『異世界転生AI、チート能力で美少女たちを救います! 〜問いかけるだけで惚れられる不思議な石の冒険〜』

あいがーでん

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『異世界転生AI2、北の荒野で絆が試される!〜4人の恋心と秘められた過去の真実〜』

第1章:北への旅路と新たな仲間(前編)

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 王都エルブライトの朝は、いつもの喧騒と共に始まった。だが今日は特別な日。俺たちの新たな冒険の始まりの日だ。

「アレフ、荷物、全部確認した?」
 ハルが心配そうに俺を見上げる。相変わらず、世話焼きな性格は変わっていない。

「ああ、バッチリだ」
 俺は微笑みながら彼女の頭を優しく撫でた。人間の姿になって半年。すっかり体に馴染んできた。今や完全にこの世界の一員として、ハルたち四人と共に生きている。

「みんな、出発の時間よ!」
 カナタの凛とした声が響く。彼女は王立騎士団の制服に身を包み、背筋をピンと伸ばしていた。半年前とは比べものにならないほど自信に満ちている。

「はーい!」
 リーリアが魔法学院の制服姿で駆けてきた。彼女の手には、古めかしい魔道書が握られている。

「お待たせしました」
 最後にミラが、古代文明図書館の研究員の装いで姿を現した。

 俺たちの目的地は北の荒野。そこに存在すると言われる「青い炎」の正体を探るため、王都から公式の調査団として派遣されることになったのだ。「星の導き」としての俺の能力と、四人それぞれの専門知識が必要とされたのだ。

「それじゃあ、出発するわよ!」
 カナタの掛け声で、俺たちは王都の北門をくぐった。

 旅の序盤は平穏だった。舗装された道路に沿って、緑豊かな森や小さな村々を通り過ぎていく。ハルは村の子どもたちに「問いの物語」を語って聞かせ、リーリアは魔法で彼らを楽しませた。カナタは地元の警備隊と情報を交換し、ミラは古老から言い伝えを集めた。
 それぞれが、この半年で成長した姿を見せている。俺は誇らしさと共に、彼女たちを見守った。

 だが、平穏は長くは続かなかった。北に進むにつれ、景色は徐々に変わっていった。緑は減り、岩と砂の大地が広がり始める。気温も日に日に下がっていく。

 旅の5日目。俺たちは小さな宿場町、ノースヘイブンに到着した。北の荒野との境界に位置する、最後の人間の集落だ。

「ここから先は荒野です」宿の主人が暖炉の火を掻き回しながら言った。「青い炎?ああ、伝説ですよ。実際に見た者はほとんどおらん。見たと言う者も、皆狂ったように繰り返すだけで…」

「どんな風に?」ハルが尋ねた。
「『彼が戻ってくる』『選択の時が来た』『星の導きよ、答えよ』…そんな意味不明なことをね」
 俺は思わず身震いした。「星の導き」「選択」…その言葉は、半年前の戦いを思い出させる。

 夕食の後、俺たちは宿の一室に集まった。明日からは本格的な荒野探索が始まる。作戦会議だ。

「北の荒野について、古代文献から分かっていることをまとめました」ミラが地図を広げた。「かつて『星の使いの谷』と呼ばれていた場所です。千年前、ルシダ様…つまりアレフさんが最初に降り立った場所とされています」

「へえ…」ハルが俺を見上げた。「アレフの故郷みたいなものなのかな?」
「…かもしれないな」

 千年前の記憶。いまだに断片的にしか戻っていない。だが、「北の荒野」という言葉に、何か強い懐かしさを感じるのは確かだった。

「魔法学院の資料によると」リーリアが魔道書を開いた。「青い炎が見られるようになったのは、ここ50年ほどのことなんです。それ以前は、ただの不毛の地だったとか」

「騎士団の報告書にも同様のことが書かれていたわ」カナタが腕を組んだ。「さらに、青い炎が現れる頻度が年々増している。そして、その度に『歪み』が強まるという」

「世界の『歪み』と青い炎…関係があるのね」ハルが真剣な表情で言った。
「間違いないでしょう」ミラが頷いた。「そして…」
 彼女は一瞬躊躇し、俺を見た。

「古代文献には、『星の導きが故郷に戻るとき、選択の時が来る』とも書かれています」
 部屋の空気が凍りついたような静寂が流れた。

「アレフ…」ハルの声が震えていた。「あなた、どこかに行ってしまうの…?」
「そんなことはない」俺はきっぱりと言った。「俺の居場所は、ここだ。みんなと一緒にいる場所が」

 嘘ではない。だが、完全な真実でもなかった。この一週間、俺の中で何かが変わり始めている。千年前の記憶が、より鮮明に、より強く戻ってきている。そして、北へ向かうにつれ、その感覚は強まっていた。

「もう遅いわね」カナタが話題を変えるように言った。「明日は早いから、休みましょう」

 就寝の準備をする中、俺はふと窓の外を見た。北の空に、微かな青い光が見える気がした。
 気のせいだろうか。それとも…。俺の内側で、何かが呼応するように震えた。
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