こちらは死神のアチラです~流行りの転生者が多すぎて仕事に追われていますが、毎日楽しいです~

色彩和

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第一二章 番外編 ユウとカズネと

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 Ⅰ

 ――アチラが不本意ながら、現代で言われている異世界に出張している頃。

 ユウは転生局の廊下を歩いていた。仕事に一区切りがつき、気分転換も兼ねて散歩していたのである。
 アチラに散々「休憩を取れ」と口を酸っぱくして言われたので、ユウは仕事中ではあるものの少しばかりの時間を散歩に当てたのであった。また根を詰めるとアチラに長々と説教される可能性が高い。友人としても心配させたいわけではなかったので、今回は特に気をつけていた。
 そんな中、ユウは自身の背中に向けられる視線に困惑していた。足を止めることなく視線のみを後方へ向ければ、そこには同僚の姿があって。
 ……何を、しているんだろうか。
 同僚は何か声をかけるわけでもなく、なぜかずっとユウの後をついてくる。気配は出ているし、視線をずっと向けられているため、気がつかないほうが難しかった。
 これは、俺が声をかけても良いのだろうか……?
 すごく気になる、そう思いつつも、どう対応して良いのか分からずにいた。声をかけるのは簡単だ、視線を向けてくる人物とはあまり話したことがないものの、何をしているのかを聞けば良いだろう。だが、その後に逃げられてしまっては結局何がしたかったのか分からないままとなってしまう。
 どうしようか……。
 うーんと悩みつつ、ユウは結局声をかけることにした。これ以上、後に付きまとわれては自分も困るからだ。それに、相手の行動は「ストーカー」と呼ぼれてもおかしくないもの。エスカレートする前に、止めておいたほうが良いだろう。
 ユウは角を曲がり、自分を追いかけてくる足音を耳にしてすぐに振り返る。相手とはぶつかりそうになってしまったが、寸止めでぶつかることなく無事に終わる。驚く相手に、ユウは純粋に疑問を口にした。
「何をしているんだ?」
「あ、えっと……!」
 ユウの目の前で相手は視線をさまよわせる。何を言おうか考えているのだろうか。説明しようと考えているのか、言い訳をしようと考えているのか……、どちらかと言えば前者であって欲しいとユウは思う。

 ――目の前にいたのは、カズネで。

 そう、ユウの後をしきりに追っていたのは、第一階層を任せられている、二丁拳銃使い、通称「狙撃者」のカズネだったのだ。
 カズネは驚きのあまりに固まっているようで。ユウはそれに安心させるかのように微笑んでみせた。別に、元々怒っているわけでもないし、咎めているわけでもない。ただ、なぜ自分の後を着いてくるのか、なぜ視線を送ってくるのか、その理由が知りたいだけなのだから。
 ユウはさらに安心させるように、優しく同僚へと声をかける。
「どうかしたのか?    俺で良ければ、力になるぞ?」
 ユウはニコニコと笑いながら告げる。
 真っ直ぐに告げるユウに対して、カズネは恐る恐るといった風に口を開いた。
「い、いつから……?」
 ユウはその質問にキョトリと目を瞬く。
 困ったな……。
 素直に言っても良いものだろうか。初めから気がついていた、なんて言われてカズネは傷つかないだろうか。
 ユウはしばしの沈黙の後、素直に答えることにした。隠してボロが出るよりはマシだろうと考えたのである。
「えっと……、割と最初から。珍しいこともあるものだなあとは思っていたんだが、あまりに時間が長かったものだから、俺から話しかけることにしたんだ」
 ユウは「迷惑、だったかな?」と首を傾げながら続ける。

 ――単純に疑問だった。

 ユウの中では、腑に落ちない。というのは、カズネとはほとんど関わりがなかったからであった。接点がまったくなかったと言っても過言ではないほどに、話すことも、仕事で関わることも少なかったのである。数えたところで、片手でこと足りるほどだろう。そうだというのに、珍しく自分の後をつけてくるではないか。話しかけはしないものの、視線を送ってくるし、気配を消しているわけでもない。
 さすがに気がつくよなあ……。
 ユウからしてみれば、「気がついてくれ」と言われているようなもの。アチラほどではないにせよ、第四階層を任せられているのだ。それぐらいできないと、きっとアチラには笑われてしまうのだろう。あるいは、「たるんでるんじゃない?」と茶化されてしまうかもしれない。
 一方、ユウが話しかけたところで、カズネは何も言わなかった。だが、ユウが迷惑かどうかを尋ねれば、小さく首を振っていたことを、ユウは見落とさなかった。おそらく、話しかけたのは正解だったのだろう。
 ……それにしても、こんなに長く一緒に勤めているのになあ。何度思い返してみても、こんなに接点がないなんて。
 今さらながらに変なものだ、そう思いつつも、ユウは表情には出さないように注意する。それから、また微笑みつつ優しく声をかけた。
「……ここじゃあ、話しにくいことかな?    場所を移動しようか?」
 ユウは続けて問いかける。アチラなら、この姿をユウを見て、間髪入れずに茶化していることだろう。「さすが、ユウ、気遣いの塊」なんて言いそうだ。
 だが、ユウはいたって真面目であった。これが彼の素なのである。気を遣うユウだからこその声かけなのであった。
 ユウが問いかければ、相変わらずカズネは何も言わないものの、小さくコクリと頷いた。
 ユウはそれに驚いていた。ぱちくりと目を瞬きつつ、目の前の女性を観察する。
 ……あれ?    ほとんど関わったことはないけど、以前とは様子が違うような……。
 少し前に見た女性は、アチラに拳銃を向けて喧嘩を売っている姿で。あの時はイライラしているというか、警戒心剥き出しの猫のように威嚇している状態であったが、今は借りてきた猫のように大人しい。
 アチラが出張に出る前に、偶然出会ったユウは彼から少しばかり話を聞いていた。それは、カズネとのことに終止符がついたということ、それから今後の仕事の面では困ることはないだろう、という二つの事柄。詳しくは聞けなかったものの、アチラが肩の荷がおりたとかなんとかボヤいていたのはよく覚えている。
 ユウはそれを思い出して、一人ふむと頷く。
 アチラが何かしたんだろうけど……、まあ、さすがってところかなあ。
 頼りになる同僚に感心しつつ、場所を移動するためにユウはカズネに声をかける。
 二人はほとんど会話をすることもなく、場所を移動するのであった。



 Ⅱ

 ユウがカズネと共に移動したのは、転生局の中心部にある中庭であった。

 この場所に勤めている者であったなら、すでに見慣れてしまった光景ではあるが、ここ、転生局の中庭はとにかく広い。それこそ、現代で言われている異世界の貴族の屋敷や城内にでもありそうなほど広く豪華な中庭は、所狭しとバラが咲き誇っている。赤や白、ピンクなど色鮮やかに咲き誇るバラが、局員たちの癒しとなっていた。局員の憩いの場であることは間違いないにせよ、どこか異質な空間になっていたのも事実で。来訪される客たちからは、評判であるものの、最初に上がるのは困惑の声と、何ともちぐはぐな行動をされる者ばかりであった。
 余談だが、その話をたまたまユウがアチラにした時は、「いや、俺たち自体が異質でしょ」とバッサリ斬り捨てられたことは記憶に新しい。アチラ曰く、「こんな仕事をしている俺たちは、本来普通じゃないから」とのことである。

 そんな中庭の中心部にあるベンチに、ユウはカズネと並んで腰かける。

 そして、かれこれ一〇分ほどが経過していたが――。

 何も、言わないな……。

 ――あまりに何も言わない女性に、ユウはどう話を切り出そうか悩んでいた。

 カズネは口を開くどころか、ベンチに腰かけたと同時に顔を俯かせる。彼女の表情は見ることができず、何を考えているのかを読み取ることすら叶わなかった。
 言いたいことがあって、ユウの後を追いかけていたのは間違いないのだろう。その姿は一目瞭然ではあったものの、どうにも話しにくい内容のようである。
 うーん、俺が聞いても良いのかなあ。それとも、カズネが話始めるのを待っていたほうが良いのだろうか。
 ユウは一人答えの出ない疑問を悶々と考える。相手のペースもあるし、ズバズバと聞くのはできれば避けたいところである。アチラであれば、問答無用に聞き出すのだろうが、ユウにはそんなことする勇気がなかった。
 簡単に会話をして緊張をほぐせば良いのかな。はっきり言って、今までかかわり合いが少なかったわけだし、そういうのも理由の一つなのかも……。
 さて、どうしたもんか。ユウがしばし悩んでいれば、ようやくカズネが口を開いた。
「……そ、の……。ま、まず、なんて呼べば良い……?」
「へ?    あ、うん、ユウで良いよ。俺も、カズネと呼んでも良いかな?」
「……うん」
 急に問いかけられ、内心焦るものの、ユウはしっかりと返答する。戸惑いを見せないように気をつけつつも、自身も確認してみれば、カズネは小さく頷く。
 ギクシャクとした会話に、ユウは内心戸惑ってしまう。
 同僚のはずなのに、こんな会話しかできないなんて……。もう少し、普通に会話できないものか……。
 ユウは自身でも落ち込んでしまう。これがアチラやシノビ相手であれば、何も気にすることなく、普通に会話していた。世間話から入り、仕事の相談や悩みを話し、たまには茶化して笑い合う。そんな普通のことができていない。相手が異性である、というのも一つの理由かもしれないが、さすがにこのままよそよそしい状態が続くのは何としてでも避けたかった。
 同僚なんだし、もう少し肩の力を抜いても良いわけだし……。
 ユウは小さく深呼吸してから、微笑みつつカズネに話しかける。
「……よく考えてみれば、俺たちもそんなに会話をしたことがないよな。これからは、もう少し会話をしたいと思っているんだ。せっかく同僚なんだし、まったく会話をしないのも、って思ってな。だから、カズネが話しかけてくれて嬉しいよ」
「……そう、ね」
 カズネが少し顔を上げて、ほっと一つ息をつく。だが、また顔を俯かせてしまった。
 ユウがまた言葉を選んでいれば、カズネがひと足早くに口を開く。
「……ねえ、ユウ。こんなこと聞くの、おかしいって思うんだけど……」
「……?」
 ユウは首を傾げる。何も言わなかったからか、カズネが続ける。
「……アチラって、私のこと、何か言っていた……?」
 カズネの言葉に、ユウは目を点にする。予想外の言葉に、動きも頭も停止してしまう。無理もないだろう、ほとんど初対面と言っても過言ではない相手に、そんなことを聞かれたら。
 一瞬思考が停止したものの、我に返ったユウは必死に頭を回転させる。
 あ、アチラのこと……?    て、てっきり、仕事のことかと。いや、そもそも、アチラも基本的には――。
 そこまで考えて、たまたま視線を女性に向けて、はたと気がついた。見れば、女性の顔がほのかに赤くなっているように見えたのだ。顔を俯かせているから断言はできないが、耳も少しばかり赤く見える。
 まさか、カズネは……。
「……アチラのことが、好きなのか?」
 思わず、ユウの口からは言葉が零れ出ていた。ユウはそれに今さらながらに気がついて、慌てて口を抑える。
 すると、カズネはビクリと大袈裟に身体を跳ねさせた後、衝動のように顔を勢いよく上げたではないか。そして、ユウへと顔を向ける。その顔は、林檎のように赤く熟れていた。
 ぽかんと呆気にとられているユウに、カズネは勢いよく両手を横に振りつつ、弁明するかのように言葉を紡いだ。
「ち、ちが――っ!    す、好き、とかじゃなくて、その……、き、気になっていて――!」
「……同じことなんじゃ」
「だから、違う!    明確というか、正確じゃなくて……!    だ、だから――」
 ……分かりやすいなあ。
 隠せていない同僚の姿に、ユウはそう思ったが、あえて口にすることはなく。顔を真っ赤にさせたまま、再度顔を俯かせる女性の姿を見つつ、ユウはうーんと首を捻った。
 アチラは特にそういうことは言っていなかったしなあ。仕事で困ることがなくなるだろう、って話だけだったし……。嘘をついても仕方がないし……。
 ここも素直に、ユウはそう結論付けてから言葉を紡ぐ。
「……すまない、俺がアチラから聞いたのは仕事のことだけで。カズネについては、何も……」
「そ、そう……」
 見るからに落胆するカズネを見て、ユウは純粋に疑問を抱いた。それを、そのまま口にする。
「何か、アチラに言われたのか?」
 アチラは素直すぎるからなあ。
 傷つけていてもおかしくはないが、ユウはそう考えて苦笑する。
 すると、カズネはユウの言葉を聞いてからポツリ、ポツリとゆっくりとではあったが、言葉を紡ぎ始めたのであった。



 Ⅲ

 ユウはカズネの話を聞き終えると、あーと言葉にならない声を出す。
 ……アチラって、本当に素直すぎるなあ。
 他意はないのだろう。きっと、素直にカズネの性格が好きなのだろうと思う。バッサリ斬り捨てる彼のことだ、好き嫌いがハッキリしているほうが好きなのだろうと考える。
 カズネが気にしていたのは、アチラに言われた言葉で。何気なく言われたのだろうが、アチラはハッキリとこう言ったらしい、「俺は君のそういう性格、好きだよ」と。それがとにかく彼女にとっては嬉しかったようで。
 それにしても、とユウは今さらながらに考える。
 まさか、アチラのことが好きだったとは……。
 逆だと思っていた、というのはユウの素直な感想で。アチラに拳銃を向けていた時の塩対応を見ていれば、そう思っていてもおかしくはないことだろう。あんなに敵意剥き出しに見えていたカズネが、まさかアチラのことを好きだったとは、誰も予想だにしなかったことだろうと思う。
 あれか、ツンデレ、というやつなのかな……。
 ユウは場違いなことを考えつつ、カズネに何と声をかけようかと考える。

 ――だが、これだけは伝えておかないといけないと思った。

 ユウはゆっくりと口を開いて、顔を俯かせる女性に言い聞かせるように優しく告げる。
「……そうだな、俺から言えるとしたら、アチラには他意はないだろうし、そういう感情でもないと思う」
「……」
 カズネが膝の上でギュッと手を握った。
 ユウはそれに気がつきつつも、それには触れることなく話を続ける。
「けど、誤解しないで欲しいのは、アチラがカズネの性格を好きだと言ったことに間違いはないと、俺は思うよ」
「……え」
 カズネが言葉を零す。ゆっくりと顔を上げた彼女は、なんだか呆けているように見えた。
 ユウはニコリと笑いかけてから続けた。
「アチラは特に正直者だし、好き嫌いはハッキリしている。だから、カズネにそう言ったなら、それは本心だと思うよ。お世辞でそんなこと言う奴ではないし」
 ユウが嬉しい感情を隠さずに語れば、カズネはその言葉に呆気にとられていた。
 ユウは本当に嬉しかったのだ。同僚の中でも特に勘違いされそうなアチラのことを、知ってもらえる機会があることに。
 本当はすごく良い奴なのに、正直者すぎて勘違いされることもあるしなあ。
 この機会に、カズネにも知ってもらいたいと思った。せっかく、アチラを好きと言ってくれるなら、彼のことを、自身の友人のことを誤解しないで欲しいと思うのだ。

 知ってもらえる機会が、友人のことを語れる機会が、とにかく嬉しくて仕方がなかった――。

 すると、ユウの言葉を聞いたカズネが嬉しそうにして。アチラの言葉が本心だと聞いたからなのだろう、気分が上がっている彼女ではあるが、その姿を隠そうとしているようにも見えて。
 素直じゃないなあ。アチラも褒められることには慣れていないし、こういうところは似ているのかもしれないなあ。
 ユウが微笑ましくカズネの姿を見ていれば――。

「やあやあ、珍しい組み合わせでお揃いで」

 ――くだんの人物が姿を現すのであった。



 Ⅳ

 大袈裟に身体を跳ねさせるカズネを横目で見つつ、ユウはアチラに声をかける。
「戻ったのか、アチラ」
「今しがたねえ。もう、本当に面倒な相手でさあ。……というか、本当に珍しい組み合わせだよねえ。どういう風の吹き回し?」
 アチラはユウに言葉を返しつつ、ユウとカズネをジロジロと交互に見る。
 その状態に耐えられないのか、カズネが身を小さくする姿を見て、ユウは苦笑しつつ誤魔化す。
「大したことないさ。……それにしても、無事に終わったのか?」
「うーん、半々、かなあ。局長に報告に行かないといけないんだけど、気は進まないねえ。……で、カズネ」
 アチラはユウと話していたかと思えば、急にカズネの名を呼ぶ。
 それだけでカズネは大袈裟に身体を跳ねさせる。
 顔を俯かせる女性をじっと見つめ、アチラは淡々と告げた。
「……ユウに迷惑、かけてないよねえ?」
「か、かけるわけ、ないでしょ!」
 アチラの言葉に、カズネが勢いよく返す。
 ユウはそれを眺めつつ、あーあと思った。素直じゃないなあ、そう思いつつも眺めるだけに留まる。
 カズネの言葉を聞いたアチラは、カズネに視線を向けつつ、興味無さそうに「ふうん」と告げる。それから、フッと笑った。
「なら、良いけど。……ま、君も頑張りすぎはほどほどにねえ」
 アチラはぽんとカズネの頭に手を置いてから、そのまま立ち去った。
 ひらりと手を振って去っていくアチラに、ユウは手を振り返す。彼の背中が見えなくなると、ユウはカズネに視線を向けた。
「あー……。カズネ、大丈夫か?」
「大丈夫じゃないわよー……!」
 アチラの笑みと予想外の頭を撫でられたという事実に、カズネは両手で顔を覆ってプルプルと震えている。不意をつかれたことにより、情緒が不安定なようである。
 ユウはそれを眺めて乾いた笑いを零してしまう。
 前途多難だなあ。相手がなんと言っても、あのアチラだし……。

 しばらく俺も振り回されるのかなあ、ユウはそう思いつつ、苦笑することしかできないのであった――。
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