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牙狼族のボスは、少女?

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「その前に、私の家どうしてくれるの? ウルフのサイカさん、なおしてくださいね。
 じゃないと私、怒りますよ!」

「……えっ?」

 ウルフは驚いた表情で今でも帰りたいそうな顔をしている。

「わ、わかった……。とりあえず、住処に帰っていいか。家の修理代を持ってくるので」

「いいけど、もし逃げたらどうなるかわかりますよね?」
 私はニコッと笑顔を出す。

 その笑顔を見て、ウルフは恐怖を感じ

「わ、わかりました。魔女様の言う通り約束は守ります」

 ウルフはその場を離れたく、凄まじい勢いで住処に帰った。

 私はその後、家の方を振り向き今日は家で泊まる事はできないなと思い、私は村に行き寝泊りする事になった。

「あっ、いらっしゃい魔女様。 今日はお泊りですか」

「はい、ちょっと家がいろいろありまして。少しの間、宿に泊めてもらいにきました」

「そうでしたか。では寝室の方に向かいましょう」

 宿の人に寝室を紹介され、私は宿に泊まる事になった。
 久しぶりに私は宿屋に泊まる事になった。
 昔は、何回か宿屋に泊まった事はあったけど、久しぶりに宿屋に泊まるってなんか修学旅行みたいでいいな。

 泊まる場所も見つけたし、夕食でも食べに行こうと宿屋を出てご飯屋を探しに歩き出す。
 歩いていくと、賑やかな居酒屋を見つけ見つめる。

 元の世界では学生だけど、この世界ならお酒飲めるかな。
 ゆっくり居酒屋に近づき、入る事に。

 入ると、お客が賑やかで騒いでいた。 騒いでいる一人の男性が私を見つめ

「おっ、魔女様だ!」
 その言葉を言った後、賑やかしてたお客が私の方に振り向き
「おお、魔女様だ!」
「いつも魔女様のお薬で、息子が元気になりました。本当にありがとうございます」

 私は病気してる患者さんや、ケガしてる患者さんにお薬を渡している。
 スキルで薬草の知識があり、薬を開発して沢山の患者を救っている。

 私が入ると更に賑やかになったと思う。
 私はテーブル席に案内された。
 そして、メニューを開こうとすると、頼んでないのにビールが出た。

「あの、私、まだ頼んでいないんですけど」

「いえいえ、いつも村を救って貰ってるので感謝のお返しです。 今日はゆっくり飲んで下さい」

 私はその言葉を受け、お酒を持ち少しずつ飲んだ。

 苦っ!! こんなにお酒って不味いのか?
 大人の人はよくこんな不味いお酒飲めるな。

 少しずつ飲んでた私を見た他のお客が

「おいおい、魔女様! お酒は初めてか。よし、お酒の飲み方を教えてあげよう。
 お酒の飲み方はこうだ」

 お客がお酒の飲み方を教えてもらい、一気飲みの姿を見せてみらった。
 すると見ていたお客が叫びだす。
「よぉ、男前!そのまま飲め飲め」
「一気飲み頑張れ!」
 他のお客が応援が始まる。

 一気飲みを終わった人が私に
「よし、それじゃ魔女様。次お願いします」

 私は皆さんに応援され、仕方なく見せてもらった飲み方をする。
 私は頑張ってお酒を一気飲みして、苦いお酒を頑張って飲む。

 それから居酒屋で苦いお酒を飲まされ、最後に酔っ払って、宿泊用の部屋に戻ってすぐに眠った。

 その後、朝になると朝食がテーブルに置いていた。
 この宿屋は、三食出てなにより安い。
 美味しそうな朝食を食べると、昨日の出来事を考えてた。

「そういえば、昨日のウルフお金持ってきたのかな。とりあえず、ご飯食べ終わった後、家に帰るか」

 もし修理代持ってきてなかったら、住処に行って襲い掛かろう。

 朝食を食べ終わり、昨日のウルフが修理代を持ってきてるか確かめに、村を出て家に帰ると、家の前で立ち止まってる人が居た。

 遠くから見ると、頭から耳が生えてる少女がいた。

 誰だ?

 こんな少女、村に居なかったぞ。と言うか、人間ではないな。どっかの種族の方だろう。

 立ち止まってる少女が私に気づき、私に向かって喋りだす。

「昨日は本当に迷惑をしてすいませんでした。

 私と目が合うと、その少女はおじきをした。

「あの……、私貴方と会った事ありませんけど。初対面だと思うんですけど」

 頭に耳が生えてる少女なんて、今まで見たことないぞ。

「あっ、これはすいません。姿を変えているからわかりませんよね」

 その少女が言った。

「私の名は、牙狼族のボス、サイカである」

「…………えっ? ええええええっ! しかも性別女性なの? てっきり男性だと思った」

 そういえば、名前がサイカって男性より女性の名前っぽいだし。
 まさか女性とは驚いた。
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