちゃうの。だから間違っても、アイツ等を食べようなんて思っちゃダメよ。絶対カラダに悪いことしか無いんだから」
「あ~…、そうなんですかぁ」
新たな情報。しかし出足を挫かれるとはこの事か。早速、ご当地食材として利用する案はボツとなった。
カニダンジョンの巨大ムール貝や巨大カニのように美味しく頂けるのであれば、ちょうどいい町おこしの目玉になると思ったのに。そう考えていた万智は軽く顔をしかめ、凹んだ表情をみせる。
そんな万智の心情を汲み、今度は瑠羽が質問を替わる。
「そんな物まで食べてしまうのは困りますね。では、倒したヤシガニを処分する時はどうしてるんですか?」
その問いに孝臣は瑠羽へと顔を向け直すと、肩を竦めて苦笑してみせた。
「…海に流すの。だって、それより他にないでしょ?アイツ等って、腐るとトンデモなく臭いのよ。それはもう鼻が捥げてどっか飛んでちゃうくらい。いくら埋めたって他のが掘り返しちゃうし…。燃やすのだって燃料が馬鹿にならないじゃない?だから、海に流す他ないってワケ」
「海に影響が出たりはしませんか?」
「アタシだってそんなことしたくないわよ、当たり前でしょ!?故郷なんだから!でも他に方法があるッ!?精々が潮の流れの速いとこに捨てて、どこか遠くへ流れて行ってくれるのを祈るくらいよ…」
急に激昂した孝臣に驚いた瑠羽が、眼を丸くして息を呑む。
「あ、あの、そうですよね…すみません。軽率な質問でした」
その驚きを見て孝臣もハッとし、首をふって眉間を摘まむ。気にしている事を突かれ感情が昂ぶり過ぎたと、自分でも気づいたのだ。
「…ウウン、いいの。逆に悪かったわ。折角アタシたちの苦労を知ろうとしてくれてるのに。気にしてることを言われたから、つい熱くなり過ぎちゃったみたい…」
ここで腕を組んで静かに話のなりゆきを見守っていた組苑が口を開く。
「お化けヤシガニ。ジャイアントプラムクラブ、なんて言うのだったかしら…。ホント、厄介なモンスターね。食べられもせず、処分にも困るなんて」
その発言に瑠羽も頷く。
「そうですね。肥料にしたくても金属を含んでるんじゃ、畑にも使えないでしょうし…。あるとすれば、金属を抽出するくらいですか?」
「「「う~ん…」」」
しかしこの場にはそういった専門家がいない為、それも一体どれだけ有用で手間暇に見合うか分からない。
だが、そんな重い雰囲気を和らげるため万智は大きく手を鳴らした。
「ハイ!難しい事はひとまず置いといて、出来る事からまず考えましょ!とりあえず私達は、島に危険で迷惑をかけてるモンスターをやっつける!処分法については、私達じゃ分からないから専門家に相談!いろんな人に訊いて、問題は一個ずつ潰していきましょ!」
流石はムードメーカーにしてファングレディのリーダー。その発言に瑠羽も明るい表情を取り戻す。
「そうだねマッチュ!みんなで考えれば、きっといい方法も見つかると思う!」
「そうよ。なんたって私達の活動は、テレビでもネットでも放送するんだから!だからこうしたことで困ってます!みんなの知恵を貸してください!ってお願いすれば、きっと世界中の人が力を貸してくれるわ!」
大言壮語極まれり。だが物事の始まりには、こうして目標を明確にする人物が必ず必要。そういった意味では、マッチュはこの場で見事にその役を果たしていた。
「あらヤダ。なんかそんな風に言われちゃうと、アタシだけがネガってる嫌なヤツみたいになっちゃうじゃない…」
「ううん、それも違う!孝子は頑張った!でも頑張り過ぎて、すこし気持ちが疲れただけ!でもこれからは私も、ルーチュも、ここにはいないけどシーチュも!そして日本中から応援に駆けつけてくる皆がいるッ!だからもう、一人で悩まなくてもいいのよッ!!」
ノリのいいマッチュは、場を盛り上げるのも非常に上手かった。なによりそうした胆の太さがなければ大勢の人前でなど決して歌えぬし、モンスターなどとも渡り合えない。
「…あ~、ウン。一応ありがとって言っとくけど、アタシも地元の友人たちと協力してるから、別にまるっきり独りってワケでもないの。だからそこんとこは間違えないでくれる…??」
しかし孝臣は浮いた髪色に似合わず、意外にも現実的で冷静な目の持ち主だった。果たして話し合いの行方は如何に。
「で、何が訊きたいの?寝るのが遅くなるとお肌に障るんだから、サッサと訊いて頂戴?」
その問いに万智が応じる。
「はい。では問題の被害を起こしているモンスターについてなんですけど」
「ハァ、もうね。相手してるとホント参るわよ。雑食性でなんでも食べちゃうんだから…」
「なるほど、雑食性ですか」
「そう。しかも夜行性で、ジッとしてればまるで岩みたいでしょ。鹿も猿も、み~んなアイツ等にやられちゃって。てんで姿を見かけなくなっちゃったわよ」
屋久島には鹿も猿も生息しているが、それらの動物がまずモンスターの被害に遭っているらしい。
「まぁ…。じゃあ、好みが分かればおびき寄せたりも出来ると思うんですけど、好きな食べ物って分かりますか?」
「う~ん…、そうね。強いてあげるなら、車のホイール。それも塩害で粉ふいてるアルミのホイールが大好物よ」
「え、アルミのホイール?」
予想外の答えに、万智は驚いて聞き返す。しかし孝臣は予想していたその反応に、苦笑しつつ説明を続けた。
「そ。タイヤもホイールも、全部あの大きなハサミで千切って食べちゃうの。だから間違っても、アイツ等を食べようなんて思っちゃダメよ。絶対カラダに悪いことしか無いんだから」
「あ~…、そうなんですかぁ」
新たな情報。しかし出足を挫かれるとはこの事か。早速、ご当地食材として利用する案はボツとなった。
カニダンジョンの巨大ムール貝や巨大カニのように美味しく頂けるのであれば、ちょうどいい町おこしの目玉になると思ったのに。そう考えていた万智は軽く顔をしかめ、凹んだ表情をみせる。
そんな万智の心情を汲み、今度は瑠羽が質問を替わる。
「そんな物まで食べてしまうのは困りますね。では、倒したヤシガニを処分する時はどうしてるんですか?」
その問いに孝臣は瑠羽へと顔を向け直すと、肩を竦めて苦笑してみせた。
「…海に流すの。だって、それより他にないでしょ?アイツ等って、腐るとトンデモなく臭いのよ。それはもう鼻が捥げてどっか飛んでちゃうくらい。いくら埋めたって他のが掘り返しちゃうし…。燃やすのだって燃料が馬鹿にならないじゃない?だから、海に流す他ないってワケ」
「海に影響が出たりはしませんか?」
「アタシだってそんなことしたくないわよ、当たり前でしょ!?故郷なんだから!でも他に方法があるッ!?精々が潮の流れの速いとこに捨てて、どこか遠くへ流れて行ってくれるのを祈るくらいよ…」
急に激昂した孝臣に驚いた瑠羽が、眼を丸くして息を呑む。
「あ、あの、そうですよね…すみません。軽率な質問でした」
その驚きを見て孝臣もハッとし、首をふって眉間を摘まむ。気にしている事を突かれ感情が昂ぶり過ぎたと、自分でも気づいたのだ。
「…ウウン、いいの。逆に悪かったわ。折角アタシたちの苦労を知ろうとしてくれてるのに。気にしてることを言われたから、つい熱くなり過ぎちゃったみたい…」
ここで腕を組んで静かに話のなりゆきを見守っていた組苑が口を開く。
「お化けヤシガニ。ジャイアントプラムクラブ、なんて言うのだったかしら…。ホント、厄介なモンスターね。食べられもせず、処分にも困るなんて」
その発言に瑠羽も頷く。
「そうですね。肥料にしたくても金属を含んでるんじゃ、畑にも使えないでしょうし…。あるとすれば、金属を抽出するくらいですか?」
「「「う~ん…」」」
しかしこの場にはそういった専門家がいない為、それも一体どれだけ有用で手間暇に見合うか分からない。
だが、そんな重い雰囲気を和らげるため万智は大きく手を鳴らした。
「ハイ!難しい事はひとまず置いといて、出来る事からまず考えましょ!とりあえず私達は、島に危険で迷惑をかけてるモンスターをやっつける!処分法については、私達じゃ分からないから専門家に相談!いろんな人に訊いて、問題は一個ずつ潰していきましょ!」
流石はムードメーカーにしてファングレディのリーダー。その発言に瑠羽も明るい表情を取り戻す。
「そうだねマッチュ!みんなで考えれば、きっといい方法も見つかると思う!」
「そうよ。なんたって私達の活動は、テレビでもネットでも放送するんだから!だからこうしたことで困ってます!みんなの知恵を貸してください!ってお願いすれば、きっと世界中の人が力を貸してくれるわ!」
大言壮語極まれり。だが物事の始まりには、こうして目標を明確にする人物が必ず必要。そういった意味では、マッチュはこの場で見事にその役を果たしていた。
「あらヤダ。なんかそんな風に言われちゃうと、アタシだけがネガってる嫌なヤツみたいになっちゃうじゃない…」
「ううん、それも違う!孝子は頑張った!でも頑張り過ぎて、すこし気持ちが疲れただけ!でもこれからは私も、ルーチュも、ここにはいないけどシーチュも!そして日本中から応援に駆けつけてくる皆がいるッ!だからもう、一人で悩まなくてもいいのよッ!!」
ノリのいいマッチュは、場を盛り上げるのも非常に上手かった。なによりそうした胆の太さがなければ大勢の人前でなど決して歌えぬし、モンスターなどとも渡り合えない。
「…あ~、ウン。一応ありがとって言っとくけど、アタシも地元の友人たちと協力してるから、別にまるっきり独りってワケでもないの。だからそこんとこは間違えないでくれる…??」
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